ホワイトアーク(1/144)

　物語の中盤にV2ガンダムを月から運んできた小型輸送船という感じで初登場。『Zガンダム』のスーツ・キャリアみたいに1回だけかと思いきや、主人公たちの母艦として最終話まで活躍しました。

　マイナーなメカなので解説長めです。このように4機のモビルスーツを搭載して航行可能、月面から地球、ブースターを付けて宇宙にあがり、敵主力艦隊の中心部に流され、いろいろあってまた大気圏突入・・・本当に大活躍の「軽巡洋艦」です。

　とても狭そうなブリッジ、そこに乗り組むのは、艦長らしき身重の女性を除けばみんな子供で、しかもオムツを付けた赤子と犬まで乗せてます！さらに艦長自らV1に乗って出撃します。悪役としてカテジナさんは有名ですが、マーベットさんも一筋縄ではない、なかなかの女性だと思いますがいかがでしょうか？

　劇中では翼の上に15m級の小型MSを載せて浮遊、推進装置的なものは機体後部にしかなく、それでも垂直方向に上昇下降する、とても未来感のある艦です。翼に載せているのは全て投稿済みの作品たちです。

　武装はミサイルと大型ビーム砲1門だけ、ブリッジは本体に収容できます。差し替えなしで変形可能！！！っていうか、ほかに見せ場のない作品です。

　劇中では、艦首に装備した大型ビームシールドを展開し、結構派手に動いてバイク戦艦と戦う回もありますが、本作品では再現できませんでした。

　撮影のために過去作を再び取り寄せましたので、こうしてみると自己満足感だけはハンパないです。とはいえ、4体を翼の上に載せて撮影するのは結構大変でした。ひとつコケるとみなコケてちょっとした地獄でした。

【制作工程1】2014年の秋「誰も作ってないみたいだし、形がシンプルだからできそう！」と思い付いて、作り始めました。写真はA4の紙を使って全長を出しているところです。設定画が少ないので映像を見ながらイメージを膨らませていきました。

【制作工程2】厚紙で試作開始、設定画よりも前の方を寸詰まりに、翼も小さめにしています。劇中、月面でV2がバイクのようにまたがっているシーンもあるのですが、どうにも無理でした。

【制作工程3】大まかな図面を描き、それにあわせてプラ板やジャンクパーツを組み合わせてみましたが、この写真以降「箱組みムズ💢」で5年以上放置してました。

【制作工程4】2020年5月、いわゆる自粛期間中に突如作業再開しました。ブリッジのダークグリーンの部分はHGUCロトの上半身が基礎になっています。

【制作工程5】ビーム砲は何かのバズーカの砲身です。そのほかはプラ棒、プラ板、パテの塊です。

【製作工程6】作業で最も苦労したのに地味なエンジン部分です。L字型のプラ棒を使って直角、水平をとりつつ、プラ板の裁断面を平らにしたりパテ盛ったり・・・。

【製作工程7】サフ吹き後の画像です。カラーはアクリジョンベースカラーの白と青のエアブラシ塗装がメインです。全体的にのっぺりした印象だったので、エナメルのつや消し黒で軽くよごして立体感を出し、それでも物足らずシュラク隊オリファー隊長のパーソナルマークを貼ってみたのでした。

　同スケールのノーマルスーツ姿のフィギュアを無理やり立たせ、V１とあわせて撮ってみました。いかがだったでしょうか？作例がほぼないメカに、ただ過去作を載せたいという情熱で、長〜〜い時間をかけてしまったなぁという感慨はあります。とはいえ、同時に作風を変えたいなぁ〜とつくづく思いました(苦笑)。最後までご覧いただき、ありがとうございました。