皆さんこんにちは(^_^)v
年度内になんとか第一幕完結でございます!
今回ご紹介は旧キットコア・ファイターです!
旧キットコア・ブースターのセットで塗り分けに少々苦戦しました(^_^;)
第一幕が終わりますが、この期間は時間が経つのがあっという間という感じでした。
それでは最終話デジラマストーリーへ行きます!
トライバル隊とルナツー守備隊の攻防戦は激しさを増し、練度の高いトライバル隊に訓練生パイロットばかりの地球連邦軍はジムの性能を発揮できず苦戦を強いられる。そんな中、待機中だったガンダムの元テストパイロットのネイマン・オルトラン中尉が先行指揮官用ジムで迎撃に加勢し、更に一機のコア・ファイターがこの混乱を知らずにルナツーへ向かう。そしてカウンター・オデッサ作戦の目的は…?
ではどうぞ~!
「こちらホワイト・ウィング2、着陸拒否とはどういう事です?」
「現……、…地はジオ…軍と交戦中につ……入港…許可…きない!」
「ルナツーが攻められている?」
「各ゲー…はスク……ブル及び…閉…につき着陸はできないんだ!」
ノイズが多く全ては聞き取れないが、現在ルナツーはジオン軍と戦闘状態にあるらしい。確かに基地が近づくにつれ爆発のような閃光がはっきりと見え始める。
「訓練飛行でここまで来たけど大事な試験機だ。巻き添えは勘弁だな」
残りの燃料を確認し宙域に問題がないか確認すると機首の向きを反転させた。
「こちらホワイト・ウィング2からホワイトユニサスへ。ルナツー基地受け入れ拒否の為、プランを変更。これより帰投する」
「コイツは特別だからなっ!」
リック・ドムはシュツルム・ファウストを宇宙艦ドッグに向けると発射させた。ジャイアントバズーカ同様この火器も特別仕様であり破壊力が強化されたものだ。
「隔壁閉鎖急げっ!!」
宇宙艦ドッグが閉まる寸前にシュツルム・ファウストが内部へ滑り込んだ。そして着弾すると大きく爆発しドッグ内を火の海にする。
「ジム隊は何をやっている⁉ドッグが次々に潰されていくぞ!」
副官は思っている程戦果が上がらないジムに苛立ちを隠さずオペレーターにぶつけた。
「訓練生ばかりでまだ飛行時間も少ないんですよ!」
「そんなのは知っている!だがあまりにも一方的ではないか!」
副官とオペレーターのやり取りにワッケインが口を開く。
「遺憾ではあるが地球上空に出撃中の我が基地の艦隊は進軍を停止。艦隊所属のMS隊をルナツーへ呼び戻せ」
「しかしオデッサ作戦は開始されており、地上軍に対してもメンツが…」
「メンツの前にルナツーが落とされる方が笑い者だ。ジャブローの土竜共は前線の事を何も解っていない!」
「いま艦隊からMS隊が発進しても30分は掛かります!」
「構わん、これ以上の被害は出せん。それにオデッサ作戦を放棄する訳ではない。艦隊はそのまま固定し状況を見て再度進軍させる」
(ジオンめ派手にやってくれる…この事態は恐らく地上軍の不始末だな…)
「あの角付きが指令塔か!」
ネイマンは飛び交う破片を避けながら射撃し、訓練生のジムも援護を行うが、ザクFZはそれをものともせず回避する。
「あんな動きをするのか、この瓦礫の中で⁉」
独特な機動のザクにネイマンは只者ではない技量を感じた。ザクだけではない。あの新型の重MSも統率が取れた動きで今まで見てきた敵機とは一味違っていた。
「イチバチだっ!」
先行指揮官用ジムは左脚部からビームサーベルを抜くとシールドで手元を隠しながら構えた。ザクもマシンガンで牽制するが、ネイマンも細やかな機動でザクに近づくと接近戦を試みる。
ネイマンはシールドで体当たりをすると見せかけ、シールドで隠したビームサーベルの電源を入れるとビームの刃が飛び出した。
「小賢しい手を…!」
マサムネはそれを素早くヒートサーベルで受けると迫り合いになり火花が散る。パワーは互角で双方共に一歩も引かない格闘戦を繰り広げる。
「あれはただのザクじゃない!」
「ネイマン!下がって!」
その声を聞くと先行指揮官用ジムはビームサーベルでザクを払うと後方に下がった。すると下方から狙っていたレイド・グレイス少尉のガンキャノンV.C.が砲煙を上げながら240mmキャノンで狙い撃つ。続けて僚機のジムも380mm口径のハイパーバズーカを放つと真っ直ぐに伸びる白煙はザクFZに向かった。
しかしそれを察知したマサムネは素早い反応で避けるとマシンガンで応戦する。
「アンテナ付きが現れてから急に統率が取れ始めた?」
明らかにあのMSが現れてから、他のジム達の戦い方が変わった。各々が無闇に攻撃をしたり動きに躊躇いが出る事が減り、完璧とは言えないが連携をしようとしている。すると遠い後方で発光体が周囲を照らした。
