皆さんこんにちはっ!!あいにくのお天気で塗装に悩むシーズン、いかがお過ごしでしょうか?
(^_^)/
先日はコラボ企画特別劇場版にご来場の皆さまありがとうございました〜
\(^o^)/
多くのコメントに製作者として、たいへん嬉しく思います!これを糧にまた製作頑張れますよ〜!
さて「宇宙の挽歌」に帰ってまいりました
∠(`・ω・´)
今回ご紹介はまさかの艦艇!!
オリジナルMSV、ジオン公国軍惑星往還船ノアズ・アーク級でございます〜!
ホワイトユニサスに次いで戦艦MSV第二弾ですね。この艦艇に関してはガンダム(ファースト他宇宙世紀作品)の世界観において、ある意味重要な立ち位置に存在するものとなっています。ジオン軍は何故こんな艦艇を持っているか?そして何故MS開発や工業が発展したのか?という宇宙世紀の謎の部分に切り込みます。ヒントはMSが何で動いているか、という所です。ここはガンプラ好きというより宇宙世紀ガンダムファンの『かなり濃い世界観』なので、胃もたれするかと思いますがお付き合い願います〜
使用したキットも意外なのを使ってますので、最後にご紹介いたします!
GUNSTAエース7月号!!
今回もコラボ表紙ですよ〜!2回目の登場、ろぶやんさんです!拍手〜!!
(^^♪
ろぶやんさんは可動式のシャアフィギュアを作られデジラマになされてます!可動式にする技術も凄いですが、デジラマのシャアザクの動き、往年のファンには刺さりますよ〜!ぜひご覧ください!
ろぶやんさん、コラボ遅くなってごめんなさい〜
(_ _;)
更に最後には物語を補填するミニコラムがあるので、こちらもお楽しみください〜!
では宇宙の挽歌第四幕episode2、デジラマストーリー行きます!
UC:0079、12月初頭。ジオン軍によるジャブロー攻略作戦は失敗に終わり戦局は本格的に宇宙に移ろうとしていた。ジャブローからは第13独立戦隊となったホワイトベースも出航を控え歯車は加速しだす。
ホワイトユニサス隊のチェスター・ハイマンは地球軌道上のシャトルに乗り込み新型MSの調整を急いでいた。そこで「宇宙の子守唄」を聞き歌に隠された闇を知る。この戦争は起こるべきして起きたのではないかと聞き、半信半疑ながら心が揺らぐチェスター。
同じくトライバル隊も地球軌道上にてジャブローへの攻撃を終え脱出してきた仲間の救助を急ぐ。しかし、それは彼ら独自の作戦行動であり総司令部が関知するものではなかった。
秘匿の暗号符丁「アララトサンニムカエ」の真相とは!?
ではどうぞ〜!
「ムサイ級よりMS3機発艦!こちらに向かっています!」
ノアズ・アーク級ブリッジ内の空気が一変する。
「…第一種戦闘配置発令。トライバル隊にも通達。収容作業を一時中断せよ」
ノアズ・アークの艦長、ヴァルク・フォーリナー大佐は落ち着いた様子でクルーに指示をだす。
「了解、各員に通達!第一種戦闘配置を発令!繰り返すっ…!」
この命令に艦内のノアズ・アーククルー達は分かっていたかのように、速やかに行動に移した。それに対して地球から上がってきた帰還兵達は顔を見合わせたり、不安を口にする。
通路を移動していた1人の帰還兵が通りかかったクルーに聞く。
「敵襲ですか!?」
「…いえ、大丈夫ですから、部屋に入っていてください」
「でも、第一種戦闘配置って?」
「我々で対応しますから、皆さんは休んでください…」
表情と声は穏やかだが、何処かただならぬ圧力に帰還兵はそれ以上何も言えなかった。
(…いったい何なんだ、ここの乗員達は…?)
