HGUC ザク電子偵察機

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皆さんこんにちは!!列島では美しい桜が咲き誇っていますが、いかがお過ごしでしょうか?

( ^ω^ )

ジーク始まりましたね!皆さん観てますか〜?

新作アニメに負けず本家宇宙世紀も盛り上げますよ〜!

「…と、おっさんが言っている…」

……冗談さて置き『宇宙の挽歌』本編に戻って参りました!

新章第1弾はザク電子偵察機でございます!

昔、ガンベで買ったエコプラHGUCザクⅡを使ったんですが、旧キットMSVのザク強行偵察型とミキシングしてます。旧HGUCは旧キットMSVとスタイル的に相性が良かです

(^^♪

ホントは強行偵察型を作ろうとしたが、パーツの組み込みが上手くいかず挫折したからオリジナルにしちゃおう♪という1品です

(^.^;

いつものようにガンプラ紹介は最後にしますので次へ参ります!

GUNSTAエース「5月号」です!!今号は表紙にさーしースー氏ご参加していただきました〜、拍手!!ヽ(^o^)丿このMS-05B ザクⅠ 無識別型はミリタリーテイストの色濃い現地改修機!戦わずに語る地上のリアリティある物語も必見でございます!まだ見てない方はぜひ遊びに行ってください〜引き続き表紙コラボの方募集しております!そしてモトッチさんとのコラボ企画も追加の続報がありますのでお楽しみに!(`・ω・´)ゞ では宇宙の挽歌第四幕episode1、デジラマストーリー行きます!UC:00079、12月初頭。ジオン軍によるジャブロー攻略作戦は失敗に終わり、戦局は更にジオン軍が劣勢に追い込まれる構図となる。これにより地球連邦軍も本格的に宇宙への攻勢を始め、第13独立戦隊となったホワイトベースもジャブローから出航を控えていた。宇宙でも散発的なMS戦が多くなり、戦いの激しさが日に日に増していくのが目に見えてくる。ホワイトユニサスも試験部隊から実戦部隊へと編成され、その脚の速さから新型MSを運用する遊撃隊となった。対するトライバル隊も戦果を上げドズル・ザビ中将の指揮下にありつつ、秘匿の暗号符丁「アララトサンニムカエ」により独自作戦を開始。それにより地球上空付近では両軍がそれぞれの目的の為に息を潜めそこにいた。混迷渦巻く地球軌道上の戦いはいかに!?ではどうぞ〜!

GUNSTAエース「5月号」です!!

今号は表紙にさーしースー氏ご参加していただきました〜、拍手!!

ヽ(^o^)丿

このMS-05B ザクⅠ 無識別型はミリタリーテイストの色濃い現地改修機!戦わずに語る地上のリアリティある物語も必見でございます!

まだ見てない方はぜひ遊びに行ってください〜

引き続き表紙コラボの方募集しております!

そしてモトッチさんとのコラボ企画も追加の続報がありますのでお楽しみに!

(`・ω・´)ゞ

 

では宇宙の挽歌第四幕episode1、デジラマストーリー行きます!

UC:00079、12月初頭。ジオン軍によるジャブロー攻略作戦は失敗に終わり、戦局は更にジオン軍が劣勢に追い込まれる構図となる。これにより地球連邦軍も本格的に宇宙への攻勢を始め、第13独立戦隊となったホワイトベースもジャブローから出航を控えていた。宇宙でも散発的なMS戦が多くなり、戦いの激しさが日に日に増していくのが目に見えてくる。

ホワイトユニサスも試験部隊から実戦部隊へと編成され、その脚の速さから新型MSを運用する遊撃隊となった。対するトライバル隊も戦果を上げドズル・ザビ中将の指揮下にありつつ、秘匿の暗号符丁「アララトサンニムカエ」により独自作戦を開始。

それにより地球上空付近では両軍がそれぞれの目的の為に息を潜めそこにいた。

混迷渦巻く地球軌道上の戦いはいかに!?

ではどうぞ〜!

「こちらセンリガン00からノアズ・アークへ。取れますか?」「こちらノアズ・アーク、どうぞ」「予定のポイントαに到着。機体は現地に固定。これより観測用ドローンにて索敵警戒を継続する」「ノアズ・アーク了解」ザク電子偵察機は緩やかに進みを止めると姿勢制御で位置を整える。パイロットのハイト・グロリア曹長は次の作業の為に、操縦レバーから手を離すとパネルチェックを始める。「コイツを使うのは初めてだな…、ていうか元々複座式なんだから1人じゃする事多すぎなんだよな」小言を言いながらも手際良く手順を熟すと、この機体にだけ搭載されている観測ドローンの操縦レバーをコクピット正面から引き出す。「…ドローンカメラをメインモニターに繋げて、座標合わせ、レーザー通信感度チェック」一つ一つ声に出しながら作業を進め、ハイトはザクのモノアイの発光を消した。偵察行動の際はモノアイの発光は敵機に位置を知らせる恐れがある。「粒子濃度が濃いな、溺れちまいそうだ」ハイトは機体とドローンをレーザー光通信で繋げる。ミノフスキー粒子によるレーダー撹乱や電波妨害がある中でもレーザー光通信なら遠距離でもやり取りが行える。

