2024年最新作・第優秀賞位
ガンスタ投稿1作目はHGUCナイチンゲール。やりたかった事を色々と詰め込んだ、思い入れの深いキットになりました。
今回はミキシングに初挑戦です。使用したキットはHGクシャトリヤ。バインダーだけでなく、外装パーツやフレームを切り出して色々な箇所に使用しています。
アクションベースを使って浮かせていますが、重量があるためかなり不安定です。少しでも油断したら床に向かって全力で飛んでいきそう。
背景を黒から白へ、照明も昼白色へ変更しています。色だけでなく質感まで変わったように見えて、撮影の奥深さを感じます。こういう勉強も楽しそう。
隠し腕のおかげで、キットにいい表情を付けることができます。しかし展開するとサイズでか過ぎて、画角になかなか納まってくれません。
このキットを作るにあたってまず最初に悩んだのは、シンプルな脚部にどう手を加えていくかでした。今回はRGサザビーをイメージして装甲の追加や形状変更、外装の切り出しを行いました。バーニア部のパネルはスライド収納と3点で可動するよう改修しています。
スカートの形状はdigitarian製ナイチンゲールへの憧れをふんだんに詰め込みました。あと、MGディープストライカーのフロントに付いている光学センサー表現を一度やってみたかったので、クリアパイプを切断して自作パーツに埋め込み、蛍光色とクリアブルーを混ぜた塗料でそれっぽく仕上げています。
モノアイはHアイズに蛍光塗料とクリアカラーを調色し塗装、ハイキューパーツの真鍮ドーム1.5mmと組み合わせています。加工前の頭部(1枚目後ろ)と比べて、ひさしの形状をエポキシパテで変更しています。
ファンネル先端とバーニア内部にはICソケットを取り付けています。あと、カラーチップ表現が大好物なので、埋め込み専用の幅広すじ彫りやちょうどいい隙間にうるさくならないよう重ねています。
外装はつや消しキャンディ塗装で仕上げました。部位ごとに明暗をつけるため、下地層をグレー2・グレー5・EXブラック・黒鉄色に分けています。反射層はEXシルバーとEXゴールド、特定部位のみスターブライトアイアン。上からクリアで希釈したクリアレッドを三層に重ねた後、光沢クリアでデカールへの染料の滲み出しを防ぐ保護層を作り、仕上げにつや消しクリアを使用しました。反射層に金銀を分けて使う事で、赤色に寒暖差がつけば面白かったのですが、色あいに関しては残念ながらそれほど違いは見られませんでした。
初めてのキャンディ塗装でしたが、様々な解説動画やサイトを参考にして何とか形になりました。まったく先人達の教えにはただただ感謝です。
クシャトリヤから移植したバインダーは開口し、内側に余剰パーツや金属線、メッシュケーブル等を詰めて内部構造の露出ぽく見えるようにしています。バインダーの接続フレームはプラ板やワイヤー、カラーチップで改修し、本体と後部装甲を2cm延長した部分に組み込みます。ファンネル格納部は蛍光クリアで上塗りして、ブラックライトに反応するようにしています。
前傾姿勢を維持するため、胸部パーツと胴体の接続で角度を出せるよう削り込みました。装甲の延長と前傾化でかなりの隙間ができますが、ここを絶好の見せ場として、余剰部品や自作パーツ、スプリングパイプ、ケーブルを入れてメカメカしさをこれでもかと盛り込みました。個人的に大好きな改修箇所の1つです。
迫力ある本体に負けないよう、プロペラントタンクを大型化しました。接続部に負荷が掛からないよう、軽量化もしっかりと。塗装は薄っすらグラデーションを入れています。
MSVシリーズをモチーフにレドームを追加しました。レドームディスクはバンダイのビルダーズパーツHD、ユニットは基部にクシャトリヤのパーツを切り出し、大枠はプラ板で自作しています。MGフリーダムver2.0買うか迷いながら作ってたら何かいかにもなデザインになってしまいました。サイトレンズはHIQパーツのVCドーム3、銃口には気持ち良くジャストサイズで納まってくれたシャーペンの金具を採用です。
盾表面の黒はメインにグレー5を使用し、スジ彫りを境にグレー5とダークブルーイッシュパープルを7:3で調色した塗料で塗り分けましたが、本人ですら区別がつきません。裏面はパーツ分割が少なく、塗り分けも大変でしたが、今や最も愛着のある塗装箇所です。
ビームサーベルはマイスター関田さんの動画を参考に乳白クリアと蛍光塗料のグラデーションで仕上げました。電飾無しでもこれだけの発光表現をお手軽に得られるのって楽しすぎます。
ようやくRG Hi-vの隣に並べてあげる事ができました。ずっとこれがやりたかった…!感無量です。
HGUCナイチンゲール、本当に奇麗なプロポーションで、評判どおり試行錯誤しがいのある素晴らしいキットでした。4月に再販予定とのこと、どうか欲しい人の手に行き渡りますように。
最後までご覧いただきありがとうございました。
HGUCナイチンゲールのマットキャンディ仕上げです。
コメント
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チラリと見えるブルー色が…
最高です!
