時を経て更に元ガンプラ少年の憧憬を集めるプラモ狂四郎パーフェクトガンダム。作っている人も多いのですが、やはりどうしても自分で作りたくなってしまいました。ヤフオクで旧キット1/144を安く手に入れられたことがキッカケで製作開始。装甲は脱着式とし、中身は新HG、外装は1/144旧キットを利用。製作期間6ヶ月超。
最近の流行、追加パーツを並べるのを私もやってみました。こうやってみると苦労した割にはパーツは意外と少ないですね。
[プラモ狂四郎について]
言わずもがな、ガンプラの聖書。ガンプラは自分の好き勝手につくって良いんだという理念を伝道した作品。この当時も今も、改造前提?の玩具はガンプラだけだと思います。狂四郎は結構レベルが高く、当時の私の実力では難しいものも多かった。
[機体解説: パーフェクトガンダム]
恐らく最古のRX-78強化案。今、様々なRX-78派生機種が登場していますが、今風のメカデザとはやっぱり違いますね。個人的に最近のデザインはMSっぽくないと思っているので、郷愁を感じます。元はアニメーターの方の落書き?
[制作概要]
この時、ガンプラ不足が深刻化していましたが、お年玉商戦に対応すべく、バンダイではHGガンダムを増産。何とか買うことが出来ました。
少し前に、ヤフオクで制作途中のジャンクである旧キット パーフェクトガンダム1/144を入手。新HGガンダムを中身とし、旧キットを外装として脱着式で作ることにしました。
足、腰、胸、ランドセル、肩、腕、最後に脚の順で作成。
脱着方式には、チューブ付きの針金とプラ板を使っています。チューブは、前述の針金から針金部分を除いたものです。本体の方に取付用の穴とスリットを空けました。
中身のHGガンダムは、G-3化させるため、多少色を塗ったものの基本的に未塗装、装甲は筆塗りです。今回は脚にデカールを貼ってみました。
中身は普通の新HGガンダムです。「それ以上でもそれ以下でもない」(鍵を握る人物が、覚悟が固まらず、身を隠すために使う言葉)ですが、本当に新HGガンダムの素組みのままです。
スマフォを落としてしまい、制作過程の写真がこれ1枚しかありません。
旧キットが安く手に入ったのはラッキーでした。買った時の状態は下の写真を参考にしてください。
[脱着式]
「装甲は いざというときの ために とりはずし できるようにして おかなくては ならないんだ」
・・・子供相手にえらくハードル上げますね!パーフェクトガンダムが敗れたときの1コマです。というわけでムキになって(嘘)、脱着式にすることにしました。
「認めたくないものだな。自分自身の、若さゆえの過ちというものを」
(別に若くないですが)。旧キットは大柄なので、新HGが中に入りそうです。
MGで出ているのにワザワザナンデ?という気がしますが、Anti-MGではないんですよ。
[メカデザ解説]
・ 元々のガンダムは細身でどことなく青年の面影がある体形。一方パーフェクトガンダムは、「パーフェクト」を名乗るだけあり、重装感があり、どっしりとして落ち着いた印象です。
・ 欠かせないのが赤いラッパズボン。やはり足が赤で、裾が広がっている印象が強いです。
・ 下半身と上半身のバランスをうまく取って、下に向かって末広がりな印象をもっていることろがポイント。
(本項目は全くの主観です。飽くまで個人のイメージの話です。皆さんのイメージと違っていてもご容赦ください。)
[旧キット]
□ 良い点
・ 良い点もたくさんあります。関節に工夫があって、ポーズが取りやすいのは嬉しいところです。今回は、中身は使わないので、関係ないんですけど。
□ 気になる点
① 胸と肩のボリュームが大きすぎる。顔も含めて今の基準だと1/100みたい。胸は新HGに合わせて多少幅詰めされるものの、新HGに被せるとすると、やはり上半身はかなり大ボリュームになりそう。
② 腹部装甲は若干、大きすぎるかな。腹が出ているのはヒーローマシンとして望ましくない。
③ 太股が目立つ。
④ 脛装甲のボリューム不足。胸・肩・太股と比べて、はやり脛装甲の大きさが不足。足装甲が大きいのは良いのですが。
[制作]
□ 方針
・ そういうわけで、結論として脛装甲を大幅にボリュームアップすれば良さそうです。
・ 中身の新HGは殆ど触っていません。脱着の関係で色を塗ると汚くなりそう、私の塗装技術の限界です。
□ 脛装甲
