yasaさんから第2のバトンを引き継がせいただきましたFILOと申します。
キャンディ-グラデーション塗装で美しい作品を生みだしているyasaさん。いつからか作品へのコメントのやり取りをさせていただくようになり、その作風、お人柄にふれ、とても影響を受けています。
今回の機会をいただけましたことを、あらためて御礼申し上げます。
皆さまに披露するような技術は持ち合わせていませんが、たまにフォロワー様から、機体の色のチョイスが適格!なんて嬉しいお言葉をいただくことがあります。
そこで、私が普段から作品の色を選択する際に何を意識し、どんなアイテムを使っているのかをご説明したいと思います。
(アレ?ボケは?なんて声も上がるかもしれませんが、今回は少し真面目に...)
一概に色といっても様々な色があります。一説によると色の種類は無限にあるそうです…
色は個人個人で受け取り方(見え方)が違うらしいですね。
聞いた話によれば、人によって見えている色が若干違うのだとか。
進化の過程で少しずつですが「個体差」が生じたのかもしれません。
(出演:MSの進化を人類の進化的に表現してくれた皆さん)
人の目には錐体細胞という色を感じる細胞があり、
・赤を感じる
・緑を感じる
・青を感じる
この3種類の感度のバランスが人によって少しずつ違います。
例えば同じ「青」でも少し緑っぽく感じる人、紫っぽく感じる人がいるということですね。
この差は「全く違う色に見えている」のではなく、あくまでも「微妙な差がある」ということらしいです。
結局のところ何を言いたいのかというと、「正解の色はない」ということです。作る方それぞれが満足していれば、それでOK!
(出演:ロイヤルなガードの皆さん)
前置きが長くなりましたが、以下は「色の三要素」です。
(何を今更…なんて方は飛ばして下さいね。意外とご存じない方もいるかもしれないので)
1. 色相(しきそう / Hue)
・これらを円状に並べたものを「色相環」と呼びます(Aiにイメージ画像を作ってもらいました)
2. 明度(めいど / Value / Brightness)
・白に近づくほど明度が高くなり、黒に近づくほど低くなります。
・すべての色の中で、最も明度が高いのは白、最も低いのは黒です。
3. 彩度(さいど / Saturation / Chroma)
・彩度が高いほど原色に近い鮮やかな色になり、彩度が低くなるほど色みがなくなり、 最終的にはグレー(無彩色)になります。
私はよく黒立ち上げグラデーション塗装を使います。
下地を全て真っ黒(黒サフ)に塗装してから、塗りたい色を面の中心から外側にグラデを意識してエアブラシで吹付していくものです。
下地が黒なので、明度を下げ過ぎると発色が悪く、思った色にならない場合があります。
なので明度は若干上げめに色の調色を行います。
次に、彩度は上げ過ぎると派手になります。作品を作るうえで意識しているのが「兵器」であること。
戦場で派手派手な色の兵器がいれば(いますけどねw)、認識されやすく、狙われやすいと思い彩度は下げめで調色します。
(出演:砂漠で目立たない皆さん)
デモ機などの派手で良い機体は、彩度を上げるとソレっぽさが出てキレイに仕上がります。
(出演:民間に払下げられ可愛くなったホビーさん)
ゴールドなどは、地上だとモロに認識されやすいですよね。
(宇宙空間だとまた違うらしいので、Aiに鏡面部分に宇宙が反射している様子を作ってもらいました。たしかに逆に目立たないかも…)
映像作品として目立つことも必要でしょうし、存在してしまっているのだから仕方ありません。
なによりカッコいいし...。
(出演:金ピカさん。特殊メイクAiさん)
次に、下地の色の影響を受ける色と、下地の影響を受けない(受けにくい)色が存在します。
1. 発色しやすく、下地を隠しやすい色(隠蔽力が高い)
・代表的な色: 黒、白、濃いグレー、シルバー、青系、緑系
下地が黒であっても、白やシルバーを塗れば一回でその色に染まりやすいです。
(出演:塗りやすかった皆さん)
2. 下地の影響を受けやすく、透けやすい色(隠蔽力が低い)
・代表的な色: 黄色、オレンジ、赤、明るいピンク
黄色: 最も下地の影響を受けやすく、黒い下地の上に塗ると、くすんだ緑色やグレーに見えてしまいます。
赤・オレンジ: 下地が暗いと発色が重くなり、鮮やかさが失われます。
(出演:塗りにくかった皆さん)
簡単に表にするとこんな感じです。
暖色系は黒立ち上げグラデーション塗装すると発色が悪いので、解決法としては前もって黒下地に白でグラデーションを塗装すると良いです。
これを「黒立ち上げ」と言っていいのかは分かりませんが...