「こちらセンリガン00からノアズ・アークへ。取れますか?」

「こちらノアズ・アーク、どうぞ」

「予定のポイントαに到着。機体は現地に固定。これより観測用ドローンにて索敵警戒を継続する」

「ノアズ・アーク了解」

ザク電子偵察機は緩やかに進みを止めると姿勢制御で位置を整える。パイロットのハイト・グロリア曹長は次の作業の為に、操縦レバーから手を離すとパネルチェックを始める。

「コイツを使うのは初めてだな…、ていうか元々複座式なんだから1人じゃする事多すぎなんだよな」

小言を言いながらも手際良く手順を熟すと、この機体にだけ搭載されている観測ドローンの操縦レバーをコクピット正面から引き出す。

「…ドローンカメラをメインモニターに繋げて、座標合わせ、レーザー通信感度チェック」

一つ一つ声に出しながら作業を進め、ハイトはザクのモノアイの発光を消した。偵察行動の際はモノアイの発光は敵機に位置を知らせる恐れがある。

「粒子濃度が濃いな、溺れちまいそうだ」

ハイトは機体とドローンをレーザー光通信で繋げる。ミノフスキー粒子によるレーダー撹乱や電波妨害がある中でもレーザー光通信なら遠距離でもやり取りが行える。

「ドローン、ロック解除」左手に持ったシールドからドローンは切り離されるとスラスターで前進した。「…ウゲェ、目が回る」ハイトはドローンの映像を見て舌を出し表情を歪ませた。ドローンの操縦には不慣れであり、噴射によるベクトルが上手く射抜けず回転してしまう。「このじゃじゃ馬、落ち着きなさいよ!」なんとか姿勢制御により安定させるとドローンは地球軌道上の太陽が当たらない夜側の闇に消えていく。「ふぅ、ヤレヤレ」ハイトは一山越え一旦落ち着くと通信が入る。「こちらトライバル・リーダー、ウォーリア01。センリガン00、聞こえるか?」「隊長ですか!?…じゃなかった。こちらセンリガン00です」「ノアズ・アークがここにいれるのは、あと3時間がいいところだろう。それまでの間、地球の裏側を頼む。1人でも多くの同胞を拾い上げる」「了解です。この電子偵察機の目なら蟻の子だって見つけますよ」「頼もしいな」「…隊長、一つ聞いてもよろしいですか?」「どうした?」「俺達、大丈夫ですよね?軍法会議にかけられないですよね?」この問いにコールサインウォーリア01、のモア・グレイシー少佐は少し間を開け応えた。「現行のジオン公国軍が続くなら軍法会議は避けられないだろう。だがお前達にその責任は負わせない」「じゃあ、隊長や艦長はどうなるんですか?」「今、お前が心配する事ではない。これ以上の会話は任務に支障をきたす。切るぞ」今は言う事はないとばかりにモアは通信をやめた。(……隊長、俺達は間違ってないんですよね…?)

「ドローン、ロック解除」

左手に持ったシールドからドローンは切り離されるとスラスターで前進した。

「…ウゲェ、目が回る」

ハイトはドローンの映像を見て舌を出し表情を歪ませた。ドローンの操縦には不慣れであり、噴射によるベクトルが上手く射抜けず回転してしまう。

「このじゃじゃ馬、落ち着きなさいよ!」

なんとか姿勢制御により安定させるとドローンは地球軌道上の太陽が当たらない夜側の闇に消えていく。

「ふぅ、ヤレヤレ」

ハイトは一山越え一旦落ち着くと通信が入る。

「こちらトライバル・リーダー、ウォーリア01。センリガン00、聞こえるか?」

「隊長ですか!?…じゃなかった。こちらセンリガン00です」

「ノアズ・アークがここにいれるのは、あと3時間がいいところだろう。それまでの間、地球の裏側を頼む。1人でも多くの同胞を拾い上げる」

「了解です。この電子偵察機の目なら蟻の子だって見つけますよ」

「頼もしいな」

「…隊長、一つ聞いてもよろしいですか?」

「どうした?」

「俺達、大丈夫ですよね?軍法会議にかけられないですよね?」

この問いにコールサインウォーリア01、のモア・グレイシー少佐は少し間を開け応えた。

「現行のジオン公国軍が続くなら軍法会議は避けられないだろう。だがお前達にその責任は負わせない」

「じゃあ、隊長や艦長はどうなるんですか?」

「今、お前が心配する事ではない。これ以上の会話は任務に支障をきたす。切るぞ」

今は言う事はないとばかりにモアは通信をやめた。

(……隊長、俺達は間違ってないんですよね…?)

「ザクは何処からいれたらいいんだっ!?」「MSは置いてけ!!先ずは人命が優先だ、負傷者からどんどん運んでいくんだよ!!」「ザクだって貴重な戦力だろうに!?」「バカヤローっ!!命とMS、天秤にかけるまでもねぇだろうっ!!そいつ載せたら他に助けられる人間が乗せられねぇだろうが!!」甲板兵とザクのパイロットが激しく口論する。「じゃあ、コイツはどうするんだよ?」「地球に向けて大気圏で燃やしちまえ!!」「なんて無茶苦茶なっ!?」「うるせぇ!!こっちだっていつまでもここに居られねぇんだ!!早く捨てちまえ!」甲板兵は青く輝く地球を指さし怒号を浴びせる。ザクは貴重な戦力である事には間違いない。だが今は過酷な地上戦を生き延び、重力の底から這い上がってきた同胞を助ける方が優先だ。「…畜生、あばよ相棒…」ザクのパイロットはコクピットを開くとAUTO操作にし艦からゆっくりとザクを遠ざける。ザクは自爆させるにも爆薬はなく、仮にあったとしても艦の前ではそんな真似は出来ない。そして、そのまま放置し連邦軍に使われる位なら自らの手で大気圏に落とすのが最も合理的であった。

「ザクは何処からいれたらいいんだっ!?」

「MSは置いてけ!!先ずは人命が優先だ、負傷者からどんどん運んでいくんだよ!!」

「ザクだって貴重な戦力だろうに!?」

「バカヤローっ!!命とMS、天秤にかけるまでもねぇだろうっ!!そいつ載せたら他に助けられる人間が乗せられねぇだろうが!!」

甲板兵とザクのパイロットが激しく口論する。

「じゃあ、コイツはどうするんだよ?」

「地球に向けて大気圏で燃やしちまえ!!」

「なんて無茶苦茶なっ!?」

「うるせぇ!!こっちだっていつまでもここに居られねぇんだ!!早く捨てちまえ!」

甲板兵は青く輝く地球を指さし怒号を浴びせる。ザクは貴重な戦力である事には間違いない。だが今は過酷な地上戦を生き延び、重力の底から這い上がってきた同胞を助ける方が優先だ。

「…畜生、あばよ相棒…」

ザクのパイロットはコクピットを開くとAUTO操作にし艦からゆっくりとザクを遠ざける。ザクは自爆させるにも爆薬はなく、仮にあったとしても艦の前ではそんな真似は出来ない。そして、そのまま放置し連邦軍に使われる位なら自らの手で大気圏に落とすのが最も合理的であった。

「艦長、本艦への収容率40%完了。未だ識別信号多数。地球よりまだ友軍が上がって来ます」広いメインブリッジの中、1人の通信士が報告する。「…そうか、ジャブロー攻めは失敗に終わったか。いや、時間稼ぎとしては及第点か…。まあいい、可能な限り拾ってやれ」「MSを入れなければ格納庫も使い、まだ1000人以上はいけます!」「構わん、艦載機は単独でも帰れる。今は地の底で地獄を見てきた仲間達に温かい食事と心落ち着く場をな…」艦長と呼ばれる老兵は真っ白く長く伸びる顎髭を触りながら、メインブリッジから救出作業を眺めた。「散発的でもジャブローが攻撃を受けている間は艦は簡単には上がって来られない。それまでの短い時間が勝負だからな…」するとブリッジに無線が入る。「こちらトライバルリーダー、ウォーリア01、ノアズ・アークへ」「こちらノアズ・アーク、どうぞ」「定期連絡だ。半径3000以内に異常なし、更にセンリガン00により索敵範囲を拡げる」「異常なし了解」「そちらの救助活動進行率について教えてほしい」「現在、救難信号により救出した兵達は40%を収容完了。いまだ地球より上がるHLV、ホートルを複数確認し、作業時間は活動限界時間まで掛かる予測です」「了解した」「グレイシー少佐聞こえるか?」「艦長ですか?いかがなさいましたか?」「我々に対しどちらが、先に噛みついてくるか分からん…、可能な限り戦闘は避けたい所だが万一の時はどちらが来ても攻撃を許可する」「……了解しました」「その場合、帰還兵達を巻き込まない様、上手くやってくれ」「……心得ております」モアは落ち着いた口調であったが、その表情には何処か緊張感が漂っていた。

