「こちらメモリー・カロウ!試験機の観測目的で戦闘に参加する!」
中学時代、自分は『メモリー・カロウ』と名乗ってました。なので、今回紹介する機体は自分専用のMSという設定になります。カラーは黄色です。
本来ならリベロの別形態を紹介する予定でしたが、こちらを先に投稿しました。
この機体の説明と一緒に、かつての自分こと『メモリー』という人物像についても紹介しようと思います。
『メモリー・カロウ専用ザクウォーリア』
型式番号:ZGMF-1000
ザフトが運用するC.E.73年からの主力量産機をあるパイロット用にカラーリングした機体。『ウィザードシステム』により様々な局面に対応できるのが特徴。この機体は他のザクとはあまり変わらないが、機体スペックはリミッターを解除したことで機動性が通常のザクの2倍の速さを生み出してしまう。ただ、それはウィザードの装備が無い場合に限る。
このザクを操縦したのは当時、ザフト軍技術試験部隊の一つ『ZTT(ジット)隊:ZAFT Technical Test』のメンバーでありパイロットも務めたメモリー・カロウ。念の為に言いますが、『レコンギスタ』の『ジット団』から取った名前ではありませんし、何の関係もありません。
主に試作機の試験観測をMSのコックピットからメモリーが行う目的で用意された機体であり、試験機の護衛及び支援する為に用意されたMSでもあった。
ここで彼、メモリー・カロウの素性について説明しようと思います。
メモリー・カロウ
所属:元ザフト軍技術試験部隊『ZTT隊』
試作機の試験及び報告を行うザフト軍技術試験部隊の一人で、ザフトでは珍しいナチュラルの少年。専用のザクに搭乗しつつ、試作機の試験を常に行っていた。所属していた部隊の人達からも温かく迎い入れてもらい、彼がプラント本国に毎回送る試作機の報告書の内容、分析、改善点などは興味深いことばかり。試作兵器はどれも1回または数回の実戦試験に供されるのみで開発が打ち切られ、パイロットたちの命と引き替えに少なからぬ戦果を挙げるものの結局は正式採用されずに消えていってしまう。だが、当時の最高評議会議長『ギルバート・デュランダル』の目にも留まった程にメモリーの報告は新型機の開発にも大きな影響を与えたのだ。メモリーはなんでも幼い頃にジャンク屋を目指す少年と出会い、共にMSの修理を行った経験から軍のメカニックに志願したとのこと。ちなみに、その時の少年は夢だったジャンク屋で赤いアストレイのパイロットをしている…という噂がある。また、メモリーはザフト最強MS『デスティニー』の開発にも関わっているが、彼は担当の開発チームにアドバイスをした程度で直接関わっていない。また『デスティニー』の性能について高く評価しており、彼は『デスティニー』の可能性……いや、真の力を予測していた。結果的にその力は数年後に訪れる戦闘で発揮されることとなる……。
「デスティニーは俺が知る限り最強のMSだ!」
↑メモリーの台詞を載せました。
そんな彼だが、パイロットの腕はコーディネーター顔負けと言ってもいい程の腕前で、メカの情報や分析を常に生かしている。名の知れたパイロットや一般の人もあまり知らない戦術や懐かしい戦い方を披露することから彼は『思い出のアルバム』という異名で呼ばれるようになる。メサイア攻防戦ではザクの新型試作機で試験及び検証を目的として自ら出撃し、強敵とも言われたストライクフリーダムや∞ジャスティスを相手に戦うも無傷で生還している。一部の人間から伝説として語られた……とのこと。
メサイアが墜落して戦いが終わるかと思われたその場に、突如として現れた別世界のMS部隊とそれらを時空を超えて追ってきたX(クロス)のガンダムリベロとの出会いにより彼は時空、そして全ての世界に危機が迫っていることを知る。その後、ザフトを辞めてクロストラベラーのメンバーに入った。そこで彼は自ら考えた様々なMS開発や武器製作を行いつつ、自分が開発した機体でも戦ったりしている。
ちなみにメモリーの試験機の報告は後のザフトやオーブのMS開発技術に大きな影響を与えた……という設定です。中学の頃に考えた設定とはいえ、どことなく『MSイグルー』みたいな感じです。
武装の紹介。一部、オリジナルのモノも搭載しています。
ビーム突撃銃
ザクのメイン武装。
対ビームシールド
対ビームコーティングを施されたシールド。裏面にはビーム突撃銃の弾倉をマウント可能なハードポイントを備える。
ビームトマホーク
シールドに収納されているビーム兵装の斧。ブーメランみたいに投げつけることも可能。
ハンドグレネード×4
腰部サイドアーマーを兼ねるキャニスターに装備されている武器。閃光弾、発煙弾、高性能炸裂弾、テルミット焼夷弾、通常榴散弾の計5種類が存在。
ダミーバルーン射出装置
