「もっと…もっと寄越しなさい、ガンダム!」
世界を震撼させたマクギリス・ファリド事件の数年後、
複数の宙域で不可解な事象が観測された。
ギャラルホルン所属の艦船がテイワズフレームと思われるMS1機に
艦載MSごと沈められる事件が頻発。
生き残りの兵士による証言では
「長髪の青年が乗っていた」「妙齢の女性が鬼神のごとく向かってきた」
「活発そうな若い女だった」など、定まらない内容のため特定が困難で、
軍上層部も頭を悩ませる結果に。
当のテイワズ、その代表であるマクマード・バリストンに問いただすも
「そんなMSは所有していない、登録もされていない」の一点張りで、
まったく要領を得ない。
その機体は体躯こそ通常のMS程度だが、複数の腕を持ち、
そのすべてに携行した刀剣や槍などの近接武器を駆使して、
文字通り八面六臂の戦法で瞬く間に艦隊を沈めていく。
その姿はかつての事件の際、修羅のような戦いぶりを見せた
“鉄華団”の1人の少年が駆る悪魔と呼ばれたガンダムタイプを連想することと、
その面相はまさしく東洋の「鬼」を想起させることから、
ギャラルホルン軍部内では「鬼神」と呼ばれ、恐れられている…
久しぶりに妄想が捗りましたw
今年2作目の投稿になります。以下、解説です!(長い)
●機体設定
百錬をベースに、どこぞで拾ったガンダム・ダンタリオンのパーツと、
新たに開発したマニュピレーター付の装甲などを付加。
エイハブ・リアクターに接続された未知の技術による
「鬼面型ブースターユニット“骸鬼”」により、
テイワズフレームの旧型機をベースにしながら厄祭戦の遺産、
ガンダム・フレームを持つMSに匹敵・または凌駕する性能を発揮する…
搭乗者は旧タービンズ生き残りの、とある女性パイロット。一度は心の奥底へと封印したギャラルホルンへの復讐の念を蘇らせ、禁忌とされる人体強化手術「阿頼耶識」をも自らに施し、恩師やかけがえのない仲間達の無念を晴らすべく支配体制へと立ち向かいながら、自らの葛藤とも戦っていく…
といった鉄血スピンオフ作品(妄想)の主人公機として設定しました。
その機体はまさに「タービンズの怨念」を具現化したもの…コワイコワイ…
全身ショット。モチーフは「鬼」と「武者」。ダークめな設定の機体ですが、あえてカラーは「主人公機」ということでトリコロールを主体にしてみました。
ブルー部分にはグラデを入れて、わりと爽やかな感じに。
バックショット。背中に寄生虫みたいに鬼面がくっついてますw
機体の性能を底上げする増加動力源という設定で、実質的な「本体」です。
このユニットに籠もった「怨念」が搭乗者の負の感情を増幅させる…的な?w
市販パーツでバーニアを増設してます。
ディテールなど。塗り分けやデカールにもこだわりました。
肩アーマーのマスキングしんどかった…
ふんどし部分に配置した配管保護テープ、塗装もデカール貼りも問題なくできる、かなり使い勝手のいい素材でした!
アップで。ダンタリオンのドクロ顔と百錬の顎がうまくマッチしてなかなかの面構えになったのではないでしょうか。戦国アストレイの前立もGOOD!
キットの首が細かったのでダンタリオンのアーマーを加工して
襟に見立ててみました。
そして本作最大のギミック。
「錬骸鬼 -阿修羅の相-」
阿頼耶識に繋がれた搭乗者の感情が爆発したとき、このモードが発動。
肩部装甲の隠し腕が4本展開し、その名のごとく阿修羅のようなシルエットに変貌を遂げ、機動性や反応速度はMSのそれを凌駕し、六臂に携えた武器で次々と眼前の敵機をなぎ倒す。
…という所謂「暴走モード」という扱いに。
動力源を最大まで引き出すことで機体には多大な負荷がかかるため、
行き場のなくなった排熱を逃がすため、頭部ユニット顎部が展開。
まるで口を開けた悪鬼のような面相に、対峙した者は恐怖する。
口の開閉ギミックは兜?部分にネオジム磁石を仕込み、
ダンタリオン後頭部フレームに細長く切ったステンレスプレートを貼って縦に回転できるようにした、わりと単純なものです。
下顎に牙でも付ければもっとそれらしくなったかな?