「艦長、本艦への収容率40%完了。未だ識別信号多数。地球よりまだ友軍が上がって来ます」

広いメインブリッジの中、1人の通信士が報告する。

「…そうか、ジャブロー攻めは失敗に終わったか。いや、時間稼ぎとしては及第点か…。まあいい、可能な限り拾ってやれ」

「MSを入れなければ格納庫も使い、まだ1000人以上はいけます!」

「構わん、艦載機は単独でも帰れる。今は地の底で地獄を見てきた仲間達に温かい食事と心落ち着く場をな…」

艦長と呼ばれる老兵は真っ白く長く伸びる顎髭を触りながら、メインブリッジから救出作業を眺めた。

「散発的でもジャブローが攻撃を受けている間は艦は簡単には上がって来られない。それまでの短い時間が勝負だからな…」

するとブリッジに無線が入る。

「こちらトライバルリーダー、ウォーリア01、ノアズ・アークへ」

「こちらノアズ・アーク、どうぞ」

「定期連絡だ。半径3000以内に異常なし、更にセンリガン00により索敵範囲を拡げる」

「異常なし了解」

「そちらの救助活動進行率について教えてほしい」

「現在、救難信号により救出した兵達は40%を収容完了。いまだ地球より上がるHLV、ホートルを複数確認し、作業時間は活動限界時間まで掛かる予測です」

「了解した」

「グレイシー少佐聞こえるか?」

「艦長ですか?いかがなさいましたか?」

「我々に対しどちらが、先に噛みついてくるか分からん…、可能な限り戦闘は避けたい所だが万一の時はどちらが来ても攻撃を許可する」

「……了解しました」

「その場合、帰還兵達を巻き込まない様、上手くやってくれ」

「……心得ております」

モアは落ち着いた口調であったが、その表情には何処か緊張感が漂っていた。

「以上、報告を終わります!」ホワイトユニサスのブリッジでゼノ・イーゲル中尉は艦長へ任務完了の旨を伝える。「はい、ご苦労さん。彼は大丈夫かね?」ホワイトユニサス艦長のイズモ・アキヅキ中佐は艦長席からゼノに問う。「ハイマンですか?…、荒療治かとは思いますが、奴ならやれる筈です。軍医からも身体面においては了承を得ています」「…う〜ん、まあそうなんだけどね」イズモは悩ましい顔をする。「やはり貴官が乗るべきだったんじゃないか、イーゲル中尉?」会話に割って入ったのは同じくブリッジにいた副艦長のレイ・ローランド少佐だ。「またその件ですか、副艦?」「あの戦闘から本来ならハイマン少尉は後方送りになってもおかしくない状態であったのだぞ」「ですから軍医からは了解を得ていると…」「そういう事を言っているのではない」「でしたら何です、またアイツを最前線に送り込むのに何か問題でも?それは奴の父親に配慮しろという事ですか?」「口を慎め中尉、要らぬ憶測でものを言うな!」「……はいはい、双方そこまで。新型のパイロットへの推薦は中尉の強い希望があったし、当の本人も了解したからね。まあ最終的に命令を下したのは艦長である俺だからさ」イズモは手をパンパンと叩きながら二人の口論を遮るが、ゼノは続ける。「実戦部隊になったと言ってもパイロットを務める以上リスクは変わらないでしょう?」「まぁまぁ、中尉の意見も最もだ。軍人であるからにはどこに居ても死のリスクは避けられない。だが少佐が言いたいのは新型には手負いの人間が乗るより、健康状態に問題なく経験値も高い中尉が乗る方が合理的だって言いたいだけだからさ?」「ですがっ…!?」「それが『偽りの英雄』の本性か?」そう口を開いたのはレイだった。

「以上、報告を終わります!」

ホワイトユニサスのブリッジでゼノ・イーゲル中尉は艦長へ任務完了の旨を伝える。

「はい、ご苦労さん。彼は大丈夫かね?」

ホワイトユニサス艦長のイズモ・アキヅキ中佐は艦長席からゼノに問う。

「ハイマンですか?…、荒療治かとは思いますが、奴ならやれる筈です。軍医からも身体面においては了承を得ています」

「…う〜ん、まあそうなんだけどね」

イズモは悩ましい顔をする。

「やはり貴官が乗るべきだったんじゃないか、イーゲル中尉?」

会話に割って入ったのは同じくブリッジにいた副艦長のレイ・ローランド少佐だ。

「またその件ですか、副艦?」

「あの戦闘から本来ならハイマン少尉は後方送りになってもおかしくない状態であったのだぞ」

「ですから軍医からは了解を得ていると…」

「そういう事を言っているのではない」

「でしたら何です、またアイツを最前線に送り込むのに何か問題でも?それは奴の父親に配慮しろという事ですか?」

「口を慎め中尉、要らぬ憶測でものを言うな!」

「……はいはい、双方そこまで。新型のパイロットへの推薦は中尉の強い希望があったし、当の本人も了解したからね。まあ最終的に命令を下したのは艦長である俺だからさ」

イズモは手をパンパンと叩きながら二人の口論を遮るが、ゼノは続ける。

「実戦部隊になったと言ってもパイロットを務める以上リスクは変わらないでしょう?」

「まぁまぁ、中尉の意見も最もだ。軍人であるからにはどこに居ても死のリスクは避けられない。だが少佐が言いたいのは新型には手負いの人間が乗るより、健康状態に問題なく経験値も高い中尉が乗る方が合理的だって言いたいだけだからさ?」

