皆さんこんにちは!残暑厳しい日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか
(^^ゞ
『宇宙の挽歌』沢山の方に見ていただき、ありがとうございます!もっと閲覧数増えるよう頑張ります( ・`ω・´)
今回ご紹介は「RGM-79ジム指揮官機」です!
所謂2本差しジムですが、こちらの使用キットはエントリーグレードのRX-78-2ガンダムをベースに作成しました。これを作るのに今回は初の製作方法にチャレンジ!普段製作工程中は載せてないですが、これについては後程載せます。
宇宙の挽歌第三幕episode2、デジラマストーリー行きます!
UC:00079、11月後半。今大戦における地上最大の激戦、オデッサ作戦が終わり主戦場となる舞台は宇宙に移ろうとしていた。地球連邦宇宙軍の多目的試験艦ホワイト・ユニサスではチェスターとゼノのMS試験隊の他にMSパイロット育成の為に教導隊が乗艦する。チェスターは先日のMS戦において戦場の空気に翻弄され自分が望む結果が残せなかった事からパイロットとして、軍人として思い悩む。そんな中、新たに乗艦した教導隊は士官学校時代の教官と学友の面々であった。
一方、ジオン公国軍総司令部付き特務隊であるトライバル隊はドズル・ザビ中将からの指示で新たな任務につく。しかしトライバル隊はこの戦局でジオン内部で何かが動いている事を察知し、独自に行動する事を決意する。モアとマサムネはそれを悟られないよう決意を固めるとソロモンに向かった。
ではどうぞ〜!
「以上を以てブリーフィングを終了する。各員持ち場に戻り明日迄に今日の模擬戦の報告書を提出する事。起立!解散!」
トム・スクリット少佐の号令で全員立ち上がると敬礼で別れた。ホワイトユニサスの士官食堂では模擬戦の振り返りが行われ、取付けられたモニターにはその様子が映し出されていた。
「艦長、ありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそ申し訳ない。本来使うブリーフィングルームが使えなくて。何ぶんお客が多いのよこの艦」
「オーガスタや技術班の者達ですか。我々もゲストですからお気になさらず」
トムはホワイトユニサスの艦長、イズモ・アキヅキには何処か掴みどころのない感じがした。漂う脱力感から、軍人と言うより窓際部署の管理職といった印象だ。
「良い艦ですね。士官食堂もレトロな感じで」
「ええ、上の趣味かアナハイムさんの趣味かは分かりませんけどね。旧世紀の海軍の士官食堂をイメージしたらしいです」
「私は好きですよ」
「まっ、宇宙世紀だ新造戦艦だなんて吹いても人間の本質なんてのは昔から変わらんのでしょうね」
「ははっ、かも知れません」
そんなやり取りをしている2人の所にチェスター・ハイマン少尉が歩いてくる。
「ご無沙汰しております。スクリット教官」
チェスターはそう言うと凛とした顔つきで背筋を伸ばし敬礼した。
「久しぶりだなハイマン。……ここでも良い鍛錬を重ねているようだな」
トムはチェスターの左頬に貼られた絆創膏を見てニヤリと笑う。この絆創膏は先日ゼノから受けた修正の跡だ。
「はいっ。教官もお元気そうで」
「そんじゃ、私はブリッジに戻りますんで失礼しますよ」
のらりくらりとした雰囲気だが、イズモはこの場を察して敬礼すると席を外す。
「士官学校卒業以来、腕を上げたな。教え子がまさかガンダムタイプのテストパイロットになるとは」
「いえ、教官の指導があっての今です」
「流石の返しね。首席卒の良い子ちゃんは」
そう言いチェスターの肩に腕を回しもたれ掛かるのはバル・エルマー少尉だ。
「バル、お前も変わらないな」
「どうしたその顔。優秀なお前が無重力の宇宙で転んだのか?」
ミッシェル・フリーマン少尉もチェスターの頭に手を乗せると髪をワシャワシャと掻き乱す。
「ミッシェルも元気そうじゃないか?」
