2025年11月8日にHG1/144МS-06ザク(GQ)が発売され、ほどなくして行きつけの模型店で購入できました。個人的にザク(GQ)は、すでに軍警ザクを改造して製作していたため、今回はそのヴァリエーション機の一つである?「自爆ザク」を製作することにしました。
■「自爆ザク」について
「自爆ザク」は、劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』および、TVアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第8話「月に墜(堕)ちる」に登場しました。
ストーリーは、「一年戦争末期、地球連邦軍によるソロモン要塞落下作戦を阻止すべく、シャア率いるソドン艦隊が出撃。目的は月面都市グラナダの防衛。」であり、作戦内容は、「4隊に分かれてインプロージョン地点に送り込み、そこで無人のザクを自爆させて主動力炉を破砕・誘爆させ、正面東側のサミットの破断によりグラナダに墜ちるソロモンの軌道を変える」というものでした。
劇中では、ザクやゲルググが2機一組で自爆ザクを抱え、強襲揚陸艦ソドンから運搬する様子が描かれました。
■「自爆ザク」の呼称
劇中、ジオン兵のセリフに「自爆ザクの設置作業に入ります。」というのがあり、そこから引用しました。ちなみに他の呼び方としては、シャアが作戦説明時に「無人のザク」と称しています。
ザクの四肢を取り外して頭部と胴体だけ残し、胸部に自爆同期プログラムの作動装置、両肩と腰にボディ固定用のアンカーが4基取付けられた姿で、自力での移動能力は与えられていません。
■胸部の工作
1.0mm厚プラ板を3.0mm幅の帯状にスライスし、両肩に湾曲させて接着しました。プラ板の湾曲は、胸部パーツのカーブに沿うよう、手で曲げて微調整を行っています。キットの胸部を少し削り、積層プラ板を貼り付けてヤスリで六角形に整形しました。
その他、タミヤのパイピングケーブル(外径φ0.5mm/ブラック)2本を瞬間接着剤で貼り合わせ、首元からアンカーまで這わせました。途中のケーブル固定パーツは、エバーグリーン製の「コの字」型プラ材をスライスしたものを貼付けて中にケーブルを通して表現しています。
■アンカーの製作
アンカー基部にコトブキヤ製モデリングサポートグッズの丸型の部品を使用しました。筒状の部分は、ザクバズーカ・ザクマシンガン・ヒートホークのパーツ群が収まっている太めのランナーからの削り出しです。
■腹部の工作
腹部正面の「自爆同期プログラム作動装置」は、積層プラ板の四隅にプラパイプを接着して形作りました。四隅の丸型リベットは、ウェーブ製のリベットを使用し、エッチングパーツを組み合わせて瞬間接着剤で貼り付けています。
動力パイプはキットのものを使用し、表面を目立てヤスリで刻むように荒らした後、タミヤセメント(流し込みタイプ)を塗布して形を整えました。作品は違いますが、「機動戦士ガンダムサンダーボルト」版のザクの動力パイプのような感じに仕上げています。
今回の改造点等について、一枚にまとめてみました。
今回、ザク(GQ)が自爆ザクを運搬する様子を再現するにあたり、左手の開き手を右手の開き手に改造しました。親指を根元から切り離して反対側に接着し、指の間にデザインナイフで切り込みを入れ、しなり具合を調整しました。
■腰部の工作
ディティールが判然としない部分が多いため、劇中でチラリと見える部分から想像力を発揮して補うことにしました。
腰部側面に1.0mm厚プラ板を3.0mm幅の帯状にスライスしたものを接着し、胸部の工作と同様にアンカーやケーブルを接着しています。
股間前後のノズルはフチを薄く削って使用し、股関節軸の接続部分は、コトブキヤ製モデリングサポートグッズの丸型のパーツで塞ぐことにしました。
■マーキング等
マーキングには、手持ちのガンダムデカール、アンプコーションデカール、ヴェルテクスデカール等をチョイスして貼り付けました。
つや消しトップコートを吹き付けた後、モノアイや自爆同期プログラムの作動装置にハイキューパーツ製ルミドームを取付けて完成としています。








コメント
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な、なんと贅沢(褒め言葉)なザクの使い方。ジオラマで、リック・ドムとゲルググもいるジオラマで緑一色の役満レベルの出来栄えですね。神が細部に宿っています。どのシーンもかっこいい〜。惚れ惚れします。
マンハッタンさん、ありがとうございます!温かいお言葉をいただき恐縮してます。励みになります!
