MSM-08 ZOGOK

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宇宙へ撤退するジオン本隊を護衛する為、地上に”置いていかれた”部隊。彼らは、終戦後も地上で戦い続ける。

パイロットは、ベルント・バルベ軍曹(42)ごわごわした髪、顔の半分を覆うほどの髭、全身毛だらけといってもいい2m近い体躯の熊のような大男。見た目通り豪胆な性格だが、意外に博学。収集癖がある。隊長であるフォルカー・エンデ少尉とは、開戦当初から共に戦ってきた戦友である。

パイロットは、ベルント・バルベ軍曹(42)

ごわごわした髪、顔の半分を覆うほどの髭、全身毛だらけといってもいい2m近い体躯の熊のような大男。見た目通り豪胆な性格だが、意外に博学。収集癖がある。隊長であるフォルカー・エンデ少尉とは、開戦当初から共に戦ってきた戦友である。

 今日は良い一日になるだろう。そんなことを考えながら、もう何日着たかわからない少し、いや、かなりアレな感じの野戦服をその身に纏う。今朝がた、新しい自分のMSが搬入されてきたのだ。先日の戦闘で、開戦当初からの愛機であった

 今日は良い一日になるだろう。そんなことを考えながら、もう何日着たかわからない少し、いや、かなりアレな感じの野戦服をその身に纏う。今朝がた、新しい自分のMSが搬入されてきたのだ。先日の戦闘で、開戦当初からの愛機であった"グフ"を失ったのだ。

「おう、起きたか。来てるぞ、お前の」

 格納庫へと向かうオレの背に声がかかる。振り向くと、エンデの青白い顔。朝っぱらからしけたツラ見せやがる。と思ったが、今朝は妙にニヤついている。そんなエンデと暫く通路を歩く、

「アジア方面に隠れている残党の連中が、俺達の受け入れてくれるらしい。これからそれの相談さ。お前は格納庫か」

 そうだ。と言うオレをニヤけたツラで見た後、通信機のある部屋へとエンデは入って行く。なんだアイツは、ヒトのツラ見てニヤニヤしやがって…。しかし、オレの新しい愛機はなんだろな、グフか、B3か、いやいやドムだったりしてな…。そんなことを考えながら、表に出て格納庫ヘ歩く。

 格納庫ヘ向かうオレの目に、格納庫に向け何やら難しい顔をして腕組みをしているヨルク伍長を見つける。最近、エンデが拾って、オレ達の隊に組み入れたヤツだ。生意気だが、狙撃の腕は大したものだ。オレの方から格納庫の中は見えない、おそらく格納庫の中のオレの新しい愛機を見て、羨ましがっているのだろう。「ヨルク伍長!良いだろう。オレの新しい愛機は!」 そう声を掛けるオレを、どこかキョトンとした顔でオレを見る伍長は、オレが近づくにつれその端正な顔を、みるみる内に歪め、顔を背ける。なんだ、失礼なヤツめ。そんな伍長の隣に立ち、格納庫の方を、我が愛機を見上げる。「な…、なんだ…、コ、コイツわ…」 オレが見上げる、その先には、グフでも、ドムでもなく、まるで…、まるで、小さな子供が描いた、一つ目の怪物の様な

 格納庫ヘ向かうオレの目に、格納庫に向け何やら難しい顔をして腕組みをしているヨルク伍長を見つける。最近、エンデが拾って、オレ達の隊に組み入れたヤツだ。生意気だが、狙撃の腕は大したものだ。オレの方から格納庫の中は見えない、おそらく格納庫の中のオレの新しい愛機を見て、羨ましがっているのだろう。

「ヨルク伍長!良いだろう。オレの新しい愛機は!」

 そう声を掛けるオレを、どこかキョトンとした顔でオレを見る伍長は、オレが近づくにつれその端正な顔を、みるみる内に歪め、顔を背ける。なんだ、失礼なヤツめ。そんな伍長の隣に立ち、格納庫の方を、我が愛機を見上げる。

「な…、なんだ…、コ、コイツわ…」

 オレが見上げる、その先には、グフでも、ドムでもなく、まるで…、まるで、小さな子供が描いた、一つ目の怪物の様な"ソレ"が、鮮やかな朱色のボディに朝日を浴びて立っている。