「ですがっ…!?」

「それが『偽りの英雄』の本性か?」

そう口を開いたのはレイだった。

「ルナツーではそう呼ばれていたそうだな。貴官の戦歴は知っている。戦闘機時代はMSを含め敵機を5機撃墜しているな。エースと言っても差し支えない戦績だ。だがそれ故に同じ部隊の者にも高い操縦技術を求め、無理な戦闘をしていたそうじゃないか?」「……!?」ゼノは咄嗟にレイに対し鋭い目線を突きつけた。「過大な操縦技術を求められた同部隊の者達は焦りから次々と撃墜され、中には操縦ミスにより自爆した者もいたとか?」「…………」「そして部隊で最後まで生き残ったのは貴官ただ一人。同胞達は誰に殺されたのかな?」「…………ッ!?」ゼノは瞬間的に床を蹴り飛び掛かるとレイに詰め寄り胸ぐらを渾身の力で掴んだ。「…そこまでだっ」イズモは大声こそ出さなかったが、いつもの気怠い顔つきではなく、その険しい表情で一喝する。ゼノはイズモを見ると、その底知れぬ気迫に手を離した。「中尉、パイロットとして如何なる事象に置いても冷静さを欠くのは関心しないよ」「……失礼しました」「私は君の過去には興味がない。今、優先すべきは新型MSを無事に受領し、来たるべき決戦に備える事だからね。中尉は休憩を挟んだらMS格納庫で待機。予定よりかなり押してるから急がないとね」「了解しました」ゼノは敬礼をするとブリッジを後にした。「副艦長、悪戯に安い挑発は見るに堪えないな。大人げないよ」「…申し訳ありません」レイは口ではそう言っているが、気が立っている雰囲気を醸し出している。「中尉も痛い所を突いてはきたが、彼の父親はそんなのを気にするタイプの人間じゃない。軍人というより政治家みたいな感性の持ち主だ」「中佐はお知り合いなんですか?」「知り合いって程のもんじゃないさ。馬が合う感じでもないしね」「そうですか…」「まあ、話しを戻すけど、彼の操縦技術が優れているのは確かだし、適性的にも申し分ない」「……………」「でも悲しいかな…。良い軍人というのは敵においても味方においても死んだ者だけというのは…」

「ルナツーではそう呼ばれていたそうだな。貴官の戦歴は知っている。戦闘機時代はMSを含め敵機を5機撃墜しているな。エースと言っても差し支えない戦績だ。だがそれ故に同じ部隊の者にも高い操縦技術を求め、無理な戦闘をしていたそうじゃないか?」

「……!?」

ゼノは咄嗟にレイに対し鋭い目線を突きつけた。

「過大な操縦技術を求められた同部隊の者達は焦りから次々と撃墜され、中には操縦ミスにより自爆した者もいたとか?」

「…………」

「そして部隊で最後まで生き残ったのは貴官ただ一人。同胞達は誰に殺されたのかな?」

「…………ッ!?」

ゼノは瞬間的に床を蹴り飛び掛かるとレイに詰め寄り胸ぐらを渾身の力で掴んだ。

「…そこまでだっ」

イズモは大声こそ出さなかったが、いつもの気怠い顔つきではなく、その険しい表情で一喝する。ゼノはイズモを見ると、その底知れぬ気迫に手を離した。

「中尉、パイロットとして如何なる事象に置いても冷静さを欠くのは関心しないよ」

「……失礼しました」

「私は君の過去には興味がない。今、優先すべきは新型MSを無事に受領し、来たるべき決戦に備える事だからね。中尉は休憩を挟んだらMS格納庫で待機。予定よりかなり押してるから急がないとね」

「了解しました」

ゼノは敬礼をするとブリッジを後にした。

「副艦長、悪戯に安い挑発は見るに堪えないな。大人げないよ」

「…申し訳ありません」

レイは口ではそう言っているが、気が立っている雰囲気を醸し出している。

「中尉も痛い所を突いてはきたが、彼の父親はそんなのを気にするタイプの人間じゃない。軍人というより政治家みたいな感性の持ち主だ」

「中佐はお知り合いなんですか?」

「知り合いって程のもんじゃないさ。馬が合う感じでもないしね」

「そうですか…」

「まあ、話しを戻すけど、彼の操縦技術が優れているのは確かだし、適性的にも申し分ない」

「……………」

「でも悲しいかな…。良い軍人というのは敵においても味方においても死んだ者だけというのは…」

「…手紙?」チェスター・ハイマン少尉はコクピット内上部のパネルの隙間に刺さっていたレトロ調な封筒を見つける。誰の物かは分からないがチェスターは細やかな好奇心から封筒を手に取る。そして中から1枚の紙を抜きそれを拡げるとチェスターは目を通した。「〜ZEROのパイロットへ〜この子をよろしくお願いします。新たな可能性を貴方へシューフィッター クリスチーナ・マッケンジーより」手紙には短くそう書かれていた。チェスターはこの文面から不思議な感覚に包まれた。字体と名前から送り主は恐らく女性なのだろうと推測できる。だが、MSの事を「この子」と表現したり、「新たな可能性を貴方へ」と何を伝えようとしているのか理解に悩んだ。(…まあ悪戯の類ではなさそうだけど)この手紙は機体の開発者の一人が書いた物で、気まぐれで置いていったのだろうと自らを納得させた。(…新たな可能性か…)するとコクピット内に無線が入る。「ハイマン少尉聞こえるかい?」「…は、はい。聞こえます」機体の外から無線を入れたのは、ホワイトユニサスのメカニックの1人、モーラ・バシット少尉だ。「軍の周波数は合っているわね?」「問題ないです」「ならOK。私は駆動系や装甲のチェックを他の仲間とするから中は頼んだわ。マニュアルはあるでしょ?」「…ええ、まあ。基本は変わらないので多分大丈夫かと」「多分って…、本当に大丈夫なの?」不明瞭な返事にモーラは不安げに聞く。「大丈夫ですよ。中尉から喝を入れられましたから…」「けどアンタはっ…、」モーラは途中で言葉を止める。チェスターの体調が万全でない事、目の前で親しい友と師を失ったのは艦内では噂になっておりモーラも知っていた。そして乗っていたガンダムは戦闘不能までダメージを受けると、撃墜寸前となり最悪、戦死してもおかしくはない状況であった。「…けど何です?」「いや…、中尉にケツを叩かれたか知らないけど無理をするんじゃないよ!」「了解です」モーラははぐらかすと一旦機体から離れた。幸いにもチェスターは何の事かは気づかず、マニュアル片手にそのまま機体のチェックを続けた。手紙の事も言おうと思ったが、今でなくても良いだろうと紙はマニュアルの間に挟んだ。

「…手紙?」

チェスター・ハイマン少尉はコクピット内上部のパネルの隙間に刺さっていたレトロ調な封筒を見つける。誰の物かは分からないがチェスターは細やかな好奇心から封筒を手に取る。そして中から1枚の紙を抜きそれを拡げるとチェスターは目を通した。

「〜ZEROのパイロットへ〜

この子をよろしくお願いします。新たな可能性を貴方へ

シューフィッター クリスチーナ・マッケンジーより」

手紙には短くそう書かれていた。チェスターはこの文面から不思議な感覚に包まれた。字体と名前から送り主は恐らく女性なのだろうと推測できる。だが、MSの事を「この子」と表現したり、「新たな可能性を貴方へ」と何を伝えようとしているのか理解に悩んだ。

(…まあ悪戯の類ではなさそうだけど)

この手紙は機体の開発者の一人が書いた物で、気まぐれで置いていったのだろうと自らを納得させた。

(…新たな可能性か…)