チェスターは苦笑いしながら久しぶりの再会に心が躍る。3人は地球連邦軍ナイメーヘン士官学校の同期であり共に新設されたばかりのMSパイロット科一期生である。
「またお前達三馬鹿が揃ったな」
「酷いな少佐!俺達は兎も角、チェスターも巻き込むなんて!」
「そうですよ。馬鹿はバル一人だけですよ」
「何だとっ!?、ミッシェル!」
士官学校時代にもこんなやり取りを見てきたトムだが、何かを感じチェスターの顔をまじまじと見て言う。
「チェスター。お前の機体を見せてくれ」
「えっ!?今ですか?」
「ちょっと少佐!久々の友との再会に水を差すなんてっ!」
「お前達は報告書があるだろ?20パターンの戦術が?」
「…ウッ、それを言われると。チェスター、報告書が終わったらまた話そう」
バルとミッシェルは堪らずバツが悪い顔を見せると、肩を落とし諦めた。
「健闘を祈るよ」
バルはチェスターの背中を軽く叩くとミッシェルを連れ士官食堂を出た。そしてチェスターもトムと共にホワイトユニサスのMS格納庫へ向かう。
「ほう、初めてしっかり見るがこれがガンダムか…」
「自分は試験隊所属ですのでガンダムだけじゃなく、もう1機のジムにも乗りデータ収集をしています」
「で、何を悩んでいるんだ?」
「…えっ!?」
不意を突かれたチェスターは咄嗟に戸惑う。
「顔に出ていた。そんなツラで戦闘に出たらお前も宇宙の藻屑になるぞ」
見透かされたチェスターは複雑な表情でトムから視線を外すと頬を掻きながら言う。
「…その、分からないんですよ自分が。パイロットとして。地球連邦軍の軍人として。何故戦っているんだろうって」
「……」
「地球上空で初めてMS同士の白兵戦をして自分はパイロットとしてやれる筈でした。でも結果が出なくて」
「………」
「けれどやれるって事は同時に人を……、そんな事を考えていたら俺は何の為に戦っているのか分からなくなったんです」
チェスターは俯き拳を握り締めた。
「お前は大抵の事は卒なく熟すからな。ここに来て初めての挫折か」
「…そうなんでしょうか?」
「チェスター、お前は何故開設間もないMSパイロット科を志願した?」
「何故って…。これからはMSの時代になると思ったからです。あの時、親父や多くの幹部がMSはただの工作重機だと馬鹿にしていましたが」
「だが、その時お前は自分が思う信念に従ったのだろう?」
「…信念なんてそんな大袈裟な」
「まあ聞け。お前はあの時、自分が信じる道を自ら選んだんだ」
「………」
「MS科に入ったお前は父親から守られている立場から殻を破ろうとしていただろう?周りはお前を見て親が軍の高官だと不必要な配慮や陰口を叩かれ、人間の醜さを感じていたんじゃないか?だから誰よりも勉学と訓練に励み結果を残した。違うか?」
トムは視線合わせるが、チェスターは少し下を向き無言で答える。
「当初、地球連邦軍上層部ではお前の父親しかり多くの者がMSに対する認識が甘く、設立されたMS科は予算を食い潰すお荷物にしか思っていなかった。だが開戦しジオンが本格的に戦場へMSを投入し戦局は一変した。ミノフスキー粒子がレーダーを無効化し遠距離で行う従来兵器が使えなくなり、有視界で行う接近戦が主体となってからMSはその威力を発揮したのだ。今でこそ連邦軍は主力をMSへ舵を切ったが旧体制の古い人間達はそこまで見通せなかった。結果としてお前のパイロットになるという選択肢は間違っていない。だが、それで望む成果が出ないというのは、今の段階では至極当然とも言える」
「どういう事ですか?」
「連邦軍はジオンに比べてMSに関して数年遅れている。基礎的な戦術だけでなく運用においても奴らの方が数枚上手だ」
「では我々は同じ土俵の上では勝てないのですか?」
「そういう事ではない。どんなに優れた兵器でも結局は『使う人間』次第だ。その人間が如何に優秀な能力を持っていたとしても、信じる力がなければ、その真価を発揮出来ないと俺は思う」
