機体解説 RGM-79(G)陸戦型ジム国連海兵隊仕様機

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一年戦争緒戦のルウム戦役および地球降下後のジオン軍MS部隊の猛攻を前に敗北を重ねた国連軍は起死回生の策として国連軍総司令官レビル大将が統合参謀本部に提出したMS開発運用計画”V作戦”を実行に移した。その中で開発されたRX-78ガンダムの余剰パーツを流用して地上軍主体で開発されたRX-79(G)陸戦型ガンダムは一年戦争中盤より当時の最前線だった東南アジアを主に配備され、ジオン軍のザクⅡを圧倒する性能を見せたものの、基が急造品だったため予備パーツの枯渇など整備泣かせの機体だった。そのためジャブローの技術研究開発本部では地上軍の要望を受けて陸戦型ガンダムの設計を見直しつつ、同時期に開発が進められていた宇宙軍向けの試作機RGM-79XEの設計を一部流用。陸戦型ガンダムの量産型兼”RGM計画”の地上戦用量産試作機としてRGM-79(G)陸戦型ジムは誕生した。この機体は量産機ながら装甲にはルナチタニウム装甲を採用。これは地上軍がMSを戦闘装甲車両の延長として見ていたためであり、当初から設計要求に”ジオン軍重火器に耐えうる装甲”があった事からも明らかだった。陸戦型ジムは陸戦型ガンダムと同じく主に最前線の東南アジア方面を守備範囲とする極東方面地上軍へ配備。また、一部は欧州反攻作戦に備えてイギリスに集結していた欧州方面軍にも配備された。その一方で地上軍以外にも陸戦型ジムを配備し、実戦投入した組織が存在した。それは国連海軍の陸上戦部隊である国連海兵隊だった。

国連海兵隊は名目上は海軍の陸戦部隊であるが、実際は強襲部隊としてジャブローから直接命令を受けて行動する独立組織だった。このため常に新兵器、新戦術を研究し取り入れており、MSに関しても第18実験隊をMS実験隊として組織。第5小隊は陸戦型ガンダム運用部隊として日本戦線で活躍した。一方で陸戦型ジムも第1、第2小隊が運用部隊とされたが、こちらは欧州反攻作戦に組み込まれ、集結地のイギリスにて国連海兵隊第1海兵機甲連隊MS中隊として再編成。UC.0079.10月下旬のフランス沿岸部ノルマンディーへの上陸作戦

国連海兵隊は名目上は海軍の陸戦部隊であるが、実際は強襲部隊としてジャブローから直接命令を受けて行動する独立組織だった。このため常に新兵器、新戦術を研究し取り入れており、MSに関しても第18実験隊をMS実験隊として組織。第5小隊は陸戦型ガンダム運用部隊として日本戦線で活躍した。一方で陸戦型ジムも第1、第2小隊が運用部隊とされたが、こちらは欧州反攻作戦に組み込まれ、集結地のイギリスにて国連海兵隊第1海兵機甲連隊MS中隊として再編成。UC.0079.10月下旬のフランス沿岸部ノルマンディーへの上陸作戦"オーバーロード作戦"に上陸第一波としてジュノービーチに上陸。ジオン欧州方面軍司令官ユーリ・ケラーネ少将がオデッサ方面へ戦力を集中させたため在フランスジオン軍は手薄だったとはいえノルマンディーでの戦闘で海兵隊MS部隊はザクⅡ16機、戦闘装甲車両57両、重砲および対空砲40門撃破という大戦果をあげて地上軍部隊と共に活躍した。海兵隊が投入した陸戦型ジムは地上軍の陸戦型ジムと見分けるため独自のカラーリングがされており、地上軍が白とオレンジというカラーに対して海兵隊はオレンジ部分をNATOグリーンに塗装している。