メモリー専用機に搭載されたオリジナルの装置で、右腕に装備された装置からMSに似せたバルーンを出して敵を撹乱させることを目的とした兵器。出せるのは最大6発までとなり、そのバルーンの中に機雷を忍ばせることも可能。
さて、メモリー・カロウは当時どんなことをしていていたのか語ろうかと思います。
『機動時空転移 ガンダムリベロ』と繋がるのですが、今から語るのはメモリーの過去のエピソード。紹介するザク以外の兵器やMS等の画像は持っているカードや漫画等のモノを使用しています。ご了承下さいませ。
メモリーの過去を描くシリーズですが、題して『エピソード オブ メモリー』にしようと思います。
彼が初めてザクで出撃するところから物語のスタートですーーー
C.E.73年10月、ブレイク・ザ・ワールド(ユニウスセブン落下テロ事件)が起きた。その事件によって一ヵ月後の11月、地球連合はプラントに宣戦布告し、同時にプラント制圧作戦を発動。
月面アルザッヘル基地の部隊を出力とした地球連合艦隊とそれを迎え撃つ宇宙空母『ゴンドワナ』を旗艦とするザフト出力艦隊がプラントのあるL5宙域で激突。
イザーク、ディアッカ、ハイネ達がそれぞれのザクで出撃し、更には火星からプラントに訪れていた『マーシャン』の『アグニス』が駆る『デルタアストレイ』が激戦を繰り広げる。
そんな戦いの裏で、とある部隊がある兵器の準備に取り掛かっていた……。
「『ニュートロンスタンピーダー』、強制的に核分裂を起こさせる装置……か」
遠くから見える戦場を見る様子もなく、ナスカ級高速戦闘艦の改装を急ぐ部隊があった。彼らはザフト技術試験部隊の一つとして新たに設立された部隊『ZTT隊』と呼ばれる者達。彼らにとって初仕事なのが、この『ニュートロンスタンピーダー』の試験だったのだ。
既に戦闘が始まり、焦っているメンバー達。そんな状況下で、ある一人の作業員が思わず手を止めてしまう。
「核、本当に来るのかな?」
「その可能性はある。だから、今準備をしてるんだろ?」
「隊長!?」
現れたのはZTT隊の隊長である女性『ジナ』。ちょうど自分の仕事を終えた彼女は一休みのついでにその作業員と会話する。
「ウチらはただ試作機の試験と報告のみを行うチームだ。戦闘は戦う連中に任せればいい」
「そうですね。俺達は俺達の役目を行えればいいんですから」
「……だが、状況的には戦闘をしなくてはならない。また戦争になってしまった今ではな」
と、少し呑気な雰囲気になる作業現場に緊急連絡が入る。
戦闘が起きている方向とは別の宙域から接近してくる未確認MSが現れた……という情報が。
『作業の方はどうなっている?敵が近くまで来るぞ!』
「ご安心を。こうなることを想定して、こちらも既に出撃させた者がいます」
『一体誰が!?』
ジナがナスカ級のクルーに説明する頃、ザフトのMS一機がその未確認機と戦闘に入っていたーーー
「こちらメモリー・カロウ!ナスカ級の改装作業が終了するまで、妨害すると思われる連合MSの排除を開始します!」
敵は3機。そのうちの2機はアーモリーワンでの強奪事件で港を襲撃した機体と同じ『ダークダガーL』。
そして、隊長機と思われるもう一機は……
「ブリッツ?まさか、ミラージュコロイド搭載機か!」
その機体は『ミラージュコロイド』だけでなく、核エンジンを動力とした特殊戦用MS『NダガーN』。
ユニウス条約を二重も違反した機体に対し、メモリーは確信した。
「連合は核を撃つ、間違いなく!!」
「ファントムペインの情報にあったザフトの新たな量産機か。色違いだが、パイロットはエースか?」
メモリーは敵の見た目、装備からして即座に分析したことで性能を考慮。敵の攻撃を避けつつ、搭乗機のザクのOSを換え、あることを行う。
その結果、メモリーのザクのスピードが上昇したのだ。
「ウィザードが無い分、リミッターを解除したことで機動性を倍にしてみたが……イケるか?」
「何だ!?速くなった?」
「情報と違うぞ!!」
困惑する敵。メモリーはその隙に2機のダークダガーLの撃破に成功。
だが、もう一機のNダガーNはミラージュコロイドを発動。メモリーの前から姿を消そうとする。
「これでこちらが見えないだろう」
「どうかな?」
メモリーは腰部サイドアーマーに装備されているハンドグレネードを使用。それらは全て発煙弾となっており、相手にダメージは与えないが辺りを煙幕で視界を遮断。
『目眩しのつもりか?』と、呟く連合のパイロットは見えなくなったザクを探す。
しばらくして、影が見えた。
「そこだ!」
シールドの裏面に搭載されたビームライフルで狙撃……したかと思ったら、それは破裂した。風船のように…。
「何!?」
影の正体はMSに似せたダミーバルーンだった。連合のパイロットはもう一度を辺りをくまなく探すと、ここで背後から近づく影に気づく。
