再販されたドーベン・ウルフを入手していたので、過去作のリーベン・ヴォルフの製作ノウハウを生かして完成させました。
元々のカラーリングは必要以上に派手で散漫な印象になっていると感じたため、飛び地となっている色を整理して完成させました。
キットの発売時期は、ドーベン・ウルフが2014年、リーベン・ヴォルフが2025年で、約10年の開きがあります。両者を比較すると、外観は似て非なるものであることがよく分かります。
また、バンダイの技術の進化は目覚ましく、合わせ目の目立ちにくい部品分割・関節の保持力の向上・目立たないゲート跡等、当然のことながら後発のリーベン・ヴォルフの方が優れていると思います。
互いのバックパックと武装を交換してみたところ、リーベン・ヴォルフの重武装化とドーベン・ウルフの軽装化を簡単に再現できました。
背面の縦に2つ並ぶ接続穴とバックパックの軸が共通しているため、コンバートは容易でした。手のパーツも両機とも同じ規格のため、バックパック同様、差し替えただけです。
専用メガ・ランチャー(ビーム・ライフル)を両手で構えたところです。
対マシュマー戦では、スペース・ウルフ隊が右手だけで構え、左手は分離してザクⅢを掴んでいました。そのまま電撃とメガ・ランチャーの集中砲火で集中砲火を浴びせることに…。
照準器(スコープ)に、門柱や自転車等の危険表示や目印で使われる「ホログラムシート」を貼り付けてみました。光を拾ってキラキラと輝きます。ホームセンター・手芸店・百円ショップ等に行くと、模型やジオラマに使えそうなアイテムに出会うことがあります。
胸部メガ粒子砲の内部にはハイキューパーツ製の金属パイプを埋め込んでいますが、専用メガ・ランチャーの後部と本体を接続できるように調整しました。
専用メガ・ランチャーの左右のグリップは長さが十分にあるため、楽に両手で構えることができました。
専用メガ・ランチャーの先端にはハイキューパーツ製の金属製パイプを接着して精密感をアップさせ、下部には凹凸モールドの入ったプラ板を貼り付けています。整形作業と塗装をスムーズに行えるよう、スコープの部品分割を変更しました。
基本的にスジ彫りやプラ板・プラ材の貼付け等によりディティールを追加しました。
■主なカラーと塗装法
本体グリーン部…ホワイト40%+デイトナグリーン30%+インディブルー30%
本体グレー部…メカサフヘヴィ+インディブルー少々
ノズル内部等…エヴァオレンジイエロー
シャドウとハイライトのラデーションを意識して塗装しています。広い面の中央部や各面の上側には、ホワイトを混ぜて明度を上げた色をうっすらとエアブラシで吹き付けて立体感を強調しました。
工作箇所や改造点等をまとめました。
インコムを射出したところを再現しています。キットにはインコムの本体が付属していますが、射出状態を再現するパーツは入っていないため、ランナーとφ0.8mm真鍮線で有線式の接続部品を製作しました。
専用パイロンに設置された2基の大型対艦ミサイルを避けるかたちで射出状態を再現しています。
背面のバーニアバインダーに、マイクロミサイルポッドの開閉ギミックがあります。インコムは左側を1番機、右側を2番機とし、デカールで数字を入れてみました。
ビーム・サーベルを構えたところです。ビーム・サーベルの収納位置は大腿部アーマーの丸い部分ですが、キットの構造上、着脱はできませんでした。あえて改造はしないことにします。
ガッシリと力強いフォルムです。かかとの肉抜き穴はプラ板で丁寧に塞ぎました。大改造は施していませんが。丁寧な工作を心がけて製作しました。
前腕の分離状態を一般機の有線式として再現してみました。
前腕の分離状態を指揮官機の無線式として再現し、隠し腕でビーム・サーベルを構えさせてみました。
ドーベン・ウルフは約10年前のキットですが、ユニコーンの袖付き版(HGUC №160)からZZ版(HGUC №173)に先祖返りして発売されており、プロポーションは良好。武装もてんこ盛りで作りごたえのあるキットでした。
















コメント
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2機並べての比較、なるほど❗️10年の進化は相当ですね🙂↕️
真鍮線を使ったインコム射出が決まって格好良い〜👍️👍️👍️
T-Nonさん、ありがとうございます!