「トライバル・リーダーより各機へ、第一種戦闘配置が発令された。陣形を整え改めて火器管制のチェック。いつでも攻撃できるようにしておけ。」
「了解」
モア・グレイシー少佐はトライバル隊にそう命令すると、機体を接近するMS隊へ向けた。
「…識別コードを確認。ジオン公国軍首都防衛大隊親衛隊所属の機体です」
「……ほう、わざわざ本国の親衛隊を使わせたか」
ヴァルクはブリッジのメインモニターに映し出された望遠カメラの映像を眺めた。
(…あのMS、確かに親衛隊のものだが…)
「艦長どうされますか?」
オペレーターは聞く。
「あちらから呼びかけがくるまで、動かんでいい。…だが分かっているな?」
「…心得ています」
3機のMSは戦闘速度でこちらに向かっており編隊を組んでいる。
「モア、あのMSは…」
ザクFZのマサムネ・キリュウ大尉はモアに機体を寄せる。
「本国の親衛隊のようだな」
「という事は、艦を狙っていたのはギレンか?」
「その可能性は高いが真相は解らん」
モアはいつになく鋭い眼光を光らせ、接近するMSを警戒する。
「1機見慣れぬ機体があるな…、新型か?」
「データベースによる該当機体がない。06Rに似ているが、独自の改修をしているようだ」
この見慣れぬMSがいる事から、ただの一般部隊でない事は容易に判断できる。むしろ、このような機体を前線に駆り出すのは、自分達が何者かを誇示していると言っていい。その承認欲求とプライドの高さは間違いなく本国の親衛隊だろう。
「装備は上物、腕は人並、人格は外道な輩か…」
マサムネは怪訝な顔で言う。
「…だが装備は侮れん。本国はMS携帯用ビーム兵器の小型化に成功しているようだ」
殿を務めているMSには他のMSが装備している携行火器とは違う形状をしており、実弾系に多く見られる弾倉カートリッジがない。
すると、そのMS隊からノアズ・アークとトライバル隊に停船命令が入る。
「全員動くんじゃないわよ…」
近づいてきた青みがかった銀色のMSは、有無を言わさずモアに銃口を向けた。すると同じタイミングでモアも銃口を相手に向けロックオンする。
「…アンタ、誰に銃向けているのか分かってんの?」
「それが本国親衛隊の礼儀か?」
「口の聞き方がなってないようね。特務隊と言っても、マハルの下級スペースノイドじゃ本国の犬以下よ」
「何だとっ、てめぇっ!?」
トライバル隊員が無線に割って入り激怒する。
「…黙りなさい俗が。アンタみたいなの1人いなくなった所で何も影響ないんだからね?」
銀色のMSはモノアイだけを動かし睨みをきかせた。
「…よせ、話しは俺がする」
モアが制止すると隊員はそれ以上の発言を慎んだ。
「そうよ、三下が吠えるんじゃないわよ。ねぇ、グレイシー少佐?」
「ロゼット・メイカーだな…?」
「中佐殿が抜けてるわよアンタ。やっぱ犬には指導じゃなく調教が必要なようね…」
銀色のMSのパイロット、ロゼット・メイカーは女性の様な口ぶりだが男性で金色の短髪が特徴の上級士官だ。
「要件は何だ?」
モアの淡々とした態度にロゼットは苛立ちを覚える。
「もっともアンタも話にならないのよね…。あの艦がここにあるって事は中にいるんでしょ、主犯格が?」
「…何のことだ?」
「しらばっくれてんじゃないわよ、下級ノイドが!総司令部から出している命令はアンタら『トライバル隊』の前線配置だけで、誰があの艦をだしていいって言ったっっ!!!?」
ロゼットは額に血管を浮かせ怒鳴った。
「…ルーニック基地所属における者の特例権限だ。『有事』の際はその基地及び携わる兵器、機密を守る為に、総司令部配下の突撃機動軍、宇宙攻撃軍の枠を外れ、ジオン公国存続、防衛の為の独自判断が委ねら……」
「そんな事聞いてんじゃないわよっ、ボケがぁっ!!