「信じる力…ですか」
「ジオンの連中も連中で信じる何かに駆り立てられて戦っているのではないか?俺には奴らが考えるイデオロギーだコントリズムだとかは理解出来んが、自分達に降りかかる火の粉は払わなくてはならん」
「俺は何を信じれば…?」
「そんなのはお前にしか分からんだろう?答えを急ぐ必要はない。今はまだ過渡期だ。結果だ成果なんてのは直ぐには出ないさ」
「そうなんでしょうか」
「それからもう一つアドバイスをしてやる」
「何でしょう?」
「決して亡くなった者の怨恨や思念を持ち戦場には立つな。魂を引っ張られるぞ」
「…怨恨、思念?」
「死者が死者を呼ぶ。人間という生き物は弱く、この世でもあの世でも孤独は寂しいのさ。一人でいるにはこの世界は広すぎるんだ…。この宇宙を見ていると特にそう思う」
「…自分にはまだ理解が……」
「まあ、またいつか話してやる。だからその時まで生きろ。つまらない事を考えて、たまに立ち止まる事もあるだろうが、お前が歩く事を止めなければ険しくとも必ず道が見えてくる」
トムはそう言うと格納庫から出ていった。
「入れ」
部屋の奥からドズルの野太い声が聞こえると、モアとマサムネは自動扉を開き中に入る。
「ジオン公国軍総司令部特務隊ルーニック基地所属、モア・グレイシー少佐以下1名入ります」
モアとマサムネは敬礼し真っ直ぐにドズルの方を見る。
「よく来たな。待っていた」
ドズルは執務用のモダンなデスクの前に手を組んで座り2人を迎え入れる。室内は先程二人が通ってきた無機質な通路と違い、洋風な家具が揃えられておりさながら中世期ヨーロッパの貴族の一室を思わせる雰囲気だ。ザビ家の趣味なのだろう。モアは以前サイド3ズム・シティの庁舎にも足を運んだ事があるが、似た内装の作りであった。二人はドズルの前まで来ると再度敬礼する。
「キシリアの所での活躍は聞いている。ルナツーにかなりの大打撃を与えたそうだな」
「いえ、恐縮であります」
「まあ俺はロクに戦線にも出んマ・クベという青瓢箪は買っちゃおらんがな。だがお前達が残した結果は十字勲章ものだ」
「はっ、ありがとうございます」
「すまんが俺も時間に追われているから手短に話す。お前達特務隊にはソロモンが戦力を整える間、地球上空でジャブローから打ち上げられる地球連邦軍の戦艦を潰してもらいたい」
「艦隊の迎撃任務ですか?」
「そうだ。お前達も分かっているだろうが、今後は宇宙が主戦場となる。偵察隊からもここ数週間で地球とルナツーの間で通信量が増えていると報告があり、恐らく次への準備に取り組んでいると思われる」
「その場合、連邦の艦隊がソロモンか月のグラナダかどちらに来るかはまだ分からないのですね?」
「ああ。だが何にせよこちらとしても時間を稼ぐ必要がある。キシリアも地球とルナツーの間にプリムスと呼んでいる小規模な艦隊を回し散発的に戦闘をしているようだ。ソロモンにも最新のドムの追加投入と増援を総帥に要請しているが、得体の知れないモビルアーマーが来ただけで、未だ足らん状態だ」
「了解致しました」
「お前達にはムサイを3隻与える。そこで補給や整備をしてくれ。無論ソロモンでも必要な機材があれば揃えさせる」
「配慮に感謝します。しかし中将。ムサイは2隻で構いません」
「どういう事だ?」
「横にいるキリュウ大尉、他2名の機体は先行試作型の機体であり、調整、修理及び後の量産機のフィードバックの為に一度月に戻りたいのです。ソロモンでの待機MS含め2隻でよろしいかと」
「…そうか。見た目こそそう変わらんが、ここでは修理できんのか?」
「はい、統合整備計画の機体であり、今後MSの規格はある程度統一されますが現段階ではまだ至らない箇所が多々あるので、こちらにも御迷惑をお掛けするかと思います」
「お前達は本来は総司令部付きだからな。事情があるなら受け入れよう」