「MSM-08 ゾゴック…、だ、そうです」

 隣で、深妙な顔をした伍長が言う。開いた口が塞がらないとはこういうことなのだろう。

「おお、きたな軍曹!」

 そんなオレに、皺だらけの顔に満面の笑みを浮かべた整備長が、走り寄ってくる。

「喜べ軍曹!コイツはジャブローに出撃出来なかったヤツでななんとほとんど新品同様だいいだろう」

 固まっているオレに、マニュアルをヒラヒラさせながら、腕が伸びるんだぞ、などと、夢中になって話している整備長。そのオレの隣で、妙にプルプルしながら伍長は言う。

「軍曹、ブ、ブーメランは10本全て揃っているそうです…」

 それだけ言うと、伍長は腹を抱えて、…笑い始める。マジか、ブーメランって、40過ぎてブーメランって…。新品同様の機体を弄れるのが嬉しいのだろう。ツバを飛ばし夢中になって話している整備長にオレは、

「せ、整備長…、緑に…、塗っておいてくれ…」

 そう言うのが精一杯だった。

 

バルベ軍曹の新しい愛機となったゾゴック。初めは難癖つけていた軍曹だったが、その機動性、厚い装甲そして、ブーメランの使い勝手が彼の戦闘スタイルに、合っていたらしく、これは最高のMSだ。と言っている。

バルベ軍曹の新しい愛機となったゾゴック。初めは難癖つけていた軍曹だったが、その機動性、厚い装甲そして、ブーメランの使い勝手が彼の戦闘スタイルに、合っていたらしく、これは最高のMSだ。と言っている。

ヒートソードは、前に搭乗していたグフのもの。また、右腕のスパイクシールド、左肩のシールドは、軍曹が何処からか拾ってきた物。最近は、グフタイプが装備する、ガトリングシールドが欲しいらしい。

ヒートソードは、前に搭乗していたグフのもの。また、右腕のスパイクシールド、左肩のシールドは、軍曹が何処からか拾ってきた物。最近は、グフタイプが装備する、ガトリングシールドが欲しいらしい。

近接戦闘を得意する彼は、ナイフの様にも使え、投槨しても音の出ない、ブーメランカッターを気に入ったようで、戦闘終了後に拾いに行くほどである。

近接戦闘を得意する彼は、ナイフの様にも使え、投槨しても音の出ない、ブーメランカッターを気に入ったようで、戦闘終了後に拾いに行くほどである。

背部には、ヨルク機のザクに搭載されたシステムに、連動する為のセンサーアンテナが確認できる。

背部には、ヨルク機のザクに搭載されたシステムに、連動する為のセンサーアンテナが確認できる。

隊の皆でこれらの機体は、現地改修という形で改修されているが、機体自体はノーマルである。(機体のチューンアップなどはしていない)

隊の皆で

これらの機体は、現地改修という形で改修されているが、機体自体はノーマルである。(機体のチューンアップなどはしていない)

ジムスナイパーの後ろに忍び寄る、バルベ軍曹のゾゴック。

ジムスナイパーの後ろに忍び寄る、バルベ軍曹のゾゴック。

隊長のアッガイのマガジン交換風景。

隊長のアッガイのマガジン交換風景。

これらの3機は、現地改修感を出す為、わざと天気の悪い日に塗装し、微妙に下地(成型色)が透けるしているが、写真だとわからないね。現物は結構朱色が出てる。あと、シールド、迷彩にしてるが、これもわかりにくい。 

これらの3機は、現地改修感を出す為、わざと天気の悪い日に塗装し、微妙に下地(成型色)が透けるしているが、写真だとわからないね。現物は結構朱色が出てる。あと、シールド、迷彩にしてるが、これもわかりにくい。

 

コメント

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  1. 74120’5 4年前

    格闘機という性格と、グリーン系カラーが、実はガルスJの遠い先祖にゾゴックがいたのではないか!?と妄想させます!

  2. 渋いゾゴック、カッコイイです。

    私も投稿時にショートストーリー付けたりするんですが、パイロットや背景が判ると感情移入できますね。

    パイロット、本当はグフが良かったけど、最近ゾゴック気に入ってるのが最高です。

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