ポージングと、それをベースにしたストーリー性(前後の展開)を予感していただけるようなデジラマを作成しました。見ていただけると嬉しいです。
前面、頭部のアンテナの安全フラッグをカットしたぐらいです。
背面、各バーニアをネイビーブルーで塗装しています。
ポージングについて
三角形になるように意識してポージングすると、写真が良くなります。三角形を意識することで、写真映えする安定感ある構図で表現できます。
これも三角形です。
三角形にすると、重心が下にくるので、非常に安定感のある、重厚な画(え)になります。また、逆三角形もいいと思います。アクションポーズなど動きのあるシーンでは、逆に逆三角形の構図を意識すると、不安定さから生まれる緊張感や躍動感を表現できます。このあたりのお話も、別の機会にお伝えできればと思います。
では、デジラマについてです。
今回は、見る人が想像を膨らませるような「ストーリーを予感させるデジラマ」に挑戦してみました。ポイントとなるのは、特に「ストーリーを予感させる」ということにおいては、構図、ライティング、被写体と背景の一体感を意識し、見る人の想像力を刺激するような「物語の断片」を切り取ることがカギとなると考えます。
構図でいえば、あえて余白をつくることで、被写体の孤独感や、これから向かう先の広がりを表現できます。視点も大切で、「見上げる(あおり)」ようなアングルは、被写体を強調し、迫力や英雄的な印象を与えます。エフェクトは手動でしているので課題が多いのですが、煙、炎、雪、光芒などの環境エフェクトは、状況描写を助け、物語性を深めます。
最後に、色味の調整です。デジラマは、条件の異なる様々な画像を重ねたり、組合せることが多いため、合成の違和感をなくすことが重要です。これらの技術を組み合わせることで、単なるプラモデルの写真ではなく、見る人が想像力を膨らませるような「ストーリーを予感させるデジラマ」を作成することができます。
では、ご覧ください。
旋風(かぜ)の挽歌 ― 焦土から死闘の渓谷へ ―
【前編:焦土の残り火】
ザフトの生産拠点は、見るも無惨な姿に変わり果てていた。
ハイネ・ヴェステンフルスがデスティニーガンダムで降り立った時、そこには生命の鼓動は一つも残っていなかった。「……嘘だろ、みんな。返事をしてくれよ……!」通信機を叩き、何度も呼びかける。しかし、炎が建物を噛み砕く音だけが空虚に響く。
燃え盛る施設の中央に降り立ったハイネの機体は、まるで地獄の淵に立つ守護者のようであり、同時に、救うべき対象を失った喪失の象徴でもあった。
生存者がいないのではない。生存者を「確認させない」ほどに徹底して破壊した敵のやり口に、彼はザフトのエリートパイロットとしての顔ではなく、一人の人間としての怒りを覚えたのだ。「組織の命令も、戦局も関係ねえ。……こんなやり方、俺は絶対に認めない!」ここは彼にとって、ただの施設ではなかった。前線の兵士たちを支える技術者たちの、誇り高き夢が詰まった場所だったのだ。
ふと、デスティニーのセンサーが、遠く北の渓谷へと向かう巨大な熱源を捉えた。施設を蹂躙し、悠然と去っていく巨大な影。それがこの惨劇の「犯人」であることは明白だった。彼らにとって、この拠点の破壊は「戦果」に過ぎない。しかし、ハイネにとっては、断じて許容できない「蛮行」だ。
ハイネは操縦桿を握り直す。
背部のウイングから、光の翼が展開される。その色は、周囲を焼き尽くす炎よりもさらに鮮烈な、命の輝きを放つオレンジ色だった。ハイネは機体を急加速させ、炎上する廃墟を後にする。
【後編:復讐の咆哮】
追撃の末、ハイネは雪の舞う険しい渓谷で、その元凶を捕捉した。
そこにいたのは、山を背負うほどに巨大な破壊の化身、デストロイガンダムのMA形態だった。「見つけたぜ、デカ物……! お前が踏みにじったのは、ただの建物じゃねえんだ!」「ここで、終わらせる!」
掌のパルマフィオキーナが、怒りに呼応するように最大出力で輝く。かつて仲間がいたあの場所を想い、ハイネは孤独な死闘の中へと身を投じた。
渓谷の狭い空間を、デスティニーがオレンジ色の閃光となって駆け抜ける。デストロイの巨体から放たれるプラズマ砲が岩肌を砕き、吹雪と土砂が視界を遮る。だが、ハイネの闘志は冷めるどころか、青い炎となって燃え上がっていた。
