【ガンプラビギナーズガイド】簡単！カスタマイズ

ロンメル隊長（以下ロ）「やあ諸く･･･もふもふしたい気持ちは分かるが自己紹介はさせてくれ？
私は*ロンメル*。フォース・「第七機甲師団」のフォースリーダーである･･･常々言うが、アニメ本編のロンメルと同一人物かどうかは己の心に聞いてくれ。
現在は筆者の机の中に一間借りて暮らしている。

*「ガンプラワールドにダイブ！」編*、楽しんでいただけているだろうか。
[第１回](https://gumpla.jp/hg/53603)では*「ガンプラ」の概要*、[第２回](https://gumpla.jp/hg/68117)では*ガンプラの組み立て*について紹介した。
旧ＧＵＮＳＴＡで連載したときはここから時間をかけてあれやこれやと話したな･･･今回はそれらを一回でやりきるつもりで、*「カスタマイズ」*についてだ。
･･･*撮影*？そちらについてはどこかで、時間をかけてやろう。

「カスタマイズ」。組んだガンプラを*「改造」*する公式用語だ。
素組みのガンプラからのスミ入れや塗装、パーツの付け替えや追加、果てはスクラッチ･･･様々な方法がある。今回紹介するのは、できる限り軍資金に影響の少ないごく一部だ。
カスタマイズを行うことで、ガンプラバトルにおける性能は一段と強化。見栄えも良くなる。何より、キミ達自身の*「愛機」*となるのだ」

ロ「･･･で、カスタマイズの初歩はやはり*「武器」*を持たせることである。デフォルトの武器から変更するだけでも雰囲気が出るな。昨今のガンプラは武器や装備を変更しやすくなっているのだ。
旧ビギナーズガイド期間では「カスタマイズキャンペーン」を開催していて、HGBD(HGBF)を買えば無料で武器をもらえたが今はそうもいかない･･･
で、呼んだのが酒飲み友達のアルザスである」

アルザス・リースリング（以下ア）「こんにちは。HGBCガイド・「GBNWeapons」のアルザスよ。
あたしの管轄は「武装のデバッグ」。ＧＢＮ内の武装データがちゃんとみんなに使えるものであるかどうか、日々テストしているの。
あなたたちにとっては、*「HGBC」（ハイグレードビルドカスタム）*がそれに当たるわ」

ア「これが*「HGBC　ビルドブースター」*。HGBC、最初のキットの一つだったわ（後日「GBNW」でレビュー予定）。
「HGBF　ビルドストライクガンダム」用のバックパックなんだけれど、他の機体にも装備できるようにバックパックだけが一般販売されているの。
他にも機体を問わない汎用の武装パーツや、「ビルド」シリーズの原作武装など種類は様々。在庫や再生産にもよるけれど、気にしておいてね」

ア「武装の解説はあたしの方（「GBNW」）に回すとして･･･ビルドブースターをダブルオースカイの背中、ＨＷＳ用の１軸にドッキングさせてみたわ。翼が増えて全体のボリュームが増したの、解る？
今回は軸が合ったから無改造ではめられたけど、一部のHGBCにはHGBC側・本体側の軸を変更するためのパーツもあるから安心してね。武器系統は一部を除いて現行HGBDには対応してるから、大丈夫でしょ。

･･･ロンメル。そっちに回すわ。いいカスタマイズライフを！」

ロ「･･･了解した。ここからは旧「ビギナーズガイド」の再掲である。

まずは*「スミ入れ」*。ガンプラには、くぼんだモールドや装甲の分割面などが数多く存在する。
それに色を付け、目立たせるものだ。
写真はダブルオーダイバーの余剰パーツにスミ入れを施したところ。
本来、スミ入れにはエナメル塗料やガンダムマーカーのスミ入れペンを使用するが･･･この写真では、0.5mmのシャープペンで行っている。
ただスミ入れをするだけならばこれでも十分効果が出るだろう。色つきの芯を使えば、ある程度のバリエーションも出せるぞ」

ロ「また、スミ入れを応用すれば･･･パーツを切り出したときにパーツ側が白くなってしまう現象（白化）を抑えるように見せることも出来るぞ。意外と効果はあるものだ。
写真はガンダムＡＧＥＩＩマグナムの翼部分の白化を黒く塗って抑えたように見せているところ」

