新年一発目ですが、「お手軽改造品」で。
……「ほわいと・でぃんご」? 知らん子ですなぁ……(マジで意識してなかった)
本命キットの再販まで少し時間があるんですが、その間、手元が寂しかったので、「本命までの手慰み」で製作。
製作目標は、「来るべき全塗装のために、『大部分塗装』をしよう! 」 ということで、広い面積のスプレー塗装に挑戦。
……したんですが、隠ぺい力最低のホワイトを、グレーサフの上から吹けば、そりゃぁ、発色も悪くなりますわな。
(おとなしく、ホワイトサフ吹いとけ、と)
とはいえ、「今後のための経験値」としての目的は十分果たせたし、好き放題汚しまくれたしで、個人的には「そこそこ満足」くらいです。
お楽しみいただければ、幸いです。
本機は、ルナ・ツーに駐留していた、「第037混成MS小隊」に所属していた、C型ジム、通称「ジム改」である。
はい、まーた宇宙機です。
よって、まーた「土・泥系のウェザリングなし」です。
要するに、「いつもの手抜き」です。
その代わり、ってわけでもないですが、汚し、ダメージ加工は大量に。
金属ヤスリ、デザインナイフ、ピンバイス、ワイヤーブラシと、思いつく限りの道具を使って、あらんかぎりの傷をつけまくりました。
間違いなく、今までで一番「ズタボロ」に仕上がりました。
ジムの主要な欠点を改修したC型ではあったが、主力機としての在位期間は極めて短く、補修部品の生産も、ごく短い期間で終わった。
各部隊のC型ジムは、「共食い整備」や、前期型ジムのパーツ流用などを繰り返し、運用されていた。
無論、本機も同様であり、頭部は前期型ジムのものを一部流用している。
「連邦軍での『ボロ』って、どうなるんだろう? 」と考えて、「新しい補修パーツとのツギハギ」にすることに。
要するに「ノイエン・ビッターさんトコの、『ニコイチ・ザク』を、ジムでもやろうぜ」という発想。
「新しいパーツと交換した」という設定のパーツは、グレーで薄く、それ以外のボロいパーツは、ブラックでしつこくウォッシングすることで、「使い込みの差」を表現。
尚、ジムらしからぬ精悍な顔つきが許せなかったので、パテで「弱っちいジム顔」に修正。
本機は、一年戦争最末期に生産され、実際にア・バオア・クー戦にも参戦した経歴を持つ、いわゆる「戦場帰り」と呼ばれた機体である。
戦闘や事故等で右腕、右下肢、左肩等を全損、交換している。
アンテナの真鍮線置き換え、右腕のシールド穴塞ぎや、つま先・カカトに航行灯を彫り込む程度の、ささやかなディテールアップ。
新しく手に入れたスピンブレードの扱いに慣れるために、ちょっとした掘り込みにも挑戦。
後頭部や航行灯は、UVレジンを流し込んでレンズっぽく。
当時、連邦軍内で用いられていた90㎜マシンガン。
1年戦争後期から、ビーム兵器が標準化する中、段々とその姿を消していった。
特段、いじってないマシンガンと、ゴリゴリスジボリしたシールド。
マシンガンは、ガンメタとニュートラルグレーで塗り分けて、センサー部分を塗装後、UVレジン流し込み。
シールドは、「藍色の外板部分は交換した」という設定の下、白部分と藍色部分で汚しを分けて表現。
一年戦争後、連邦軍の標準装備となっていたハイパー・バズーカ。
成形炸薬弾の他、散弾も使用可能。
その使い勝手の良さから、0080年代後半まで、長く使用され続けた。
ガンダムMk-Ⅱと同じデザインのバズーカ。
キットでも設定でもグレー一色なんですが、マスキングの練習もかねて、ガンメタ、ホワイト、ニュートラルグレーで、Mk-Ⅱカラーに塗装。
センサー部は、例によってレジン流し込み(全く目立たないけど)。
