特別編集版『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント -小さな挑戦者の軌跡-』より、HG1/144モンキーロディ(598機)/モンキークラブロディをコンバーチブル仕様で完成させました。主に下半身を中心に前後に幅増しと左右に幅詰めを行い、プロポーションを変更しています。
■使用カラー
本体等ホワイト部…ニュートラルグレイⅠ
本体部オレンジ部…勇者カラーシリーズ BR-04 ゴールデンイエロー+レッド
本体部ライトブルー部…ホワイト+コバルトブルー少々
本体部グレー部…メカサフライト
本体部ノズル部…スターブライトジェラルミン(下地)、クリアーオレンジ、クリアーブルー
本体部メタリック色…スターブライトアイアン
腹部・腕部シリンダ等…スターブライトジェラルミン、スターブライトゴールド
武器等ダークグレー部…メカサフスーパーヘヴィ
■塗装の方向性
本体は細かい塗り分けが必要ですが、付属のシールは使用せず、全てマスキング塗装で対応しています。色数が多い方が模型的に盛り上がると考え、指定色以外の色も用い、独自にカラーリングをアレンジしました。
■デカールワーク
シールドの「598」は、オレンジ色はハイキューパーツのDZナンバーデカールのオレンジ、ホワイト色は同社のMCNデカールのナンバーアウトラインホワイトを使用しました。パイロット名を大々的に貼り付けることになるため、ある意味不自然ですが、雰囲気を重視してこれで良しとします。
その他、手持ちのロボデカール、ヴェルテクスデカール等を適当にチョイスして貼り付けてみました。
■腹部と上半身の接続方法の変更
個体差かもしれませんが、キットのボールジョイントが動かすたびに外れやすくなったため、ウェーブの改造パーツ等を使用して接続方法を変更しました。この改造により、可動範囲が広がりました。
■武装
バールは肉抜き穴をエポキシパテで埋め、両端をヤスリで先鋭化しました。〇型のモールドは全て削り落とし、代わりにウェーブのR・リベット[角]を貼り付けています。1/144スケールなので人間の頭ほどのサイズのリベットとなりますが、解体作業等に用いるMS用工具の雰囲気を出すために使用することにしました。
100mmサブマシンガンは形状に手を加えず、合わせ目を丁寧に消した後、ヤスリでエッジを立てました。
■頭部
センサー部はハイキューパーツ製ルミドーム2蛍光ピンクφ2.0mmに置き換えました。本来は逆三角形の「▽」の形状が正しいのですが、大部分は隠れるので円形のまま使用しています。
■腰部スラスター
3基の腰部スラスターは、緻密なディティールが入っているウェーブのU・バーニア【丸】Sに置き換えました。
■腰部内部フレームの加工
腰部サイドアーマーがフロントアーマーとリアアーマーの間に収まるようにするため、内部フレームの前後にプラ板を貼り付けて幅増しを行いました。また、サイドアーマーを本体側に寄せるため、取付基部を根元から切り離し、若干短縮化した後に位置を調整して接着しました。前後の幅増しと左右の幅詰め、それに伴う股間軸のオフセット工作により、プロポーションの変更を行うとともに、より踏ん張りのきいたポージングが可能となりました。
■股間ブロック、リアアーマー
裏面に何もディティールがないため、エバーグリーンのモールド入りプラ板で塞いでディティールを追加しました。
今回の改造点等を1枚にまとめてみました。
■上半身下部
直立した際、上半身をより前傾させたいと考え、台形状に切り欠いて股間ブロックに被さるようにデザインを変更しました。
■股間軸の延長
踏ん張った姿勢が安定するように、股間軸は根本で一端切り離し、ウェーブの改造パーツを挟み込んでサイドアーマー側に2.5mmオフセットして接着しました。
■脚部クロー及びモンキークラブロディの腕部クロー
先端を金属ヤスリと紙ヤスリで先鋭化しました。
■フロントアーマーの左右独立可動
ボールジョイントがつながっているためニッパーで切り離し、完成後のヘタリ防止のためφ1.0mm真鍮線で再接続しました。(左右のフロントアーマーは独立可動させるため、接着はしない)。
本キットは特異な形状を上手く立体化しており、部品数が少なく、短時間で組み立てることができるアイテムでした。モンキークラブロディは、その外観からあたかも「ジオン水泳部」に見えるため、宇宙世紀の戦史に埋もれた幻の機体として製作してみるのも一興だと思いました。




![■武装 バールは肉抜き穴をエポキシパテで埋め、両端をヤスリで先鋭化しました。〇型のモールドは全て削り落とし、代わりにウェーブのR・リベット[角]を貼り付けています。1/144スケールなので人間の頭ほどのサイズのリベットとなりますが、解体作業等に用いるMS用工具の雰囲気を出すために使用することにしました。 100mmサブマシンガンは形状に手を加えず、合わせ目を丁寧に消した後、ヤスリでエッジを立てました。](https://gumpla.jp/wp-content/uploads/2025/11/DSCN8605-457x1024.jpg)











コメント
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うっまいなぁ〜👍️👍️👍️
スラスターの塗装、爪の質感、細かな部分塗装…、挙げたらキリがない🙂↕️
コレは素晴らしいモノを見せて頂きました‼️
T-Nonさん、お褒めにあずかり光栄です。ありがとうございます!