ロ「組んだ後に残った*シール（ホイルシール）*は、キミ達にとってカスタマイズの第一歩になるかな。
カッターナイフ、デザインナイフなどで切り出し、好きに貼ってみるといい。それだけでカスタマイズされた新しいガンプラとなる。
もちろん、刃物の扱いには注意することだ」

ロ「写真は、ガンダムＡＧＥＩＩマグナムの頭部など一部に追加でシールを貼り付けたところ。
「ビルドダイバーズ」のガンプラ（HGBD）は、ホイルシールの余剰部分に色が付いていることが多い。昨今はシールレスのキットも増えたが･･･うまく使えば、ホイルシールでしかできない*「輝き」*を見いだせるはずだよ」

ロ「もちろん忘れてはならない*マーキングシール*（左）。一部のキットにはデフォルトで入っている。通常のホイルシールよりも薄く、目立ちにくいのが特徴だ。
右はＲＧ（リアルグレード）の*「リアリスティックデカール」*。「デカール」と名前は入っているが、なんてことは無いマーキングシール。それにホイルシールのような「輝き」を加えたものとなる。
特にＲＧ用は細かいシールが多いので、ピンセットなど対策を忘れずに。パーツばら売りを行っているお店だと、説明書とセットで比較的安価に手に入ることもある」

ロ「なんだか「旧」で話していない写真になるが･･･こちらは*メラミンスポンジ*。100円ショップなどで手に入るほか、クレオスさんからは*「Mr.メラミンスティック」*として模型用のものが販売されている。
何に使うかって？汚れ落とし？･･･違うのだ」

ロ「パーツにこすりつけ、細かい*「傷」*を作る。目の非常に細かいヤスリのようなものだ。
塗装などを行う前に限られるが、プラスチック独特の「つや」を消すことが可能となる。
なお、ＫＰＳ（強化ＰＳ。ちょっと柔らかい奴だ）は最初からつやがある程度消えている感じのため、かけたとしても通常ＰＳ程の効果が得られないことには注意しておこう」

ロ「*塗装*は、カスタマイズの効果が最も出る策の一つだが･･･初心者のキミ達にはまだ難しいかもしれないし家の環境の関係もある。簡単な説明にとどめておこう。
ここでは、最も環境面で優しいクレオスさんの*ガンダムマーカー*を取り出してみた。マーカー状になったプラモデル用塗装ペンだ。今の世は「エアブラシシステム」によるステップアップも望める。
マーカーには単色といくつかの色がまとまったセット品があるが、個人的には*「ＳＥＥＤベーシックセット」*がおすすめかな」

ロ「ガンダムマーカーで普通に塗る場合、塗装面はなるべく一度に仕上げるようにしよう。乾いてから塗り重ねても、通常の塗料ほどの効果は望めない。
細かい部分は塗料皿などに塗料を出し、筆などで塗り込もう。
また、はみ出た部分を消すための*「消しペン」*についても持っておくと安心であろう」

ロ「･･･そしてもちろん、*組み替え*！複数のガンプラや複数HGBCが揃ったときに許される、カスタマイズの醍醐味であるな！
最近は機体のバリエーションや色も把握しきれないほどだ。塗装をしなくても良い機体が出来ることは多い。
こちらは*「ガンダムＡＧＥＩＩトリニティ」*。曲がりなりにもガンダムベース東京に展示されたこともある、れっきとした組み替えのみのカスタマイズ作品である。
それについて・組み替え手順については[こちらの特別編で](https://gumpla.jp/hg/34503)」

ロ「･･･とここまで、旧「ビギナーズガイド」だったらこのあたりで終わりであった。なるべく住環境に影響されないカスタマイズを紹介していたのだな。

･･･しかし、世の中のニーズは常に変化する。新生ＧＵＮＳＴＡでは*「この程度では食い足りねェ」*（オーガのまね）ビルダーも多いであろう？
･･･そこでミッションだ。アルザスの[ＧＮネイキッド・フルボディ](https://gumpla.jp/hg/52666)を倒してみせるのだ！」

ロ「アルザスに対抗するため、ダブルオースカイをカスタマイズすることにする。
ダイバーエースユニットとダブルオーダイバーのパーツの一部+αにカスタマイズパーツを限定してカスタマイズしてみようか。*ガンダムダブルオーホープスカイ*である！
次回はちょっとだけ先になる。「ビルドダイバーズ」の余韻に浸りつつ待っていてくれ」