あの方舟はうちのSランク機密の切り札だろうがっ、何こんな所に持ってきてんだよっ!?」
「…今が有事の時だからだ」
「はぁっ!?アンタ今自分で何言ってんのか自覚あるの!?」
「無論だ。…ノアズ・アークは敵性勢力における者達から狙われている。だから退避させたのだ」
ロゼットは凄まじい剣幕のまま片方の眉を動かす。
「…やっぱ下級ノイドはお頭の出来が悪いようね。ルーニック基地が連邦軍にバレる訳ないでしょうがっ!?」
「…連邦軍などではない…」
「……何ですって?」
ドム試作実験機と銀色のザクは銃口を互いに向け合ったまま沈黙した。
(……さあ、どうでる?)
モアはいつでも引き金を引く覚悟が出来ており、その眼には一切の曇りがなかった。
すると二人の間に無線が割り込む。
「こちらはノアズ・アーク艦長、ヴァルク・フォーリナーだ。親衛隊指揮官聞こえるか?」
ヴァルクはノアズ・アークのメインブリッジからマイクを握り締め、ロゼットに呼び掛ける。
(…やはりいたわね)
「こちらは首都防衛大隊親衛隊ロゼット・メイカー中佐、…ジュピター・デューク。貴方が艦長でしたか」
ロゼットはビームライフルの照準はそのまま、通信を求めてきたノアズ・アークと映像通信を繋げた。コクピットのモニターにはヴァルクの顔が映し出され、ノアズ・アーク側にもロゼットの姿が送られる。
「その呼び名は本国首都の帰還式典以来だな。私はあまり好かんが…」
「では大佐とお呼びしましょう。…大佐、事の重大さはお判りね?」
「重大?……ああそうだな。国家存続の危機であると理解しているつもりだが」
「木星にも行かれた英雄が、お頭の衰えには早いのではなくて?何か勘違いなさっているようだけど」
「揺り籠から飛び立ち、遥か遠く離れた世界に行くと、人は見えなくてもいいものが見えるようになるんじゃよ」
「…何を仰っているか分かりませんわ大佐。私は何故この艦がここにいるか聞いているのです」
「言った筈じゃが?国家存続の危機だと…。民を軽くみている国は滅びへの道を歩んでいる」
「地球からの兵達の引き上げは宇宙攻撃軍、突撃機動軍共に実施されていますわ。貴方が出る幕ではなくってよ?」
「…お主らの飼い主はそんな命令は下しておらんだろう?これから人手がいるのにも関わらず、重力の牢獄に閉じ込められた民をそのままにしようとしたではないか」
「…憶測で物を言わないで頂きたい、大佐。これでは私に引き金を引けと言っているのも同然ですわね」
「…やってみるかね?この宇宙鯨は未だにワシが居らねば動かせんよ」
「親衛隊を舐めてもらっては困りますよ?」
ロゼットはビームライフルをノアズ・アークに向ける。
「…貴様っ!!」
モアは銀色のザクのコクピットに狙いを定めた。
「ジオン公国に仇なす者は英雄といえど容赦は出来ません事よ」
「……貴官は撃てんよ」
「…何ですって?」
「本国はどうしてもこのノアズ・アークが欲しいのじゃろ?コロニー落とし以上の、メギドの火が地球を焼き尽くすには…」
「………アンタ!?」
ロゼットの表情が変わる。
(…メギドの火、…大佐は何を?)
