ジム・カスタムのジムⅢ相当改修型といった機体です。ミニストーリーも入れますかね(依存症)
以下設定文(UC0097年に書かれたという体で解説文と表記)
解説文①:本機の概要
型式番号:RGM-79N-B1
本体重量:41.0t
全備重量:59.6t
ジェネレーター出力:1720kW
スラスター総推力:168680kg
装甲材質:チタン合金セラミック複合材、一部ガンダリウム合金
センサー有効半径:11300m
姿勢制御スラスター:12基
本機は地球連邦軍がUC0088年に、旧式化が進み新型機への対応能力に不安のあるジム・カスタムに対し、同時開発されていたジムⅢの設計を取り入れた近代化改修機である。ティターンズのヘイズル改の設計を元にした改修型も存在していたが、そちらは古い設計かつ高コストのため、新技術の採用で新しくより低コストで同等の性能を持つ本機の登場のため、ティターンズ系の機体がルーツなのもあり極少数の改修にて終わった。
ジムⅢの主な改良箇所のうち、ガンダムMk-Ⅱ系のバックパックを装着、腕部のムーバブル・フレーム化を取り入れている。下半身についてはジムⅡなどよりも元から構造が優れていたとされ、内装に小改良がされたのみで外装の変化はない。これは予算の都合もあったと言われるが定かではない。また、肩へのミサイル兵装は非対応だが、これはジムⅢに対して運動性の高い本機は部隊の前衛を任せるためだったとも言われる。
主な独自の改良としては、ジェネレーターの大幅な強化、脚部への高推力スラスター搭載がある。ジェネレーターについては改修前から、大出力前提の二重ダクト構造があったためできたものと言える。脚部のスラスターはジム・スナイパーⅡのものを小改良したうえで搭載している。これは推進材の消費が激しくなるため、最大推力で用いられる事は少なかったが、それを発揮した際は目を見張る能力を示したと言う。
また、頭部は当時量産のされていたジム・カスタムMk-Ⅱと同等のものに換装されたため、センサー有効半径は大幅に向上した。
解説文②へ続く
解説文②:本機の装備
本機は基本的な連邦軍系装備に対応している。また、基本装備の1つには新型のビーム・ライフルも含まれていた。これはジムⅢ用を元に銃身を延長し、収束率や射撃精度を向上させたものであり、連射性についても冷却系の高性能化で維持している。しかし、コストは高くEパック式でもない事からヌーベル・ジムⅢ用に出力以外は劣るとされ、調達数は伸び悩んだ。パイロットからの評価は順当なジムⅡ用のBR-S85-C2の改良型として高かったとされる。
ティターンズのジム改高機動型の装備していたものを参考とした、フォアグリップを廃しEパックを装着したビーム・ライフルを装備した機体も多かったとされる。
腰部は機体によってはジムⅢと同型の大型ミサイル・ランチャーを装備しており、本機の高い推力と合わさり接近してこの装備にてバウを撃破した事例もあったとされる。
解説文③へ続く
解説文③:本機の運用
本機はUC0088年3月20日に第一次改修機14機が本星艦隊に配備される予定となっていたが、より新型のネロが配備された事と、匹敵する性能を持つとされるヌーベル・ジムⅢの配備された事により、改修を担当したルナツーの守備隊に配備された。(もっとも予定通りに本星艦隊配備となるにしても、ペズンの反乱でのイーグルフォール作戦のために若干先送りにされる可能性が高いだろう)
その後、UC0089年までにジム・カスタムから本機へは計80機が改修された。第1次ネオ・ジオン抗争終結により軍縮機運が高まった事や、連携対象のジムⅢ系との規格化が中途半端と言えるものだった事から、改修されたのはジム・カスタムの生産数の半分にも満たなかったが、ジム・カスタムMk-Ⅱと共に本星艦隊の戦力となったり、ジムⅢとの連携を取り高い戦果を挙げるなどの活躍をした。中でもコンペイトウ駐留軍のアリーチェ・トレント中尉は本機を駆り単機でネオ・ジオン残党のMS小隊を撃破したという。
解説文④:本機のパイロット