「いいぜ、その殺気。だがな、それだけじゃねえんだよ、MS(モビルスーツ)の戦いってのは!」「戦場をかき回すのが俺の役目だが……今回ばかりは、お前を止めるまでは止まれねえんだよ!」デスティニーは、降り注ぐビームの網を紙一重で掻いくぐる。かつての拠点で見せた、まどろむような悲しみは消え、その瞳には冷徹な狙撃手の如き鋭さが宿っていた。渓谷の底から一気に急上昇し、デストロイの巨大な頭部へと迫るハイネ。
土砂が雪のように降り注ぐ中、オレンジ色の機体は一筋の閃光となって敵の懐を駆け抜けた。






「拠点を焼き払われたハイネが、怒りと共にデストロイを追跡し、雪の渓谷で相まみえるIFストーリーです」
コメント
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撮影の解説、めちゃくちゃ参考になります。なんとなくやっていたものが、三角やら逆三角やら意識するとほんとに綺麗に収まっていい感じ✨デジラマはあまりやらないので、今度やる時にまた読み返したいと思います😁
コメントありがとうございます!デジラマの時に読み返したいだなんて、最高のお褒めの言葉です。構図は意識し始めるとパズルみたいで楽しいですし、なんとなく撮るよりも、三角形を意識するだけで一気に「それっぽく」収まる感じがします!ヨッチャKIDさんがデジラマに挑戦される際は、ぜひ拝見させてくださいね。これからも色々と情報交換しながら、仲良くさせていただければ嬉しいです!
しんいちさん、コメント熱くて是非仲良くしてください。あとこの投稿めっちゃ参考になりそうで、落ち着いてからじっくり見させていただいて、そんときにいいね押させていただきます👍
ご丁寧にコメント、ありがとうございます。
私に方こそ、やすじろうさんの作品や熱意から、いつも刺激をいただいております。どのような形になっても、模型を楽しむ仲間であるのは変わりません。
これからもお互いに、自分らしいガンプラライフを楽しみたいと思いますし、
私のアカウントも、私の思うことを発信しておりますので、いつでも見に来ていただけたらと思います、心待ちにしております!
はじめまして こんばんは 三角形をベースにしたポージング、理論的なお話に納得です またハイネがディスティニーに乗っていたら…という話もいいですね 読む者の想像をかきたてます フォロバさせて頂きます ありがとうございます
こちらこそ、はじめましてです。コメントとフォローありがとうございます!
私もフリーダム-ウイングさんの作品と「バトン」の投稿を拝見させていただきました。
彫刻家の先生の言葉を引用されたポージングへのこだわり、非常に共感いたします!「もっとも輝いていた瞬間を切り取って表現したい」という考え方は、私が意識していることとも通ずるところがあり、深く納得いたしましたし、大切にされているポイントが似ていると感じてしまい、勝手ながら親近感を抱いております。
ハイネのIFストーリーも楽しんでいただけて、本当に嬉しいです。こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします!
メイン写真に目がとまりました。
塗装もポージングもナイスです!
コメント、ありがとうございます!
メイン写真も三角形の構図を意識してハイネ機らしい力強さを、ポージングで表現してみました!
塗装については、部分塗装なのですが、成形色を活かしつつ、バーニアは塗装し、全体を引き締めてみました。注目していただけて嬉しいです!
三角形ポージング、勉強になります🙇♂️
ありがとうございました❗️
いつも、コメントありがとうございます!
ポージングの工夫に注目していただけて嬉しいです。
少し意識するだけで機体の見え方がガラッと変わるので、ぜひ試してみてくださいね。
勉強になると言っていただき、投稿して良かったです!
これからも「物語の断片」を感じてもらえるような作品を目指しますので、また見ていただけたら幸いです!
好きなものを好きなだけ。
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