皆さんこんにちは!(^o^)/
2025年もあとわずかになりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
GUNSTAさんの年末企画である「紅白ガンプラ合戦」
で久々カムバックしました!
(^O^)v
プライベートの諸事情でガンプラ製作の時間が作れず進展が遅れていましたが、少しずつまた始めております。
引き続き宇宙の挽歌の機体を鋭意製作中で、来年頭には新幕を開始する予定です。
そして今回は作りかけの消化と製作リハビリを兼ねて作ったケンプファー&量産型ガンキャノンをメインに読み切りデジラマ物語で紅組に華を添えたいと思います!
(-д☆)キラッ
テーマは年末と言えばコレ!昨年の企画でも取り上げた「機動戦士ガンダムポケットの中の戦争」からで第4話「河を渡って木立を抜けて」を、描かれていない兵士達のアングルからお届けいたします!
短編ながらポケ戦本編を意識したコアな仕上がりになりましたのでお楽しみください!
m(__)m
ホントはクリスマスに間に合わせたかったのですが、せっかくの紅白戦なのでこちらで公開です!
更に年末の恒例コラム(?)の俺のガンダムソング紅白歌合戦もありますのでお楽しみに〜
ではデジラマストーリーに行きます!
〜あらすじ〜
一年戦争も末期となったUC:0079、12月19日。サイド6、中立地帯であるリボーコロニーでジオン公国軍特務部隊サイクロプス隊はルビコン作戦を決行。これにより新型ガンダムの奪取を開始する。突如としてコロニー内に現れたジオン軍強襲型モビルスーツ、MS-18Eケンプファーは市街地を突き進み地球連邦軍の秘密基地へ侵攻した。
地球連邦軍もこのゲリラ戦に対しリーア政府への支援を大義名分にコロニー内部へ強襲揚陸艦とMS部隊を展開。プチモビや戦闘車両が主力のリーア軍と共に地球連邦軍は新型MSで迎撃する。しかし数で勝っていた筈の両軍は敵の圧倒的な突破力を前になす術がなかった。
それは地球連邦軍のMSの性能差やパイロットの練度が低かった訳ではない。語られる事がなかった名もなきMSパイロット達。そこに理由があったのだ。
ではどうぞ〜!
「スカーレット隊の連中がやられたっ!?」
隊長であるジムコマンドのパイロットはコロニーの上空を見上げると複数の光の玉が夜空を照らした。
地球連邦軍の管理下であるU.N.メディカルセンターから出撃した守備隊の第1MS小隊は、基地外に出ると敵MSを止めるべく市街地に入る。
「奴は正気かっ、ここまでくると南極条約もお構いなしかよ!?」
サイド6リーア政府は中立を宣言しているコロニーであり、南極条約でコロニー内や領宙内での戦闘は禁じられている。これは今に始まった事ではないが、先日もコロニー内部にMSが墜落したり、領宙付近で戦闘があり地球連邦、ジオン、リーアの各国では緊張状態が続いていた。
「いいかっ、絶対に撃つなよ。敵からの発砲がない限り応戦は認めん、…いや発砲があったとしても命令なく撃つのは控えろ」
第1小隊の隊長は同じ隊の部下達に語気を強めながら伝える。
「了解です」
2番機である量産型ガンキャノンに搭乗する士官は短くそう返答した。
生真面目な彼は今置かれている立場や情勢を重々理解していた。突然の敵襲と言えど、占有地でない国外での戦闘行為がどういう意味を成すか。ただでさえ兵器であるMSが敷地外に出るのは中立とはいえ市民を刺激する行為である。
今も自分のMSの足元には避難をしているリーアの市民が右往左往していた。
(…これではまともに歩かせもできない…)
「敵機、こちらに向かっていますっ!」
別の僚機から無線が入ると、夜の闇に紛れた蒼いMSが流星のように噴射剤の尾を引く。
「メディカルセンターを狙っているようだな」
「奴は新型のMSを知っているという事ですか?」
「それは分からん…、だが敵は単機でこんな無茶をしている。手強いぞ」
敵のMSはリーア軍の対空攻撃をすり抜けながら、その手を緩めなかった。
「リーアの素人共めっ!まだ民間人がいるだろうにっ!?」
「見つかったっ!?」
第1小隊の隊長は蒼いMSを目視すると、敵もこちらに気づいた。コロニーの上空にいた敵機は、その速さのまま降下してくる。
「…だ…2小…い、迎撃する!…く機、ビー…サーベ…に持…替えろっ!」
ノイズ混じりの無線が拾ったのは同じくセンターから出撃した第2小隊の交信だ。
「やめろっ!第2小隊は迎撃するつもりかっ!?」
第1小隊長は叫んだ。中立コロニーであるサイド6で戦闘行為を行えば、行政や住民から反感を買うのは勿論、外交上不利になってしまうことは容易に想像できる。
「…チキン共がっ!迂闊に手を出すんじゃないっ!」
第2小隊の愚行を止めるべく第1小隊長も吊られるように上空へ飛んだ。それを見た量産型ガンキャノンのパイロットはただその場に立ち尽くす。
(…隊長が持ち場を離れていいのかよ?)
