その名は”聖絶”

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ZGMF-X0002√A ANATHEMA

【全高】 22.8m

【本体重量】 61.0t

【全備重量】 89.67t

【出力】 10,470kW

【スラスター総推力】 91,400kg

【装甲材質】 VPS装甲

【センサー有効半径】 9,400m

YMF-X0001√Oネメシス=レフコス』の兄弟機として『ZGMF-X23Sセイバー』と量産型フリーダムのデータをもとに開発されたサードステージに位置する新型MSである。本機は2番目に開発された。名前には聖絶を意味するアナテマが与えられた。

"ミラージュコロイド レーザー核融合炉"

YMF-X0001√Oネメシス=レフコス』と同タイプのエンジン。本機のエンジンは、前々機"ネメシス"のように排熱によって周囲に影響を及ばさないよう、排熱システムが変更されており、余剰粒子は機体の前後方行にのみ排出されるよう調整されている。しかし、周囲の影響を避けるために改良した結果、攻防一体となっていたネメシスの繭"としての特性は部分的なものへと弱体化し、結果、ネメシスのような360度方向への自由な軌道を行うことができず、空気抵抗の減少・Gの軽減・対ビーム効果といった効果は機体の正面極一部にしか働かなくなってしまった。

"各種スラスター"

推進器のほとんどにVASIMR“可変特殊インパルス電磁プラズマロケット"を採用、核融合を実装したことにより希ガスであるヘリウム4が生成されるのでそれを推進剤として使用することによりMSの大きな問題である単騎での長距離移動を可能としている。

"VPS装甲"

ZGMF-X20Aストライクフリーダム 』や『ZGMF-X42Sデスティニー』をはじめとした機体にも搭載されている装甲。本機も二機と同様、フレームにも採用することにより機体が要求する無茶な稼働・軌道・重量にも耐えることができる。

特に本機は追加ユニットを装着する際、関節部に多大な負荷がかかるので、電圧を落とせば破損は免れない。

なお、本機の現在のカラフルなカラーリングは鹵獲後に再設定されたものであり、本来設定されていた機体色は空に擬態するためか白と青中心の落ち着いたカラーリングであった。

"ミラージュコロイドステルス"

ミラージュコロイドを用いた電磁光学迷彩技術の一種。ガス状のコロイドを磁場によって物体表面に定着させる事で使用される。このステルスを展開した際は、あらゆる可視光線や電磁波は機体の後方に屈曲されるとしており電磁的・光学的にほぼ完璧な迷彩を施すことが可能である。ただし、音紋は遮蔽できず、加えて移動にスラスター噴射等を用いた場合には熱紋が発生し隠密性が損なわれるため、慣性移動などの手段を取る必要がある。

"System - XENO CONTROL 02"

ネメシスが抱えていたパイロットへの膨大な負荷を和らぐために、本機はセンサーが取得した外部情報と機体四肢の基本操作しか取り扱っておらず、それ以外は上来通りの操作を行う。これは、量子コンピューターウイルスに感染した際の対策でもある。外部情報を取り入れる際、本来ならCG処理をされる映像が直接脳内に取り込まれる問題は解決しておらず、特に宇宙空間では、自分1人が宇宙を浮遊しているかのような孤独感や、本来なら外部情報によってコックピット内に響くSEが流れないため本当に無音の状態で戦闘をする(アラートも音ではなく情報として脳に送られるため)など、普段の生活空間と隔離した状況で行うため強靭な精神力が必要である。

"球体コックピット"

本機のコックピット構造は二重の外殻が球体になっており、層の中に"耐衝撃ジェル"という液体が入っている。この液体により衝撃や熱を和らげる。また、球体構造の本コックピットは前方方向に進行する場合、進行ベクトルや機体の傾斜に合わせてコックピットが回転し、感覚的に感じる進行方向をわかりやすくしている。ネメシスのものよりも大型化し、標準的な体格(成人男性基準)でもシートに座れるようになった。脳に送り込む情報が制限されたことによってパイロットへの負担は軽減され、稼働時間と操作によっては内出血と一時的な記憶障害が起こる程度に抑えられた。機体操作のほとんどを神経からの直接操作に依存していたネメシスと異なり、本機は操作範囲を絞ったのでマニュアル操作範囲及びデバイスの数は増加している。特に操縦桿が、"ネメシス"はシリンダー型スティックであるのに対し、細かな操作が可能なアームレイカーに変わっているのが大きな変更点でもある。

"MA-BR67S  高出力ロングビームライフル"

状況に応じた出力調整が可能となっており、高出力照射モードは長時間の照射で多数の敵機を焼き切ることが可能。

ただし銃身が長く取り回しは悪いので、MS同士の接近戦では不利という欠点も持つ。


"AGM 170D 3
連装誘導ミサイル"

リアアーマー裏に各3発ずつ装備されたドラグーン式誘導ミサイル。センサー類をドラグーンの通信機能などに置き換えただけなのでコストを抑えている。

推進剤が尽きない限り敵機を追い続ける。

"MA-M03S クラビスビームサーベル"

MA-M01ラケルタから発展したビームサーベル 。収納時にはビームガンとしても使用可能。腰部サイドアーマー裏に収納。

"MMI-GAU27D 31mm近接防御機関砲"

頭部の近接防御機関砲。実弾兵器に対する信頼の強さから採用。

"M76 腕部グレネードランチャー"

左前腕部にに装備する榴弾砲。名称や外形はグレネードであるが、簡易なロケットが組み込まれており、実質的には短距離ミサイルである。

本機は

本機は"ネメシス"とは異なり、一機での戦闘力やスペックの高さよりも、パイロットの安全性を考える・フライト単位での運用を前提とする等。兵器として比較的に堅実な設計をしている。(それでも一般機と比べればかなりピーキーかつ不親切な操作と運用を強いられるが)

しかし機体本体は一般的なMSと比べても機動性・運動性・耐久性・加速能力・攻撃力・防御力が非常に高性能に纏まっている。

しかし、機体の整備性の悪さは改善されておらず、"ネメシス"と比べれば単騎での戦闘力は大幅に低下している。

型式番号の√Aはまさに本機を表しており、Aはアルファベットで最初の文字=最先端を現し、それに平方根たるをつけることによって、最先端の技術と核融合という切り札を使っておきながら本機単体では要求スペックに届かなかったという最先端MSになり得なかった本機の内情を意味している。

そしてこれが

そしてこれが

こうなって……  見てくれてありがとうございます。

こうなって……

 

 

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