トリック・オア・デストロイっ
ピエロ恐怖症の私にハロウインの季節がやってきました。古代ケルト人もRGジオングも無い世界に住んでるので、積んであるHGUCで最凶ジオングを作ろうと思ったのがはじまりでした。
てことでジオング3号機です。彼はジオン本国で公王の親衛部隊に属し、ケーニヒス・ジオングと呼ばれてます。公王の身辺警護や帝都防衛の最終決戦といった想定任務のため、コロニー内の飛行、宇宙空間での長時間の対艦戦を可能とする追加開発に勤しんでいます。
ケーニヒス・ジオングの僚機(今風に言えばMAVですか)元祖のゲルグクと。
ゲルグクはHMSをベースに関節の付け替えやスカートの分割可動などを改造しています。1/220スケールなので1/144ジオングが1.5倍化したように見えます。そのくらいにデカいのですキリッ
全体にスジボリやプラバンでディティールを足しましたが、これがかなり大変で、修行僧のようなコツコツとした日々でした。プロポーション改造は首と胴体の延長です。腰を20ミリ、首を5ミリ縦方向に延長して、人っぽいシルエットになりました。あと肩とスカートを大型化してます。
腰は前後のスイングと左右の回転軸を、4個のマグネットで付ける形にして、可動にしました。
スカートは8分割してそれぞれを2重関節でつなぎました。組み付けが繊細ですが、RGのような動きが出来るようになりました。
モノアイは発光して十字型に、後頭部までグルっと回せます。頭部ですがこの可動機構と発光を両立すると電源を入れられなくなったので、電源は胴体側に取ってます。リード線は3ミリボールジョイントの中に空けた1ミリ穴に通してます。
腰の可動領域を狭めたくなかったので、腰関節にはアーマーを付けず関節ブロックを剥き出しにしました。細いワイヤーやケーブルを周りに足しています。
先生、宇宙兵器の汚し方が分かりません
そうですね。宇宙兵器は壊れる、焼けるぐらいしか無い、と思います。スターウオーズプロップの表現がリアルには感じますが、大気圏内の表現、艦上機くらいの汚れ方がスターウォーズ流と思います。
たぶん錆びや傷は付かないだろうから控えめにし、ケープで退色表現を行って、上に油彩で薄いストレーキを入れることにしました。手順的には全くの航空機の汚しです。ロービジで海軍機のような塗装を目指しました。
iphoneが勝手に色を変えてしまうので、見た色を出すのが難しいです。ううー赤被り黄被り青被り。
大佐「これがジオング3号機か。耳がついていないな、、、」
ザイドス技術大尉「耳なんて飾りです。そんなことよりお偉いさんは、僕の給料を上げて欲しいです。」
大佐「それは耳が痛いな。」
過重やバランス悪く、腕も腰もスタンドも姿勢維持できない、可動範囲も小さい、プロポーション悪い、ディーティール全般的に無いと。RGキットに比べれば沢山遊んでもらえる要素が詰まっていてお得なキットでした。写真は6月すぐ頃で、工作の完成にあと少しというあたりです。半年も塗装しないって生活がやや不安になりました笑
6月ごろ、ディティールがほぼ出来て塗装前のショット。このころはジオングと言えば普通に1号機と思ってたのでRX78-02と並べてます。このガンダムもHMS1/220スケールです。
ジオングの右側が米空軍の制空迷彩F15,F16。左側は米海軍VF84所属の記念塗装されたF14,F18です。ジオングと同じ1/144スケールです。自分基準では殆ど汚してないです。
このへんの色目と仕上がりを基準に、ケーニヒス・ジオングの塗装方針を決めました。上半身は制空迷彩のグレイをジュラルミン色の上に塗ります。下半身の方は、海軍機の退色表現をベースにして、スターウオーズ流のストレーキを一発勝負で油彩で入れます。
両腕のイエローの差し色をメインにして、赤と緑のパーツはぐっと色調をおさえました。
7月後半に塗装終わりました。スカート中のノズルは金属色に焼き入れた後、内部は赤にしました。クリア蛍光色を乗せてあり、ブラックライトを当てると青白く発光します。
365nmと表示されたライトでも赤がちやんと発色出来なかったので青色発光にしました。ライトはネイル用とペン型と。安物買ったからか。。。
最終決戦の際に、ケーニヒスジオングは公王の護衛でゲルドルバまで出撃します。ですが、彼らの目前で王の座乗艦はソーラーレイの一撃の中に消えました。
主人なき世界で、周囲の連邦艦へ特攻し多大な戦果をあげるも多勢に無勢、その後ケーニヒス・ジオングのIFFは地球圏上空で消息を断ちます。。。
1/1200サラミスとマゼラン。以前に作ったキットですが、今回ダズル迷彩を追加、ノズルやスポンソン先端、キャビンに蛍光色発光の塗料を追加しました。
キット付属のジム、ボールに加えて、新しくパブリク突撃艇を作ってサラミスに載せています。GMは小指の爪、パブリクは丁度コシヒカリ一粒ぶんの大きさです^_^
最後までご覧いただきありがとうございました。
改造や塗装に行き詰まるたびに、SNSで諸先輩の解決方法を得て、なんとかゴールする事が出来ました。こちらにて最大の感謝をさせていただきます。
自分がハマったポイントは上に書きました。HGUCジオングの工作で悩まれましたらいつでもお声掛けください!