本機のパイロットとして有名なのは、先述したアリーチェ・トレント中尉が挙げられる。彼女はUC0087年9月に空間戦用戦闘機であるダガーフィッシュのパイロットとしてアンティータム級補助空母"スレバルニ"に配属、その後MSパイロットに転向したという特殊な経歴を持つ。これは後の人事に影響する事となる。彼女は性格は堕落していて命令違反や残虐な戦い方をするうえ、生来の好色家として悪名高い。軍上層部の子息との関係を持った事が原因で、コンペイトウ駐留軍からサイド1の辺境へ左遷された事もあった。しかし、UC0097年の714部隊再編にて、ゼータプラスC1型搭乗予定のパイロットが重体になったため、急遽先述の経歴もある彼女が配属される事となった。MS戦隊司令のエイレン・ユーリ大佐や同部隊のトップエースの夏野エミ中尉との仲は悪い。また、夏野エミとはUC0091年の演習にて彼女の経歴や体躯をからかってトラブルになった事もあったことから「お前ゼータプラス降りろ」とも言われる(これは夏野エミがゼータガンダムのパイロット、カミーユ・ビダンに憧れていたため、系列機に彼女が乗るのが相当嫌だったらしい)。それでも実戦では実績を示していく事になる。
「お前ゼータプラス降りろ」(筆者)
設定文終了、以下ストーリー開始
UC0091年、ルナツーにてコンペイトウ駐留軍と本星艦隊による大規模演習が行われようとしていた。今はその前のデモンストレーション飛行が行われている。
アリーチェ「全く、デモンストレーション飛行とかダリィ…っと、ヨシ…さてと、終わったらあのガキの面を眺めに行くとすっか」
アリーチェ・トレント中尉はそう言いながらも着実にメニューをこなしていた。
その後、各部隊が重力区画の食堂に集まっていた。それぞれに食事を取ったり、これから演習では敵同士になるパイロットと談笑するなど、和やかな空気が流れていく…はずだった。
アリーチェ「ふーん、あんたが本星艦隊の紅一点?意外とちんちくりんねぇ…」
エミ「へぇ…息子さん、私の妹と同じくらいですね……あなたは?」
飲み物を持ったアリーチェが部隊の仲間の男性と話していたエミに近寄る。手に握られたのは牛乳だ。
アリーチェ「アリーチェ・トレント、上官だ。ほら、これで背が伸びるといいな…と、エミちゃんは白い飲み物ダメだったな、わりぃ…いや?お隣の男ともしかしてできてたりな」
エミ「…曹長は既婚者です、失礼ですよ」
曹長…先程まで話していたエミの機付き長の男性は既婚者であった。彼も一瞬アリーチェの発言に眉をしかめていた。
アリーチェ「はぁん、悪かったな。エミちゃん…今回は期待してるよ、コロニーで暴れまわった時みたいにさ」
エミ「…」
エミがアリーチェを睨むが、アリーチェはさらに詰め寄る。食堂にピリピリした空気が流れ始める
アリーチェ「ん?どした?なんかついてたか?」
エミ「確かに…あの時はコロニーに被害を出しました…でも不利だけど精一杯やったんです、バカにしないでください」
アリーチェ「はっ、アレでかよ!アタシならそもそも侵入すらさせねぇがな!」
エミ「っ…」
実際、アリーチェはネオ・ジオン残党のガルスJで構成された小隊を単機で撃破する戦果を挙げていた。
アリーチェ「何も言い返せねぇか!ははっ!ビビりが!心臓小せえなぁ!」
エミの胸をアリーチェが触る
アリーチェ「ついでに胸もちっこい、ママにお世話になって…っ!何しやがる!!」
エミがアリーチェの事を突き飛ばす。
エミ「いい加減にして!私、お母さんはもう…あなたは何がしたいんですか…!フギャッ!…ーーッ!」
しかし、アリーチェが即座に体勢を立て直してエミの顔へ蹴りを入れて壁へ突き飛ばしたあと、即座に壁を背にした彼女の下腹部へと蹴りを入れた。エミは腹を抑えてうずくまる。声を出せない程の激痛に襲われている。
アリーチェ「ハッ!ざまぁみやがれ!!」
そんなエミの短い髪を掴み持ち上げるが…
「テメェらいい加減にしやがれ!」
20代半ば程のパイロットが2人の間に入る。
アリーチェ「なっ…」
「折角ホンモノのモウモウちゃんを食ってるのによ、うるせぇんだよ…!整備とかの連中の事も考えろ!」
彼は本星艦隊のペガサスⅢ所属のパイロットらしいが、同じ所属ワッペンを着けた整備兵らしき男性が頷いていた。
アリーチェ「…へいへい、ロックンロールさんよ…チッ、夏野エミの後にぶっ潰してやる」