量産型ガンキャノンのパイロットは妙な冷静さがあった。慌てふためく仲間や上官を客観的にみている。…いや、現状が受け入れられていないのだ。なぜだか何処か他人事のように感じている自分がいる。
「…止まりやがっっ…!!!?」
ジムコマンドに囲まれた蒼いMSは、その重武装の見た目とは裏腹に軽々と身を翻すと、すかさず銃火器を叩き込んだ。第2小隊は射撃武器による流れ弾で民間人やコロニーへの被害を防ごうとビームサーベルに武装変更したがその判断は誤っていた。
ビームサーベルは必然的に接近戦になり間合いを詰めなくてはならないが、敵はそこに住む人間やコロニーがどうなろうと気にも止めない異常な存在である。躊躇わず発砲すると第2小隊のジムコマンドは虫のように落ちていく。
「……だ、第2小隊が!?」
奴はどうかしている。このコロニーにどれだけの人間が生活していると思っているんだ。あの蒼いMSには迷いがなさ過ぎる。ジオンは既に敗戦が濃厚なのは誰もが感じていたが、まさに窮鼠猫を噛む。切羽詰まった相手にこちらの常識はもはや通用しないのだ。
すると第1小隊長は威嚇とばかりにビームガンを向けロックオンする。こちらとてこの戦争は地球連邦軍の勝利は時間の問題であり、到底撃つ気はなかった。
「………っっ!!」
機体に衝撃が走る。蒼いMSはブースターを全開にジムへ体当たりをした。『お前達は撃てない』そう見透かされ、蒼いMSは周りへの被害も考えずそのまま力任せにコロニーの地上へ突っ込んだ。第1小隊のパイロットは脳を揺さぶる衝撃の後、地面が近づくにつれコロニーの遠心力による疑似重力が強まるのを感じた。
2機は共に激しく地面に落ちると路面を削り砂煙に包まれる。
「…くそっ、奴は!?」
煙が薄まり、小隊長が目を開けた次の瞬間、硝煙の匂いが香る銃口が自分に向けられていた。そして蒼いMSは片脚でジムを押さえつけると、モノアイを光らせ睨みを利かせる。その仕草は妙に人間ぽく、中のパイロットの人格を映し出しているようだった。
(…俺はここまでなのか…?)
なんとか抵抗しようとビームガンを向けるが、先に火を吹いたのは敵機の銃火器だった。ショットガンのフォアエンドをスライドさせるとコクピット部位を撃ち抜いた。至近距離で撃たれた破壊力は凄まじく、ジムの装甲を貫通させると動脈を傷つけたかのように潤滑油が噴き出す。
「た、隊…、隊長……」
目の前で起きた事に量産型ガンキャノンのパイロットは一変し冷や汗と震えが止まらなかった。
(な、なんでだよ…、ここは中立コロニーで戦闘なんか起きない筈だろ?…どうして人が死ぬんだよ、…おかしいだろ!?)
彼はこの状況に理解が追いつかない。この中立サイドには赴任してきたばかりで先の戦闘も、人伝の話しでしか知らなかった。戦争はもうすぐ終わる。地球連邦軍はジオンの最終防衛ラインまで侵攻していて決戦も近い筈だ。
なのにどうして、…どうして?
奴らがこの戦争に勝つ見込みなんて微塵もないのに。
「……ぅウアアぁぁっっ!!!!」
絶叫とともに指先はキャノンのトリガーを引いていた。彼はこの日、初めて命令違反をした。眼前で上官がやられ自分の死が頭をよぎったのだ。量産型ガンキャノンは轟音を響かせ白煙を撒くと砲弾は一直線に翔んだ。
それでも動揺していたとはいえ、砲弾が逸れて後方の建物へ被害が出ないよう手前の道路へ照準を調整していた。着弾すると敵機と倒れたジムは煙で視界から見えなくなる。煙が薄まったのはそれから数秒だっただろうか。彼にはそれが物凄くスローに感じた。
「…ハァ、ハァ、ハァ……」
煙が消え始めぼんやりとしていた影が姿を現す。
「……ハっ、ハハっ…」
量産型ガンキャノンのパイロットは不意に口元が緩んだ。
(…俺も、…)
敵機は傷一つ負わずコチラを狙っている。その時、機械であるモビルスーツが何か言っているような気がした。
『滅びゆく者のために』
〜to be continued〜
ご覧いただきました皆様ありがとうございました!