ヨーロッパ反攻作戦に投入された陸戦型ジムで海兵隊のみ投入した派生機としてセミストライカータイプが存在する。この機体はルナチタニウム装甲の上に両肩正面と両腕に増加装甲を施して主に強固な敵陣地制圧や歩兵部隊支援を主任務とし、さながら重戦車または突撃砲のように扱われた。

ヨーロッパ反攻作戦に投入された陸戦型ジムで海兵隊のみ投入した派生機としてセミストライカータイプが存在する。この機体はルナチタニウム装甲の上に両肩正面と両腕に増加装甲を施して主に強固な敵陣地制圧や歩兵部隊支援を主任務とし、さながら重戦車または突撃砲のように扱われた。

欧州反攻作戦に投入された海兵隊の陸戦型ジムはオデッサ作戦にも投入され、第1海兵師団による戦線左翼の突破に貢献。オデッサ作戦後も敗走するジオン地上軍追撃のため南欧へと転戦し、アフリカ方面への出撃準備のため待機していたマルタ島にて終戦を迎えている。欧州方面海兵隊での主なパイロットはセミストライカー仕様に搭乗していたランディ・スミス中尉がいる。彼はノルマンディーからパリ、オデッサ、マルタ島まで常に先頭で戦い、通算MS撃破数は25と少ないものの、歩兵部隊支援任務を主にしていたためトーチカ破壊19、重砲破壊14、戦闘装甲車両撃破100というスコアを持っており、常に先頭を切り、被弾に怯まない姿から荒くれ者揃いの海兵隊歩兵部隊は彼とその機体を

欧州反攻作戦に投入された海兵隊の陸戦型ジムはオデッサ作戦にも投入され、第1海兵師団による戦線左翼の突破に貢献。オデッサ作戦後も敗走するジオン地上軍追撃のため南欧へと転戦し、アフリカ方面への出撃準備のため待機していたマルタ島にて終戦を迎えている。欧州方面海兵隊での主なパイロットはセミストライカー仕様に搭乗していたランディ・スミス中尉がいる。彼はノルマンディーからパリ、オデッサ、マルタ島まで常に先頭で戦い、通算MS撃破数は25と少ないものの、歩兵部隊支援任務を主にしていたためトーチカ破壊19、重砲破壊14、戦闘装甲車両撃破100というスコアを持っており、常に先頭を切り、被弾に怯まない姿から荒くれ者揃いの海兵隊歩兵部隊は彼とその機体を"ハルク"と呼んでいた。一年戦争終結後、スミスは同期で一年戦争時代からの戦友であるロバート・シンプソン少尉と共に海兵隊に残ったが、上官との意見の相違からシンプソン共々揃って左遷され、UC.0095.12月3日時点でも陸戦型ジムセミストライカーに搭乗して僻地と言われている旧ジオン軍ラサ基地跡の警備任務に元ジオン兵でPMC隊員となっていたヘクター・ハモンドと共に就いている。

UC.0095.12月2日。チベットラサ北部警備区域。スミス[ なんだあれは?]シンプソン[警備司令部、こちら第2パトロール班。未確認MSが上空よりこちらに接近中]スミス[マズイ!!突っ込んでくるぞ!!]マチュ[受け止めてぇぇぇぇ!!!!!!!!!]そして応援のため現場にグフカスタムと共に到着したハモンドと警備部隊が見たのは捕獲されたエイリアンのように両肩をジムに支えられていたジークアクスだった。ハモンド[これがシャリア・ブルが言っていた

UC.0095.12月2日。チベットラサ北部警備区域。

スミス[ なんだあれは?]

シンプソン[警備司令部、こちら第2パトロール班。未確認MSが上空よりこちらに接近中]

スミス[マズイ!!突っ込んでくるぞ!!]

マチュ[受け止めてぇぇぇぇ!!!!!!!!!]

そして応援のため現場にグフカスタムと共に到着したハモンドと警備部隊が見たのは捕獲されたエイリアンのように両肩をジムに支えられていたジークアクスだった。

ハモンド[これがシャリア・ブルが言っていた"ガンダムクアックス"か]

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