「ご理解に感謝します。その分、私と他09ドムが残りますので戦力的には申し分ないかと」
「分かった。トライバル隊の手並みを見せてもらおう」
「ケリィ・レズナー中尉入ります」
「おおっ、遅かったな」
ドズル、モアに負けない体格の褐色の肌の大柄な士官が執務室に入ると3人の前まで来て敬礼をする。
「申し訳ありません閣下。モビルアーマーの調整に手間取っておりました」
「ああ、連絡は聞いている。グレイシー。このレズナーがモビルアーマーのパイロットだ。こいつをお前達に預ける」
「ケリィ・レズナー中尉であります。試作モビルアーマー『ビグレロ』のパイロットを務めます」
ケリィはモアに向けて敬礼するとモアも敬礼で返し手を差し出した。
「よろしくお願いします」
差し出された手をケリィは力強く握り返すと、その握り方から互いに只者ではないもの同士であると理解した。するとドズルが言う。
「モビルアーマーはその大きさからムサイ艦内には搭載が出来ん。よって単独での航行、補給の際は艦の外になる」
「そうなるとモビルアーマーは拠点防衛用の兵器であり敵拠点の制圧には不向きと言えそうですね」
モアが返す。
「かろうじてザンジバル級なら搭載出来るが、今は全て出払って使えるのがない。それでも前線や拠点制圧する機動部隊では扱いづらいと言えるだろうな」
「了解しました。こちらでもモビルアーマーの特性を踏まえ任務にあたります」
「よろしく頼む。…それと以前話した件についてもな」
「心得ております」
モア、マサムネ、ケリィの3人は敬礼すると執務室を後にした。
「ドズル中将は白か……」
モアはムサイに搬入するYMS-08Bドム試作実験機を眺めながら呟く。
「やはりキシリアかギレンが濃厚か?」
隣にいたマサムネはさり気なくモアの肩に手を乗せ秘匿の接触回線で会話する。
「ドズルがキシリアと相性が合わないのは事実のようだ。マサムネを月に戻す事に何も疑いがないという事は、ドズルは方舟を狙っていないと見ていいだろう。仮にキシリアかギレンが狙っているとしても、知っている様な口ぶりではなかった」
「うむ、それを阻止するような言動はなかったな。寧ろドズル中将は我々に近い魂を持った武人と見える」
「そしてキシリアなら今回のオデッサ作戦時に既に動いている筈だ。突撃機動軍の中核である黒い三連星を地球に降ろし、プリムスを回してこない所をみると可能性は低い」
「ならギレンが有力か…」
「だがそれも分からん。地球のオデッサを失っても本国は未だ抗戦の手を緩める気はなさそうだ。いや、寧ろ何かまだ手を隠している」
「……ではまだ本国は負けるという算段はしていないという事か」
「誰がどう使うつもりかは、現状では分からんが我々にとっては切り札だ。ザビ家の好きにさせる訳にいかない」
「進路クリア、目標座標地球ヨーソロー!」
ホワイトユニサスを旗艦とした艦隊は一路地球へ向かっていた。これを中心にサラミス級巡洋艦4隻、「ツシマ」「ドレスデン」「アンカレッジ」「ナイロビ」が両翼に展開する。また各艦船にはジム一個小隊他ボールが積載され、ホワイトユニサスの機体と合わせると多数の艦載機を持つ機動艦隊となった。
そしてホワイトユニサスやサラミスからは次々とMSが発艦していく。
「上からの命令とはいえ何でこんな所からMSを出すんですか?」
第一艦橋でオペレーターを務めるエリー・スワンナ曹長は自身の持ち場で振り向きながら聞く。
「本部は怯えているのさ。先日のレッド・タトゥーといい、この付近ではジオンの紅いMSが彷徨いているそうだ」
答えたのは副艦長のレイ・ローランドだ。
「えっ…!あの赤い彗星ですか!?」
「さあ?赤ければみんなそうとは限らないだろう?」
「でも、もしそうならルウム戦役で5隻の艦を沈めたっていう!」
「まあまあ落ち着きなさいよ。ルナツーのお偉方にしてみても宇宙軍は地上軍と違ってオデッサ作戦から手痛くやられてるからね。これ以上の被害は出せんのよ」
