ナラティブガンダムデルフィニウム

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RX-9-μ3 ナラティブガンダムデルフィニウム。本機はU.C.0097において極秘裏に行われていた「不死鳥狩り」作戦に投入されたサイコフレーム試験機ーー現場においてはナラティブガンダムと呼称されていたーーと同型機と目されている機体に大規模改修を施したものであり、原型機が保有していた実験機故の拡張性に着目して、装備の変更による多様な戦局への対応をコンセプトデザインとして建造された機体である。

再建造に当たって、条約に違反することから原型機が装備していたサイコ・フレームは全廃されており、剥き出しになっていたコックピット周りや二の腕などに増加装甲が配され、脚部ユニットも同時代の連邦軍機とある程度パーツの互換性を保ちつつも新造されているため、近代化改修というよりもその実態は新造に近く、建造コストに見合ったものであるかどうかは配備されたロンド・ベル隊においても疑問視されていたが、これはUC計画の事実上の頓挫において連邦軍が企画していた、宇宙世紀100年記念式典においてフラッグシップとなるガンダムタイプ、今はシンギュラリティ・ワンとして腫れ物扱いされているそれをお披露目する目論見が御破算となったため、その代役としてかの英雄、アムロ・レイ中佐の愛機であったRX-93 νガンダムの面影を残す本機に白羽の矢が立ったという事情がある。

つまるところ本機は式典の為の神輿、生まれながらにして時代の徒花という意味合いが強い機体であったが、自治権返還を前に最後の抵抗を試みるジオン残党に対してガンダムタイプの脅威は健在であると牽制するために、その性能はガンダムタイプとして恥じないものとしての仕上がりを見せている。ガンダムあるところに戦乱があると言わしめたように、本機は配備されたロンド・ベル隊において、交戦したジオン残党の二世世代を中心とするテロ組織との戦いにおいて、パイロットである青年と共に目覚ましい活躍を残したことが記録されているらしいが、資料が散逸しているため詳細は闇の中である。

