ミス・サザビー G.A

宇宙世紀も100年を超えたころ、地球連邦軍は地球上でのテロリストの制圧が重要ミッションとなっていました。
この時代のモビルスーツはグスタフ・カールや、アナハイムエレクトロニクス社の新型など大型モデルが中心であり、運用コスト増大が課題視されていました。
それよりも小型のモビルスーツとしては、第二次ネオジオン戦争当時から10年以上に渡って多用されてきたジェガンがありましたが、老朽化が著しい状況でした。

そこで、地球連邦軍のオーストラリア近辺の部隊では、アナハイムエレクトロニクス社に打診して、運用コストを抑えながら高機能なモビルスーツ開発を独自に開始。
手始めに、アナハイムエレクトロニクス社が保有していた過去のモビルスーツをテストデータ取得用に活用することとなりました。
そこで選ばれたのは、かつてアナハイムエレクトロニクス社のグラナダ工場でネオジオンからの依頼でサザビーを開発する際に使用されていた、バルギルをベースとしたモビルスーツでした。

これを地上に降ろし、宇宙用のデバイスや武装をオミットしてからテストを開始。ところが、ジェガンと同時期に開発された古い機体であるにもかかわらず、最新のモビルスーツに引けを取らないほどの高性能なモビルスーツであることが判明。
これをベースに新たなモビルスーツを開発することに方針が変わることとなりました。

その機体はサザビーの開発用とはいえ、サザビーとは全く別のコンパクトな機体であり、そのスリムで美しいフォルムから、プロジェクトの最高責任者を兼ねていた地球連邦軍の将校から、「ミス・サザビー G.A」と名付けられました。
「G.A」は「General Availability」、つまり、正式提供の略とのことで、この機体をベースとした量産型モビルスーツの展開を目指す、という意味を込めた、と言われています。
しかし、この当時この将校が恋仲にあった女性のイニシャルが「G.A」であり、「キミはボクにとって勝利の女神だからイニシャルをいただいたよ」とかクサいことをいいやがったんだろう、とまことしやかに語られています。

さて、開発が進むにつれ、確かに高性能な機体であるものの、実はグスタフ・カール以上のイニシャルコスト、ランニングコストを要することが判明して、開発は終焉を迎えました。ちゃんちゃん。。。と、いう、妄想ストーリーを考えながら作りました、はい。

妄想ストーリーでのベースは「バルギル」ですが、実際のベースはガンダムベース限定のクリアカラーの「ムーンガンダム」。
そこに、数年前になんとなく購入して放置していたバラ売りHGUC「Ｒジャジャ」の頭をセット。
あとは少しでもスマートに見えるように、下半身を中心にスリム化、長足化を行ってます。

サザビー系列らしさあふれるリアスカートはあえてそのまま。
バックパックやスラスターはコンパクトに。

白を全塗装後、すみれ色などで部分塗装。
いつものように水彩絵の具で墨入れしてデカール貼り、ですが、今回は珍しくツヤありのトップコートで仕上げてみました。

バルギル兄さんとムーンガンダム兄さんとパシャリ。妹分は下半身がスリムに、脚が長くなっていることがお分かりいただけますでしょうか。

このコを作るきっかけとなった、元祖「ミス・サザビー」とパシャリ。。。いやぁ、ミス・サザビーって設定画はすっごくキレイでかっこいいのに、キットときたらゴリマッチョで。。。

サザビーとパシャリ。「サザビー夫婦」といったところでしょうか（それじゃ「ミス」でなくなるか）。

頭のベースが同じ、HGBF「Ｒギャギャ」で妄想しながら作った「プロトタイプ ジャジャ」とパシャリ。トサカまわりの形状が大きく異なるため、同じ頭には見えませんね。

プロトタイプ ジャジャ
https://gumpla.jp/hg/893716

よりスマートでカッコいい「ミス・サザビー」を目指して作った、「ミス・サザビー2」こと、「ミス・サザビーG.A」でした。