モアは初めて聞く言葉に耳を傾けた。
「繰り返すようだが、民を大切にせぬ国家は滅びの道を歩んでいる。アレを早期完成させるには、この惑星往還船のペイロード(積載量)と脚の速さが必要だ」
「……………」
「決戦の日は近かかろう…。出すにも入れるにも今は量と速さの2つが求められる。だがそれは『蛸が自分の脚を喰っている』と総帥はお気づきかの?」
「……………」
「このノアズ・アークは太陽から遠く、青き地球からも離れた木星へ、スペースノイドの新たなる可能性を切り拓く為に造られた宙船だ。一党独裁体制による今の閉鎖的な公国では可能性など切り拓……」
「……貴様、『ダイクン派』だろう?」
ロゼットの目は座っており、重さのある低い声でヴァルクの言葉を遮った。
「……今それは重要な事かね、中佐?」
「アンタもマハラジャ・カーンと一緒にあんな辺境のアクシズに居たいのかい…?」
「…言っておくが、彼は自らの意思でアクシズへの道を選んだのだぞ。自分達が手を下したと思っているだろうがな」
「ジュピター・デューク、アンタは色々知りすぎているようだし、国家反逆罪の疑いがありそうね?」
「…好きに判断するが良い中佐。老兵一人軍法会議に掛けた所で、今のジオンにおいては何の意味も持たんよ。だがこのノアズ・アークは動かせなくなり、腕利きのトライバル隊には手こずるぞ。キシリアの所のキマイラとかいう連中や、本国の部隊を用いてもな。彼らは首都で胡座をかいている世間知らずとは違う。マハルの飢えた狼達は、生きる為に死に物狂いだからな…」
「……このっ、クソジジイィがぁぁっっ!!!?」
「うおぉっ、撃ってきた!?」
地球夜側で地球連邦軍機と思われる中型シャトルを監視していたハイト・グロリア曹長は敵の無人偵察機に捕まってしまう。
「AUTOの自動姿勢制御が仇になるなんてっ!」
ハイトの操る偵察ドローンはデブリに接触すると、姿勢制御用スラスターが反応しスラスターを吹かしてしまったのだ。その噴射の光を敵の偵察機は見逃さず発砲してきた。
(この距離でメガ粒子砲!?目も良けりゃ、火力もあるなんて反則だろ、こっちは非武装なんだっ!)
見つかったとなれば息を潜める必要はない。全力で撤退するのみだ。
「トライバルリーダーへ!!敵偵察機に察知されました、これより撤退しますっ!?」
「チェスター・ハイマン、聞こえますか?」
レーチェル・ミルスティーン中尉はシャトルのコクピットから新型のコクピットの中にいるチェスターに無線で呼ぶ。
「こちらチェスターです、中尉なにか?」
「DS‐Iが敵機を見つけたようです」
「敵襲、数は!?」
「暗さとミノフスキー粒子で数は分からないけど、攻撃はDS‐Iのみがしています。恐らく敵も偵察機のようね」
「…そうですか、すみません。まだNT‐0は動かせなくて…」
「急いでください少尉。ただの偵察機ならまだ良いのですが万が一もあります。ホワイトユニサスにも迎えを出すように要請しますわ」
「了解しました。最善を尽くします」
チェスターはそう言うと作業のピッチを上げた。
「この映像は今から6時間前のものです」
ホワイトユニサスのオペレーター、エリー・スワンナ曹長はブリッジのメインモニターに画像を映す。
「…あれはジオンの艦か?」
副艦長のレイ・ローランドはモニターを見た。
そこへ航宙士のロルフ・スクレイド准尉は言う。
「DS‐Iのカメラ映像を可能な限り処理してこれが限界でした。艦影を本艦にあるデータベースと照合してみましたが地球連邦軍、ジオン軍共に該当するものはありませんでした」
「地球の大きさから見てムサイ級よりもかなり大きそうだな…」
「そうなんです。我軍のマゼラン級はおろか、恐らくジオン軍のグワジン級よりも大型艦かもしれません」
「あれがまだ地球上空にいるのか?」
「それは確認できていません」
「今から6時間前だとすると、ちょうどハイマン少尉達が小型艇でシャトルに着いた頃だな…」
「ええ」
「だがシャトルから何も音沙汰がないということは、あれとは接触していないということか…」
「シャトルは地球の夜側にいますから、あの映像の位置に所属不明艦がまだいるなら、その可能性は高いと思われます」
「…どうするか?」
レイが悩んでいる所、艦長のイズモ・アキヅキは黙ったままモニターを眺めていた。
(……あの船、昔何かで見たような…?)