するとコクピット内に無線が入る。

「ハイマン少尉聞こえるかい?」

「…は、はい。聞こえます」

機体の外から無線を入れたのは、ホワイトユニサスのメカニックの1人、モーラ・バシット少尉だ。

「軍の周波数は合っているわね?」

「問題ないです」

「ならOK。私は駆動系や装甲のチェックを他の仲間とするから中は頼んだわ。マニュアルはあるでしょ?」

「…ええ、まあ。基本は変わらないので多分大丈夫かと」

「多分って…、本当に大丈夫なの?」

不明瞭な返事にモーラは不安げに聞く。

「大丈夫ですよ。中尉から喝を入れられましたから…」

「けどアンタはっ…、」

モーラは途中で言葉を止める。チェスターの体調が万全でない事、目の前で親しい友と師を失ったのは

艦内では噂になっておりモーラも知っていた。そして乗っていたガンダムは戦闘不能までダメージを受けると、撃墜寸前となり最悪、戦死してもおかしくはない状況であった。

「…けど何です?」

「いや…、中尉にケツを叩かれたか知らないけど無理をするんじゃないよ!」

「了解です」

モーラははぐらかすと一旦機体から離れた。幸いにもチェスターは何の事かは気づかず、マニュアル片手にそのまま機体のチェックを続けた。手紙の事も言おうと思ったが、今でなくても良いだろうと紙はマニュアルの間に挟んだ。

格納庫内は非常灯だけで薄暗かった。シャトルは地球軌道上の夜側に位置しており暗闇の中に停泊している。その為、灯りが外に漏れ敵に見つからないよう極限まで灯は落とされていた。チェスターは無線関係を調整しているとコクピット内にノイズ混じりの歌が聞こえてくる。(……この歌、……知っている?)〜僕たちはいつもいっしょ うれしいこともかなしいことも今は少し遠いかもしれないけれど、見上げれば拡がる宇宙(そら)、いつもそばにいるからサヨナラじゃないよまたたく、小さな光達は、流れ星になって、むかえに来るよまたひとつになろう〜ゆっくりと落ち着いたメロディに何処か懐かしさを感じる。確かに聞いたことがある。しかし、何処で聞いたのか思い出せない。それよりどうしてコクピット内にこの歌が流れてきたのだろう?すると手前のパネルに外部から通信を知らせる赤いランプが光る。チェスターは周波数を合わせ受信する。「こちらはレーチェル・ミルスティーンです。中の方、取れますか?」「はい、どうぞ。チェスター・ハイマンです」通信を入れてきたのはこのシャトルで宇宙にMSを運んできた補給部隊のレーチェル・ミルスティーン中尉だ。「NT‐0は起動できそうですか?」「すみません、自分はメカニックでないので何とも言えませんが、今の所システムに異常はありません」「そうですか。可能な限り急いでください。地上のジャブローでジオンによる大規模な攻撃があったようですから」「ジャブローで?」「最もジャブローに大した損害はないようですが、どうやら地上から撤退する敵が上がり始めています」「了解しました、…あの、」「どうしました?」「いや先程、何処の無線を拾ったのか分からないのですが、歌が聞こえてきて…」「歌?……、ああ海賊放送の」「海賊放送?」「たまに拾うのです。誰が発信しているか分からないけど」「あの歌、何処かで聞いた気がするんですが思い出せなくて…」「あれは『宇宙の子守唄』ですわ」「ああ、そうか!」チェスターはその題名を聞いて思いだした。幼少の頃によく聞いた歌だ。養育テレビで流れていたり自身も幼稚園で歌った記憶が微かにある。

格納庫内は非常灯だけで薄暗かった。シャトルは地球軌道上の夜側に位置しており暗闇の中に停泊している。その為、灯りが外に漏れ敵に見つからないよう極限まで灯は落とされていた。チェスターは無線関係を調整しているとコクピット内にノイズ混じりの歌が聞こえてくる。

(……この歌、……知っている?)

〜僕たちはいつもいっしょ うれしいこともかなしいことも

今は少し遠いかもしれないけれど、

見上げれば拡がる宇宙(そら)、いつもそばにいるから

サヨナラじゃないよ

またたく、小さな光達は、

流れ星になって、むかえに来るよ

またひとつになろう〜

ゆっくりと落ち着いたメロディに何処か懐かしさを感じる。確かに聞いたことがある。しかし、何処で聞いたのか思い出せない。それよりどうしてコクピット内にこの歌が流れてきたのだろう?