本機の所属した、ルナ・ツー 第037混成MS小隊 は、0080年代前半の連邦軍にありがちな、「余剰MSをかき集めて、とりあえず定数を満たしただけ」の部隊であり、機体は徐々に新型へと置き換えられていくことが決定していた。
実際、新型のジム・カスタムと混成され、運用されていた時期もある。
しかし、新鋭機として様々な兵装運用実験を担うジム・カスタムに比して、本機は哨戒や、新人隊員の慣熟飛行等の任務が主であり、その扱いの差は大きかった。
以前作ったジム・カスタムと。
「割と小奇麗な新型と、見るも無残にズタボロな旧型」という感じで並べることも、一つの目的ではあった。
……ただ、右肩を汚しまくったせいで、お揃いの「37」のマーキングがすさまじく見え辛い。
調子に乗って汚しまくるから、こういうことになる……(戒め)。
後、同じ「頭頂高 18m」のはずなのに、なぜかジム改の方が頭半個分くらい小柄。
組んでる途中に気が付いてれば、スネを何ミリか延長したものを……(後の祭り)
結局のところ、本機の役割は「後継の力機が正式配備されるまでの繋ぎ」であり、事実、ジムⅡ配備後、本機は速やかに退役した。
ジムとして、「原案」に忠実に設計されたのは、本機を含むいわゆる「後期型」であったが、皮肉なことに、大量配備を前提とした場合の整備性や、コスト面では「粗悪品」と揶揄された「前期型」の方が優れていた。
結果、本機を含めた「ジム後期型」は、「性能面では優れていたが、兵器としては劣っていた」との、不名誉な評価を受けることとなった。
光源の位置を調整して、バズーカ発射してる風。
あくまで「手慰み」目的だったので、工作自体はあんまり熱心にやらず。
基本の合わせ目消し、スジボリの他だと、肩の軸を少し切って、胴体との隙間を無くす、ふんどしのVを削ってプラ板でごまかした程度。
足は、挟み込み構造だったので、後ハメ加工。
今後の技術向上のための練習、その1。
マスキングテープで、スカート裏の「型紙」取って、それを元にプラ板から裏打ちパーツを複製。
難しいかな……とビビッていたのが馬鹿らしくなるくらい、簡単にできた。
定格サイズのプラ材をストックしておけば、トラスっぽいディテールも、もっと簡単に作れたでしょう。
今後の技術向上のための練習、その2。
パテ成形。
そも、エースの専用機でも、少数生産の高等量産期でもない、「一般ジム」の分際で「ハンサム」とか、許されざる大罪なので、情け容赦なく「ジムっぽいアホ面」に。
頬のダクトを切り落とし、溝をエポパテで埋め、更に丸みを出すために盛っては削り、盛っては削り……。
左右のバランス調整で、大概難儀しました。
尚、首は1mm延長。
「ポリキャップの切るトコ間違えた」のに気が付くのは、切り飛ばした後でした……
手持ちの道具でダメージ加工。
個人的には、アニメチックな細かい傷がつけられるラジオペンチとワイヤーブラシが、お気に入り。
グレーサフの上からホワイト吹いて、汚す前に組み立てて……この辺りで、「あれ? この色、ホワイト・ディンゴじゃね……?」と気が付くも、見なかったフリしてそのまま汚して、トップコートでつや消ししてフィニッシュ。
新年一発目に、雑めな作品ぶん投げて恐縮ですが、楽しんでいただければ幸いです。
やーい! お前のジム、フランケン・シュタイン!
コメント
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超絶気まぐれモデラー。
気が向けば唐突に作り出し、飽きれば何年でも放って置く。
勝手に設定を生やしては、妄想して満足し、手が止まることも珍しくない。
ガンダムよか、量産機派。
年間でも数えるほどしか作らないので、生温い目で見ていただければ幸いです。
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