搭乗者カグヤ・ピースレスト。月面制圧作戦で、ピースレスト家のフラッグシップとして参戦、15歳で初陣となったカグヤは、機体に傷一つつけられる事なく、敵MSを16機、戦艦2隻を沈めている。その後、シズカ・フロントとしてロクハラTDに赴くに辺り、装飾とフェイスパーツを偽装している。
「MIA?会長が?」そんな馬鹿な話があろうか。シズカは信じない。彼は私に約束したのだ。一緒にピースレストを倒す、と。彼は知っていた。シズカ自身がカグヤである事も、彼の家族を言われなき理由で誅したピースレストの姫であることも。
カグヤが単騎で距離を詰める。かつてのヒカルそうであったように。いや、その速度、強さは彼以上であった。「この程度で会長が苦戦するはずはない」
(あと一歩の所で、何故か一瞬躊躇され…)ベンの言葉がカグヤの脳裏を過る。全てを理解した。ラフレシアのパイロットは、トモエ。彼女の妹であり、姉であり、親友であり、分身。それを知るヒカルは撃てなかったのだ。
「私のせいで…」ヒカルは撃てなかった。「私が…殺した…会長を…」撃てなかったのだ。カグヤ・ピースレストのためでなく、シズカ・フロントのために。
左側面からの火線がビギナ・ギナを襲った。カグヤは難なくビームシールドでそれを捌き、再びラフレシアに肉薄する。「全てを終わらせましょう、私も、貴女も」
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あまり政治的な整合性、社会性とかは考えずに、場面ごとに妄想しています。
ヒカル・ミナモト、18歳。ロクハラTD(士官学校)の生徒会長。MSの操縦技術にたけ、特に格闘戦では不敗を誇り、シズカが唯一勝てない相手である。
ピースレスト・コンツェルンにより両親を殺され、その正体を隠したまま、復讐のために軍に身を置いている。搭乗機はF91。
シズカ・フロント、18歳。黒髪吊り目の美少女で、同校生徒会副会長。あらゆる分野に於いて、天才的な才能を誇る。Fシリーズの考案者。MS戦で、ヒカルと対等に戦える数少ない人物。ピースレスト家の嫡子、カグヤ・ピースレストである。搭乗機はビギナギナ。
トモエ・フロント、16歳。シズカの妹としてロクハラTDに入学してきた、ピースレスト家の従者だが、カグヤの30体目のコピーであり、寿命のリミットは18歳までである。オリジナルであるカグヤに対し、不幸の連鎖を止めてくれるように願っている。生体コンピューターとして、ラフレシアに取り込まれることになる。
ムラサキ・シキブ、18歳。同校生徒会書記。天真爛漫で、何事にも物怖じしない少女。御三家の一家、シキブ家の第一位後継者。シキブ家所有のブラックバンガード隊を率いる。シズカの正体を知る数少ない人物。搭乗機はF90。七夕会戦で、12種類のミッションパックを次々に換装して使いこなし、「十二単衣の怪物」と呼ばれた。
聖・ショウ・ナゴン、年齢不詳。仮面により素顔を隠したシキブ家の客将。カグヤの3体目のコピーである。
MG 百式
「この地下にザクが隠してあるとでも?」 男はうんざりした様子…
MG F90 ブラックバンガード仕様
搭乗者 ムラサキ・シキブ。カグヤ・ピースレストの設計による次…
MG F91 ブラックバンガード仕様
搭乗者 ヒカル・ミナモト。半壊したF91をムラサキが回収し、…
MG F91
搭乗者 ヒカル・ミナモト。ジェネレーターコントロールシステム…