『キュベレイの華園』第Ⅲ幕 Side H-4 俗物

  • 269
  • 2

ある世界線、

宇宙世紀0079年12月

ア・バオア・クー内整備ベイ

微温い排熱と焦げたグリースの匂いの中に、異様な威容を放つ巨体がそびえ立っていた。

​「脚は無いのか?」

シャアの問いに、疲れ果てた開発スタッフは半ばヤケクソ気味に答える

「まだ、完成してません! ですが、あんなのは飾りです! 偉い人にはそれが分からんのです……!!」

​その言葉に、シャアはなぜか妙に納得してしまった。

機体の持つ異様なエネルギーが、そう納得させたのかもしれない。

その時、背後から冷徹で、それでいて底知れない気高さを孕んだ声が響く

​「その機体に乗るなら、ゲルググはもう要らないな?」

​振り返ると、そこには戦場に似合わぬ赤銀のドレスに身を包んだ一人の女が立っていた。艶やかな銀髪、鋭い眼光​「……誰だ?」シャアの警戒を含んだ問いに、女は不敵に笑う。「知らない方が良い事もあるんだよ!」​その言葉の裏には、組織の暗部やサイド3の枢機すら見通すかのような、ただ者ではない空気が漂っている赤い彗星の異名を持つシャアを前にして、一歩も引かないどころか、圧倒的なプレッシャーですら放つ​「まさか……ドズル閣下の……?」​シャアが血筋を探ろうとした瞬間、女は鋭く言葉を遮る  

​振り返ると、そこには戦場に似合わぬ赤銀のドレスに身を包んだ一人の女が立っていた。艶やかな銀髪、鋭い眼光

​「……誰だ?」

シャアの警戒を含んだ問いに、女は不敵に笑う。

「知らない方が良い事もあるんだよ!」

​その言葉の裏には、組織の暗部やサイド3の枢機すら見通すかのような、ただ者ではない空気が漂っている

赤い彗星の異名を持つシャアを前にして、一歩も引かないどころか、圧倒的なプレッシャーですら放つ

​「まさか……ドズル閣下の……?」

​シャアが血筋を探ろうとした瞬間、女は鋭く言葉を遮る

 

 

​「渡すのか? 渡さないのか? ソレを聞いているんだよ!​一瞬の沈黙。その言葉の密度に、シャアは冷や汗が背中を流れるのを感じる――自分の度量を、この女は見透かしている。試されている。​「アノ機体はワタシ用に、かなり繊細に、過敏に調整している。……アナタに扱うことが出来るのかな?」​シャアの唇がわずかに歪む。「ふっ……」「シャア……」女の瞳が危険な光を帯びた。 

​「渡すのか? 渡さないのか? ソレを聞いているんだよ!

​一瞬の沈黙。その言葉の密度に、シャアは冷や汗が背中を流れるのを感じる

――自分の度量を、この女は見透かしている。試されている。

​「アノ機体はワタシ用に、かなり繊細に、過敏に調整している。……アナタに扱うことが出来るのかな?」

​シャアの唇がわずかに歪む。

「ふっ……」

「シャア……」

女の瞳が危険な光を帯びた。

 

「ワタシが、俗物にでも視えるとでも言うのか?」​「はっ……!」​シャアの脳裏に電撃が走る。(この眼光……この声の響き……そして、この狂気的なまでのプライド……!)​目前にいる女が何者であるか、シャアは突然すべてを悟るこの女こそ、狂気と深謀のカーン家――レイチェル・カーン(ハマーン様の実母)その人だと表向きは行方不明、あるいは政争の闇に葬られたはずの彼女が、なぜこの最前線の要塞に?​絶句するシャアの表情を冷ややかな笑みで見据えながら、レイチェルはゆっくりと近づき、耳元でささやいた。

「ワタシが、俗物にでも視えるとでも言うのか?」

​「はっ……!」

​シャアの脳裏に電撃が走る。

(この眼光……この声の響き……そして、この狂気的なまでのプライド……!)

​目前にいる女が何者であるか、シャアは突然すべてを悟る

この女こそ、狂気と深謀のカーン家――レイチェル・カーン(ハマーン様の実母)その人だと

表向きは行方不明、あるいは政争の闇に葬られたはずの彼女が、なぜこの最前線の要塞に?

​絶句するシャアの表情を冷ややかな笑みで見据えながら、レイチェルはゆっくりと近づき、耳元でささやいた。

「……ねぇ、シャア。知っているかい?」​「……なにを…?!」​「このジオングの有線式サイコミュ制御システム…… 何故無線じゃないのか?知ってるかぃ?​「なっ……!?」凍りついた空気の中、レイチェルは鋭く問いかける​「アノ、ジオングが何故有線サイコミュなのか?知っているかぃ?て聞いてるんだよ「は……!?」「エルメスで既に無線サイコミュがあるのに! 「そ、それは! 

「……ねぇ、シャア。知っているかい?」

​「……なにを…?!」

​「このジオングの有線式サイコミュ制御システム……

 何故無線じゃないのか?

知ってるかぃ?

​「なっ……!?」

凍りついた空気の中、レイチェルは鋭く問いかける

​「アノ、ジオングが何故有線サイコミュなのか?知っているかぃ?て聞いてるんだよ

「は……!?」

「エルメスで既に無線サイコミュがあるのに! 

「そ、それは!