止めた男性の名前をもじってからかうが、期待してた反応と違ったのか、不愉快げな顔をしたあと立ち去る
エミ「…助けてくれてありがとうございます…ごめんなさい、私が引っ掛からなければ…」
「そうだな、あんな奴無視しちまえ…ま、今日は期待してるぜ」
数時間後、ルナツー周辺にて…
アリーチェ「さーてと…アリーチェ・トレント!出るよ!」
サラミス改級よりアリーチェの駆るジム・カスタム・アドバンスが発艦、コンペイトウ駐留軍の艦隊から出たジム・カスタムMk-Ⅱやネロ、ヌーベル・ジムⅢと隊列を取る。流石の彼女も従っている。
少し経ち、本星艦隊側のEWACネロがその部隊を発見、艦隊に報告したが…
アリーチェ「けっ!既に遅いが…タヒね!!」
中隊指揮官「待てトレント!!」
EWACネロへ急速接近、ビーム・ライフルで両脚へ破壊(演習のため判定)をしたあと、シールドで殴り体勢を崩す、さらにビーム・ライフルを頭部へ突き付け…バイザーと中の機器を実際に破損させつつ、頭部と早期警戒用のパーツの破壊、さらにコックピットもバルカンで破壊する
アリーチェ「ヨシ、来いよ地球の引きこもりども!」
本星艦隊のMS隊が捕捉したアリーチェらへ攻撃を加えるが、アリーチェはデブリ帯へ逃れて回避する。
エミ「…了解、やります…!」
エミが命令を受け、ビーム・アサルト・ライフルでネロ3機を牽制射撃を加える。
エミ「下がった…そこだね…!」
追撃としてハイパー・バズーカを発射、ネロ1機の胸部へ命中し撃墜した。
エミ「…単機で来るの…!」
そこへデブリ帯からのジム・カスタム・アドバンスの奇襲が彼女を襲う
エミ「この機体…まさか…!」
互いにビーム・サーベルを抜き鍔迫り合いになる、エミはシールドで殴られるがそれを肘で受け止める
アリーチェ『流石新型機!あのガキでもここまでできるか!』
エミ「やっぱり…」
接触回線か声が聞こえる、エミは眉をしかめる。
アリーチェ「喰らえっ!!」
そう言ったあと頭部バルカンを撃つ。エミはその発言から撃たれると分かったのか機体を上昇させるが…
アリーチェ「引っ掛かった!オラオラ!!」
アリーチェが岩塊を蹴り飛ばす。エミはそれを迎撃しようとライフルを向けるが…
エミ「しまった…モードが!…きゃっ!!」
演習のため射撃はコンピューターで計算しているため、ビームが撃たれることはなくエミ機の右腕から胸部へかけて岩塊が直撃、ライフルとマニピュレーターが破損してしまう。
エミ「…こんややり方…!」
エミは衝撃でコンソールにヘルメットをぶつけてバイザーが割れ、額や頬、唇から血が流れており、中でも額には大きな破片が刺さっていた。そしてアリーチェへ突撃し射撃のことごとくを回避、サーベルの横凪ぎで突撃を防がれそうになるも、それとの衝突直前で機体を屈めて懐に入ったあと、突きを繰り出す
アリーチェ「…雑魚がよ!!」
そうは言いながらもフロントアーマーの左側とサイドアーマーを破損している。
エミ「外し…た……ごめんね、イチゴちゃん…」
エミは出血により意識が朦朧としているのか、搭乗している機体の語呂で着けた愛称を言いながら気絶した
アリーチェ「これでトドメだぁ!」
そんなエミ機に蹴りを入れデブリへ叩きつけつつ、ビーム・ライフルを向けるが…
アリーチェ「なんだ!?」
強力なビームが飛来、アリーチェの援護に来た僚機2機へそれが向かう。まず1機に直撃、それを撃墜したあとに貫通。もう1機は回避体勢を取っていたが掠めただけで機体が爆散した。アリーチェも少し掠めたのか機体の体勢を崩す
パイロットA「クソ!やられた!」
パイロットB「掠めただけでこの威力か!?」
「ナイスだ!よくも仲間をやってくれた…礼はさせてもらうぜ…!合体だ!!」
そのビームを撃った攻撃機らしき機体に軽戦闘機ともう1機の攻撃機らしき機体が同じ軸線に乗ると、変形を始めて合体する。そしてその姿はかの伝説の…ガンダムタイプであった。
アリーチェ「スペリオルガンダム!…じゃあさっきの…ションベン大将!!」
ビーム・ライフルを撃つも、易々と避けられる。そして逆にビーム・スマートガンを撃たれ、シールドごと左腕、左バーニアアームを破壊される。