・ 大きくバランスを変えたのはここだけ。他は新HGに合わせて幅を詰めただけです。脛装甲は元々のものより裾を1㎝延長しています。これに合わせて取り付け位置も5㎜以上、上になります。膝関節が後ろに曲がらなくなってしまうので、装甲の後ろ側はスライド式としました。
上の正面写真を見ると、何とかバランスがとれたようで組みあがった時は一安心しました。
□ その他
・ 腰の垂れの四角の部分とランドセルは差し替えです。ランドセルはEGガンダムのものを流用しています。取り付け部分も含めてぴったりでした。
□ 塗装・装飾
・ パーフェクトガンダムと言えば、やはり「赤いラッパズボン」! 今どきは絶対にないデザインです。元々、青、黄、赤という玩具っぽい色が好きではないのですが、脛装甲の赤だけは真っ赤で塗りました。
・ 普段はあまりデカールを使わないのですが、脛装甲があまりに空白が大きいので、デカールを貼ってみました。連邦系MSは元々白っぽい機体が多く、デカールがあまりなくて苦労しました。
・ 中身の新HGはG3カラーにしました。
・ 「パーフェクトガンダムの基本色の灰色は、TAMIYAの液体サーフェーサーを塗っただけじゃ・・・?」
「誰に聞いた? それより何故そんなことが気になる?」
[失敗]
細かい失敗は数多くありますが、大きなのは2つ。
・ 除け板(盾)が肩に干渉
肩が大きすぎて、盾に干渉してしまいます。肩装甲の形状から、上腕部を回転させることが出来ず(一旦外せば出来ます)、「きをつけ」の姿勢をしたときに盾と肩装甲がぶつかってしまいます。盾の取付方法は慎重に考えた方が良かったかも。
・ 肩を回すとランドセルに干渉
同じく腕を前方に貼りだすため、肩を回すとランドセルに干渉してしまいます。今回、ランドセルは小さくしたかったので、そうしたのですが、クリアランスを確保できませんでした。可動のための充分なクリアランスを確保しようとすると、ランドセルの小型化は諦めざるを得ないかもしれません。
[今後の制作予定]
製作期間6カ月はやはり長い・・・、というわけで大作が終わった後は大抵無改造で楽しめるものを作っています。また、制作意欲が湧いてきたら次に進もうと思います。
憧れのパーフェクトガンダムを脱着式で製作しました。
コメント
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旧MSV、今のHGとミキシングすると、合わない箇所だらけで解釈に苦慮しますが、そこが面白いんですよね。脱着式お見事ですが、これもMSV新旧ミックスやると執念みたいなものが出てきますね。
Fujiwaraさん、ありがとうございます。確かに立体モノは執念が宿りますね。他の人の作ったものをみると、その方が強そう・重そうというアニメで見たMSに近い感じがします。
懐かしいですね。今思うとクラフト団さんたちは確かに子供相手に要求レベルが高いw
そしてその脱着式を実現されるとは。53xxさんはホント気合の入った作品を作成されますね。今回も素晴らしいです。
TOMSIMさん、いつも励ましの言葉をありがとうございます。息抜きに素組み&少し塗装のカジュアルなのもやっていますよ。最近、RGのMS-06R-2を作りました。コレジャナイ感が若干あるものの改造できない・・・トホホ。
1/144で着脱可能なパーフェクトガンダム、ただ感動です。ルール上、イイネが1回しか押せないのがもどかしいですね。
おそらく、多くの方が「ザクIIIもいいけどそこはパーフェクトジオングでしょ!」と思うはずで、私もただ気長に待つ一人です。
ありがとうございます。確かにパーフェクトガンダムと言えば、パーフェクトジオングも不可欠ですね。ジオングは脚がなくてもラスボス感満載でチョーカッコいいので、脚をつけるとすると、1. サッキー竹田のPジオングMK-IIみたいな脚、2. アルパ・アジールやネオジオングのタンク2本型、3. ノイエ・ジールのようなタンク1本型、それとも 4. ラフレシア?!でしょうか。
質問されると1とお答えはしますが、53xxさんの制作意欲が進むものが2〜4にあるのであれば、それはまた違った感動が待っているのだと思います。
息子が幼く、家でできる趣味であるガンプラを再開したリターンモデラーです。宜しくお願いします。
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