G-レフォート

G-レフォート

　飛行型MS開発に優れたペイル･テクノロジーズの大気圏内用空戦量産機の試験型MSザウォートフライ。飛行能力の高いザウォートを重力下における、より安定した飛行性能を持たせた機体。そのザウォートフライにシェルユニットを搭載、GUNDフォーマットを採用し、より高度な大気圏内での機動性能向上を目的とした機体。

　機体各部に追加装備されたウイングユニット、それによって向上した飛行性能は、ザウォートの弱点でもあった低い防御性能を補う大型のシールドの装備を可能とした。背部に追加装備された「フレキシブルベクタードスラスター」、そして「大型リフティングシールド」である。

フレキシブルベクタードスラスター

　機体背部に装備された上下二対のスラスターユニット。背部と脚部のトリゴナルスラスターと伏せて使用することでよりアクロバティックな空中機動を行うことが可能。

「通常」空中機動形態

　脚部腿に装着されたウイングユニットの展開により空中機動時の高い安定性を持つ。それにより、飛行中であっても精密な射撃を可能としている。

試作ショートバレルビームバルカン

　ザウォートのビームガンをベースに、射撃性能、携帯性を維持したまま火力向上されたライフル。回転式銃身を持つが、ガトリングガンのように銃身が回転してから発射されるのではなく、ビーム発射後に銃身が回転、その隣の銃身から発射される方式になっている。連射から精密射撃まで様々な射撃に対応している。マガジンは多弾倉タイプを使用。なお、無骨な形状をしているが、「試作」段階の為であり、本採用の際は機関部と銃身部を覆うようにカウルパーツが被せられる。

…have a dream of flying in the sky

…夢を見る。…夢を見ている。いつも見る夢。知らない空の下、見たことのない草原の中、見知らぬ少女が。赤い髪の少女が手を振って僕の名を呼び…、いや、声は聞こえない。僕の名を呼んでいるような気がするだけなのだけど。

「エランさん」

　…声が、聞こえる。

「エランさん。エランさーん」

　…彼女の声？…いや違う。あの少女はこんな太い声はしない、…筈だ。

「おぉ、起きたっすね」

　目を開けると、抜けるような青空をバックに、ピアスだらけの顔が僕を覗き込んでいる。

　ペイル社の所有する試験場のMSハンガー脇の草地で微睡んでいた僕を起こしに来たのだ。ロニー・セイル。僕の機体、G-レフォートのメインメカニックだ。色白痩身に染め上げた金髪、ピアスだらけの顔(身体にもあるらしい)といった容姿だが、人当たりの良い性格、勤勉で技術士としてハード面、ソフト面共に一級以上の腕を持つ青年だ。

　午後の試験飛行を行うことを、まだぼんやりしている僕に言いながら、僕の手の平にコーヒー味のキャンディを落とす。

「眠気覚ましっす、これからアクロバティックな飛びかたする人に液体は、まずいんで」

　…つまり、

「上から、ARMS(エア ライド マニューバ システム)の試験飛行の通達が来ました。…身体、大丈夫っすか？」

　…うん、大丈夫。そう言って彼に微笑む。G-レフォートには、GUNDフォーマットが施されている。そして、ARMSは、パーメットスコア3で起動する。それがこの身体にどんな影響を与えるか、強化人士である僕のことを気にかけてくれる。彼は、良い人なのだ。

　高度一万メートル。を、少し超えた辺り、僕とG-レフォートはティックバランの背に乗っている。コクピットに備え付け足された小さなモニターに、ロニーのピアスだらけの顔が映る。

「G-レフォート、目的高度に到達。機体、システム、オールグリーン。パイロット、バイタル、オールグリーン。機体制御、譲渡します。You have control」

「…パイロット、エラン･ケレス。機体制御、譲渡を確認。I have control. G-レフォート、Take off」

　パーメットリンク2…、機体胸部のシェルユニットが淡い光を放ちながら、G-レフォートは、ティックバランの背から離れる。パイロットとMSの同調により、まるで自らの身体そのものとなったG-レフォートは、その手足を大きく広げ「空」に落ちる。

「…パーメットリンク、…3。ARMS起動。ビットステイヴ、ON」

G-レフォート ARMS起動形態

　機体各部に装着された、追加アーマー、ウイングユニット、そして大型リフティングシールドが、GUNDフォーマットを用いたガンビットシステムにより、展開、大型のサーフボードを彷彿させる形状に再構成されたリフティングユニットに乗る(ライド)ことで、通常のMSの空中機動では、考えられないようなアグレッシブかつ、アクロバティックな空中機動を可能とする。

大型リフティングシールド

　ガンダム･エアリアルのエスカッシャンを参考に開発されたユニット群。上半身のセンサー内蔵アーマー。腰後ろのリアアーマー。脚部腿のウイングユニット。左肩の大型シールド。それぞれが機体から分離、展開し、ボード状のリフティングユニットを構築、このユニットに乗り、まるでサーフィンのように「空」に乗り、スノーボードのようにトリックを決める。そんな空中機動を可能としている。また、エアブレーキ時や、巡航時にはウイングユニットが展開することで安定した航行も可能。

　本来ゴーグルタイプ(内部はモノアイ？)の頭部ユニットは、三次元情報処理能力向上に対応する為、ツインアイタイプに変更されている。シェルユニットの搭載、それに伴うGUNDフォーマットの採用による、GUND-ARM化。…すなわちこの機体は、

「ええ。ガンダムよ」cv:能登氏

ガッ…。

　ガンダム･レフォートである。

　エアリアルのエスカッシャンを参考にはしているものの、それぞれのユニットにビーム砲のような攻撃用の機能はない。その代わりに、シールドとしての性能は高い。防御性能重視の機体構成であると言えるだろう。

　おそらく今までのMS空中機動において、類を見ないほどの全く新しい空中機動を可能とする本機体であるが、基本的にはこの機体の武装は、手持ちのビームバルカンのみである。しかし、そのアクロバティックな空中機動は、相手の視覚内にその姿を捉え続けることを許さない。相手の視覚外から攻撃。これはつまり、機動性能＝火力。と言っても過言ではないだろう。

　飛び道具としての火器を持たない各ユニットだが、腿部に装着されるウイングユニットには、「羽」部をヒート化、ヒートブレードにする機能が備わっているが、使用後は「羽」としての機能が著しく低下する為、奥の手として使用される。

　パイロットは、エラン･ケレス…。いったい何号君なのだろうか。

良いよねこのシーン。(注:本編にはこのようなシーンはいっさいがっさいありません)

いったい何セブンなんだ。

　このポーズを取らせたくて作ったまである。

…メインシステム、戦闘モードヲ起動シマス…

…どうやら、俺も闘争を求める側の人間だったらしい。

　PS2のメモリーカード(PS2の記録媒体)内に残っていた機体アセン=愛機を再現。機体構成から、おそらく対AC、アリーナ戦及び対戦用だったと思われる。

PS2を引っ張り出したついでにプレイしたら、まともに操作出来なかった。年とったな。自分。