「こちらアルファ・リーダー・スモーカー02からトライバル・リーダーへ。デルタ小隊の信号弾を確認!」
「色は?」
「青です!」
「なら作戦は成功だな」
「ええ、敵艦隊は足を止めたようです」
デルタ小隊は別動隊で偵察任務についていた部隊であり、攻撃隊とは別に地球上空に進軍していた地球連邦軍艦隊の動向を探っていた。更にそれと同時にある味方の艦を宙域で待っていた。
「なら我々も撤退する!」
キリュウは90mmマシンガンの下部に取り付けられたグレネード発射口から信号弾を発射する。
それに気づいた各小隊は戦闘を停止すると撤退を開始した。
「連邦の者!貴様とはまた会うかもしれんな!」
マサムネはジムに蹴りを浴びせると、その反動を利用し離れた。ネイマンもシールドでガードし衝撃を弱めたが後ろへ弾き飛ばされる。
「なんて攻撃しやがる‼」
武器ではない直接攻撃に驚きを隠せなかった。だがこの様な戦い方も人型であるMSの特徴と言える。
姿勢制御スラスターで体勢を整えるとレイドのガンキャノンV.C.が機体を寄せてきた。
「大丈夫ですか?ネイマン」
「ああ、奴ら何者なんだ?今までのジオンの奴らとは違う」
「そうですね。新型といい、あの模様も」
「模様?」
「気づきませんでした?あのジオンのMSには今までにない赤いタトゥーのような模様が入っていました」
「よく見てたな。特別な連中って事か?」
「分かりませんが通常の部隊とは何か違う特殊な任務を請け負うような隊かもしれませんね」
「確かに攻撃してきたMS隊は動きだけじゃなく引き際も妙だ。まだ余力を残しているみたいだったが」
「こちらは訓練生ばかりでしたから、被害もかなりのものです。指令部からも救助の指示が出てます」
「指令部もどういうつもりか知らんが、訓練生を無駄死にさせるような戦い方をしやがって…」
「任務完了…」
トライバル隊は1機も欠ける事なく作戦を終えた。計10機のMSによるルナツーへの攻撃は地球連邦軍に大きな打撃を与えた。
「キリュウ大尉、我々の陽動は上手くいきましたね」
「ああ、だが地球では同胞達が今も戦っている」
作戦を終えたマサムネは沈痛な面持ちと同時に何処かやり場のない怒りの様な感情が込み上げていた。
「誰かを除いては…ですか?」
「……それ以上は言うな」
マサムネの突き刺さる様な声を察した小隊長達はこれ以上の発言は謹んだ。
「ザンジバル級マダガスカルより入電!暗号電文です‼」
グラーフ・ツェッペリン艦橋内でオペレーターが響く位の大声で伝える。
「ザンジバル級だと⁉何処からだ?」
グラーフ・ツェッペリン艦長のフォン・ヘルシングは座っていた艦長席から立ち上がると身を乗り出した。
「地球の方からです」
艦橋にいた通信士は最大望遠で地球を映すが、ザンジバル級機動巡洋艦の姿は捉えられない。
「電文を読み上げろ、何故ザンジバルが今…」
「キタイ 丿 ヨウドウ サクセン ニ カンシャ ス 発 ジオン公国突撃機動軍オデッサ基地・元司令・マ・クベ大佐」
「マ・クベだとっ⁉」
「た、確かにそのように…」
「どういう事だ⁉それに元司令とは何だ⁉」
「…いえ、私にも」
通信士は戸惑いと怒りの感情を露わにするフォンに気圧される。
「このカウンター・オデッサ作戦の目的です」
割って入ったのはトライバル隊隊長のモア・グレイシーだ。彼は無表情のまま変えず仁王立ちで言葉を続けた。
「本作戦はマ・クベ大佐を安全に宇宙へ脱出させる為の陽動作戦です」
「何だとっ!マ・クベはオデッサを放棄したのか⁉」
「地上では地球連邦軍の大規模な侵攻作戦が既に始まっています。この戦いに地上の連邦軍は相当な戦力を送り込みオデッサの陥落は最早そう遅くはないでしょう。」
「だとしてもだっ!将兵達が前線で闘っているのだろ!真っ先に基地司令官が逃げ出すとは何事だっ‼」
「元司令です。キシリア閣下の命令によりその任は解かれました」
「なら地上のジオン軍将兵達はどうなる?!」
フォンはモアの胸元を掴んで詰め寄る。
「私の知る所ではありません」
モアは揺るぎない表情でフォンを見た。その瞳は曇りなくそして冷たいものだった。
それから数時間後、地球上空では多数の救難信号が発せられる。無数に漂うHLVと無重力に溺れる陸戦型のザクⅡJ型。それらを救う603技術試験隊は目覚ましい活躍であった。
後にグラーフ・ツェッペリンも地球上空へ向かい脱出したジオン軍将兵達を多数救出したが、この戦い以降地球上空も激戦区となるのであった。
「本当の闘いはこれからだ…」
モア・グレイシーは艦の窓から蒼く輝く星を見下ろして呟いた。
皆様ご覧いただきありがとうございました_(._.)_
今回は長編ですが、いかがでしたでしょうか?
