衛宇吾同様、スーパーガンダムへの進化をどうするか…もう1機Gディフェンサーを作ろうかとも考えましたが、思い切って懐かしいマスクコマンダーになっていただきました。元祖SDで持ってたな…。SDXでは買えてないので、オリジナルではありますが再現できて満足しています。
弟・真駆参捜索のさなか、魔界の門における変異に遭遇。四つ目の怪鳥によって偵察のために送り込まれた魔界の海蛇・叛舞羅飛(ハンブラビ)が寄生し、全てを支配された逞鍛の姿。精神世界も占領されているため仮面下の眼も一つ目に変貌している。真駆國の戦いにおいて奇しくも兄・衛宇吾の前に立ちはだかる。
忍び寄る魔界の海蛇…。
マスクコマンダーといえば…という事でGディフェンサーの代わりにハンブラビと合体させる事に。本心はハンブラビも武者化したかったのですが、諸事情により断念。「HGUC ハンブラビ」素組みそのまんまです。いつか再挑戦します!
マスクは「クレオパトラキュベレイ ダークマスクVer.」に付属しているダークマスクを利用しました。首へのジョイントパーツがギリ適合したので助かりました。ただ鎧兜が干渉して頭部の可動域が死にました。正面しか向けません(泣) 眼は余剰シールで緑色に、見にくいですが額の上の丸い部分に100均のジュエルシールを貼ってハンブラビの余ったモノアイのシールを重ねました。
ボリュームのあるキットってなんかいいですよね。ハンブラビの脚部は前後左右テレコにして正面側で折り曲げています。逞鍛とハンブラビを繋ぐジョイントは余剰パーツとアルミ線で自作し、逞鍛のバックパックとハンブラビのアクションベース用の穴を連結。写ってないですが…ちゃんと繋がっています。ハンブラビの太もも横のアーマーが不安定ながら支えになって尻尾を伸ばしても自立します。
ハンブラビのフェダーイン・ライフル。持ち手をランナーで増設加工したので逞鍛に持たせる事ができます。衛宇吾でも撮ったポージングでカシャリ! ハンブラビが重いのでアクションベースでは全体を支えきれず…尻尾を台で支えています。
マスクコマンダーのハンブラビの羽根は赤い。でも、モチーフは一応スーパーガンダムだからGディフェンサーは青い…どちらにするかかなり悩みました。決めきれず、結局どちらも作りました。ハンブラビ1体の脚部と羽根を赤く塗装。こちらも見にくいですが、脚部内のジョイントをゴールドで塗装しました。
戦闘強化武装での鎧兜にも着せ替えられます。こちらのほうが角がイイ感じに悪役っぽく演出してくれます。
フェダーイン・ライフルだけでなく、海ヘビ(クモの巣)も持たせられます。さらにハンブラビの手にビーム・サーベルを持たせる事でハンブラビの武器をフル装備できます。
イラスト風。なんかイマイチ…
私説・SD戦国伝/弐十國戦記〜光と闇の大戦〜
【第4話/侵入】
激しい雷鳴が轟き、大地が揺れ、空は漆黒の雲に覆われ、低いうねりをあげている。逞鍛は眼前に聳え立つ魔界の門に向かって駆けた。いったい何が起こったのだ。いくら〝光の神器〟といえどもたった一振りでは結界を破る事など到底不可能のはず。醜い争いに繋がる強大な力を忌み嫌った光の神がそれを分割して生み出したのが〝光の神器〟であるのだ。それは世に二十存在すると云われている。二十分の一の力では小さな傷をつける事も叶わぬと父が言っていた。揺れ動く大地に足を取られながらようやく門に辿り着いた逞鍛は割れんばかりの弟の叫びを聞いた。
「兄者! 兄者!」
逞鍛は目を疑った。魔界の門に小さな亀裂が入り、真駆参がそこに吸い込まれていたのだ。下半身は既に没し、右手に握った剣を突き立ててどうにか持ち堪えていた。その剣、銀狼剣は紛れもなく真駆國に受け継がれし〝光の神器〟だった。
「真駆参! この大馬鹿野郎が!」
「すまぬ。兄者、すまぬ。こんな事になろうとは…俺はただ…俺の夢を…」
逞鍛が全速力で駆け寄り、手を伸ばしたその瞬間だった。亀裂の中から巨大な影が飛び出し、逞鍛を跳ね除けた。態勢を立て直し、刀を抜いた逞鍛の前に現れたのは不気味な四つの眼を持つ怪鳥だった。
「馬鹿な…結界が護るこちら側に来られるはずは…」
「選ばれし者たちはいただいてゆく…まもなく地上は闇に包まれる。芽はすでに放たれている…」
怪鳥が真駆参の身体を覆い込み、亀裂の中へと引きずり込んでいく。
「待て! 弟を返せ!」
「兄者! 地上はすでに細胞に…」
逞鍛は金縛りにあったかのように動けず、魔界へと吸い込まれていく弟の姿を見つめることしかできなかった。真駆参を飲み込んだ亀裂はゆっくりと閉じ、地の揺れは収まった。静寂が戻るとともに逞鍛の身体に自由が戻った。救えなかった…すべて夢であってくれと己の無力さを呪ったが、突き立った銀狼剣がこれは紛れもない現実だと物語っている。一刻も早く兄上に知らさなければ。真駆参…弟が握り締めた剣を回収し、逞鍛は踵を返した。その瞬間だった。背後に巨大な何者かの気配を感じ取った。ずっしりと重く、冷たい悪寒が込み上げる。反撃の暇もなく、首筋に鋭い衝撃が走り、逞鍛の意識は深い暗闇へと堕ちていった。
次回を待て!
次作は空も飛べるはず…
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元祖SD、BB戦士と共に育ったガンプラ野郎世代ですが、気づけば何一つ手元に残っていない事を寂しく思い、齢40にして制作を再開しました。改造や塗装どころかスミ入れすら初心者ではありますが、〝モチーフに忠実な究極の武者化〟をコンセプトに、有りそうで無い作品の創作に励みます。皆様の技術やアイデアを勉強させて頂きながらコツコツやっていきますので温かい目でご覧いただけると幸いです。また、1投稿につき1話ずつ自作の戦国伝を連載していきますのでそちらもお楽しみください。
4−1.武者頑駄無〝真駆弐〟逞鍛
本線を逸れてプルルン脳みそなんか作ったせいで兄上にかなり遅れ…
Ex1.NO!ガンダム、行きまーす!!
まずは最初に謝罪しておきます。こんなもん作ってすみません。説…
3−2.武者頑駄無〝真駆弐〟衛宇吾/〝光解〟【闇騎士(ダーク…
武者から騎士へ! という事でガンダムMk-Ⅱ(エゥーゴ仕様)…
3−1.武者頑駄無〝真駆弐〟衛宇吾/璽威護衛機武装〝超〟武者…
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