正直、全身赤色のキットにブルーの差し色を入れていいものか迷いましたが、そう言っていただけて良かったです。
これからも遊び心を持って制作していけたらと思っています。コメントありがとうございました…!┏○))
コメント失礼します。
いやはや全く存在感の暴力ですね!キットが持つボリュームはさることながら、丁寧な仕上がりに言葉が見つかりませんね!ここまでの作例が出来上がると達成感と満足感はいかばかりでしょうねー!すごい!
私もモノアイ機や試作機への愛が詰まった沢山の丁寧な作品を堪能させてもらったばかりか、ありがたいコメントまでいただき感謝に耐えない気分です。┏○))
外装の仕上がりに関しては、しっとりした金属感を目指していたので、作成前からつや消しにすると決めてたんですよ。
でも、いざ艶々に仕上がったキャンディ状態の表面へ本当につや消しを吹いてよいものか、丸1週間手が止まりました。表現に正解は無いとつくづく実感です。悩ましくもあり、実に面白いところだなーと。
hongusiさんの作例のように、楽しみつつも恐れずに新しい表現を試していきたいものです。
コメント失礼します^ ^
これは!
カッコ良いが詰まってますね!
ここまでのメカメカしい表現って、最近 あまり見かけなくなって寂しかったんですが、久々にテンション上がりましたっ。
いつか 僕も こんな風な作品 作れるようになりたいです。
私もBANTOAさんの作品拝見させてもらって終始うおおすげー!ってなってました。グフやドム、ギャン、ハイゴッグ。元のグレードが判らなくなるほどの丁寧な加工、理想の作品の数々でした。ギャンとサイサリスのミキシング作品、もはや脱帽です。
そんな作品を作られる方にこんなコメントを頂けるなんて幸せ者です┏○))
もりそば重工業さまの、ガンプラに対する探究心が体現されたナイチンゲールですね。
トーン控えめなメタリックレッドと曲線が多いボディの掛け合わせが、さながら高級車のようです…!
塗面はかなり苦労しましたので、お褒めの言葉を本当に嬉しく思います。
最終重ね塗り中の部品が持ち手棒から盛大に吹っ飛んで床にきりもみダイブをかまし、がっつりホコリ嚙んで帰ってきたあの日の苦悩や絶望やらが、頂いたコメントで今ようやく報われたような気がします┏○))
改造、ディテールが丁寧な作りで惚れ惚れしました
塗装面も凄い滑らかで素敵だと思います
ディテールや塗装への評価のお言葉ありがとうございます┏○)) 長く今後の励みになりそうです。
良くも悪くも平面のきれいなキットなので、すじ彫りのラインを鉛筆で書いては消し、削っては修正し。
なんせその面積も広すぎて、これもう一生終わんないんじゃないかと思ってました😂
コメント失礼します。
今まで見たナイチンゲールで1番カッコイイと思いました。
ナイチンゲール興味あまりなかったのですが···
正直キットほしいと思ってしまいました。
が、こんなに上手にカッコよく作れないので、見送りかなぁ😅😅
過分なお言葉ありがとうございます┏○)) 他の作例を憧れを持って見てきた立場としては、恐縮すぎて身がどんどん小さくなってく気がします🤣🤣
今回は、塗装映えする素体の出来の良さに助けられました。このキットに興味を持って頂けたなら、それだけでモデラー冥利に尽きる思いがします。
身に余るコメントありがとうございます・・!
そう言っていただけて、7ヶ月頑張ったかいが
あったなーと改めて思えるようになりました。
ありがとうございました。┏○))
追加のバインダーも違和感なくまとまっていて,めっちゃカッコイイですね。マットキャンディ塗装も重厚感が増し,密度感を高めている気がします。細部まで作り込んであって本当に凄いです!
自分が満足いくまで手間暇惜しまずじっくりと。
年3〜4体ほどを目安に制作しています。
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