ドーベン・ウルフを駿河屋やまんが倉庫で見つけたのですが、価格が1万円近く跳ね上がっており、とても手を出す気にはなれませんでした…。先月、偶然にも再販品を定価の3千円以下で買えた時は嬉しかったです!
同系統や派生機の機体でも、発売時期が異なると中身は別物になっており、技術の進化を感じますね!現在の目で見ると、ドーベン・ウルフの部品分割の在り方や関節の脆弱性に物足りなさを感じます。肩やメガ・ランチャーが挟み込み式だったり、かかとに巨大な肉抜き穴があったり、何といっても足の付け根の接続ポリキャップが自重に対して小さすぎて組み立ててすぐ緩くなってしまう等、気になる点は多々あります(※関節については、いつものパーマネントマットバーニッシュを筆で塗布して解決しました)。ですが、ギミックやオプションパーツが豊富な意欲的なキットなので、この販売価格が3千円以下である点は評価できると思います。
リーベン・ヴォルフは部品分割や関節に改良が加えられており、10年間の技術的進化を体感しました。
インコムの射出状態については、材料も手間も簡単な割に、他のドーベン・ウルフの作品と差別化を図ることができて効果が大きいと思います!
なんという仕上がりの良さ😆 めちゃかっこいい🤩 改修によるディテールアップ、ドーベン、リーベンと同じカラーリングで揃うことで、お互いの良さが強調されますね👍
cinnamon-1さん、ありがとうございます!
元々のデザインでは、各スラスターの内側を赤や黄で塗装するようになっていますが、あえてここは「努力の割に効果少なし」と割り切って考えることにし、U・バーニアや凹凸入りプラ板を貼り付けることで処理しました。
また、以前製作したガルスJのように「カラーリングの正常化」の理論を取り入れて実践することにしました。
ドーベン・ウルフは緑色を基調とした機体カラーに、色相環で補色となる赤色が全身にくまなく散りばめられているため、必要以上に派手で散漫な印象がありました。そこで、飛び地となっている赤色と黄色を整理すると同時に、この色を抜いたらドーベン・ウルフに見えなくなってしまう箇所についてはそのままとし、カラーリングをアレンジしています。正直なところ何が正解かは分かりませんが、高評価いただいた仕上がりの良さはこのあたりからくるのでは、と思いました。
全身に使用した緑色ですが、リーベン・ヴォルフを塗装した際に調色した塗料を保管していたので、今回再使用することで統一性を持たせることができました。
派生機や同系統のMSを並べて比較してみるのもガンプラの楽しみ方の一つですが、やはり発売時期が10年ずれると、同系統の機体であっても後発商品の方が組みやすさがアップしてますね!
同系の機体も時代とともに進化しているのがガンプラですよね😁
これからもガンプラ、楽しみましょう👍
cinnamon-1さん、重ね重ねありがとうございます!
ガンプラ製作、楽しみましょう!
ホログラムシートは似たようなもんで昔の「ガンダム野郎」とかで「ビームの威力が上がる!」とか改造ポイントとして紹介されてましたwランナーを使ったインコムの中継点とかすごく洗練されてますね!最後に両者ならべると同じ系譜なのに違いが分かりやすいので目の保養になるww
okinasanさん、ありがとうございます!
ホログラムシートはそのようなかたちで改造例としての紹介があったのですね。勉強になります。
ドーベン・ウルフは設定では武装てんこ盛りの重武装MSであるため、キットでもそれらを再現するためのギミックやオプションパーツが豊富に入っており、これで3千円以内の販売価格とは驚きです。しかしながら、インコムに関しては、キットに別パーツで付属しているのは嬉しいものの、他にリソースを回しきったためか、射出状態の再現はオミットされています。インコムが飛んでいるさまは、真鍮線さえあれば簡単に再現できると思います!
当初はリーベン・ヴォルフと共通点が多いと思ってましたが、実際に並べてみるとパーツ構成や形状等、全然別物でした…。
特に組み立てやすさ、合わせ目やゲート跡が目立たなくなる配慮は、後発の新しいガンプラになるほど洗練されており、バンダイの技術の進化を実感できますね!
主に1/144ガンプラ、1/35恐竜、ウルトラ怪獣のガレージキット等をマイペースで製作しているリーマン週末モデラ―です。よろしくお願いします。
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