好みで1/144スケールのモビルスーツを主に製作していますが、同スケールでのラインナップが続くと、思いがけない組み合わせの妙で印象的なシーンを再現できることがあり、今回はその好例となりました。御指摘のとおり、今回のジオラマでは色彩的には緑一色となっており、これはこれでミリタリー色の強い感じになって面白いと思います。
また、複数のMSの一体一体が目的や役割をもって行動しているさまを表現したり、それぞれの視線を合わせることで進行方向が意識され、ジオラマに躍動感や緊迫感を与えることができたと考えてます。
毎度の非の打ち所がない完成度❗️
なんてお上手なんでしょう…😍
と、言いつつ、半年も経ってないのに、自爆ザク⁉️って、すっかり忘れてるじぶ
ソロモン要塞落下作戦で使用された自爆ザクですが、結果的に赤いガンダムのゼクノヴァ発生のおかげでジオン軍の目的が達成されてしまうため、影が薄くなったのかな?と思います。
シャア率いるソドン艦隊の特攻シーン、トクワンやデミトリーの健在ぶり、ドレンの有能さ、ジフレドの登場等々、第8話「月に墜(堕)ちる」は見どころ満載で胸熱になります!
自分が嫌になります💦
(途中でコメント送っちゃうし…)
T-Nonさん、ドンマイです。お気持ち十分いただきました。ありがとうございます!!
コメント失礼します!
自爆ザクもですがゲルググ、ドム、ザクのポージングや指の細部に至るまで丁寧で、あの場面がリアルに再現されてて凄いです!
ゆずはる13さん、コメントをいただきありがとうございます!
ゆずはる13さんの作品群も拝見しました!オリジナルのカラーリングでセンス良く仕上げられていて凄くカッコいいですね。ガンプラ愛がビシビシ伝わってくるようです!
ジークアクスは名場面が多いですが、TV版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第8話「月に墜(堕)ちる」におけるソロモン要塞落下阻止作戦のくだりは、今観ても胸熱になります。名シーンは枚挙に暇がありませんが、個人的には、ソドン艦隊を任されたドレンの指揮能力や状況判断力の高さが特に印象的でした。
今回のジオラマでは、ザク(GQ)とゲルググ(GQ)の可動域が広いおかげもあり、しゃがんで自爆ザクを設置するシーンをスムーズに再現することができました。
同スケールで作品を製作し続けていると、後になって、思いがけず様々な組み合わせができることに気付かされ、良い経験になりました!
こちらの作品まで見て頂きありがとうございます!今後もあやぽんさんの作品に追いつける様に頑張りますので、参考にさせて下さい!
ゆずはる13さん、重ね重ねありがとうございます!今後ともよろしくお願いします。
コメント失礼します(zaku-kao4)
自爆ザクを再現するのは天才の発想ですね
手脚もないこの壮絶の顔、ジオンの運命を変えるザクにも言えるよね
自爆装置とアンカーの製作はすごくいいですね!
あやぽんさんの発想力と想像を現実にする技、勉強になります!
洪維昭さん、温かいお言葉をいただき、感謝しております。ありがとうございます!励みになります。
「自爆ザク」の名称は劇中のジオン兵のセリフから引用して命名しましたが、正式名称があるのかネット検索しても分かりませんでした。基本的にはプラ板とランナーから構成されているため、特別に材料費をかけることなく、楽しみながら製作することができました!
過去作のトクワン専用リック・ドム、デミトリー専用ザク、ゲルググと絡めて、ソロモン要塞落下阻止の作戦をジオラマにしてみましたが、劇中の緊張感が少しでも再現できていればと思います。
主に1/144ガンプラ、1/35恐竜、ウルトラ怪獣のガレージキット等をマイペースで製作しているリーマン週末モデラ―です。
X(旧Twitter)→ https://x.com/Ayapons45
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