すると手前のパネルに外部から通信を知らせる赤いランプが光る。チェスターは周波数を合わせ受信する。

「こちらはレーチェル・ミルスティーンです。中の方、取れますか?」

「はい、どうぞ。チェスター・ハイマンです」

通信を入れてきたのはこのシャトルで宇宙にMSを運んできた補給部隊のレーチェル・ミルスティーン中尉だ。

「NT‐0は起動できそうですか?」

「すみません、自分はメカニックでないので何とも言えませんが、今の所システムに異常はありません」

「そうですか。可能な限り急いでください。地上のジャブローでジオンによる大規模な攻撃があったようですから」

「ジャブローで?」

「最もジャブローに大した損害はないようですが、どうやら地上から撤退する敵が上がり始めています」

「了解しました、…あの、」

「どうしました?」

「いや先程、何処の無線を拾ったのか分からないのですが、歌が聞こえてきて…」

「歌?……、ああ海賊放送の」

「海賊放送?」

「たまに拾うのです。誰が発信しているか分からないけど」

「あの歌、何処かで聞いた気がするんですが思い出せなくて…」

「あれは『宇宙の子守唄』ですわ」

「ああ、そうか!」

チェスターはその題名を聞いて思いだした。幼少の頃によく聞いた歌だ。養育テレビで流れていたり自身も幼稚園で歌った記憶が微かにある。

「知ってますこと?あれは予言の歌だって?」「予言?」レーチェルは唐突に言いだす。「あの歌の本当のタイトルは『宇宙の挽歌』」「『宇宙の挽歌』?」 挽歌とは葬送のとき、柩 (ひつぎ) を載せた車をひく人たちがうたう歌で、人の死を悼んで作る詩歌でもある。タイトルからして子供が慣れ親しむような歌には到底思えない。「あの歌が世に出始めたのは宇宙世紀元年頃、人類が本格的に宇宙に進出を始めた時に流行り始めた歌だと言われているわ」「比較的最近なんですね。旧世紀のものかとおもってました」「でも、この歌の作詞、作曲者は誰か分からないの…」「こんな有名な童謡なのに不明なんですか?」「ええ、当時の有名な作詞作曲家が作ったんじゃないかって、言われているけど真相は未だ分かっていないのです」「でも、それがなぜ予言の歌なんです?」「この戦争が始まってから噂され始めたんだけど、歌の歌詞が地球連邦軍とジオン公国軍の戦いを言っているんじゃないかってゴシップになっているのよ」「…まさか!?」チェスターは話半分に聞き笑った。「あくまで噂ですけど…。それでこの歌を作ったのはニュータイプではないかとも言われてますわ」「ニュータイプって人類が宇宙に出てから進化した人達の事ですよね?宇宙世紀元年に作られた歌だって言ってましたけど、人類が宇宙で生活する前からニュータイプという概念があったんですか?」「さあ、そこまでは私にも分かりませんわ。でもこの歌が今時大戦を予言し、それを作ったのが当時ニュータイプと呼ばれる様な存在の人物だと言うのが界隈では噂になっているの」「……ニュータイプ、…か」だとしたら何の為にそんな歌を作ったのだろう?とチェスターは疑問に思いながら話しを振り返った。「…あら、雑談し過ぎましたわ!兎に角、NT‐0の起動を急いでください!無人機が護衛に着いていても安心なりませんわ!」「そうでしたね、このシャトルは再突入を控えているんでしたね?機体は直接ホワイトユニサスに移送できるよう調整を急ぎます」チェスターはまた作業に取り掛かった。

「知ってますこと?あれは予言の歌だって?」

「予言?」

レーチェルは唐突に言いだす。

「あの歌の本当のタイトルは『宇宙の挽歌』」

「『宇宙の挽歌』?」

 挽歌とは葬送のとき、柩 (ひつぎ) を載せた車をひく人たちがうたう歌で、人の死を悼んで作る詩歌でもある。タイトルからして子供が慣れ親しむような歌には到底思えない。

「あの歌が世に出始めたのは宇宙世紀元年頃、人類が本格的に宇宙に進出を始めた時に流行り始めた歌だと言われているわ」

「比較的最近なんですね。旧世紀のものかとおもってました」

「でも、この歌の作詞、作曲者は誰か分からないの…」

「こんな有名な童謡なのに不明なんですか?」

「ええ、当時の有名な作詞作曲家が作ったんじゃないかって、言われているけど真相は未だ分かっていないのです」

「でも、それがなぜ予言の歌なんです?」

「この戦争が始まってから噂され始めたんだけど、歌の歌詞が地球連邦軍とジオン公国軍の戦いを言っているんじゃないかってゴシップになっているのよ」

「…まさか!?」

チェスターは話半分に聞き笑った。

「あくまで噂ですけど…。それでこの歌を作ったのはニュータイプではないかとも言われてますわ」

「ニュータイプって人類が宇宙に出てから進化した人達の事ですよね?宇宙世紀元年に作られた歌だって言ってましたけど、人類が宇宙で生活する前からニュータイプという概念があったんですか?」

「さあ、そこまでは私にも分かりませんわ。でもこの歌が今時大戦を予言し、それを作ったのが当時ニュータイプと呼ばれる様な存在の人物だと言うのが界隈では噂になっているの」

「……ニュータイプ、…か」

だとしたら何の為にそんな歌を作ったのだろう?とチェスターは疑問に思いながら話しを振り返った。

「…あら、雑談し過ぎましたわ!兎に角、NT‐0の起動を急いでください!無人機が護衛に着いていても安心なりませんわ!」

「そうでしたね、このシャトルは再突入を控えているんでしたね?機体は直接ホワイトユニサスに移送できるよう調整を急ぎます」

チェスターはまた作業に取り掛かった。

「……ん〜、何だあれは?」ハイトはドローンの姿勢制御スラスターの噴射を止め静止させる。地球上空夜側は、地上の明かりが網目になっていたり、疎らな点状が見て取れた。そんな中、ハイトはドローンからの映像に何か映ったのに気づいた。「ズーム上げるか?」何処となく感じる気配に、進むのは危険と思いカメラの調整で対応する。

「……ん〜、何だあれは?」

ハイトはドローンの姿勢制御スラスターの噴射を止め静止させる。地球上空夜側は、地上の明かりが網目になっていたり、疎らな点状が見て取れた。そんな中、ハイトはドローンからの映像に何か映ったのに気づいた。

「ズーム上げるか?」

何処となく感じる気配に、進むのは危険と思いカメラの調整で対応する。

「こりゃマズイかな…?」ノイズは多いが映像には中型のシャトルの後ろ姿と、2つの影が見えた。地球から来た友軍だろうか。いや、救難信号は発していない。これだけでは判断できないとハイトはモアへ通信する。「こちらセンリガン00、トライバル・リーダー、ウォーリア01取れますか?」「こちらウォーリア01、どうした?」「地球裏側に中型のシャトルらしき機影と何か小型艇の様な影があります。ただ所属が分からず隊長に判断を願いたいのです」「中型シャトルだと?映像を回せるか?」友軍が上がってきたなら大半は小型のHLVや大気圏離脱能力のあるザンジバル級の筈だ。しかし敵機を鹵獲した可能性もある。「リアルタイムレーザー通信で回します」モアにドローン映像を送ると暫しの間が開く。モアは送らてきた映像を見た。(あれは我が軍のものではない…。その周りにいるのは連邦軍の無人哨戒艇ではないだろうか)モアは以前自分達が遭遇した無人機とデータ照合をすると直ぐに答えがでた。「照合率100%、連邦軍機か…」救難信号も出さず、明かりを落とし息を潜めるようにいるという事は、鹵獲でなく敵である可能性が高い。「センリガン00聞こえるか?」「どうぞ」「そいつは連邦軍の可能性が高い。不用意に近づくなよ」「了解、自分はどうしますか?」「そのままそのシャトルを監視。何か動きがあれば直ぐに俺に教えろ」「了解しました」まだ相手はハイトの存在に気づいていない様子だ。しかし、シャトルの護衛に着いているのがあの哨戒艇であれば、あちらも目と耳は良い筈である。(……輸送機か、一体何を積んでいるんだ?)モアはその輸送機の積荷が気になったが、今は下手に仕掛けて交戦するのは避けたい所が本音だ。するとモアのドム試作実験機にノアズ・アークから通信が入る。「こちらウォーリア01、ノアズ・アークどうした?」

「こりゃマズイかな…?」

ノイズは多いが映像には中型のシャトルの後ろ姿と、2つの影が見えた。地球から来た友軍だろうか。いや、救難信号は発していない。これだけでは判断できないとハイトはモアへ通信する。

「こちらセンリガン00、トライバル・リーダー、ウォーリア01取れますか?」

「こちらウォーリア01、どうした?」

「地球裏側に中型のシャトルらしき機影と何か小型艇の様な影があります。ただ所属が分からず隊長に判断を願いたいのです」

「中型シャトルだと?映像を回せるか?」

友軍が上がってきたなら大半は小型のHLVや大気圏離脱能力のあるザンジバル級の筈だ。しかし敵機を鹵獲した可能性もある。

「リアルタイムレーザー通信で回します」

モアにドローン映像を送ると暫しの間が開く。モアは送らてきた映像を見た。

(あれは我が軍のものではない…。その周りにいるのは連邦軍の無人哨戒艇ではないだろうか)

モアは以前自分達が遭遇した無人機とデータ照合をすると直ぐに答えがでた。

「照合率100%、連邦軍機か…」

救難信号も出さず、明かりを落とし息を潜めるようにいるという事は、鹵獲でなく敵である可能性が高い。

「センリガン00聞こえるか?」

「どうぞ」

「そいつは連邦軍の可能性が高い。不用意に近づくなよ」

「了解、自分はどうしますか?」

「そのままそのシャトルを監視。何か動きがあれば直ぐに俺に教えろ」

「了解しました」

まだ相手はハイトの存在に気づいていない様子だ。しかし、シャトルの護衛に着いているのがあの哨戒艇であれば、あちらも目と耳は良い筈である。

(……輸送機か、一体何を積んでいるんだ?)