でもなんとなくブキミなんで、ヨシとしますw
ギミックのために用意した武器たち。
今回も30MMパーツが大活躍!集めて損はないですなw
今回は使用したカラーが多岐にわたるので、塗料の解説はナシで。
いつものように水性オンリー(アクリジョン・ファレホ・シタデル)で、
一部エナメル塗料による塗り分けです。
製作開始のきっかけはジャンクの百錬を入手してから(取っ掛かりの写真はありませんがw)。「鉄血機体好きだけど、作ったことないなぁ」くらいのものでした。「百錬をガンダム顔にしたら面白いのでは?まともにガンダムタイプ作ったことないし」と思いつきました。
顔は普通のガンダムタイプはなんかイヤだったのでこれまたジャンクのガンダム・ダンタリオンをオークションにて購入。
なんかに使えるかも…と激安ジャンクで入手した戦国アストレイ頑駄無も合わせて、ミキシングスタート。
写真はざっと合わせの状態。
頭は百錬のフェイス部分を切り飛ばしてダンタリオンの頭を収納。
肩は戦国アストレイのアーマーをクリアランス調整して移植。
足首はダンタリオンのものにジョイントごと移植。
もう既に「イケルやん…カッコエエやん…」と勝った気にw
いろいろいじってるうちに「この戦国アストレイの肩アーマー、せっかくの隠し腕を活かしたら多腕の化け物できるやん?」となり、武器(写真は仮)も色々と持たせることに。主に30MMのパーツを使って武器を生産しました。お手軽。ありがたい。膝下の短さが気になったのでプラ板で2.4mm延長。
どうせなら「生やせるだけ生やしとけ」と百錬腕をサブに回して6本腕に。収納状態の収まりが思ったより良かったので採用しました。
メイン腕はアストレイのものと交換し、手首を延長。色が浮いてますが、「色塗ればどうにかなるやろ」と開き直りw
脹脛には百錬の肩アーマーを移植。
股間の装飾に新しく取り入れた「配管保護テープ」なるマテリアルも使ってみることに。これまた仮置きの状態。
ジャンクで400円ほどだった戦国アストレイ頑駄無のパーツが大活躍w
鬼面バックパック(名前は知らん)がケレン味の塊で最高です。肉抜き穴はパテで埋めて、角はシャープに。下部に大型バーニアも仕込みました。
肘装甲はダンタリオンやオリジンガンキャノンから。
リアスカート裏は「見えんやろな…」と思いつつ雑目に裏打ちもしました。
プラ板を貼って切るだけのお手軽工作。
いつものサフ替わりのベースカラー。
グレー:白=1:1で混色してます。多少の粗は出ましたがいつもの通りスルーw
基本塗装完了状態。
配管保護テープ、塗装もできるしデカールも貼れる神マテリアルでした。
布表現の新しい手段の1つとして定着するかも?
この後デカールをペタペタ貼っていきます。
武器を並べるとニヤついちゃいますねw
一番手を入れた肩アーマー。本体との接続はネオジム磁石でガッチリくっつきます。マスキングも複雑な形状ですが頑張りました。
玉のようなパーツは前面はHアイズ、外側のものはUVレジンを6mm型に入れて新造。色はクリアレッドを吹いてます。
デカールはGMデカール、HIQデカール、VERTEXの漢デカールなど。
貼りすぎないよう注意しながら全身に配置しました。
いつものように長過ぎる解説、最後まで見てくださった方、
お付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m
脇役スキーなワタシとしては珍しく?“主役っぽさ”をテーマにミキシングしてみました!
コメント
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おぉ!こっちにもアップされてた!めちゃくちゃカッコいい上にわたくし好みの厨2病設定盛りだくさんだったとは…!
こちらも見ていただいてありがとうございますm(_ _)m
最初は和風ファンタジーな世界観で考えてましたが、せっかくの鉄血キットなので妄想しだしたら止まらなくなりましたw
ダインスレイブも6本腕で目視キャッチで受け止めますw
MS版斑鳩
頭のパーツは般若と変形機能のある能面をモチーフにしたのですか!?
めっちゃかっこよすぎ…(●´ω`●)
そうですね…髑髏顔のダンタリオンと武者モチーフで伝統工芸のような雰囲気が出せれば…とは意識しました!(happy)
まさに「鬼武者」風のスタイルと6本腕が迫力満点です(本編に沿った設定もグッド)!!
キットのめぐり合わせと設定がうまくハマってくれました!
ありがとうございます(gandam-hand2)
思わずいいねボタンを連打しました。それぐらい好き。
ありがとうございます‼
ワタシも刺さったときやっちゃいますw
とても光栄です!
子持ちアラフォーモデラーです。ほぼ20年ぶりに復帰。
軽めのミキシング、改造、オリジナル塗装がメインの作風です。
ラッカー禁止の環境につき、水性塗料オンリーで塗装しています。
アクリジョン、ファレホ、シタデルがオトモダチ。
Twitterでは30MMをメインにやっています。そちらもヨロシク!
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