会話に混ざったのは艦長のイズモだ。相変わらず片肘をシートの手摺りに乗せ、頬杖をつきながら言う。
「だからこんな位置からMSを展開しているんですか?」
「まるで鰯の群れだね、こりゃ」
「…イワシ?」
エリーは不思議そうな顔をした。
「…若いお嬢さんは鰯も知らんのかね?鰯は海にいる小さな魚で、天敵から身を守るのに身を寄せ合っているんだな。それで大きな魚影に見せて敵を寄せ付けないようにしてんのよ」
「ああっ、スイミーですね!」
「……?」
今度はイズモが理解に悩む顔をする。
「知らないんですか?有名な絵本ですよ!」
2人が世代感のズレを感じ合う他愛もない会話をしているとレイが話しの本質を戻す。
「まあ数が多ければ敵もそうそう仕掛けては来ないだろうという事だ。それに今回の任務であるジャブローからの艦隊の出迎えの意味もある」
「そうなんですね」
「まあ、こんな派手にしちゃうと敵にも勘繰られるかもしれんけど、上もそんだけ面子を保つのと臆病風に吹かれてで葛藤してんのよ」
「こちらサーペント01よりホワイトユニサスへ。これより第18MSアグレッサー隊は前に出てフォーメーションを組む」
トムはMS隊の中でも最後尾に着き全体を見渡せる位置にいた。
「ホワイトユニサス了解。艦隊旗艦であるこちらはこれより後方に位置し前進します」
「了解。改めて確認しますが現況において、そちらの試験隊MSは私の管理下ではないので指揮についてはそちらの艦で願います」
「了解です」
この艦隊はあくまで臨時編成であり一時的なものである。ルナツーからの命令でホワイトユニサスはジャブローから上がって来るティアンム艦隊の先遣隊の護衛をする。本来、ホワイトユニサスは実戦部隊ではない為、このような任務には就かないが、先の地球上空の戦闘によりルナツー司令部も試験隊を前線に出さなくてはならない位に逼迫しているようだ。
「新造戦艦と新型MSを見せりゃ地球から来るお偉方も喜ぶだろうからね。こちらとしてはやれやれだよ全く」
イズモは艦長席から飛び立つMS部隊の景色を眺めながらボヤく。
「ですがサラミス4隻にこの数のMSが揃うと中々壮観です」
レイはブリッジの前面窓の前で、腰に手を当てながら満足そうな顔をしている。
「何か変なのを寄せつけなきゃいいんだけどねぇ…。こういう時の俺の感ってよく当たるのよ」
「イッ!?ヤメてくださいよ艦長。縁起でもない!」
航宙士のロルフ・スクレイド准尉は首だけ振り向き驚いた顔を見せると、レイは呆れて溜め息を吐いた。
「各員、戦闘ではないからと気を緩めるな!名だたるティアンム艦隊を迎えるのだ。引き締めていけ!」
イズモの余計な一言を払拭すべくレイは指揮官らしく振る舞ってみせた。
「いや〜、昨日は語ったなチェスター」
バルはチェスターのガンダムへ通信を入れる。
「おい、よせよバル。聞かれるぞ」
「大丈夫だって。接触回線だからよ」
「意味なく触れてたら不自然だろ」
「連れないなチェスターは」
バルの機体に更にミッシェルのジムが触れ3機は連なった状態になる。
「でも酒がないのは寂しかったなぁ」
ミッシェルは言う。
「当たり前だろ!戦艦の中なんだから!」
「ソフトドリンクで乾杯とはハイスクールのお子様みたいだったな」
「けどよ、昨日も言わなかったが教官とは何を話したんだよ?」
「言った筈だぞ。ただの昔話だよ」
「何だよ〜、親友にも明かせないのか〜?」
「だから、そんなんじゃないって!?もう離れろ!怒られんだろっ!」
チェスターはジムを突き放すとスラスターのスロットルを入れた。
「へいへい…、友よまた語ろうぜ…」
〜to be continued〜
ご覧いただきました皆様ありがとうございます(^^♪
今回、戦闘パートはなく落ち着いたドラマパート主体でした。風景カットは私が観光場所に出掛けた時に撮影し一部加工してます。ジオン側はきな臭くもあり、あのMA乗りの方がまだ昇進前で登場しました!
