THE-OAL (ジ・オール)

「o」と「α」の融合。「神の意思」と「聖域」が「全」となり一つに。

なにやら宗教色が濃そうな上、時代考証もスケール感も訳がわからないことになりましたが、とにかくこれまでの作品の中で最大級のモンスターに仕上がりました。

それぞれの乗り手が死後もたらした情念の痕を顧みるに、本機もえらく深い業を背負ってそうです。

今回はまず全体の工作からご紹介。

ミキシング初挑戦という事で、とにかく全体のイメージをまとめるところからの戦いでした。

と言っても大掛かりな工作スキルがある訳もなく、基本はジ・Oそのままで、アルパのパーツを大の字に増設するイメージで組み合わせてみました。

ジ・Oのごつい肩に、アルパの肩アーマーをさらに重ねる無茶な構造。継ぎ目は100均のワイヤーを使ったパイピングでカムフラージュ。

アルパの細腕がサブアームにちょうど良い塩梅で、夢の6本腕を実現できました。

フロントスカートは接続軸が緩めでぐらつき易いため、間にアルパの腰パーツを挟み込む事で安定させています。

背面から。シュツルムスラスターとヘッドカバーを背中に移植。重心が低いので何とか自立も可能。

スジ彫り、プラ板、ディテールアップパーツでゴテゴテ装飾。今回はキットの隙間が多い事から、やたらとパイピングを多用してみました。実際こんなにケーブル類が露出してたら被弾リスクがおっかない限りですが……愛嬌愛嬌。

塗装について。

巨大兵器としてのプレーンな色調に、神像のようなミステリアスなイメージを求めて、外装はアイボリーで塗装。

また、今までタミヤのエナメルブラックで墨入れや汚しをしてきたのですが、キットの古さからエナメルの使用が怖くなり、クレオスのウェザリングカラーを初採用してウォッシング仕上げにしました。

武装について。

試作ファンネルポッド・ランス。9基のファンネルをマウントする打突武器。プラットフォームのみならず小型ジェネレーターと推進システムを備え、槍身ごと射出しての遠隔操作も可能な一種のマザーファンネルという設定。

ビルドシリーズにちょいちょい登場したランスビットという物にヒントを得て、余っていたゼルトザームのランスを流用しました。

制作工程を少し。

組んだのが10年以上前とあって、プラモ自体がかなり劣化しており、ダボが砕けたりハメ込み部が癒着していたりと苦労させられました。

余りパーツと差し替えたりパテで補修を施しながら大事に手直ししました。

ミキシングが何とか形になった所。アイデアは昔から温めていましたが、今年に入ってようやく実現できる自信が付きました。

それでは最後に決めポーズ。これだけはやっぱりやってみたかった、ビームソード六刀流。

何とかギリギリ間に合いましたので、これでＺコンへ滑り込み参加させて頂きます。

以上、ご覧頂きありがとうございました。