電ホビ付録版1/400のビグウィグを全塗装してみました。
塗装再現ではなく、使用デカールも適当です。
(AOZ専用のデカールやマーキングシール等を持っていません)
ロングレンジ・ビームキャノン横のオレンジのラインのみ、マスキングで塗っています。他はフリーハンドで。
ユニットは重ね塗りでダークブルーからホワイトへ。
実はスミ入れではなく、デザインナイフでモールドを彫り直した痕です。重ね塗りによってモールドが埋まってしまい、可視化はできているもののスミ入れ塗料が乗らなくなり、うっすらと見える線に沿ってデザインナイフの刃を当て、一発勝負でバシュッと。線がガタガタなのはそのためで、出ている線は成型色のダークブルー。
ユニットは全高 約4.8cm
MSは頭頂部から爪先まで 約4.25cm
前者はクレオスのMr.スペアボトルと、後者はクレオスカラーの一般的な塗料ビンと、各々ほぼ同サイズです。
スケール違いのため単純な比較にはなりませんが、MS本体はHGの中でも小さいロト(MS形態)の膝下くらい、SDCSガンダムの半分未満。
ユニットはHGUCロト(MA形態)よりも少し大きく、HGUCホバートラックの倍以上。それらを塗ったという事です。
ただでさえ小さい上に単色成型なので、塗り分けには苦労しました。
一応マスキングは使わずに塗れたものの、今回は筆と爪楊枝の塗装だけでは無理だったので、他にも道具を使っています(後述)
MS本体の頭は可動しますが申し訳程度に左右に少しだけ。復刻版ではないためただのPS製で、動かし過ぎると緩くなったり軸が折れそう。
斜め上から覗ける右肩のオレンジのラインが気に入ってます。
ユニット側は搭載時に被せるアームのみ可動。
ロングレンジ・ビームキャノンの砲口を2.9mmドリルで開口し、マズルエフェクトを差せるようにしました。
これは本来の設定には無いものの、TR-2の扱いがあまりにも不遇すぎる(立体物はコレのみ・各種ゲーム作品で軒並み不参戦・とにかく地味・その他色々)ように思えて、独自に設定を改変。
モード切替によってビーム出力とエネルギー配分を変更し、射撃から格闘へと移行するように。ビームの出力は射撃より低くし、その分を機動力に回すといった感じに。
格闘モード時に機動力(旋回性能)を上げても、元が移動砲台なら大差ないのかもしれませんが、ただの移動砲台だと思って軽視してきた敵を返り討ちにする程度には役に立つのではと。接近されたら終わりなのは厳しいので、少しでも抵抗させてあげたかったのです。
上記2種類のエフェクトパーツは、他社製キットからの流用。
可動は全2か所。MSはユニットに載せる固定ポーズですが自立可。
一体成型かと思いきやパーツ分割もそこそこあり、ディテールも結構細かくて「塗装すれば映える」んだなと実感しました。
もしHGUC化しても全高ならそうでもないものの、ユニット+キャノンの全長だと1/400であっても、旧HGUC百式のヘッドアンテナ先端部までの長さ(約14.3cm)がありますし、ユニットに載せてからは可動制限を受けるでしょうから、あまり売れなさそうな気はしますね。
1/200であっても全長は単純に倍ですし…
元々は単色成型です。パチ組みしてキャノンだけHG用に回すつもりでいて、塗装する気も皆無でした。それをまさか塗る事になろうとは。
成型色が暗いので、比較的隠蔽力が強め(だと思っている)な、ガイアノーツカラーを中心に。フラットホワイト → 黄橙色 → ダークブルー → ティターンズブルー2 → ティターンズブルー1 → ブライトレッド → スミ入れ塗料 → 水性つや消しクリアー の順に使用。
一部の工程ではこの順序を無視しています。
ボトムズカラーのダークブルーと成型色は、ほぼ同色でした。
それでも一度で塗るだけでは不十分で、何度も塗り重ねています。写真ではフラットホワイトを使い、左が1度目で右が2度目。これを5~6回ほど繰り返したような記憶(途中で忘れた)
HGUCハイザックの頭部と比べると、1/400はこんなにも小さい!
小指よりも小さく幅1cmも無い頭部を塗り分け。固定できそうな箇所が無かったので、ピンセットの先端に差し込み手を汚しながら筆塗り。
頭部モノアイレールには爪楊枝が奥まで入らず、ピンセット先端に塗料(ティターンズブルー1)を付けて直接塗り込み。
幅1mm未満のためモノアイにH・アイズ等のレンズ化も出来ず、0.5mm径のドリル刃に塗料(ブライトレッド)を付けて、直感で場所を探って点付けしました。赤はセンサー部にのみ使用。
完成後の写真ではつや消し塗料も乗って、モノアイ部分が分かり難くなっているものの、肉眼では見えています。
本体の主な塗装は、ダークブルー+ティターンズブルー2+黄橙色
塗り分けにはマスキングを使わず、筆先でバランス調整しながらフリーハンドで。マスキングすると自分の場合は失敗し易いため。
左胸部のセンサーにはピンセット先端で赤を塗り込み、ユニット側の左胸部にも同じように。
全身にあるオレンジの線は、0.5mmドリル刃でペンのように直接フリーハンドで描きました。筆以外で塗装に使った道具は、全て希釈せず原液のまま。全体的に線が粗いのはそのためで、希釈すると塗料が意図しない箇所へ流れてしまいます。
失敗したら削り落として描き直し。ほぼ一発勝負(リトライ可)
爪楊枝は細部の塗装修正や点付けに。こちらも原液で。
キャノン砲口はエフェクトを差せる深さまで2.9mmドリル刃により開口しています。でも使う直前に電動ドリルが故障し、〇で囲んだ部分を持ち、全手動でゴリゴリしました。ピンバイスが分解できるのを全く知らないまま(グリップ内部に対応コレットが入っていた)時間を無駄に…
完璧な出来では無いにしろ、何とか無事に完成させられて達成感こそあるものの、同じ物はもう塗りたくないですね。写真を撮っている間ユニット左側に貼っていた水転写デカール消失。妖怪のしわざだろうか?
個人的にキハールの方が塗り分けも難しそうに思えるんですけど、塗装作品としてのビグウィグがネット全体の検索結果でも(同スケールのキハールと比べて)極少数なのは驚きました。
確かに4cmちょいの塗り分けは抵抗感ありますよね、自分自身も数年間放置していた程なので。こんな小さいMSを塗り分けたのは初めてです。
AOZは正直よく知らなくて恐縮ですが、少しでもTR-2に陽の目が当たればと思い、稚拙ながらもチャレンジしてみました。
しかし細かい塗り分けまでは、今の腕だと逆に汚くなりそうで断念。
電ホビ1/400シリーズ 『THE 移動砲台』
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つや調整を含め基本的に全て筆塗りで何かを量産しています。独自解釈も多々あって伝わり難く感じられるかもですが、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。最近は低浮上気味ですみません。
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