対する連邦軍もMSパイロットと言っても人間ですから自分が何者で思い悩み葛藤もあるかと思います。歴代ガンダム作品は単純にMSカッコイイだけでなく、そこに『人がいる』事で数多くのファンを獲得したのではないでしょうか
( ゚д゚)
ではガンプラ紹介へ。カット数が少ないですがご紹介はジム指揮官機でございます!頭はHGUCジムですが、その下はエントリーグレードのRX-78-2です
(^。^)
今回初挑戦の改造もあるので制作中の画も入れます。エントリーグレードと言えどプロポーションは流石最近のキットだと感心してしまいます。以外とジムの頭と胴体のバランスに違和感がなかったのには驚きました(゚д゚)!脚部とフンドシはパテ&プラ板で改造。しかし股間部分が脆くなり破損したので後日作り直しました。
改造に至りましてはこの度『セイラマスオ』氏のエントリーグレード改造例を見本に関節の隙間埋めに挑戦しました∠(`・ω・´)
作例通りランナーの平たい部分をカットしミニプラ板を作成し使用してます。セイラマスオ氏の発想はなんて凄い!モデラーとして最早別格で尊敬します!私は作例みたいなハイレベルな真似は出来ないのでここまで〜。
でもこのミニプラ板、1/144にはサイズ的に使い勝手が良くかなり重宝!お財布にも優しくエコですのでオススメ改造ですヘ(゚∀゚ヘ)
あとバックパックの改造にプラサポシリーズを使用。本来ジョイント作成用の部品ですが、こんな感じでディテールアップに使いました!ジャストフィット!肩や脚部にも一部使ってます〜
脚部の物足りなさは百均の手芸用の真鍮パイプを挿しました!百均も侮れません!ガンプラは自由だ〜!
今回のジムはお手軽な改造ですので、ちょっとオリジナルに挑戦してみたいなという方には丁度よいかも知れません(^○^)
次回は白熱!!MS戦闘シーンをお届けします!師との再会を果たすが、いまだ自分自身について自信が持てないチェスター。与えられた任務を遂行しながらもザビ家への疑念を抱き、見えざる所で動きだすトライバル隊。物語の歯車は加速しだす!
MSはG-3ガンダム(追加オプション装備型)を紹介予定!
また見てくれたら嬉しいです!
(人∀・)タノム
デジラマストーリーできました!
コメント
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ケリィはんがおる…(涙)
いつも読み応えのある物語のご提供、ありがとうございます(^^)毎度引き込まれる緻密な設定に感服します!
今回のジムもEGが素体とは思えないですねー!スネのパイプ加工などチョイ足しで見違えることがわかりました✨
いつの間にかイカスボールがいる…と思ったら別記事で既に公開されているのですね!見落としてしまっていたのでこれから投稿記事を逆走してまいります!
次回作も楽しみにしておりますね(^^)
u-3さんへ!
コメントありがとうございます☺️
物語へのご感想嬉しく思います😭
ケリィさんはまだ『俺はまだ燃え尽きちゃいない! 』どころか現役バリバリでございます💪ですのでこれからの活躍をご期待ください✨
EGは改造入門にもお手軽で良キットでした~!
episode1のコマンド・ボールに着目ありがとうございます🙇
宇宙の挽歌も進んでまいりましたので、お楽しみください✌️
『 月刊ガンダムエース』ならぬ
『 月刊GUNSTAエース』で頑張ります🙌
失礼します。毎回濃密なストーリー、完成精度がとても高いMS達を期待に胸を踊らせて拝見、拝読させて頂いております。今回も「へー」「成る程」「そっかぁ」などと一人納得の声を脳内で叫んでおりました。☝️からも素晴らしい投稿記事を楽しみにしております🤗
みずかトモカサさんへ!
コメントありがとうございます😃
ありがたいコメント恐縮です🙇
世界観を壊さないようサンライズ( 現バンダイナムコフィルムワークス)さんへリスペクトを込めて物語を作ってます😌
ガンプラもGUNSTAさんで皆さんの作品を見て勉強してます!
また次もお楽しみください🌟
申し訳ありません。「☝️」は「此からも」と書き込もうとしてミスタップをして仕舞いました😌⤵️
お邪魔させて頂きま~す😆✨
いや~今回も濃密なストーリー展開楽しませて頂きました🙌毎回思いますが、キャラクターのセリフが原作を崩すことなく見事に描かれていて感服します😔💦
ビグレロのパイロットがケリィさんだったとは❗ケリィさんの一年戦争時の活躍が不明のままなので、ナイスチョイスですね👍️✨
そして読み進めて嬉しいプリムス艦隊の存在と紅い機体への兵士たちの恐怖描写🎵コラボレーション感謝です🤭
ジム隊長機も一見するとEGとは判らぬ仕上がり❕素晴らしいです👍️
ジオン側はかなりキナ臭い感じになってきて、この物語はア・バオア・クーまで続く予感がしますわ🤭💡
なにはともあれ次回も楽しみにしております😌✨
モトッチさんへ!
いらっしゃいませ🙇いつも嬉しいコメントありがとうございます!
