前回から継続し、ポージングを突き詰めつつ、今回は『感情の代理発散』という心理学的メカニズムについて共有します。
頭部のアンテナの安全フラッグを処理し、フレームを銀に塗装しています。今回は、同一ポージングで、背景を変えての短編ストーリーです。背景を変えるだけでも、印象が大きく変わります。とくに2枚目の色調調整は、これまでの試行錯誤が結実した、非常に密度感のある1枚で、フォトリアルな映画のワンシーンような質感で仕上がっています。
『重力下、燃えるジャブローの悪夢』
ジャブローの熱気と湿り気、そして、地底基地特有の閉塞感の中で、シャアザクが「赤い悪夢」として縦横無尽に駆け巡る。連邦軍の心臓部、南米ジャブロー。地表のジャングルを焼き払い、赤い彗星は地下巨大ドックへと強襲を仕掛ける。
* 静寂を切り裂く電光:
敵の防衛網である高圧電流柵を強行突破し、爆炎の中から突如として現れた深紅の機体に、連邦の守備隊はパニックに陥る。
「一機だ……、たった一機のザクにドックが焼かれていくぞ!」という叫びが無線を飛び交う中、シャアは冷静に、かつ無慈悲に拠点を焼き払う。
火の粉が舞い散るドックで、モノアイだけが冷酷に次の標的を捉えている。
『終わりなき追撃:ハイウェイ・インフェルノ』
舞台は、連邦軍の占領下にある湾岸都市。撤退する連邦軍の輸送部隊を追撃するため、シャアは単機でハイウェイへと降り立つ。
* 日常を切り裂く「赤」:
かつて市民が日常的に利用していた高速道路。その高架下を爆炎が舐め尽くし、平和の象徴だった街並みが黒煙に包まれていく。そこに現れたシャア専用ザクは、逃げ惑う敵にとって、まさに「逃げ場のない悪夢」そのもの。
ガードレールを飛び越え、鈍い光を放つモノアイが橋脚の陰に潜んでいた目標を捉えた。
シャーザクといえば、このキックの印象が強く、あえて、背景を白にし、ディテールも削ぎ落とすことで、現実の戦場というよりも「ニュータイプの感応領域」のような、精神的な空間での一瞬の交差を表現しています。
無音の衝撃:
爆音さえ聞こえない、真っ白に塗りつぶされた視界。その中で唯一、シャアザクの赤い装甲と、ガンダムの放つ光だけが色彩を放つ。『閃光の赤、沈黙の白』なんていうタイトルで、ストーリー展開が浮かぶわけですが、今回は、感情の代理発散という心理学的メカニズムについて、共有します。
最近、創作活動において「感情の置き場所」について考えることがあります。日々の生活の中で、私たちは少なからず心理的な負荷やストレスを感じるものです。そのモヤモヤとした感情をどう処理するか。そのまま溜め込むのか、あるいはどこかで直接的に発散してしまうのか。残念ながらSNSの世界では、そのエネルギーが「アンチコメント」などのネガティブな形となって表れてしまう場面を目にすることがあります。ですが、私は「創作」こそが、その感情をポジティブに置き換えるための最高の場所だと信じています。
たとえば、今回のシャアザクのポージングや、激しい爆炎、突き刺さるようなスパークのエフェクト。ここには、言葉にできない日々の葛藤や、それを打破したいという力強いエネルギーを込めています。負の感情をそのまま誰かにぶつけるのではなく、作品の中に「熱量」として閉じ込め、昇華させる。そうして出来上がったものが、誰かの目に留まり、共感を生む……。
これこそが、物作りをする人間にとっての「感情の代理発散」であり、一番贅沢な心の整え方なのかもしれません。
みなさんは、どんな想いを愛機に込めていますか?



「破壊」と「創造」の表裏一体: モビルスーツが戦い、破壊するシーンを「創る」ことは、自分の中にある破壊衝動やストレスを安全に、かつ美しくリリースする行為で、 アンチコメントは「分断」を生みますが、創作による発散は、同じ悩みを持つ人との「共感」や「繋がり」を生んでいるかもしれません。どう思われますか?
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