SD エアリアル

　フィルタリキッドのシェードブルーで目とクリア部分以外すべてウォッシングしました。神経使わず塗って紙で拭くだけで手軽にパケ絵っぽい陰影がついたので満足です。

　白部分は無塗装なのでゲート跡・パーティングラインなども色がついてしまってます（溶剤でうまく拭けば消せたかも）。ヤスってウォッシングするとその部分に色が残っちゃうのですが、逆にそれを利用して色を残したい部分・影になる部分をヤスっておいて色をつけてみました。赤と黄色部分は少し暗い色で塗って、部分的に緑のフィルタリキッドも使用しています。エアリアルの印象的な戦闘シーンは少し薄暗い彩度の落ちたトーンで描かれてることが多いので、その雰囲気を意識しました。

　SDでも膝に盾みたいなのを付けてみようと思って、膝にHGバルバトスの肩を付けました。足の長さはそのままに腿の丸みを増幅したスーパーディフォルメ的表現ができた気がします。足は角度によって細く見えたり太く見えたり丸く見えたり、横から見ると逆関節っぽく見えたり、腿のパーメットも角度によって見えたり見えなかったりで立体物として面白い形になりました。こういう相反する「細い・太い」「見える・見えない」を両立した前開きの造形、最近どっかで見たなと思ったらポケモンのナンジャモがそうですね。ひと目見ただけではどっちなのか把握しきれない二重性のある造形は、人の視線を集めやすいのかもしれません。

　青パーメットはクリアパーツを青レジンのものにして下にシールをすいただけのなんちゃって仕様です。ただこれくらい大げさに青い方が劇中っぽさは出る気もしました。

　可動がよいです。肩の可動範囲は、デカい頭にぶつかるのも避けるのも自由ってくらい動かせます。膝に付けたアーマーは前開きに付けてるのでそこまで邪魔になりません。

　これは殴りにかかってるポーズ…なのですが実は上のキックと完全に同じポーズです。これ見るとアングルや構図の影響度のでかさを感じます。切り取り方でガラっと与える印象が変わってしまう。ポージングは合ってるのに構図が間違ってるせいで意図したイメージが伝わらない、みたいなケースはけっこうありがちだと思います。ガンプラのポージング解説記事なんかを見るとあまり構図には言及してない印象がありますが、ポージングと構図どちらがうまくいってないのだろうと要素分解して考えるのは大事だなーと思いました。

　膝が大きくなってるので膝立ち（してるかのような）ポーズもとれます。

　ダリルバルデいじってて思いましたが、ポージングとしてビット系を配置するなら、横に展開するより前後に広げたほうが迫力が出せますね。ピントがズレるので迫ってくるような動きや圧迫感がつくと思います。

　盾はキレイに分割加工できる技術がないのでそのまま飛んでいきます。エフェクトは透明なビニル袋を丸く膨らませて、袋の口周辺にできた溝にUVレジンを流して作りました。

　目の部分は少し奥目になるよう中のダボ軸などをカットしています。また、セリアのオーロラシールを目の形に切り取って貼りました。

　弾ける！歌える！エアリアル！

　ドラムセットは使用した塗料瓶で見立ててみました。兵器利用以外のガンダムの在り方を目指してる話なので、学園モノらしく学園祭にてガンダムで楽器を演奏するぐらいのことをやってほしいですね。本編にYOASOBIデミトレーナーが登場してたのでひそかに期待しています。