「衝撃の鷹」墜つ···

〜ある日のガンプラバトルにて〜

初華「こころ先輩が···負けた!?」

こころが2年にわたり愛用してきた、インパルスとウイングゼロのミキシングガンプラ「インパルスアキピテール」。

だが、その疲労は如何ともし難く、この日のデストロイとのガンプラバトルで両脚をもがれ、ツインバスターライフルは片側だけになってしまう。

こころ「遺憾ながら、このレッグフライヤーを放棄する」

チェストフライヤーのみの状態でインパルスを自陣に退却させ、こころは自身の敗北をジャッジに申告した。

ここまでの28試合目にして、初めての黒星である。

初華「初黒星でしたね」

こころ「何、覚悟はできていた。だが私には、次の切り札というものがある。それを次の試合の前に見せてやろう」

こころは今回の敗戦を予見していたのか、新たなインパルス改造プランを立てており、既に実行に移していたのだ！

そして3週間後···

初華のもとを、こころ、そしてシャーリーが訪ねてきた。

こころ、そしてシャーリーの手にある謎の箱。

まず、こころが取り出したものは···

こころ「見よ初華！イモータルジャスティスの力を得たチェストフライヤーだ」

ウイングゼロのものから、イモータルジャスティスのものに置き換えられたバックパックと、ストライクフリーダムのビームライフルを両下腕に装備したインパルスの上半身。

初華「両腕にあるビームライフルがストライクフリーダムのものになりましたね」

シャーリー「もっとも、ダボの向きの関係で、マウントが変わっているが」

こころ「だが驚くには早すぎる。そのライフル、ここなるレッグフライヤーに付けることもできるのだ。開けよ、シャーリー」

言われるまま、シャーリーは箱からそのレッグフライヤーを出す。

初華「これは···Zガンダムの脚!?」

インパルスの腰部に、Zガンダムの脚。

サイドアーマーはなくなり、短砲身のキャノン砲のようなものに置き換わっている。

こころ「股関節のポリキャップの勘合がインパルスとZガンダム203(REVIVE版)とで同じだということを利用したものでな」

シャーリー「これにより宇宙世紀のサイコミュ技術をも取り込んだ。バイオセンサー、というものだそうだ」

初華「他はZZとジ・オにしか搭載されていないシロモノでしたね」

ところで、初華の部屋では「ARIA」のサウンドトラックが流れていた。そのトラックが、ある曲を流し終えたとき、こころはトラックを止めさせ、こう声を張り上げた。

「これよりインパルスアキピテールの名を放棄すると共に、この曲に肖り、本MSを次の通り命名する」

果たして、こころによる再改造ガンプラの名前やいかに？

〜次回に続く〜