搭乗者 ヒカル・ミナモト。半壊したF91をムラサキが回収し、F90のミッションパックと、ナゴンが持ち込んだデータを元に再構築、シキブ家の私設部隊であるブラックバンガード隊のカラーに塗り替えらえれている。バイオコンピューターの代わりに、生体AIシステム「トモエ」を搭載している。
「何でこの子は動かないのよ~」ムラサキが相変わらず間の抜けた声で嘆く。「こいつを動かすには、人の処理能力だけじゃ到底足りない」ヒカルの天才性言わずもがな。それでもこの機体を制御するのは困難であった。メインのシステムであるバイオコンピューターが未搭載であるため、起動はしても、思い通りに動かすことが出来ないのだ。「ここまで、来てしまったのですね…」ナゴンは再構築されたF91見て呟き、マスクを脱いだ。
「腕が六本あるって思えばいいんだよな?」ヒカルの両手が目まぐるしくコンソロールを叩く。「あー、出来ない所はトモエがやるからいい」独りのコクピット内に懐かしい声が響く。「他の女に手取り足取り…もう浮気じゃない?」クスクスとトモエが笑う姿がヒカルには見える。「シズカに刺される前に、何とかしないとね」
「シズカ、それを終わらせる罪を、君が背負う必要はないんだッ」「お姉ちゃん、どいてッ、そいつ、殺せないッ」F91は一直線にラフレシアへ突貫する。もう、脱け殻となったトモエの待つ場所へ。
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あまり政治的な整合性、社会性とかは考えずに、場面ごとに妄想しています。
ヒカル・ミナモト、18歳。ロクハラTD(士官学校)の生徒会長。MSの操縦技術にたけ、特に格闘戦では不敗を誇り、シズカが唯一勝てない相手である。
ピースレスト・コンツェルンにより両親を殺され、その正体を隠したまま、復讐のために軍に身を置いている。搭乗機はF91。
シズカ・フロント、18歳。黒髪吊り目の美少女で、同校生徒会副会長。あらゆる分野に於いて、天才的な才能を誇る。Fシリーズの考案者。MS戦で、ヒカルと対等に戦える数少ない人物。ピースレスト家の嫡子、カグヤ・ピースレストである。搭乗機はビギナギナ。
トモエ・フロント、16歳。シズカの妹としてロクハラTDに入学してきた、ピースレスト家の従者だが、カグヤの30体目のコピーであり、寿命のリミットは18歳までである。オリジナルであるカグヤに対し、不幸の連鎖を止めてくれるように願っている。生体コンピューターとして、ラフレシアに取り込まれることになる。
ムラサキ・シキブ、18歳。同校生徒会書記。天真爛漫で、何事にも物怖じしない少女。御三家の一家、シキブ家の第一位後継者。シキブ家所有のブラックバンガード隊を率いる。シズカの正体を知る数少ない人物。搭乗機はF90。七夕会戦で、12種類のミッションパックを次々に換装して使いこなし、「十二単衣の怪物」と呼ばれた。
聖・ショウ・ナゴン、年齢不詳。仮面により素顔を隠したシキブ家の客将。カグヤの3体目のコピーである。
MG 百式
「この地下にザクが隠してあるとでも?」 男はうんざりした様子…
MG F90 ブラックバンガード仕様
搭乗者 ムラサキ・シキブ。カグヤ・ピースレストの設計による次…
RE ビギナ・ギナ(ピースレストフラッグシップ)
搭乗者カグヤ・ピースレスト。月面制圧作戦で、ピースレスト家の…
MG F91
搭乗者 ヒカル・ミナモト。ジェネレーターコントロールシステム…