モアはその輸送機の積荷が気になったが、今は下手に仕掛けて交戦するのは避けたい所が本音だ。

するとモアのドム試作実験機にノアズ・アークから通信が入る。

「こちらウォーリア01、ノアズ・アークどうした?」

「こちらノアズ・アーク。ソロモン方面から一隻のムサイ級が接近。艦長命令によりトライバル隊はノアズ・アークまで後退するようにとの指示です」「我々がドズル中将から借りているものではないのか?」「いえ、別働隊のようです。ソロモン基地所属の2隻は動いていません」「…そうか、了解した。急いで戻る」モアは改めて深呼吸し呼吸を落ち着かせると、トライバル隊全機に通信する。「こちらトライバルリーダー、ウォーリア01から各機へ。センリガン00を除く全機はノアズ・アークまで後退。第1種戦闘配置を発令、各火器のセーフティを解除しろ。以上!!」〜to be continued〜

「こちらノアズ・アーク。ソロモン方面から一隻のムサイ級が接近。艦長命令によりトライバル隊はノアズ・アークまで後退するようにとの指示です」

「我々がドズル中将から借りているものではないのか?」

「いえ、別働隊のようです。ソロモン基地所属の2隻は動いていません」

「…そうか、了解した。急いで戻る」

モアは改めて深呼吸し呼吸を落ち着かせると、トライバル隊全機に通信する。

「こちらトライバルリーダー、ウォーリア01から各機へ。センリガン00を除く全機はノアズ・アークまで後退。第1種戦闘配置を発令、各火器のセーフティを解除しろ。以上!!」

〜to be continued〜

ご覧いただきました皆様ありがとうございます!!(≧∇≦)転回の連続で情報量が多く胃もたれしてませんでしょうか?各人物の背景や物語が、この第四幕では濃いんですよ〜。詰め込みまくりですが、最後まで見ていただければと思います!ではガンプラ紹介!今回ご紹介はザク電子偵察機。冒頭にあった挫折から生まれたオリジナルMSVです。実際に強行偵察機から使用したパーツは少なくて、ガンカメラ、フンドシカメラ、ランドセル、ドローンカメラ様に頭部を移植した位です。他はジャンクやビルダーズパーツ、一部ラッカーパテで隙間埋めをしてます。

ご覧いただきました皆様ありがとうございます!!

(≧∇≦)

転回の連続で情報量が多く胃もたれしてませんでしょうか?

各人物の背景や物語が、この第四幕では濃いんですよ〜。詰め込みまくりですが、最後まで見ていただければと思います!

ではガンプラ紹介!今回ご紹介はザク電子偵察機。冒頭にあった挫折から生まれたオリジナルMSVです。実際に強行偵察機から使用したパーツは少なくて、ガンカメラ、フンドシカメラ、ランドセル、ドローンカメラ様に頭部を移植した位です。他はジャンクやビルダーズパーツ、一部ラッカーパテで隙間埋めをしてます。

個人的には元祖大河原MSVっぽい仕上がりになったと思います。ドローン偵察機なんか今風な感じの装備ですが、ミノフスキー粒子のある宇宙世紀では電波が通じにくいので、レーザー通信を取り入れたり辻褄合わせの設定が必要でしたさてお次はモトッチさんとの宇宙世紀コラボ企画の進展を発表!! それは〜っ!?

個人的には元祖大河原MSVっぽい仕上がりになったと思います。ドローン偵察機なんか今風な感じの装備ですが、ミノフスキー粒子のある宇宙世紀では電波が通じにくいので、レーザー通信を取り入れたり辻褄合わせの設定が必要でした

さてお次はモトッチさんとの宇宙世紀コラボ企画の進展を発表!!

 

それは〜っ!?

タイトルが決まりました!!(`・ω・´)シャキーンタイトルは「機動戦士ガンダム アールエックスナンバーズジニアロジー 〜ガルマの遺産と死神〜」でございます!!シナリオについては概ね形になっておりますが、現在ガンプラを鋭意製作中です!もう暫くお時間が掛かりますのでお待ちいただければと思います〜宇宙の挽歌もある為、どちらも進展や新たなリリースがゆっくりになりますがよろしくお願いします_(_^_)_では皆様、GUNSTAエース次号でお会いしましょ〜また見てくれたら嬉しいです!(人∀・)タノム

タイトルが決まりました!!

(`・ω・´)シャキーン

タイトルは「機動戦士ガンダム アールエックスナンバーズジニアロジー 〜ガルマの遺産と死神〜」

でございます!!

シナリオについては概ね形になっておりますが、現在ガンプラを鋭意製作中です!もう暫くお時間が掛かりますのでお待ちいただければと思います〜

宇宙の挽歌もある為、どちらも進展や新たなリリースがゆっくりになりますがよろしくお願いします

_(_^_)_

では皆様、GUNSTAエース次号でお会いしましょ〜

また見てくれたら嬉しいです!

(人∀・)タノム

デジラマストーリー新章開幕!

コメント

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  1. 読み切りました、3日ほどかかり休憩時間やら使って。情景が浮かぶいい文面でした。すごいなぁ😗。

    • MSV-K 2時間前

      ヨッチャKIDさんへ!

      いつも嬉しいコメントありがとうございます😄

      時間を使ってくださり感謝です🤗

      ガンプラより物語がメインみたいですみません💦

      次も頑張ります〜✨

  2. お疲れ様でした😊

    新たな始まり😌・・・

    そして!「「「タイトル回収回⁉️」」」

    萌える😍💕

    現実世界の年度始まりと連動?して、とても感慨深く、期待感に満ちております🤩🎶🎶

    電子偵察機」のデザイン、パーツ構成は「強行偵察型」が好きな自分にはツキササル🎯

    表紙コラボも「さーしースーさん」の登場でニヤニヤ😏がオサまりません😆⤴️⤴️

    ジークアクスが始まって、当然!嬉しくはアルのですが🎵😍🎵

    「「「ズットこんな調子なの?心配なんだけど❓🧐」」」

    っと!「…と、おっさんは思っている…

    • MSV-K 8時間前

      みずかトモカサさんへ!

