皆さんこんにちは!ここでは多くは語りません!
続いて後編をお楽しみください!
_(._.)_
「来たかっ!!」
カレンとサンダースが隙を作り、シローも森を抜けると後方から来たジムに応戦する。互いに射撃戦を繰り広げつつ、シローはある事に気づく。
(前の砲撃機と連携を取っている様子がない…。単機で自分を狙っているという事は…)
敵の長距離狙撃は自分を狙っている様子がなく、このジムが執拗に追いかけてくる点から、今自分に攻撃してきているのが指揮官機だとシローは判断した。
(…あの小隊長らしい戦法だ)
「クソっ、逃げ足だけは一人前だなっ!!」
ロブは足場の悪い地形でも駆け抜けるEz8に苛立ちを見せる。対するシローは冷静に地形の利を使いつつ無駄弾を控える戦い方をしていた。
「凄い、あの不整地でもバランスを崩さず走っている!」
ミケルは久々のシローのMS戦に驚く。
「当たり前だ。俺が仕上げてんだ」
ジョニーはヤレヤレと頬杖をついてモニターを眺める。
「普通の陸戦型ガンダムと何が違うんです?」
「アイツは操縦の癖で熱くなるとパワープレイに走りがちなんだ」
「…確かに、誰も思いつかないような戦法とかします」
「あの操縦には駆動系や関節、それから装甲はそれに耐えれるよう強化が必要だ。Ez8はシローに合わせた頑丈さとパワーを増した専用機なんだよ」
「…なるほど」
「ハァハァ、茶番は終わりだぜ…、シロー・アマダ」
ロブは弾を切らしたマシンガンを投げ捨てた。顔から汗を流し疲労感を漂わせながらも、ジムの脚部からビームサーベルを抜く。
「ビームサーベルの熱源っ!?」
シローはメインモニターに映るジムの姿に目を疑った。あれは模擬戦用のCGでなく間違いなく電源が入っている。
「そんなっ、ビームサーベルにはリミッターが掛かっていて使えない筈じゃ!?」
ミケルも突然の出来事に焦る。
「どうしたミケルっ!?」
無線を拾ったカレンが問う。
「ジムが使えない筈のビームサーベルをっ!?」
「何だってっ!?」
「どういう事だ!?」
サンダースも無線に入る。
「分かりませんっ!ただ隊長を狙っていたジムが本物のビームサーベルで攻撃を仕掛けようとしてます!」
「何だってんだいっ、7の連中は!?ここからじゃすぐに援護には行けないっ!!」
「そ、そんなぁ〜!!」
「聞こえるか?シロー・アマダ?」
シローの元にロブから無線が入る。
「どういうつもりだ!?」
「……スパイは裁かれないとなぁ、少尉殿?」
「…俺はスパイじゃない」
シローの表情は一変し険しくなる。
「コジマ大隊じゃ全員が疑っているぜ?敵の新型を秘匿しガンダムを売ったってな」
「………」
「まあ、同じコジマ大隊MS隊のよしみだ。俺が引導を渡してやるよ」
「…本気なのか?」
「…試してみるか?」
シローのスロットルレバーを握る手が強くなる。すると陸戦型ジムはもう一本のビームサーベルを取り出しEz8の前に放り投げた。
「非武装相手に不公平だからな。お前もそれを取れ」
シローは地面に落ちたビームサーベルを見た。
そしてある言葉が頭を過る。
査問委員会の重苦しい空気の中で自分は啖呵を切った。決して己の考えに自信があった訳では無いが、それを口にしなくては自分が自分でなくなるような気がしたからだ。
周りからは失笑を買ったが、あの発言に後悔はない。
そして今、07小隊長は本気で自分を狙っており、剣を取り戦わなければ命が絶たれるかもしれない
。
シローは決断に迫られた。
(……それでも、…それでも俺はっ…!!)