 

「貴様はララァほどのチカラが無いんだよ、シャリア・ブルと同程度だと思われている、アノ、ガンダムに負ける気しかしないね「なに……! ワタシはっ……!」​シャアの顔に怒りが走る。しかし、レイチェルは微動だにせず、冷徹かつ真摯な響きを帯びた声で、真実を突きつける​「無線サイコミュは『個の絶対的な共鳴』を必要とする。ニュータイプの純度と精神の広がりがララァの域に達していなければ、遠隔の機体は制御を失い、ただの鉄くずに成り下がるのさ。 だが、有線式ならどうだ? 物理的なケーブルという『迷いのない回路』が、凡庸なパイロットの雑念すら無理やり機体へと伝達し、強制的に兵器として機能させる。つまりこの足のないジオングは、真のニュータイプのための機体ではない……。「……!!「己の限界に気づきながらも、復讐と意地だけで泥沼の戦場を這いずり回る『俗物のための、最後の延命装置』なのさ、、!!​レイチェルは冷たく、しかしどこか深い確信に満ちた瞳でシャアを見据える 

「貴様はララァほどのチカラが無いんだよ、シャリア・ブルと同程度だと思われている、

アノ、ガンダムに負ける気しかしないね

「なに……! ワタシはっ……!」

​シャアの顔に怒りが走る。しかし、レイチェルは微動だにせず、冷徹かつ真摯な響きを帯びた声で、真実を突きつける

​「無線サイコミュは『個の絶対的な共鳴』を必要とする。

ニュータイプの純度と精神の広がりがララァの域に達していなければ、遠隔の機体は制御を失い、ただの鉄くずに成り下がるのさ。

 

だが、有線式ならどうだ? 物理的なケーブルという『迷いのない回路』が、凡庸なパイロットの雑念すら無理やり機体へと伝達し、強制的に兵器として機能させる。

つまり

この足のないジオングは、

真のニュータイプのための機体ではない……。

「……!!

「己の限界に気づきながらも、復讐と意地だけで泥沼の戦場を這いずり回る

『俗物のための、最後の延命装置』なのさ、、!!

​レイチェルは冷たく、しかしどこか深い確信に満ちた瞳でシャアを見据える

 

​「――生き延びたければ、こうするしか無いねプライドを捨てろ……!!赤い彗星を捨てろ!シャア・アズナブルを捨てろ……!!そして己を捨てるのさ……!!目の前のその不細工なワイヤーに必死にしがみつくことだな、キャスバル! ​「!!!  お前は、、何者だ……!! 

​「――生き延びたければ、こうするしか無いね

プライドを捨てろ……!!

赤い彗星を捨てろ!

シャア・アズナブルを捨てろ……!!

そして己を捨てるのさ……!!

目の前のその不細工なワイヤーに

必死にしがみつくことだな、キャスバル!

 

​「!!!

  お前は、、何者だ……!!

 

『シャア・アズナブルさ…!  負けを認めたな…?『ゲルググとその名前、     貰っていくぞ!!! 貴様の変わりに、   運命を背負ってやるさ…!!  フフフッ……ハハハハッ…!!

『シャア・アズナブルさ…!

  負けを認めたな…?

『ゲルググとその名前、

     貰っていくぞ!!!

 貴様の変わりに、

   運命を背負ってやるさ…!!

  フフフッ……ハハハハッ…!!

『キュベレイの華園』第Ⅲ幕 Side H-4 俗物–9枚目/制作者:革命戦士3so4rukomori
『キュベレイの華園』第Ⅲ幕 Side H-4 俗物–2枚目/制作者:革命戦士3so4rukomori
『キュベレイの華園』第Ⅲ幕 Side H-4 俗物–3枚目/制作者:革命戦士3so4rukomori

 

ユーチューブ動画版も観て下さい↓

音あります

 

本当はお節介で良い人かもね

コメント

コメントをして応援しよう

コメントにはログインが必要です

  1. cinnamon-1 2時間前

    T-Non(のん)さんのおっしゃる通り、投稿と動画のセット😆 見るとより深いストーリーに入り込みますね👍

  2. 速攻動画も見てきました❗️ コレは投稿と動画、セットで見るべし❗️ですね🙂‍↕️

    komoriさんの世界観に圧倒されます。凄いです(zaku-kao3)

革命戦士3so4rukomoriさんがお薦めする作品

『キュベレイの華園』 キッカ 何を視ているの?

『キュベレイの華園』第Ⅱ幕 

『キュベレイの華園』第Ⅲ幕 Side H

ただ見ているだけのあなたへ

17
『キュベレイの華園』第Ⅲ幕 機体解説みたいな予告編

『キュベレイの華園』第Ⅲ幕 機体解説みたいな予告編

17
『キュベレイの華園』第Ⅲ幕 side-H-3 シャリアの戦慄

『キュベレイの華園』第Ⅲ幕 side-H-3 シャリアの戦慄

「昨日まではジオン公国の宇宙戦略の一翼を担っていたソロモンで…

8
決して観ないように、『キュベレイの華園』第Ⅲ幕外伝 SideH-2

決して観ないように、『キュベレイの華園』第Ⅲ幕外伝 Side…

ココから先は観ないで下さい。

4
『キュベレイの華園』第Ⅲ幕 外伝 バーカウンター

『キュベレイの華園』第Ⅲ幕 外伝 バーカウンター

ある世界線 宇宙世紀0079 地球圏 バーカウンター