たいへん励みになります。
腰部の内部フレームを前後に幅増し、左右アーマーの取付基部の短縮、股間軸の延長による脚部のオフセット等、基本工作を大切にしてプロポーションの変更を行いましたが、それら以上に今回は塗装にこだわりをもって取り組んでみました。
Youtubeの「BLACKHOLEプラモ部」をヘビーローテーションで視聴しているのですが、その中でプロモデラーのサクライ総統が「模型は色数」という名言をおっしゃってました。モンキーロディは色数が少ない機体であり、それはそれでミリタリー感を高める効果があると思いますが、今回は模型的な盛り上がりを優先させることにし、イメージを崩さない程度に色数を増やしたり、部分的に金属色を使用したり、配色やマーキングを工夫したりと、様々なアレンジを積極的に行いました。
あと、細かい点なんですが、ツヤのコントロールにもトライしてみました。
例えば、丸っこい上半身のホワイト部はつや消しですが、両肩の球体状アーマー部のオレンジは半ツヤ、球体関節やクローはツヤあり、といった具合に使い分けてみました。人間の目は優秀で、写真からでもわずかな質感の違いに気付くものですが、T-Nonも確かな審美眼をお持ちでいらっしゃると思いました。
『完成後、ツヤ消しを全体に吹き付けてフィニッシュ!』一辺倒だと、なんだか作品がのっぺりしてぼやけた印象になると感じています。部分的にでもツヤのコントロールをするだけで、作品にメリハリやアクセントを与え、模型的な盛り上がりにつながるものと考えてます!
沢山のご返信ありがとうございます❗️ツヤを3トーンで使い分ける…なる程勉強になります🙂↕️
あやぽんさんの作品、大好物😍 次の作品も楽しみにしてます❗️
(同じく大好物モデラーのハヤマオさんが行方不明…心配😟です)
T-Nonさん、重ね重ねありがとうございます!
先の投稿を読み返したところ、文中、T-Nonさんのことを敬称を付けずに掲載してました。
誠に失礼しました。お詫び申し上げます。
作品に高評価をいただき、たいへん恐縮しています。行方不明のモデラーさん、復活されると良いですね。無事を祈ってます。
ところで私見ですが、ここのところガンスタさんへのモデラーさんたちの投稿が心なしか少なくなってきたように感じてます。さすがにフェイスブックは下火なような気がしますが、Xやインスタ、新興のビルダーズノート等、作品を公開する手段は他にいくらでもあるため、もしかするとそちらへ流れて行ってるのかな?と勝手に想像する今日この頃です…。私はまだビルダーズノートに手を出していないのですが、最近出荷されたガンプラの全てに利用案内のチラシが入ってます。簡単にジオラマ写真を作ったり、ガンプラモデラーさんたちとの交流を図ることができるなど、魅力的な部分もあると思うので、ぼちぼち研究してみたいです!
まさに「蟹」w水泳部だけに鍋の季節ですね!!
okinasanさん、ありがとうございます!
名称に「クラブ」が入っているだけあって、まさにカニの見た目ですね。
今朝、市内の道の駅に行きましたが、手の平サイズよりもずっと大きいモクズガニ3匹1,080円で生きたまま販売してました。みかんが入ってる赤い網?に入れて売られてましたが、ブクブクと泡を吹いてお怒りモード。今晩は、カニ味噌にありつけそうです…。鍋も美味しい季節ですね!
いいですねー、カニミソ^_^鍋に味噌汁、夢が広がります
模型話から離れて秋の味覚の話に、これもまた楽しいですね!
主に1/144ガンプラ、1/35恐竜、ウルトラ怪獣のガレージキット等をマイペースで製作しているリーマン週末モデラ―です。
X(旧Twitter)→ https://x.com/Ayapons45
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