バーグラリー・ザク

特に宇宙空間での戦闘を想定した最初期の設計思想で開発され、重力下においては携行武器、弾薬の量も少なく、機動性も低いものの戦闘領域を選ばない汎用性と、生産数の多さから陸自の調達機数が多いザクに関しては深刻な問題であった。
この問題を解決するために、ＭＳを新規開発するだけの技術力も予算もない中で、日本の技術陣が出した回答は、機体の「魔改造」であった。

「魔改造」された本機の最大の特徴は、重力下においてドムと比べ著しい機動性の低さを補うため、「トランプルリガー」と呼ばれる機動ユニットを装備したことである。
脚部後部に地上推進用のブースタを増設、脚部前部には地上走破性を高めるためのソリを追加装備することでドムに随伴可能な機動性を確保することができた。

また、バックパックは機動打撃に必要な量の武器弾薬を携行可能なミッションパックに換装することで多彩な武装をオプションとして増設可能となり、ドムに匹敵する火力をあることができた。
これらの改造を施し重力下における局地戦闘に特化することで、機体内の推進剤を脚部ブースタに利用することができる副次的効果を得ることもできた。

写真は北海道旭川市に司令部を置く陸上自衛隊第二師団隷下の第二機動歩兵（ＭＳ）大隊第一中隊の久備桐古二尉の機体である。
バックパック下部には、ザクマシンガン用のボックス型マガジンを計7個懸架することで継戦能力が向上し、バックパック右側には10連装ミサイルポッド、左側には大口径のドロッパーズフォールディングガンを装備、脇部には四連装ミニガンを装備することで圧倒的な前面への実効制圧力を確保した。
また右肩部には従来の盾を、近接戦闘用のパイルバンカーを装備したシールドに換装することで近接戦闘能力も強化している。

これらの改造によって、ドムに随伴可能な強襲用ＭＳとなった。
機体特性が設計思想から大きく逸脱し、増設した武装の火器管制も複雑になったことで、ある意味パイロットを選ぶ機体となったが、体本体に大規模な改造を行わなかった結果、整備性は見た目ほど悪化はせず、高い稼働率を維持できたため現場では好意を持って受け入れられた。
旧式化が著しいザクであったが、こうした改造から、ドム随伴任務に就く機体は全て「バーグラリー」化されることになったのである。

ってことで、「装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端」より、バーグラリードックをパクッ.........じゃなくてオマージュで「HG 1/144 シャア専用ザクII（オリジン）」をベースにそれっぽくしてみました。可能な限りザクのイメージは壊したくなかったので、本体はほとんどいじらず、バックパックの換装と脚部のトリンプルリガーの追加のみとなりました。

トリンプルリガーの全部のソリ部分は工作しました。ベルトリンクいいパーツが見当たらなかったのですがで鉄道模型のエリアにちょうど良い形のものがあったのでそれを購入（本来の用途は全く不明ですが…）つなげてみるとそれらしくなったので良かったです

バックパックは１００円の電池ケースを流用してジャンクパーツなどでそれらしくしました。ボトムズといえば、パイルバンカーシールドと言うロマン兵器も必要と思い、これもそれらしく細工をしてらしくしました。

ザクマシンガンのドラムマガジンはイメージに合わないのでジェリカンを連結して箱型マガジンぽくし、バックパック下に予備マガジンを懸架しています。

パイルバンカーシールドは当初は画像のように左肩部にしていたのですがドロッパーズホールディングガンと干渉するので右肩部に変えました。

パイルバンカーの銛の部分が折れたり、シールドに格納できなかったり、肩部の砲を支える軸が折れたりとまぁハプニングの連続で完成に非常に時間がかかりました。

では今年最後の投稿になります
白組優勝！！
では皆様今年もガンプラ作成ご苦労様でした！
また来年も皆様にとって良い年でありますように、そして良い作品ができますように(gundam-kao6)

誰が仕組むのか、誰が望むのか。
満ちるものが満ち、撓むものが撓む。
溜められたエネルギーが出口を求めて沸騰する。
欲望と野心、策謀と疑惑、誇りと意地。
舞台が整い、役者がそろえば暴走が始まる。
そして先頭を走るのは、いつもあいつ。
『機動戦士ガンダム 赫奕たる異端』、第４話「臨界」。
メルトダウン、始まる。