(≧∀≦)
タイトル通り名もなき兵士達からの視点で物語をお届けしましたがいかがでしたか?
私も若かったら「ケンプファー強いっ!」「ジオンの魂が!」となっていたと思いますが、今は作り手の視点で思考も変わりました
(´-﹏-`)
ヤラれ役の代名詞みたいなスカーレット隊ですが、彼らに限らずあの状況下で地球連邦軍は戦闘を極力避けたかったのではないでしょうか。所謂「大人の事情」「政治的判断」等があり、いちパイロット個人の視点(命令や軍規)と共に情勢背景の両方を描写してみました。
答え合わせとして後にクリスがサイド6の刑事に聴取されていますので、この出来事は両国感でインセンシティブなものだったかと思います。
今回もディープな世界にお付き合いいただきありがとうございました!
ガンプラ紹介はまた別の機会でいたします〜
そして特別デジラマとしてコチラ!
今年を振り返るガンプラ、地球連邦軍バージョンとジオン公国軍バージョンの2作品です!
(*^^)v
ゲーム、ギレンの野望のワンカットをイメージしたオールスターな1枚です。今年はモトッチさんとコラボしたデジラマ物語を投稿し素敵な経験となりました!
( ´∀`)bグッ!
GUNSTAエース表紙にも数多くの方にご参加いただき誠にありがとうございます!
また来年も表紙コラボの方、お声かけしていきますよ〜!
では年末恒例(?)『俺のガンダムソング紅白歌合戦』に参ります!
今年の曲はコチラ〜!!
『俺のガンダムソング紅白歌合戦2025』
あくまで独断と好みですが今年はこの曲達が選出されました。
先ず紅組は昨年に引き続き、推しの曲から気分を上げます。2番手は今回紅白戦でテーマにしたポケ戦からノミネート。3番手は昨年もWから一曲入りましたが、今年はエントリーグレードでWガンダムが出たり話題性もあったので前期OPを。4とオオトリは好みですがラストはガンダムソングのラスボス、森口博子さんにお願いします。
白組はやはり今年は外せないGQuuuuuuXからスタートを決めてもらいます!米津玄師さんはケンプファー推しらしいのできっと良い人ですwww
次も今年話題があったGガンダムからノミネート。公式外伝がでたりRGシャイニングガンダムがリリースされました。3、4は好きな曲でオオトリは逆襲のシャアから!これはGQuuuuuuXでも話題になり外せない一曲かと思います!
あと更に特別枠で森口博子さんのETERNAL DAYSが入っています!
これはETERNAL WINDのアンサーソングで今年ユーチューブにて公開され、今私のイチオシ曲です!
この曲は来年、私の方で意味のある一曲になりますのでGUNSTAエースの読者の皆様は一度聴いていただけたらと思います〜
今年を象徴する何曲かを取り入れましたが、今回も皆さんの好きなガンダムソングがありましたら、コメントください〜
((o(´∀`)o))ワクワク
今年は後半にお休みをいただきましたが「宇宙の挽歌」は来年復帰予定です。登場ガンプラもいくつかできあがり、あともう少しで第5幕がスタートできますのでお待ちください!(;゚∀゚)=3
またもう一つ、2026年には新たなお知らせがありますのでコチラもまたご期待ください!
∠(`・ω・´)
GUNSTAユーザーの皆様、運営様、来年も素敵な一年と共にガンプラライフをお祈りします!
良いお年を〜!
また見てくれたら嬉しいです!
(人∀ ・)タノム














GUNSTAエース紅白号!
コメント
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おきに行きました。
紅白戦の表紙にぴったしですね(zaku-kao6)
こんにちは。宇宙世紀好きなビルダーです。
ガンプラとデジラマで、まだ未開拓の宇宙世紀を切り開きます。
フォローしてくれたら喜びます(*´ω`*)
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「宇宙の挽歌」を不定期連載中!
頑張ります!
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