APENDIX;背景の設定、2話目を付けますので御笑読ください。
ハッピーハロウィン。ママ今日は2匹だよ
ガンダム・復讐のレクイエム異譚
”脱走と追跡のサンバ”
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【第2話 ケーニヒス・ジオング、墜つ】
ジオング3号機は、デギン公王の親衛隊”公国近衛MS連隊”に属し、ケーニヒス・ジオングと呼ばれた。連隊内ではその僚機ゲルググとともに公王の護衛を担当しつつ、副任務として他のジオングでも活用できる新装備の開発を担っていた。
宇宙世紀0079年12月、両機は先行する公王の座乗艦グレートデギンへ合流するため、ゲル・ドル・バのランデブーポイントへ急いでいた。合流の目前、公王艦はソーラレイの照射に巻き込まれ撃沈し、公は崩御した。ア・バオア・クー近郊の岩礁に寄って塵と消えゆく戦局を見つめる両機は、絶望と怒りの中間で途方に暮れていた。
「エーテルは静かです。通信はありません。」
「少尉、無線もIFFも切れ。借りを返すぞ。」
「イエス、ハイネス。ルウム以来大君にお仕え出来て本望でした。」
「うむ、、、では行くぞ。」
「はい。大尉もご武運を。エーテル・オーバー」
両機は、ア・バオア・クーの秘密岩礁拠点M23-792を静かに離れる。そして地球連邦軍の主力の方向へと加速していった。出力差により両機の差はみるみる広がっていく。
「艦長!右舷2時、所属不明機!高速通過。敵主力艦隊へ単騎で突っ込んでいきます。奴め、IFFを切ってやがる。」
「あれはたしかジオングとかいう極秘機。。。各員、あれこそジオン最期のサムライ。その散華を目に焼き付けておけ。」
雲霞のごとく押し寄せる地球連邦艦隊の中心へと突入したケーニヒス・ジオングは、反復攻撃で主力艦多数を撃沈、MSも相当数を撃破した。壮絶な戦闘の末、ケーニヒス・ジオングは僚機を見失い、戦闘宙域を抜け出した。そして、エネルギーチャージのためキシリア麾下の補給艦へ着艦した。艦内では小競り合いが起き、パイロット(ギレン隷下の公王親衛隊隊員)は逮捕されてしまう。補給艦は地球軌道をスイングバイで通過し、アバオアクーから月面グラナダ基地へと向かうこととなった。そして、地球圏に最も接近したその時に、地球連邦艦隊の強襲を受けた。
補給艦は無下にも轟沈し、乗員、パイロット達もおそらく運命を共にしたとされる。轟沈の直前、ケーニヒス・ジオングはポッドに入れられ船外へ放出された。無人ポッドは地球周回軌道へ入り、姿勢制御しつつゆっくりと降下軌道へと入った。ケーニヒス・ジオングは、運命の歯車が回す地球というルーレットへ投げ込まれたのだ。
ジオング。作るまでは、苦手意識というレベルではなく無理ゲーと思ってましたが、完成してほっとしてます
コメント
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ピエロ恐怖症(zaku-kao2)
凄いジオングですね🙂↕️
このリアリティ溢れる仕上がり❗️写真もイイ‼️
コレは良いモノを見せて頂きました😊
これはロマンがある!やはりこの手のデカイ!異形!!造形深い!!!やつがもっと増えて欲しい( ^ω^)・・・。
ザクに続いてまたとんでもない傑作が、、来ました来ました〜〜っ(゚∀゚)✨
もおぅ、圧が桁外れなんですよ、圧が(TдT)❗️笑
手を加えてないところがない!
指一本一本も怖い✨HGを完全にRG以上のものにしてしまう技術中尉真っ青な技能。。
反面、キャッチーなトリックオアデストロイっでまず爆笑🤣小説もキレッキレ✨
まさに公王の為のジオング(zaku-kao8)
サウナでこの素晴らしさをじっくり拝見させて頂きます🙏
自称戦車モデラーで、出戻り歴20年雑食です。ガンプラは子供の頃からご飯になってます。
出戻りを機に「自分が死ぬまでに、1年戦争の機体を順に一周作って行く」とのコンセプトでザクから作っています。ジオングかケンプフアまで行くと死亡フラグ達成です笑
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