イズモは自身の記憶の糸を辿っていくが、思い出せない。そう頭を働かせていると艦内に入電の警報が鳴る。
「艦長、地球上空のシャトルから入電!読み上げます!」
エリーが言う。
「ハツ、コウノトリヨリ、ツノトツバサノハクバへ、テキ、テイサツキ、ト、セッショク、シキュウ、オウエン、モトム、です!」
「偵察機だと!?あれのものか…。艦長っ!?」
レイは振り向きイズモを見た。
「……ハァ、嫌な予感がするなぁ」
イズモはいつもの様に肘を着いて溜息を吐いた。
「また当たるアレですか?やめてくださいよ艦長〜!?」
ロルフは不安な顔を隠せなかった。
「しょうがないでしょう、俺だって好きでやってるんじゃないんだから…。モビルスーツ出せる?曹長?」
「ゼノ・イーゲル中尉がジムスナイパーでスタンバっていますっ!」
「なら結構。中尉のジムスナイパーと随伴艦のサラミスからMS隊を先行させて」
「了解、僚艦に伝えます!」
「仕方ないね、遊撃隊としての任務をしようじゃないの…」
「ゼノ・イーゲル、ジムスナイパーカスタム出るぞっ!!」
ホワイトユニサスのカタパルトデッキからジムスナイパーカスタムは勢いよく飛びたった。それに遅れて左右一隻、合わせて二隻のサラミス級からジムが1個小隊ずつ発艦する。
「こちらレッドウィング01だ。各小隊は俺の指揮下で動け。各機最大戦速でシャトルに向かう。いいなっ!?」
「了解っ!!」
ジムスナイパーカスタムを殿にジム隊は続いた。
(……偽りの英雄、俺は肩書きなんざ、望んじゃいない)
ゼノはスロットルレバーを全開にしブーストを掛ける。
(…同胞を失うのは、生かされた者として誰よりも分かっている。……だからチェスター、お前も死ぬなよっ!!)
「ライフルを下ろせっ、中佐!!」
モアはマシンガンを構えたまま言う。
「…誰が私に命令してんだっ、クソがぁぁっ!!下ろすのはテメェだぁっ、格下ぁっっ!!」
ロゼットは激しく興奮し今にも引き金を引く寸前であった。
「本国からの召還命令も出ているんだろうが、ルーニック基地司令官として国家存亡の危機と判断し、この船は私の権限で預からせてもらう。基地にも手を出せば、連邦軍にも所在がわれるだけでなく、それ相応の手段を選ばねばならん」
ヴァルクは冷静に語る。
「…これはクーデターよ、大佐!?」
「私は国を転覆させる気もなければ、ザビ家による政治が続こうが構わん。…だが本国とは例の件については交渉をしたいと思う」
「…交渉ですって!?」
「そうだ。あの計画を実施すれば間違いなく国内で反発が起きる。市民も武器を手にし、スペースノイド同士が無益な血を流す。そして中佐が言ったクーデターとなるだろう。怖いぞ民衆は……、立ち上がった人々は革命を求め、自らの命と引き換えにしてでもその光を掴もうとする」
「……そんな脅しには乗らないけど聞いてあげるわ。交渉の内容は?」
「貴官もただの宮仕えだろうて。この救助活動が終われば本国まで出向いてやる」
「舐めんじゃないわよクソジジイ…。こちとら撃墜命令だって出てんのよ?」
「中佐にはできんよ。…だが中佐も手ぶらでは帰れんだろうから簡潔に2つ伝えよう」
「……………」
「一つはこのノアズ・アークの戦闘への不参加及びルーニック基地における安全と権限の確保、2つ目はジオン国民の人命を尊重し、安住の地を約束する事だ…」
「……本国にそう伝えろと?」
「そうだ」
「…ホント親衛隊も舐められたものね…!?」
ロゼットは怒りの頂点をとうに超え震えだしていた。
「…ああ、それと言っておらんかったな。このノアズ・アークを奪取する為にキシリアの目を掻い潜り、グラナダから手を回そうとしたみたいだが、老いぼれを見縊らん方がいい…。スパイは既に捕まえてルーニック基地で拘束している。キシリア派がギレン派に寝返ったようだが、捕まえたソイツをキシリアに引き渡しても構わんのだよ。くれぐれも『アサクラ大佐』にはそう伝えておいてくれ」
「………っっ!!!?」
〜to be continued〜
ご覧いただきました皆様ありがとうございました!!
(^^♪
今回も濃い目マシマシな物語で『アララトサンニムカエ』『トライバル隊』についての真相が少しずつ紐解かれてきました〜
φ(..)カキカキ
ではガンプラ紹介いきます!