ベーシック状態正面。後述する各種モジュールの基礎ユニットとなるこの形態は開発スタッフ間ではピスティルの名称で呼ばれることもあったが、現場においては定着しなかった。
ベーシック状態正面。後述する各種モジュールの基礎ユニットとなるこの形態は開発スタッフ間ではピスティルの名称で呼ばれることもあったが、現場においては定着しなかった。
ベーシック状態背面。バックパックにはユニット換装用マルチアダプタが増設されているほか、原型機ではサイコフレームが用いられていた部分は全て通常の装甲材に置き換えられている。また右腕部にはビームライフル用のエネルギーパックがマウントされているため継戦能力は高いものとなっている。
ベーシック状態背面。バックパックにはユニット換装用マルチアダプタが増設されているほか、原型機ではサイコフレームが用いられていた部分は全て通常の装甲材に置き換えられている。また右腕部にはビームライフル用のエネルギーパックがマウントされているため継戦能力は高いものとなっている。
デルフィニウム形態正面。本機の基本形態であり、改良型ユニバーサル・ブーストポッドが背面ユニットに接続されたことで、かつて
デルフィニウム形態正面。本機の基本形態であり、改良型ユニバーサル・ブーストポッドが背面ユニットに接続されたことで、かつて"幻の撃墜王"が駆っていたとされるガンダムタイプに近いシルエットを構成している。
デルフィニウム形態背面。プロペラントタンクを装備したことにより、稼働時間の延長と航続距離の増加が図られているほか、ユニバーサル・ブーストポッド内には多連装ミサイルが格納されているため、見かけに反して火力アベレージは高い仕上がりを見せている。
デルフィニウム形態背面。プロペラントタンクを装備したことにより、稼働時間の延長と航続距離の増加が図られているほか、ユニバーサル・ブーストポッド内には多連装ミサイルが格納されているため、見かけに反して火力アベレージは高い仕上がりを見せている。
ビームライフル。原型機から引き継がれた装備であり、ジェガンタイプのそれとパーツの多くを共有しているために実現した高い整備性が売りである。威力は同時代相応と目されているが、資料の多くが後年には失われてしまったため詳細は不明。
ビームライフル。原型機から引き継がれた装備であり、ジェガンタイプのそれとパーツの多くを共有しているために実現した高い整備性が売りである。威力は同時代相応と目されているが、資料の多くが後年には失われてしまったため詳細は不明。
ビームサーベル。これも原型機から引き継がれた装備であり、威力や取り回しにも大きな差はないと思われる。ビームサーベルのレイアウトはかつてのRX-78などを彷彿とさせるバックパックへの直立式となっている。
ビームサーベル。これも原型機から引き継がれた装備であり、威力や取り回しにも大きな差はないと思われる。ビームサーベルのレイアウトはかつてのRX-78などを彷彿とさせるバックパックへの直立式となっている。
強化型ビームライフル。ジェガンタイプのライフルに追加ユニットを配したもので、元はグスタフ・カール用に試作された装備であるが、共通規格であるため本機での運用にも支障はない。アームド・アーマーBSの運用データがフィードバックされているため高い収束率と命中精度を誇っているものの、二個のエネルギーパック全てを使い捨てるバーストモードではメガ粒子砲に匹敵する威力を発揮するが、代償としてバレルが融解する欠点を抱えている。
強化型ビームライフル。ジェガンタイプのライフルに追加ユニットを配したもので、元はグスタフ・カール用に試作された装備であるが、共通規格であるため本機での運用にも支障はない。アームド・アーマーBSの運用データがフィードバックされているため高い収束率と命中精度を誇っているものの、二個のエネルギーパック全てを使い捨てるバーストモードではメガ粒子砲に匹敵する威力を発揮するが、代償としてバレルが融解する欠点を抱えている。
ナラティブガンダム・ハイブースト形態。ユニバーサル・ブーストポッドの他に腰部にリゼルC型の物を流用したテールバインダーや脚部に増加スラスターユニットを配した高機動強襲形態であり、小回りこそ効かないものの敵陣への一撃離脱を可能とする圧倒的なスピードを実現している。
ナラティブガンダム・ハイブースト形態。ユニバーサル・ブーストポッドの他に腰部にリゼルC型の物を流用したテールバインダーや脚部に増加スラスターユニットを配した高機動強襲形態であり、小回りこそ効かないものの敵陣への一撃離脱を可能とする圧倒的なスピードを実現している。
推進剤を使い切った腰部及び脚部のハイブースト・ユニットはユニバーサル・ブーストポッド含め任意でのパージが可能であり、接近戦でのデッドウェイト化を回避することが可能となっている。
推進剤を使い切った腰部及び脚部のハイブースト・ユニットはユニバーサル・ブーストポッド含め任意でのパージが可能であり、接近戦でのデッドウェイト化を回避することが可能となっている。
Hi-ナラティブガンダム。本機の虎の子の形態とでもいうべき最終決戦仕様であり、表向きには全廃されたとされているサイコフレームだが、コア・ファイターに内蔵された物は撤去されなかったため、極秘裏に残されていたサイコミュ・システムと併せて、フィン・ファンネルの運用を可能としているが、サブシートに同乗する少女が自らの能力に懐疑的であったため、その補助目的でサイコフレームを増やすべく、アームド・アーマーDEを装備している。
Hi-ナラティブガンダム。本機の虎の子の形態とでもいうべき最終決戦仕様であり、表向きには全廃されたとされているサイコフレームだが、コア・ファイターに内蔵された物は撤去されなかったため、極秘裏に残されていたサイコミュ・システムと併せて、フィン・ファンネルの運用を可能としているが、サブシートに同乗する少女が自らの能力に懐疑的であったため、その補助目的でサイコフレームを増やすべく、アームド・アーマーDEを装備している。
ファンネル・ポッドは「シャアの反乱」において正にアクシズ・ショックの瞬間に納入されるという悲劇を辿ったRX-93-ν2 Hi-νガンダムのそれを発展させた、ユニバーサル・ブーストポッドとしての機能を持たせたものであるため、本形態の機動性は決してデルフィニウム形態に劣るものではない。最終決戦においてもそのポテンシャルは余すところなく発揮され、U.C.0099、12月31日の戦いにおけるテロ組織の地球議会への質量弾攻撃を阻止することに貢献したとされているが、資料の散逸によりその記録の殆どは失われてしまったという。長々と失礼しました。ナラティブガンダムの二の腕と太ももに装甲を着けたいというコンセプトで作ったものです。
ファンネル・ポッドは「シャアの反乱」において正にアクシズ・ショックの瞬間に納入されるという悲劇を辿ったRX-93-ν2 Hi-νガンダムのそれを発展させた、ユニバーサル・ブーストポッドとしての機能を持たせたものであるため、本形態の機動性は決してデルフィニウム形態に劣るものではない。最終決戦においてもそのポテンシャルは余すところなく発揮され、U.C.0099、12月31日の戦いにおけるテロ組織の地球議会への質量弾攻撃を阻止することに貢献したとされているが、資料の散逸によりその記録の殆どは失われてしまったという。


長々と失礼しました。ナラティブガンダムの二の腕と太ももに装甲を着けたいというコンセプトで作ったものです。

ナラティブガンダムの二の腕と太ももに装甲足したやつです

コメント

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  1. かっこいいですし、本当に居てもおかしくないですね…。バックパックの接続はどういう加工をしたのですか?教えてくださると幸いです

    • 守次 奏 4年前

      ありがとうございます、バックパックは基本的にライトニングBWSMk-2のブースター接続基部を展開したバックパック外側に貼り付けて隙間をシナンジュスタインのプロペララント基部を現物合わせで切り出して埋めただけです

  2. end_2 6年前

    うわ!!
    カッコイイ( ̄▽ ̄)毎度ながらのセンス 羨ましい(;_;)

    • 守次 奏 6年前

      元々脚は普通のナラティブの使ってたんですけどしっくり来なかったので土壇場でライトニングのやつに変えたのですがそう言っていただけると幸いです、ありがとうございます‎٩( ’ω’ )و

  3. フルバーニアンをモデルにしたのが、良いですね!

    • 守次 奏 6年前

      ピスティルの名前が没案なように実はステイメンもモデルだったりします、ありがとうございます‎٩( ’ω’ )و

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