ある日のこと

殺駆：おいおい、今日は休みだろう。急に呼び出して、一体なんだ？ 残業代出るのか？

騎士：残業代は出ないが、少し聞いてくれ。ちょっとコメントが寄せられてな

殺駆：コメントってなんだ？
騎士：私たちへのファンレターみたいなものだ。いつもはこれを撮影している奴がコメントを返していたんだが、少し気になるコメントが寄せられてな。撮影者のメンタルがやられたんだ

騎士：おかげで今、撮影者はメガネになってしまっている。明日は本番だから、今日中になんとかしなきゃいけないんだ
殺駆：え、もしかしてこれ？
騎士：そう、それだ

殺駆：……じゃあ、今誰がカメラを操作してるんだ？
騎士：……

騎士：とりあえずやろっか
殺駆：うん…

殺駆：で？ そのメンタルをやられたコメントってのは？
騎士：えーと、『茶番が面白いです』ってやつだな。一番よく撮れたやつについたコメントだったからよっぽどショックだったらしい

殺駆：茶番
騎士：茶番

殺駆：茶番か〜……メガネになるほどではないと思うが、どういう意味でその言葉を使ったんだろうな……

殺駆：…あっ、ガンプラは動かないって思い込んでるんだな？
騎士：つまり、この意味は『どうしたらガンプラが動いてるところを見られますか？』ってことか？

殺駆：見てないところで動いてるぞ〜、物を無くすのは主に私たちのせいだ〜
騎士：おおこわ。で、重要なのは『どうしたら動いてるところを見られますか？』ってところだな

殺駆：そりゃ……動いても安全だって分かったなら、動くだろうよ
騎士：安全……と、言いますと？

殺駆：『うわっ動いた！気持ち悪い！』って言わない人だって分かったら…とか？

騎士：つまり？

殺駆：*愛情持って綿密に接したらお礼に動いてくれる*んじゃないか？

騎士：…とのことでーす

騎士：はい次ー、他のコメント返していきましょうねー
殺駆：おい、待て、なんか感想ないのか

騎士：『迷子だらけや！』

殺駆：いつのコメント読んでるんだ！

騎士：ええいやかましい！ 『愛情』なんて恥ずかしいこと真顔で言うお前が悪いんだ！ *私たちがものすごく愛されてるみたいだろう！？*

殺駆：そ、*そんなデカイ声で言いなおすな！！！*
騎士：こっちだって恥ずかしいんだよ！ *やるかこの！！！*

武者∀：*ミカン持ってきましたよー！！！！*

騎士：わーい
殺駆：わーい