「増援だ!」
「分かった…あっちへ向けてくれ!」
「ヘイヘイ…」
増援のヌーベル・ジムⅢがミサイルを撃つが、それをビーム・カノンと頭部バルカンで迎撃。ミサイルを撃ち切ったヌーベル・ジムⅢへビーム・スマートガンを発射、2機を撃墜、1機も後退させる
アリーチェ「リョウ・ルーツゥゥーーー!!!」
そこへアリーチェが接近するが…
リョウ「舐めんじゃねぇ!俺の方が上なんだよ!!…シン!」
スペリオルガンダムが腹部へ蹴りを加えたあと、ビーム・スマートガンを発射、アリーチェ機が撃破される
リョウ「怪我してやがる…テックス!艦隊本隊にこいつの収容にMSを回させろ」
テックス「…人使いが荒いってさ」
オペレーターからの返信を受けとる周辺のジムⅢ2機程がエミ機の回収に向かう
その後、アリーチェの独断専行もあり隊列の崩れていたコンペイトウ駐留軍MS部隊は半壊、そして艦隊旗艦も別動隊のペガサスⅢにより撃沈されたため、演習は本星艦隊の勝利で終わった
エミ「ありがとうございます、ルーツ中尉」
エミは頭を下げる。また彼女は頭に包帯を巻いていた。
リョウ「お前食堂の…どういたしまして、だな…ま、早く怪我は治しとけ」
エミ「了解しました…これからも頑張ります!」
ストーリー終了…いやアリーチェが極悪非道過ぎる。誰だよこんなキャラ考えたのは…
そして初の試みとして、実際の宇宙世紀からキャラクターを出してみました。今回はリョウ・ルーツ、シン・クリプト、テックス・ウェストです。また、彼らのスペリオルガンダムはALICE非搭載の機体です。成長して階級も正規で中尉になってる設定としてます。
今回の機体は旧アカウントで投稿したジム・カスタム改やジム・クゥエル(ジムカラー)を元に一昨年に改造した機体です。改造点は以下の通りです
①ジム・カスタムの青緑を白に塗装
②胴体は塗装したジム・クゥエルのものに変更
③バックパックはジムⅢのものに変更
④腕部は肩フレームを加工し、塗装したジムⅢの肩より下の腕部を接続
⑤腰部はパワードジムカーディガンもしくは塗装したジム・クゥエルのものを使用
⑥脚部にジム・スナイパーⅡのスラスターを加工し接着
追記:誤字修正と加筆を行ったのと、追加情報です
①スレバルニの元ネタは『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』に登場したゲルバデス級航宙戦闘母艦"ニルバレス"を逆から読んだものです。
②途中の腰部の破損したジム・カスタム・アドバンスは、エミ機の突きを受けたあとにパージしたという設定です。
追記:チタン合金セラミック複合材がチタン・セラミック複合材になっていたミスがあったので訂正しました
ジム・カスタムのパイロットはベテランか荒くれ者という相場があります(大嘘)
コメント
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ジムカスタムのパイロットは俺自身の知る限りはベテランパイロットであるという認識になっています。
また、作り終えた段階で
自分なりの設定をでっち上げるのも面白いと思います。
コメントありがとうございます!
バニング大尉や不死身の第4小隊とかベテランですよね…まぁモンシアやベイトは問題起こしてましたが
お疲れ様でした。 今回も濃厚なストーリー拝読させて頂きました。自分がしってる『リョウ・ルーツ』よりナイガイになっていた事に嬉しくて😁ニヤニヤが止まりませんでした。にしても『アリーチェさん』は性格悪すぎ😠
コメントありがとうございます!エミの仇を取るスペリオルガンダムを動かしたいのと、キャラの何年後…というのをしてみたくて出してみました!リョウの本質はマニングスと似てる部分もあるので若干マニングスを意識して書いてみました!
まぁアリーチェは録でなしですね…それこそ初期のリョウ以上に…
自分のオリジナル設定の714部隊関連の機体も投稿していきます。ここで語る設定等はツイッターで語ったものと矛盾する場合は、ここで語った方が最新のものになります。
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