今回ノアズ・アークに使ったキットは、まさかの水星の魔女より「ティックバラン」でございます〜!
というのも物語を作り始めた頃、ジオンの戦艦系キットが手に入らずどうしたものか悩んでいました。そんな中、量販店で山積みのコレがあり「いじって緑に塗ってジオンのデカール貼ればイケるのでは!?」と浅知恵で作りました〜
(;^ω^)
パテで造形&穴埋めして、他キットから30ММと他メーカーの1/700軍艦装備セットを流用してます!
大きさのイメージはムサイ級より遥かに大きく、MS発艦口が4つあることから1個中隊は収容可能としてます。
設定としては惑星往還船でヘリウム3を運搬し長い距離を航行します。住環境設備に積載量も多く脚の速さもあるのでジオン軍が一般的に運用する艦艇とは大きく異なる立ち位置です。なのでノアズ・アーク級は劇中ではグワジン級に匹敵する大きさと重要さがあります。
ではここでミニコラムへ〜
( ^^) _旦~~
〜コラム:宇宙世紀におけるヘリウム3について〜
皆さんご存知かと思いますが、宇宙世紀のガンダムシリーズにおいてMSや艦艇は『熱核融合炉』を動力源に動いております。その熱核融合炉にはヘリウム3と重水素がいるのですが、地球にはヘリウム3はなく月で少量のみ採取できました。そこで多くの資源を得るのに地球連邦政府はヘリウム3と重水素が多く存在する木星へ目をつけます。連邦軍の組織内に「木星開発事業団」を設立し、長い年月をかけ資源確保に向かいました。皆さんよく知るジュピトリスとシロッコです。それに対してジオン公国も同じくエネルギー問題を抱えており、ヘリウム3は重要な資源でした。しかし、連邦軍が採取してきたヘリウム3を大量に購入すれば、船の動力源にも使うので戦争の準備をしていると疑われかねませんし、多額の金銭を要求、もしくは売ってくれないかもしれません。
そこでジオンも独自に「木星エネルギー船団」を立ち上げます。今、有名な『緑のオジサン』もいた所です。ただし、いちコロニー国家では地球連邦政府なみの経済力もなく、ジュピトリス級程の航続距離の長い船は作れないので途中の火星と木星の間に『アクシズ』という資源採掘と船団用の中継基地を作りました。このアクシズを経由し、それによって独自でエネルギー問題を解決したジオンは、地球連邦政府に察知される事なくモビルスーツの開発を進めたのです。ノアズ・アーク級はジオン版小型ジュピトリスと考えてもらえればと思います。ヴァルク・フォーリナーはそこでノアズ・アークの艦長を最近まで務めていた人物です。ちなみに一年戦争では南極条約においてヘリウム3を輸送する船団の不可侵の条約が交わされていたくらい、宇宙世紀では大切な存在でした。他にも物語ではマハラジャ・カーンなど、アクシズに関わる部分が分かる方には分かるワードを入れてます
(・∀・)ニヤニヤ
コラムは以上になります!
次回はそろそろ本格的な戦闘へ入ります!シャトルの中で新型MSの起動を急ぐチェスターと地球上空へ向かうゼノとホワイトユニサス。そして本国から狙われるノアズ・アークとトライバル隊。ヴァルクの言う『メギドの火』とは!
次回ご紹介は高機動型ザクIIをご紹介予定!
GUNSTAエース次号でお会いしましょ〜
また見てくれたら嬉しいです!
(人∀・)タノム
デジラマストーリーできました!
コメント
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お疲れ様でした😊
コラボ企画の興奮が冷めやまらない内に「エレジー」掲載❗😳
大変な労力かと思いますが、一人のファンとしては、嬉しい限り
(*゚∀゚人゚∀゚*)♪
さて、新登場の「銀色のロゼットさん」🧐
良い💕ヤハリ「オカマ❌→おねぃ系キャラ」は強強気質がお約束😆💓
拝読していて、ウッキウキです😆🎵🎵
「ヴァルクさん」🤔・・・うんん?何だ!意味深なWordが沢山出てくる🤨💭 アサクラタイサ?…!😏ニシャニシャ
「ティックバラン」のこの様な仕様には驚きました😱☀️
そして、コラム🙄
フムフム……丁度「ゼータ編」の自分には、大変有難いマトメです😆🎵🎵
おおっと‼️次回は皆大好き「高機動型ザクII」😍💓💓
これはイヤガオウにも「「「テンション爆上がり」」」です🤗⤴️⤴️
ミズカともかささんへ!
