HGUCのZガンダム(リバイブ版/EVOLUTION PROJECT)を改造して、ストライクゼータをつくりました。
昨年にアーティファクトを改造したモノが好評(?)だったので、スケールアップして再トライしました。
いつも通りフレームは部分塗装、外装は全塗装し、水転写式デカールを貼り付け後にツヤ消しトップコートで仕上げました。
ヒジとヒザ関節は、剥がれ防止のためにトップコートをしないで、メラミンスポンジでツヤだけ消してあります。
素晴らしい出来のキットですが、少し子ども体型に見えるのでスマートになるよう改修しました。
先人達の作例がたくさんあるので、色々と参考にしながら手を加えています。
ストライクゼータにするため、サイドスカートとシールドはキットをベースにしてセミスクラッチしました。バインダーのスラスターも形状変更しています。
各部の改修ポイントです。
・マスク小型化
ちょっと大きいのでマスクを一度切り離して下側をカット、奥と上側に移動して再接着。
間延びしないようにクチバシは上側に延長しています。
・襟足を約1mm、頬外装を約0.5mmカット
・腹を下側に1mm延長
・肩中央のブロック外側をくさび状に1mm、内側を1mm拡大
後ハメ加工はしないで、キットの通りモールド化しました。
WR時には使えなくなったので、外側ダクト部の収納ギミックはオミットしました。
・上腕を0.5mm短縮
・上腕カバーを形状変更
・ヒジが少し曲がって見えるので、可動域を拡大して真っすぐに
・前腕の四角ブロックにC面を追加
・ハンドパーツをビルドハンズに変更
・フロントスカートが長方形に近づくように、上下をそれぞれくさび状に拡大
・股関節に左右それぞれ1mm強のスペーサーを入れて股の間を広く
・ふともも付け根で2mm延長
・足首を3mm延長
瀧川さんのイラストはスネが長いのですが、延長加工は大変なので周辺を延ばして誤魔化しました。
・ヒザ前方を1mmくさび状にボリュームアップ
・スネ外側をパテで裏打ち後に、曲面を削って極力フラットに
・足首カバーを形状変更
・足の甲の先端を削って薄く
・バインダーを跳ね上げられるように、背中との接続をコトブキヤのジョイントに変更
・バインダーのスラスターを改造
・WR時にスタビライザーを水平近くまで寝かせられるように、根元のストッパーをカット
・サイドスカートはキットを芯に改造
・WR時に正面を向くようにWR用フレームの取付部を改造
・サブユニット(シールド)はキットの腕と接続するパーツを芯にスクラッチ
プラ板の箱組みなので重量は軽く、自立にはほぼ影響ありません。
・ヒジを曲げた状態でシールドを持てるようにコトブキヤのパーツを加工して追加
少し腕から離れるデメリットがありますが、角度の自由度が出るメリットを優先しました。
ウェーブライダーにも変形出来るように各部を調整、改造してあります。
MSとWRを両立させるため&加工しやすくするために一部デザインにはアレンジを加えてあります。
<変形方法>
基本的にはキットの説明書通りです。
ただし、肩はWR時には使わず、上腕の付け根で外した腕をWR用フレーム裏面の棒に取り付けます。
サイドスカートを取り付ける軸も新造してあります。
軸周りはパーツを付ければ見えないので塗装していません。
股下の3mm穴は残っていますので、アクションベースに接続することも可能です。
このように右ヒジを曲げた状態にする場合に、シールドのジョイントが効きます。
塗装は水性ホビーカラーをエアブラシで吹いています。一部筆塗りも併用しています。
・サフ色(薄いグレー部)
・ディアクティブホワイト
・イエロー
・ミカエリスパープル
・ニュートラルグレー
・焼鉄色
配色はマスターアーカイブにならっていますが、ホワイトを2色に分けました。と言ってもサフ色のままですが。
ツヤ消しクリアーはノーマルに戻しました。UVカットは白っぽくなってキズが目立つ印象だったので。
各所の黄色い凹には、t0.3のプラ板を切り出してイエローで塗装したものを貼り付けました。肩前後の小さいダクト部のみエナメルで筆塗りしています。
スジ彫りが多いので、クドく見えないように明るいグレーでスミ入れしました。