「大人しく首を差し出すか…、良い覚悟だ!少尉は不慮の事故により戦死されたってなっ!!」
ロブはブーストをかけると一気にEz8に迫った。土煙を舞い上げ陸戦型ジムはビームサーベルを振り上げる。
それをシローは怯まずジムを真正面に受けると、咄嗟の判断で姿勢を低くしジムの右手を掴んだ。
「これでどうだーっっ!!!?」
シローが咆哮するとEz8はジムに脚をかけ投げ飛ばした。全長約18メートルするMSが空中で一回転する様は豪快な画だ。
「なっ、何だとっ!?」
ロブはまさかMSでこのような体術を使うとは予期できず勢いよく地面に叩きつけられる。その衝撃はとてつもなくロブはそのまま気を失ってしまう。
「た…、隊長!武器も持たずなんて無茶を!!」
ミケルはまたしてもシローの戦い方に度肝を抜かれる。
「…まったく、幾ら駆動系を強化したからってなんてやり方しやがる!ありゃ再調整がいるな…」
ジョニーも頭を掻きむしり呆れてシートにもたれ掛かった。
「どうする、まだ続けるかっ!?」
Ez8は片膝でジムを押さえるとシールドの尖端をジムのコクピットに突き立てた。
「ルールにないビームサーベルの使用…、これはアンタ自身の判断なのかっ?」
シローは質問を続けるが気を失ったロブからは返答がなかった。
(気絶しているのか…)
本来、模擬戦であれば出撃前に誤作動を防ぐのに、ビームサーベルへ電源が入らないようチェックが入る。しかし使用出来たのは、いちパイロットとはいえ現場でロブにそんな小細工は難しい。
模擬戦の前から予め使用できる状態だったと考えるのが自然であり、シローは妙な違和感を拭いきれなかった。
「隊長!!本部から模擬戦終了の連絡です!全機基地に帰投せよとの事です!」
ミケルから無線で伝えられる。
「……ああ、……了解した」
「隊長どうしました?」
ミケルは無線の声からしてシローは間違いなく浮かない顔をしていると察した。
「……いや、……なんでもない」
そこへカレンとサンダースが合流する。
「隊長、怪我はありませんか?」
「…ああ、心配はいらない」
「それにしても07小隊は何故使用できないビームサーベルを…?」
サンダースもこの不可解さに疑問を覚える。
「……………」
シローは口を閉ざしたが、その瞳の先には彼にしか見えない光景があった。
(……俺を疑っている)
「失敗に終わったな…、少佐?」
コジマ基地の司令室でイーサン・ライヤー大佐は無人ドローンから送られてきた映像を見て呟いた。
「彼はMSの扱いだけは卓越しているようですね」
ライヤーの後ろで壁にもたれ掛かり腕組みをしているスーツ姿に金髪ショートヘアの女性は不敵な笑みを浮かべる。
「諜報部と言えど、人の家の飼い犬をあまり焚きつけんでくれ。あれでも貴重な戦力だ」
「…何の事ですか?」
女性はそう言うと煙草に火をつけ一服しだす。
「白々しい…。今回限りにしてくれたまえよ少佐。それとちなみにここは禁煙だ」
「……裏切り者に手段を選ぶ必要はないのですよ」
〜to be continued〜
ご覧いただきました皆さんありがとうございました(^o^)
今回の主役HGUCガンダムEz8をご紹介いたします!
作りは基本的で合わせ目消し、塗装、デカール、墨入れ、ウェザリング、艶消しトップで仕上げてます。
08小隊は他にも案があってホントは別のスピンオフで紹介したかったです
(^.^;
シンプルイズベスト!
良かったら私の昔の08小隊スピンオフもお楽しみください!
(^m^)
次回は第5幕を予定していますが、先にお伝えしたように私の諸事情により遅れが出ており本格的な再開がいつかは分からないです。
年内にスタートできればと思いますが、今はお約束できずすみません!
ごめんなさい
m(_ _)m
ですが必ず続きはやりますから!
皆さま今後もよろしくお願いします!
(`・ω・´)シャキーン
次のGUNSTAエースでお会いしましょ〜
また見てくれたら嬉しいです!
(人∀・)タノム
コメント
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模擬戦と言う筋立ての中で盛り沢山な内容、モビルスーツ戦も見応えがあって、特に風を巻く様な効果が素晴らしいです🤩💖💘モビルスーツの拵えも良きです🥰👍✨前半にも書きましたが、画角が良くて物語に引き込まれます(gundam-kao3)👌💖💕
お忙しい中、楽しませて頂きありがとうございますm(_ _)m
宇宙の挽歌が復活するのを首を長くして何時までもお待ち致しておりますm(_ _)mご無理をなさらずに身体にお気を付け下さいませm(_ _)m
幕間に08小隊、良いですねぇ〜😁シローもボールでの卓越した操縦技量を見るに、完熟すれば地上でも凄腕になれそうですよね⤴️しかし、アリスミラー恐るべし(gundam-kao9)
RH少佐さんへ!
いつも嬉しいコメントありがとうございます😉
この08は他所ではハマらなかったんです💦
シローはビームサーベル風呂や生身で対戦車砲を使いMSに挑んだりと、現場力が凄いです🔥
アリス・ミラーはこの後、シローへ銃を向けます🔫😨
こんにちは。宇宙世紀好きなビルダーです。
ガンプラとデジラマで、まだ未開拓の宇宙世紀を切り開きます。
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オリジナルデジラマストーリー
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