いつも嬉しいコメントありがとうございます😄
先月はお休みし今月復帰しました✨
新キャラ続々の第四幕ですが、多くのワードが飛び交っています🌌
その最後の方は調べると色々出てきますよ🤭
バンダイスピリッツさんは宇宙世紀戦艦のガンプララインナップを増やして欲しいですわ😑
ないのでティックバランを転生させましたが🕍
高機動型ザクIIは中々手に入らず、中古屋からサルベージし改修しました🔧
次もお楽しみください〜💪
いや〜!濃い😫
MSV-Kさんの投稿は、МSや戦艦の作りだけでなくそのパイロットのキャラクターや設定の魅力、戦闘描写がないにもかかわらず熱くハラハラするストーリー展開、そして物語の根幹になるであろう大きな謎まで露わになり、本当に毎度毎度楽しみで仕方ありません😫
このストーリーを本家ガンダムエースに持ち込みしたらすぐ漫画化されそうな気がします😆
meg-oceroさんへ!
いつも嬉しいコメントありがとうございます☺️
物語はただのMSバトルや、カッコいい台詞をいうだけだと、ガンダムの世界観は表現できないので色々な資料から抜粋し構成してます📝
以前トミノさんはガンダムを作る上で「 良い奴が悪くなるかもしれないし、悪い奴が良くなるかもしれない」と今までのロボットアニメの勧善懲悪の形を壊しました💥
私もこのガンプラ物語で宇宙世紀の色んな人間模様を描きたいと思いますっ💪
いつか、ホントに本家エースに呼ばれたら嬉しいですね😁
コメント失礼します。
うちの子をご紹介頂きありがとうございます😃
親バカですが、人物が写ってると表紙映えしますね😁
いやーそれにしてもストーリーの奥行きが深くて広い!普通にガン◯ムAに載ってそうで、正史気分で読んでしまいます😃
大きなディックバランなら、甲板にコンテナ括り付けて大量輸送できそうですし、なるほどですねぇ🤔
2度目のGUNSTAエース掲載おめでとうございます🎊
ろぶやんさんへ!
いつも嬉しいコメントありがとうございます😉
表紙コラボ感謝でございます🙇
ホントうちは人物いないのが弱点で、大佐に来て頂いて助かりました〜🎉
エースや他の誌面のスピンオフを見ても、戦いや主人公の葛藤が中心で宇宙世紀そのものの背景や、各勢力の政治面描写って少ないんですよね〜😓
ティックバラン、宇宙世紀で大型輸送艦に転生しました✨
一年戦争前と戦時中のアクシズの話しはあまり聞かないので新鮮かと思います👍
GANSTAエース編集お疲れさまでした。
色々と伏線が張られた濃いストーリーでした🤔。シオン内部の派閥争いも絡んだノアズ・アークをめぐるストーリーが展開されそうですが…🤔、色々想像を掻き立てられます😁。あと、テイックバランが見事に大型艦船になっていて驚きです😁、これは良い船だ(笑)😆。
SC30さんへ!
いつも嬉しいコメントありがとうございます😆
ジオンもザビ家の派閥以外にダイクン派やダルシア・バハロの共和国派と、コロニー国家ながら複雑です📝
地球連邦軍にも勿論派閥があります🙄
単純に地球連邦軍VSジオン軍という構図でなく、身内にも色んなヤツがいて政治色が強いのも、挽歌の特徴として取り入れていきます✨
ティックバランは1/144から約1/2400に💦
デジラマのおかげでもあります😅
予告通りなかなかに濃い目の内容でしたね~🤭🎵しかしながら、物語の着眼点が相変わらずに深い😱‼️ヘリウム3とかアクシズが中継地点になっているとか初めて知りました💡大変お勉強になりました🤩✨
そこから生まれるノアズ・アークの設定も製作も見事🎊でも気になるのはゲルググの匂いがプンプンする高機動型ザクですね🎵早く詳細が知りたいです🤭✨
次回も学びの時間を楽しみにしています😎👍️
そろそろNT-0も登場かな?🤔
モトッチさんへ!