UCエンゲージや他のコミックスとネタ被りしないように作りましたが、機動戦士ガンダム本編でもエルランのスパイ描写を入れるとTV版だし、早々に脱出すると劇場版だし何だか混ざった感じになっちゃいました(;^ω^)
私としてはマ・クベが宇宙に脱出する時に単艦で何事もなく宇宙に出て本国や月に行くのは難しいだろうと思いストーリーを考えてみました。今後も月のトライバル隊がどんな部隊か徐々に見えてきますので注目してみてください。
それではガンプラ紹介します。一コマだけ登場の旧キットのコア・ファイターです。パーツ数が少ない分、塗装の塗り分けが少々手間でした。最近の色分けランナーに慣れてしまっているからですね(-_-;)
作りやすいガンプラは嬉しいですが、たまにはこういうキットも良いですね。
いつも通りの塗装とウェザリング、あとデカール少し。
さて次回からは第二幕始動します!∠(`・ω・´)
主体は地球連邦軍のMS試験隊でございます。まだ製作中のガンプラもあり、また少し期間が開くと思いますが、予告編や設定解説も製作中で出しますので見ていただければ幸いです!
(人∀・)タノム
デジラマストーリー完結編!
コメント
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第一幕完結❕お疲れ様でした😊🎶
コアファイター登場~✴️ここからどんな展開になるのか?と思いきや…Uターン👀❗戦闘に加わるのかと思いましたがワンシーンで予想を良い意味で裏切られました~🤭💦
オデッサからマ・クベを始め多くの艦艇が脱出する際の語られていない上空のお話し✨まだ終わっていませんが見事なストーリー展開👍
第2幕も楽しみで仕方ありません😌🎵
キットの小物たちをメインに立てて投稿してくるあたり…とっても好みです✨
モトッチさんへ!
いつもコメントありがとうございます😆
コアファイターの中の人は次の主役で、おまけカットインみたいな感じです😅
機動戦士ガンダム本編では私としてはまだ謎の部分が多くあると思っており、そこを埋めていきます📖
第二幕でも宇宙へ撤退するジオン軍のお話が入ります🤭
自分の宇宙世紀作品は小物でも誰もが主役✨
一つ一つにドラマがあります⭐
コアファイターがストーリーに絡んでくるとファーストガンダム最終回『脱出』のラストを思い出し目頭が熱くなる私はアラフィフです(笑)。…冗談はさておき、きっちり塗り分け丁寧な工作、コアファイターでも手を抜かない制作、頭が下がります🙇
あっ!ストーリーはまさしくマ・クベ大佐の『脱出』の話でしたか!?
Sont@さんへ!
いつもコメントありがとうございます😉
ファースト最後は良いですよね👍
旧キットは他にも製作中で中々手強いです😅
まさしくマ・クベの脱出ですね🚀
兵達を見捨てあの敗走はジオン軍内部でも非難轟々だったかと思います😫
ただ彼は頭脳派なので連邦軍との戦力差から脱出するのも事前に折り込み済みで、今回の陽動作戦が展開されたという物語でした✌️
いや~一気に読みきってしまいました😆白熱しますね!読みきってコアファイターが主役だった?と再認識w
第二幕も楽しみにしてます😁
meg-oceroさんへ!
いつもコメントありがとうございます😄
最後は激しいMS戦で頑張りました💦
コアファイターは正直、次への繋ぎでして😅
でも全く関係ない訳じゃないですよ!
第二幕はコアファイターが必要な機体が登場します✌️
あと他のコメントで考察があった物も…🤭
お楽しみに✨
コアファイター、流石の仕上がり✨小さい上にパーツが少ないので塗り分けにご苦労されたと思います。マ大佐脱出の裏に熱いドラマと尊い犠牲が。まだキシリア様の寵愛があった頃なのですね~😌
RH少佐さんへ!
コメントありがとうございます🤗
パーツ数が多くても大変ですが、逆に無さすぎても塗装でマスキングが手間なんです😅
この第一幕の発案はイグルーでヅダが活躍する話しをヒントにしてます✨
マ・クベも同じ様に地球上空で待ち伏せに合うのでは?と思い、敗軍の将がどの様に宇宙へ出るか描いてみました👍
こんにちは。宇宙世紀好きなビルダーです。
ガンプラとデジラマで、まだ未開拓の宇宙世紀を切り開きます。
フォローしてくれたら喜びます(*´ω`*)
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「宇宙の挽歌」を不定期連載中!
頑張ります!
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