今を去ること数年前、まだバンダイのロゴが赤かった頃。
元々、幼少時に某Gジェネで、最初期から最終決戦まで仲間として活躍してくれた時から、マツナガ大尉ファンになり、たまたま量販店で見かけたキットを衝動買い。
しかし、仮組までして、なんか飽きたため、数年放置し、思い出してはいじり……を、繰り返すこと数度。結局、完成まで7年だかなんだか費やすことに。
その間、ガンプラからも遠く離れてしまっていたため、いきなり仕上げるのはちょっと、と思い、復帰作を二つ挟んで、リハビリしてから、本日、ようやく完成。
仮組当時、親戚からメタルのバーニアを頂戴したこともあって、「金属は怖くない! メタルパーツと仲良くなろう!」を目標に、スクラッチのオリジナル武器なども併せて作成。
成型色基本の、部分塗装、プチ改造、といった代物ですが、お楽しみいただければ幸いです。
0079 12月。連邦軍による、ソロモン攻略戦が押し迫る中、ソロモン宙域で数多くの連邦軍 偵察部隊を屠ってきたのが、本機 「シン・マツナガ大尉専用 高機動型ザク」である。
というコトで、またも「宇宙機だから、泥・砂は無しで」と、ウェザリングを回避。
また、「俺たちのマツナガ大尉が、連邦軍のヒョロ弾なんぞに、当たるわけねぇだろ!! 」という、マツナガ教の教えに従い、被弾痕なし、ハゲチョロは最低限に。
広く知られるマツナガ大尉機と塗装が異なるのは、本機が様々な仕様の実戦テストを行っていたことに由来する。
特に、脚部については、試作段階だった新型推進器を搭載した予備機のものに交換されているため、塗装も予備機のままとなっている。
と、いいつつ、実際はミスって脚の合わせ目跡がガッツリ残ってしまったので、ごまかすために塗装した結果。(予備機の存在自体、最近になって知ったので、色すら正確には合ってない)
当初は、「あれ……この色、微妙じゃね?」と思ってましたが、デカール貼って、ウォッシングした頃には気にならなくなったので、結果オーライってことで。
脚部とランドセルには、メタルのバーニアを大小合わせて8個仕込み。
本機のザクマシンガンは、後継モデルであるMMP-78用の、試作ストックを装着している。
同ストックは、内部の余剰スペースに、弾道計算用のサブコンピューターや、サバイバルキット等を積載できる設計になっていたが、その有用性とコストが疑問視され、正式採用には至らなかった。
まぁ、要するに、「オリジナルのザクマシンガンのストック、邪魔だしカッコ悪いから、イラネ」と切り飛ばして、みんな大好き(?)クレーンストックに交換しただけ。
照準器は、内側赤く塗って、UVレジンでレンズっぽく。
懲りずに、黒と黒鉄色で二色塗分けした……んだけど、写真にすると目立たないなぁ、ホント……
シュツルム・ファウストを弾丸として発射する、「シュツルム・カノーネ」。
シュツルム・ファウストの命中率の低さを、専用の発射機を用いることで緩和しようと、ソロモン工廠内で独自に製造された現地生産兵器。
しかし、リックドム用のジャイアント・バズに、命中率・威力・取り回しの、すべての面で劣っていたため、大量に配備されることはなかった。
なんてでっちあげつつ、見る人が見たらわかる、某ブキヤさんの武器セットから持ってきたRPGっぽいロケラン。
「現場で、あり合わせで作った応急兵器」感が、大変好みだったので、採用。
ホントは、マジモンのシュツルム・ファウストつけたかったんだけど、手元になかったので断念。
整備員たちから、「フランキスカ」と呼ばれた試作型の大型のヒートホーク。
一撃離脱戦法を得意のとする本機のために、「すれ違いざまに、撫で切る」ことを重視し、更には最終手段として「投擲」も可能なように、設計された。
とはいえ、「使い捨て兵器」とするにはコストが高すぎ、やはり少数が試作されたのみであった。
HGUCのザク系作った人なら、多分わかってくれる「付属のヒートホークちっさ!! 」問題への怒りと、「なんか変な武器が欲しいわ」という、いい加減な欲望の産物。
ネットで見つけた、古代フランク人が使ってた「フランキスカ」なる斧を元に、好き勝手デザイン変更して、プラ板積層してスクラッチ。
