ジムⅢはMGでキット化されそうにないので、ジム改をベースにつくってみました。
「ジム改」と言っていますがキットが手に入らなかったので、「ガンダムVer.Ka」をベースに改造しています。
いつもの通りフレームは部分塗装の簡単フィニッシュ、外装は全塗装し、水転写式デカールを貼り、ツヤ消しトップコート後にメタルパーツ・ラピーテープを貼り付けて仕上げてあります。
カラーリングはTV版をベースにしていますが、色味は少し変えてあります。
ガンダムVer.Kaのキットはずんぐり体型なので、まずはプロポーションを改修しました。
頭はVer.Kaを芯にしてスクラッチしています。
ジムⅢへの改造は多少のアレンジを加えながら行いました。
ガンダムMk-2のパーツは、初代MGからバックパック・上腕カバー・ふくらはぎダクト・ビームライフル・シールドに流用してあります。
プロポーションの改修内容です。
・首を1mm短縮、後ろに3mm移動
・胸の両側を各1.5mmカット、フレームも同じだけ幅詰め
・腹を下端で2mm、くさび状に幅詰め
・胸のダクトを薄型化
・肩の軸を2mm後ろに移動
・前腕を2mm延長
・フンドシを前に1mm延長し、斜面の角度変更
・前後スカートを各2mm延長
・スネを4mm延長
・アンクルガードを削って小型化&形状変更
・スリッパを削り込んでスリムに
・胸、肩、腕、太もも、スリッパなど平面に凸Rが付いているので、削ってフラット&シャープに
これらの改修でスマートになったと思います。
ジムⅢへの改造内容です。
・ほほのダクトは正面を開口、アンテナ2本を真ちゅう線で設置
・鎖骨にセンサー追加、コクピットハッチに装甲追加
・肩のミサイルはHGUCスタークジェガンのものを形状変更し、マグネットで脱着
造形が良いのでミサイルは3本のままです。
・上腕肩部にMk-2のカバーを追加
これにより、外側への可動範囲が少し狭くなっています。
・腰のミサイルはプラ板、プラパイプ、エポパテでスクラッチし、マグネットで脱着
・ヒザの追加装甲はプラ板でスクラッチ
・ふくらはぎ外側はMk-2のパーツを流用
・アキレス腱の上はプラ板でスクラッチ
ビームライフルはMk-2のモノをそのまま持たせました。
Ver.Kaの持ち手にフィットするように、グリップを加工してあります。
センサー部の可動軸が緩かったので、接着してあります。
センサーにはラピーテープを貼ってあります。
シールドはジムのものと、Mk-2のものを持たせることができます。
右前腕のシールドラッチは埋めてありますが、ピンセット等でパーツを外せばシールドを取り付けることも出来ます。
まあ、必要性はありませんが…。
ジム改は手に入り難く、頭だけで2000円くらいで落札されていました…。
そりゃ無いなと思い、セミスクラッチしたことで、好みのバランスに出来たと思いま す。
バイザーとメインカメラにはミラージュシールを貼ってあるので、光の反射によって色々な見え方をします。
ちょっと表面や端面が波打っていますが、コレが限界でした…。
古いキットなので可動範囲はせまいです。
肩と腰のミサイルはマグネットで取り付けていますが、保持力はあまり強くないのでポージング後に付けます。
バックパックとシールド裏のビームサーベルはどちらも抜けません。
背面はゴチャゴチャしていて好きなポイントです。
足裏はバーニア周りを塗り分けてあります。
バックパックと膝裏のケーブルは、USBの充電ケーブルをカットして仕込んであります。
腕を曲げてシールドを持たせるためには、アタッチメントを間にかませてください。
(キットのパーツを紛失してしまったので)
パイロットはMk-2の立ち姿勢のモノを塗装し、ツヤ消しトップコートをしてあります。
台座に接着して、安定して立つようにしました。
コクピット内部のパイロットは入れていません。
ジム改のキット素組みと、改修中の状態を比較した写真です。
手を加えている場所がわかると思います。
古いキットですが、全身のモールドを彫り直し、更にスジ彫りやレッドポイント等を追加したことで、少しは今風になったかなと思います。
本当はもっとハイディテールにしたいのですが、センスがありません。もっと勉強が必要です。
塗料は全て水性ホビーカラーの瓶生で、エアブラシで吹いています。(一部筆塗り)
・ディアクティブホワイト
・暗緑色2
・オレンジイエロー
・サーモンピンク
・ニュートラルグレー
・ミッドナイトブルー
・焼鉄色
ジムⅢは何故か好きなデザインのMSです。
強いのか弱いのかわからない感じが良いですね。
ヌーベルジムⅢにしようかと思いましたが、顔が好みのジム改をベースにしました。
HGUCでジム改とジムⅢをミキシングした作品は見かけたことがありますが、MGでは珍しいのではないでしょうか。
かなり理想のかたちに出来ました。
次作は1/144で、また未キット化の機体をつくろうと計画中です。時間がかかりそうなので、完成は来年ですね。
ご覧いただきありがとうございました。
コメント
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凄い作品です!
この作品を見て、私はセンチネル風のGM II を作ろうと決めました
でも、私の完成品は HG 1:144 です
後で Gunsta に投稿します~
ありがとうございます!センチネルのMS達はは今見てもカッコいいですよね。
同じようなこと考える方がいるんですね。私はMGでジムⅢのカスタム機を製作しましたが、こちらはジムⅢを細部まで再現されていて素晴らしいです‼️
ありがとうございます!
しかし、ミキシングをしたくても、キットが手に入りにくくてやり難いですよね…。
制作お疲れ様です。
やられ役の代表格のジムらしからぬかっこよさ。
プロポーション、装備、どれをとっても相変わらずの完成度の高さ、自身の脳内イメージを形にできるスキルは素晴らしいです。
素晴らしい作品でテンション上がりました!ありがとうございます😊
いえいえ。こちらこそありがとうございます。
もっとテンション上げてもらえるように精進します。
コメント失礼致します
ジムの弱々しいスタイルからジムIII迄来ると弱々しさがないですね😆
その様なスタイルを形にデキるとは羨ましい限りです😂
頭部の造形が素晴らしいです🎶
カッコ良過ぎです✨
刺さりました🎯
ありがとうございます!
頭部は自分でも気に入っています。ちょっと大きいかなー、とも思っていますが…。
コメント失礼します。
まるで既製の「キット」をディテールアップしたかのような凄い作品です!!
ありがとうございます!
プラ板で組んだ箇所はちょっと箱組み感が残ってしまったので、次はもう少し馴染むようにしようと思っています。
各部の延長工作等でスタイリッシュなプロポーションになってますね!こだわりを感じるスクラッチパーツの数々、スジ彫りやレッドポイント等のディティールアップも流石の精度です✨カッコ良い👍
ありがとうございます!
よくよく見ると精度は高く無いのですが、全体の雰囲気でなんとかゴマかしています。
出戻りおじさんモデラーです。中学生だった当時は友達から借りたモデグラでセンチネルを必死に見ていました。
技術は中学校卒業時で止まっているので粗は多いですが、宇宙世紀のマイナーなMSを好みのスタイルでつくっています。
ウェザリングはせずにクリーンなモデリングを基本としています。完成させることを第一に考え、簡単フィニッシュを織りまぜ、多少のミスには目をつぶって進めます。
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