いつも嬉しいコメントありがとうございます😊
この部分は他のスピンオフ作品でも掘り下げているのを見たことないので、取り入れました📝
ジオンが戦争を起こそうと準備していたら、地球連邦軍も察知して先に叩く筈なんでジオンは隠れてコソコソ準備していただろうなと思います😏
宇宙世紀でヘリウム3によるエネルギー問題はかなり重要で、これがないとMSや兵器はもはや成り立たいんですよ〜✨
あのザクとNT‐0は第4幕後半にご紹介いたしますので、もう暫しお待ちを〜🙇
前回をもう一度、読み直してきました(`_´)ゞ
既にバックショットでノアズアークが映っている!🤩
さすがの見せ方の美味さに見て、唸ってしまいました
これから3勢力のぶつかり合いが、どうなるのか⁈そして、たぶんMSV-Kさんの事ですから子守り唄も、ちゃんと絡めてくるのでは?
と、いろいろと想像するだけでワクワク楽しみが止まりません╰(*´︶`*)╯
さーしースーさんへ!
いつも嬉しいコメントありがとうございます😁
物語上、どうしても見切れるので載っちゃうんです💦
トライバル隊、まさかの友軍と対立する形に✨
このエピソード2はジオン側の様々な背景が出ていて、伏線が多く張ってます📝
多分、分かる方は解析されると思いますが、ジークアクス程はできないので、コレはコレで楽しんでいただければ幸いです🙌
正にコムサイに代わる新型降下艇にも見える
okinasanさんへ
コメントありがとうございます😃
かなりサイズ大きめなんで重力下では、ミノフスキークラフト必須ですね📝
カッコイイです。
firefalconさんへ!
コメントありがとうございます😀
今回も濃いぃ〜い内容のストーリーが圧巻ですね😆『メギドの火 』とは一体…?めっちゃ気になります!まさかのティックバランからの改造のオリジナル艦も説得力あります😄ろぶやんさんとのコラボも良いですね~✨
Sont@さんへ!
いつも嬉しいコメントありがとうございます😄
家系みたいに濃いんですよ🍜
メギドの火はファーストにも出る単語で、ヒントは最後に名前が出たあの方も関わるものです🤭
ノアズ・アークは過去のスピンオフでは誰も開拓していないところを拡げてます🌌
今回も大作でしたね😆 読み応え十分すぎるほど👍 ますます続編、内容を知りたくなります😊
本を読むことを苦手な私が、こんなにスラスラと読めるのは、本当に、とてもありがたいです😆 感謝‼️致しております。
内容に大満足👍気分も上司😆
良い仕事始めのモチベーションとなりました。ありがとうございます😭
cinnamon-1さんへ!
いつも嬉しいコメントありがとうございます😃
コラボ企画でもコメントありがとうございました✨
あまり長くなく程よいテンポで進めており、読んでいただけて嬉しいかぎりです✌️
中々、物語が読み取りにくい部分もあるかと思いますが、お仕事始めのモチベーションアップに繋がり良かったです✨
こんにちは。宇宙世紀好きなビルダーです。
ガンプラとデジラマで、まだ未開拓の宇宙世紀を切り開きます。
フォローしてくれたら喜びます(*´ω`*)
オリジナルデジラマストーリー
「宇宙の挽歌」を不定期連載中!
頑張ります!
HGUC ブルーディスティニー1号機
皆さんこんにちは〜っ!!第二部はいかがでしたでしょうか?………
HGUC?MAX‐006 ジヴァ
皆さんこんにちは〜っ!!初夏の暑さも出てきた今日このごろ、い…
HGUC ザク電子偵察機
皆さんこんにちは!!列島では美しい桜が咲き誇っていますが、い…
GUNSTAエース ミニ総集号!!
皆さん、こんにちは!!4月になり新たな環境や物事をスタートを…