シールドには、ソロモン工廠で試作されたリアクティブ・アーマー・ユニットを装着。
ボールや、艦船の実体弾にはともかく、連邦軍MSのビーム兵器には効果がなく、正式採用されずに終わっている。
どっかの作例で見た、「シールドにアップリケアーマー」を真似したモノ。
「俺達のマツナガ大尉に、連邦の弾が当たったらどうすんだ!! 」という、マツナガ教の優しさの結晶。
単にプラ板ぺたぺたして、四隅に穴開けただけの、簡単工作。ただし、これのせいで「武器をシールドに全部乗せ」という、キットのギミックがなくなる。
様々な現地生産の試作兵器を使用したため、本機は連邦軍偵察隊の目を引くこととなった。
皮肉なことに、それがマツナガ大尉の撃墜スコアを押し上げることにも繋がった。
ザクバズーカは、スコープをレジン盛りでレンズっぽくした以外は、そのまんま。
ホントは、ジャイアント・バズと二刀流したかったのだが、無かったので……。
ソロモン攻略戦に向けて、様々な実戦テストに駆り出された本機だったが、マツナガ大尉が直前にサイド3へ召喚された結果、ついにソロモン防衛戦に参加することはなかった。
一説には、これは敗北を悟ったドズル中将直々の手引だったとも言われるが、今もって真相は定かではない……。
すべてを無に帰す、逆光アオリ!
いや、工作したトコ何も見えんやないかい、と。
でもカッコイイので、個人的にはヨシ。
本体は、合わせ目消し、スジボリ、ビーズ仕込みが主。
動力パイプは、ワイヤーに手芸用のつぶし玉を通して、自作。
ただ、使ったワイヤーが鬼ほど硬いので、動かんです。
この頃のキット定番(らしい)首延長。
当初、1mmくらい延長したら、逆に上げ過ぎだったので、削って処理。
シールドに、プラ板貼り付け。
ここはもう少し、精度が必要だったと反省。
オリジナルのヒートホーク。
刃はプラ板積層、グリップは、プラ角材。
グリップ下部の突起は、プラ棒を鉛筆削りで尖らせてから、ヤスリで慣らしたもの。
全体に形そのものには、満足できる出来。(ただし塗装。テメーはダメだ)
ザクマシンガン。
ストックは、リトルアーモリーのMk18だったかのを移植。同シリーズは、1/144と、割と近いサイズなので、流用が便利。
塗装して、デカールして、リアルタッチマーカー。
専用機、ということで、余り汚したくなかったので、リアルタッチマーカーはグレーで。
この後、チッピングとハゲチョロして、つや消しトップ。
メタルのバーニアには、メタルプライマー塗布、内部をクリアレッドで塗り、タミヤのウェザリングマスターでバーニア焼けを表現。
初めてマトモにメタルパーツを使ったので、結構緊張…したが、終わってみれば、なんか良い感じに。
最後に、百均のネイル用ジュエル(ピンク)を、UVレジンで丸く成形して、モノアイペタリ。
思いの外地味めになってしまったのは、瞬間接着剤による曇り故か……まだまだ、修行が足りません。
長年積んでたキットを崩せて、ようやく肩の荷が下りたような気分。
まだまだ未熟者ですが、作りたい物もチラホラあるので、その際には、またお付き合いいただければ幸い。
コメント
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完成おめでとうございます😄
ディテールやデカールも賑やかで楽しいですね。ヒートホークは確かにw付属は小さいし、オルテガのは大きすぎるし…
自作斧の設定含めとてもグッドです!
コメント、ありがとうございます。
MS-Vの機体なので、デカール多めのが雰囲気でるかな、と、マシマシで行きました。
オルテガ斧も、一瞬考えましたが「既製品使うのも、つまらんなぁ」などと欲を出した結果でもあります。
ともあれ、お楽しみいただけたなら、何よりです。
超絶気まぐれモデラー。
気が向けば唐突に作り出し、飽きれば何年でも放って置く。
勝手に設定を生やしては、妄想して満足し、手が止まることも珍しくない。
ガンダムよか、量産機派。
年間でも数えるほどしか作らないので、生温い目で見ていただければ幸いです。
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