ほぼホワイトの機体なので、久しぶりに黒背景で撮影しましたが、やはり引き締まって見えるので良いですね。
<注意事項>
・丁寧に工作したつもりですが、キズやホコリ付着等の粗はあります。
・変形させると塗装が剥がれる可能性があります。
特に足首カバーと足の甲、バインダーの展開部が干渉しやすいです。
・作業中に剥がれた箇所は一部タッチアップしてあります。
・バインダーのスライド展開部にはミニ四駆用のグリスを塗布してあります。
・肩と胸の接続ジョイントが少しかたいので、取り扱いには注意が必要です。
・フロントスカート裏はグレーで塗装していますが、ディテールアップはしていません。
・ノーマルのシールド、ビームライフル、メガランチャー、ビームサーベル、腕のグレネードはつくっていません。
・WRにランディングギアは付きません。
やっぱりZガンダムはカッコいいですね。
そしてこのキットは初めて組みましたが、少し手を加えるとスゴく良くなる楽しいキットだと感じました。
ストライクゼータはカラーリングも好きです。
ミカエリスパープルがマッチしてくれたと思います。
瀧川さんのイラストを目指しましたが、スジ彫りも完全再現には至っておらず、全体的に60〜70%くらいの仕上がりかと思います。
それでも自分ではそこそこ満足していますが、いかがでしょうか。
GUNSTAにストライクゼータの作品はあまり多くないようですね。
ちょっと高かったですが、このために古本のマスターアーカイブを購入しました。
アーティファクト、HG、と来たら次はMGですね。いつかトライする、かもしれません。
次は1/100でMSV機をつくろうと思っています。
ご覧いただき、ありがとうございました。
コメント
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いつも高レベル高クオリティの作品に惚れ惚れして拝見させていただいてます!!自分の腕はまだまだですが大人になってyasutatsuさんの様なかっこいい作品が作れるようになりたいです!!
ありがとうございます。どここさんの作品を楽しみにしています!
制作お疲れ様でございます
ポイントを抑えた改修とスクラッチされたシールド、カラーリング等々が良い感じに調和して最高の仕上がりです!素晴らしい作品を拝見させて頂き、テンション上がります!ありがとうございます😊
ありがとうございます!先人達の作品を多々参考にして、最低限の改修で済ませる省エネモデリングを心掛けています。
すんばらしいのひとこと。
私のような素人には想像もつかない様々な技術が盛りこ込まれてますね。プレバンかと思いました(汗)
ありがとうございます!技術的にはプラ板工作だけです。あとは根気で調整して仕上げました。
シールドのスクラッチ、各部プロポーション等の調整、カラーリング…全てが素晴らしいクオリティですね!さらにWRへの変形も違和感なくて凄いです😆
ありがとうございます!カラーリングはいつも通り瓶生ですが、上手くマッチしてくれました。
完成度の高さに驚き!サブユニットを見て一瞬、「知らないうちにキット化されてた?」と思ってしまったほどです。これがスクラッチで、しかも変形まで!凄いものを見せていただきました。
ありがとうございます!何とか変形まで出来ました。差し替え変形なので、つくりやすかったです。良いキットでした。
凄い完成度、カッコいいですね😆
シールド再現も流石です!
ありがとうございます!直線的なモノはある程度つくれるようになりました。曲面は修行中です。
出戻りおじさんモデラーです。中学生だった当時は友達から借りたモデグラでセンチネルを必死に見ていました。
技術は中学校卒業時で止まっているので粗は多いですが、宇宙世紀のマイナーなMSを好みのスタイルでつくっています。
ウェザリングはせずにクリーンなモデリングを基本としています。完成させることを第一に考え、簡単フィニッシュを織りまぜ、多少のミスには目をつぶって進めます。
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