      いつも嬉しいコメントありがとうございます😉

      今回はタイトルの由来を少し紐解く回でした✨

      でも宇宙の子守唄( 挽歌)は一体何を意味する歌なのか!?今後も色々あるかもしれません😆

      ザクは元祖EWAC型みたいなデザインになりました!挫折し私が現地改修で生んだまさかのMSVです💦

      表紙はコラボの方がいると盛り上がるので、今後も募集します👍

      ジークは改めて見るとオシャレな内容ですよね〜

      さっそくSNSではエンディングパロディや軍警ザクがレイバー化したり玩具になってる💦😱

  3. SC30 23時間前

    ガンスタエース、編集作業お疲れさまです。

    新章開幕㊗️、プロローグらしい静かな始まりですね😃。タイトルの「宇宙の挽歌」の回収、又、歌詞も意味深で考えさせられますね😄。タイトルが「宇宙の挽歌」から「宇宙の子守唄」として養育テレビで流れていたというのも宇宙世紀の始まり、過酷な時代の始まりを想起させるような描写だと思いました。

    これからの展開が楽しみです😃。

    • MSV-K 23時間前

      SC30さんへ!

      いつも嬉しいコメントありがとうございます😆

      もし歌詞から何か感じ取って頂けたらなら、かなり嬉しいですね〜✨

      「 またたく小さな光達は、

      流れ星になって むかえに来るよ」

      これは開戦当初の……😱みたいな噂が💦

      ユニコーンの宇宙世紀憲章と言い、宇宙への巣立ちは希望への道筋なのか?それとも混迷の修羅なのか?

      第四幕はこれからも濃いので、ご期待に添えるよう頑張ります〜👍

  4. ついに新章が動き出しましたね😊🎶静かな出足に見えて、さすごは一年戦争末期‼️なかなか緊迫した状況が伝わってきますね~🤔✨

    最終章らしくタイトルの意味が紐解かれたり、キャラクターが随所に出てきたりと目が離せません🤭🎶

    機体の方は偵察機ながら設定も細かくて流石です👍️ドローンの小物まで見事に作り込まれていて物語が伝わりやすい👀✨

    コラボ企画もついにタイトルも発表されて、私も熱が上がり始めました😆❗楽しみで仕方ありません🤭✨

    • MSV-K 1日前

      モトッチさんへ!

      いつも嬉しいコメントありがとうございます😊

      戦争も終盤にさしかかりましたが、挽歌は今、丁度半ばの5〜6合目辺りです✨まだまだお付き合い願います🤭

      これからはもっと一年戦争の裏側、そして0083やZが何故あの様な時代になったかを繋げる物語にし、公式もビックリするな展開にします💪

      偵察機は流行りな感じで、もし大河原さんが令和版MSVを作ったらこんなかな?とも思いました💡

      タイトル発表もしましたので後に引けませんよ〜✨

      前進あるのみ〜!!💨

  5. meg-ocero 1日前

    新章ももうすでに熱そうな滑り出しですね!というか戦闘描写がなくてももうすでに熱い😆宇宙の挽歌のくだりのあたりなんてこうグッときました😭これから始まるであろう熱き戦いの前の静寂ですら内包された熱量がビンビンに感じられますね!

    コラボの追加情報も期待度爆上がりですね(zaku-kao2)

    さーしースーさんもコラボおめでとうございます☺️

    • MSV-K 1日前

      meg-oceroさんへ!

      いつも嬉しいコメントありがとうございます☺️

      序盤からラーメントッピング全部乗せみたいになりました🍜

      歌のくだりで宇宙世紀元年というワードが出ました✨

      後から気づいたのですがユニコーンの宇宙世紀憲章とか色々あるな〜と感じつつまた物語を作ろうと練ってます🤔

      まだ戦っていませんが、これからギアが更に上がります↗️

      ちなみにコラボタイトルはモトッチさんと2人で案を出しました🗂️

    • meg-oceroさん、ありがとうございます(๑>◡<๑)

  6. 製作、お疲れ様ですm(_ _)m

    そして表紙コラボありがとうございます╰(*´︶`*)╯アーティストなんて照れてしまいますσ^_^;

     

    今回は新書開幕と言う事で、これからどうなっていくのかを固唾を飲んで読ませていただきました

    索敵の緊張感に託された思いに、そしてタイトルに繋がる歌と盛りだくさんの内容!🤩

    MSV-Kさんの話しの構成力に、いつもの事ながら感服しかないです☺️

    そしてコラボと…

    体調面には気をつけて製作して下さいm(_ _)m

    • MSV-K 1日前

      さーしースーさんへ!

      いつも嬉しいコメントありがとうございます😁

      今回は表紙コラボ、誠にありがとうございます🙇

      キャッチコピーは私の思いとセンスですので受けとめてください🤭

      今回からより一層シリアスな展開になりまして、かなり濃密かと💦

      いつか公式から目をつけられたら私の勝ちだと思いながら作ってます📝

      今は、コラボもあるので作業量は無理せず身体に気をつけて進めます〜😅

  7. Sont@ 2日前

    新章開幕おめでとうございます✨今回も長編ストーリー執筆お疲れ様です!タイトルにもなっている『宇宙の挽歌 』出てきましたね😄そしてザク電子偵察機!ドローン偵察機も良いですね〜😊

    モトッチさんとのコラボ企画もタイトル決定!こちらも内容が気になります😆

    • MSV-K 1日前

      Sont@さんへ!

      いつも嬉しいコメントありがとうございます😄

      とうとう宇宙の挽歌がなにか出ました〜✨

      こんな感じですが、いつこれが拡がるかは作者自身もまだ分かりませんwww

      ドローンは今風な感じで簡易的ながら作りました〜🛠️

      モトッチさん企画は今も企画会議をしており、きっと胸熱な宇宙世紀をお届けします👍

  8. cinnamon-1 2日前

    待ってました‼️宇宙の挽歌😆 今回の隠密行動は、緊迫感がものすごく伝わってきますね👍 嵐の前の静けさという感じで、作品にのめり込みました😊

    また、嬉しい企画の発表😆 読者はワクワクするばかりです😁

    次号作品と新企画、どちらも楽しみにしてます。

    製作は無理なさらないよう、また、体調にも気をつけてくださいね😊

    • MSV-K 1日前

      cinnamon-1さんへ!

      いつも嬉しいコメントありがとうございます😃

      偵察機の演出は他の映像作品を参考に考えてます📝

      モノアイってかなり明るいので暗い中では目立つんですよね💡

      次号も予期せぬ展開に!?コラボ企画も焦り過ぎず、体調を整えながら作ります〜✨

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