宇宙世紀映像作品は全部一通り見て、イメージを崩さないよう心掛けております🥸
ケリィさんはコミックで一年戦争の活躍を少し描かれているのですが、ソロモン戦辺りなので、そこを外しオファーさせていただきました✨
ドズル・ザビ麾下の描写はガトー大尉同様ないので、知られざる宇宙世紀を開拓しました📖
モトッチさん、ジョニー・ライデンを進めてましたので、私も会話の中でプリムスを取り入れてみました🤭
助っ人参戦のお話もいつか回収いたしたいと思います💪
ジムもそうですが最近はガンプラでも色々な改造に挑戦してます〜
ジオンはザビ家の派閥、ダルシア首相の共和国勢力と混沌としてますが、他にはない歴史の影に埋もれた宇宙世紀を作ります!
予定では一年戦争終結まで行くつもりです💪
『 ルーニック基地』『 方舟』にはどんな背景があるか、ご期待ください😉
密度の濃い物語楽しみにしています😆✨今後も狙えるポイントある時は絡ませて頂きたいと思います👍️
承諾なしで出演して頂いたG-3登場も回収して下されば嬉しい限りです🙌しかしながらG-3登場にあたり、外装等ない状態での出演で申し訳ありませんでした🤭💦
コラボ🆗です👍
また楽しみです😁
G-3は当初からガンダム・ザ・ライドのハロウィン隊に繋げるのにノーマルに戻せる設定ですのでノープロブレムですよ🥸
今回は人間ドラマメインでしたが、楽しく読ませて頂きました〜😄あのケリィさんが出てきた時には驚きました!知ってるキャラが出てくるとワクワクしますね(笑)。
EGガンダムボディのジムも違和感なく、そしてカッコ良く仕上がってますね~👍次回はG-3ガンダム登場&白熱の戦闘シーン!?これはまた楽しみです😆
Sont@さんへ!
いつも嬉しいコメントありがとうございます😉
モビルアーマー乗りをキャスティングする時にトクワン、デミトリー( TV版ファースト)、クルト( 0083)と挙げましたがマイナー路線すぎて自分じゃ上手く活躍させる自信がないと思いメジャー所のケリィさんにお願いしました😅
ジムはあそこまでの改造が精一杯でしたが、それなりで満足してます🙂
セイラマスオ氏はEGガンダムをランナー切り出しプラ板でフルアーマー化してたのでとんでもなかったです🌋
次回のG-3ガンダムはヤシマ重工製OP装備の重火器型ですのでお楽しみに👍
いやぁ~、堪能させて頂きました(zaku-kao5)戦闘描写がなくてもこれだけ読めるのは、MSV-Kさんの文才ですね!登場人物の魅力も輝いていて、まさかのケリィ登場に興奮しております(zaku-kao2)ガンダムボディのジムもオリジン版のようなスタイリッシュさがあり格好良いです☺️
EGでザクとか出してくれないかな~と心からカツボウしておりますw
meg-oceroさんへ!
いつも嬉しいコメントありがとうございます😄
誤字脱字も多く文才なんて恐縮です😅
ガンダムは人間を描く宇宙大河ドラマでもあるので色々資料を探し練ってます📖
ケリィさんはエンゲージなんかでソロモン戦辺りにビグロに乗っているらしいので、その前の話階級が上がる前に登場していただきました✨
ジムも前から2本差しを作ろうと思っていてEGでお手軽な感じで作りましたが以外と完成度が良かったです✌️
EGザク確かに欲しい💡
量産機ならではのカラバリや改造練習に手を出しやすい⭐
こんにちは。宇宙世紀好きなビルダーです。
ガンプラとデジラマで、まだ未開拓の宇宙世紀を切り開きます。
フォローしてくれたら喜びます(*´ω`*)
オリジナルデジラマストーリー
「宇宙の挽歌」を不定期連載中!
頑張ります!
HGドム試作実験機(モア・グレイシー仕様)
皆さんこんにちは ∠(`・ω・´) 今年もあと2ヶ月を切りま…
HGUC G-3ガンダム(ヘビーウェポン装備)
皆さんこんにちは!(^○^) 少しづつ秋めいてきましたが、お…
HGUC コマンド・ボール
皆さんこんにちは!\(^o^)/変化の激しい天気ですが負けず…
HGUCガンプラデジラマSS「宇宙世紀戦場フォト」
皆さんこんにちは。いや〜暑い… (;^ω^) 以前、予告した…