今度こそ……と思い、接近戦で撃破を試みる。
だが、近づいた瞬間にそれは爆発。それもダミーで、機雷を仕掛けたモノ。
これにより、NダガーNのミラージュコロイドは解除された。
「何だと!?」
「そこだぁぁぁ!!」
姿を現した瞬間を狙い、メモリーのザクは猛スピードで最後のMSをビームトマホークによって撃破に成功するのだった。
「こちらメモリー・カロウ、連合のMSを3機撃破に成功しました」
その直後、隊長のジナから通信が入る。
偵察機からの情報により核攻撃部隊を確認との連絡だったーーー
ーーーそして、ニュートロンスタンピーダーは放たれた。
連合の核攻撃部隊は全滅することに成功し、連合はそのまま撤退を余儀なくされる。
今回、プラントを守ってくれた兵器・ニュートロンスタンピーダーは一発が限界で、装備されたナスカ級は沈黙状態。このまま戦闘、特に第2波による核攻撃があればプラントは終わっていたことだろう…。
「この一撃が……世界を動かす……」
メモリーはこの時、そう呟いた。
連合が放った核からプラントを守ることができたが、ニュートロンスタンピーダーの一撃により爆発する核の光は人々に様々な想いを持たせただろう。
主に、不安や恐怖といったモノを……。
この戦いの後、メモリーはニュートロンスタンピーダーの報告書を書く。コックピットから観測したその威力の凄まじさだけでなく、今回の戦闘で自分の想いや気持ちも報告書に加えるのであったーーー
『戦場に輝いた核の光はまさに開戦の狼煙とも言える光に見えた。あの光を見た人々の目には恐怖や不安、更には絶望として目に映ったことだろう。またしても、終わりが見えない戦いが再び起きた。
我ら、ZTT隊ができるのは試作機の観測と報告のみ。兵器には心が無くとも使う者には心があるのは確かだ。心は人によって想いは皆バラバラで、全てが正しいとも限らない。今回の試作兵器・ニュートロンスタンピーダーはそれを教えてくれたかのような働きをしたと見えた。
それとは別に戦争を再び起こした原因、ユニウスセブン落下のテロ事件。そのテロリスト達の心、想いはどんなモノであったのか。再び戦争が起きるとは予想しなかったのか、それとも別の未来が見えていたのだろうか。どちらにしろプラントに危機が迫っていたことに変わりはない。
テロリストが全員死亡した今となっては、彼らの心が誰にも分らないことに自分は遺憾に思うーーー』
メモリー・カロウは報告書を隊長のジナに確認して貰い、そのままプラント本国へ提出したことでZTT隊の今回の任務は終了。
その後、別の任務が彼らに与えられるのは言うまでもない。
C.E.73年11月
この日、戦争がまた起きたと実感した日であった……。
『エピソード オブ メモリー 第1話:開戦の狼煙』
と、ストーリーはここまで。
のちに『第2次連合・プラント大戦』と呼ばれる戦いの中、メモリーは試作機の試験と観測等を行っていた……という設定。昔考えていたストーリーを今風にアレンジも加えましたが、自分なりには良いかな?と思います。
『エピソード オブ メモリー』の第1弾なので、第2や第3弾と続く予定でいます。いくつまでやるかについては考えていませんが、最終話では『機動時空転移 ガンダムリベロ』に繋がる…という流れにしてます。
楽しめて頂ければ嬉しいです。
以上で今回の紹介は終了になります。
今回ザクウォーリアを製作したきっかけですが、たまたま電気屋を訪れた際900円で販売していたので即購入。中学の頃の夢だった自分専用機を作ろうと思い、今に至ります。
ザク以外にも、試作機を作る予定でいます。例えば、ザフトの水陸両用MSをモビルダイバーにしたり……と。まだ検討中ですが。
では、次回も宜しくお願いします!
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どうも!初めまして。ただの通りすがりのガンダム好きです。
子供の頃からガンプラ作りを趣味にし、10年くらい前にはミキシングに目覚めました。プロというよりは素人程度の技術力ですが、どの作品にも出ていないオリジナリティ溢れるガンプラを少しずつですが投稿するつもりです。
宜しくお願いします。
ちなみに作品はSEED DESTINYが好きで、中学の時には『メモリー・カロウ』と名乗っていた時期がありました。当時は専用のザクを考えており、ストライクフリーダムと互角に渡り合えた…という妄想設定を考える程にガンダム好きでした。最近は『X(クロス)』という名前になったりしています。X(クロス)とメモリーは作品紹介で登場する予定でいますが、性格が違うことから全くの別人ということで承諾して頂くとありがたいです。
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