次に、色を調色していく際に参考にしているアイテムのご紹介です。
インストに記載されている調色のレシピももちろん参考にしますが、なにぶん印刷物なので自分のイメージとは異なる場合もあります。
色を混ぜ混ぜしているうちに、目指していた色が分からくなることもしばしば…
そこでこの「塗装用標準色(ポケット版)」の出番です。
様々な色が記載されており、目指す色に付箋を付けて目標を見失わないようにしています。
また、このアイテムに付属している穴の開いた厚紙は、非常にスグレモノなので、ついでにご紹介。
このように様々な色が見えている状態では、塗装面が狙った色になっているかの判断が付きにくいことがあります。
狙った色はP85-50P(濃いめの紫)ですが、パッと見はP85-70L(薄めの紫)に見えませんか?
そこで、この厚紙の出番です。
このように、他の色が見えない状態にすれば一目瞭然!
こんな感じで塗装前の色の選定、調色、塗装後の確認をしています。
ちなみに、前述の通り下地が黒なので、狙った色に少し白を入れて発色しやすいように調色しました(明度の調整)
私の作風は「劇中イメージ優先」ですので、塗装後はほとんどデカールの類を貼りません。(武器は盛りますが)
流行りでは無いことも充分に理解していますが、完成作品を並べた際の統一感を大切にしているので、今更変えられないのが実情です。
デカール、スジボリをキレイに施された作品は、GUNSTAで楽しむようにしています。
(出演:発色がめちゃくちゃ大変だった皆さん)
あまり見所の無い投稿になってしまったかもしれませんが、私にできる精一杯です。
下記はこの企画を立ち上げて下さったバレーボールおじさんさん、引き継いでバトンを繋げていって下さった皆さん。
(敬称を省略させていただきます)バレーボールおじさ…→ますらお→meg-ocero→@244→Kaishi-De…→TFX-063→つぐお→押忍やすじろう→T-Non→yasa
名だたるモデラーの皆様と、私ごときにバトンを託して下さったyasaさんに、もう一度感謝申し上げます。
私の次にバトンを引き継いで下ったkazzさん、本当にありがとうございます。
テーマの機体を他の機体で表現する等のオリジナリティー&技術力が素晴らしく、とても影響を受けている凄腕のモデラーさんです。
kazzさん、次よろしくお願いします!
(出演:作業用重機さん。背景Aiさん)
以上、11番目の走者のFILOでした。
















コメント
コメントをして応援しよう
コメントにはログインが必要です
バトンリレーお疲れ様ですm(_ _)m
アレ、なんで気づかなかったんだろう?
設定色、キットの説明書やガンプラカラーもある中、ご自身で調色されているとはスゴい(zaku-kao2)
しかもカラーチャートをお持ちとは
暮らす環境で見える色の色相のグラデーションが変わると聞いた事がらあります
砂漠に住んでいると黄色、山間部に住んでいれば青など
日本は四季の移り変わりや古来より色に様々な名前を付けてきたので色の感性は高いとは思いますが今は難しいかも( ̄▽ ̄;)
そんな中で、色にこだわりを持って作られていることはスゴい事だと思います☺️
あっ、お節介ですがサムネ画像をガンプラにした方が皆さんが目にしやすいかと
こんなに良い話しが拡がらないの勿体ないです(zaku-kao9)
コメント失礼します。
うへーっ。まるで美術の講義のような重厚な内容でした。
カラー表と厚紙の存在、知ってはいましたが、そこまで測って調色されているのですね。
グラデ塗装はガンプラの仕上げ方でやってみたい技法の一つです。
丁寧な解説ありがとうございます。
私的には動力パイプの拘りも来るのかと思っていました。それは次回以降でw
しかし密度の濃い授業を受けると実践したくなりますね。
窓を開けたら寒気がすごく、また今度と思ってしまいましたが^^;
FILOさん、バトンリレーお疲れ様です✨
広く塗るとどうしても明るく見えがちなところを都度確認しながら調色される…素敵です😿✨
黒に近いネモの濃紺のところもしっかりグラデーションされていて、うまいなぁと溜め息ものです✨眼福、ごちそうさまです🙏
百式がスペースコブラのクリスタルボーイに見えてしまいました笑
コメントありがとうございます!
黒立ち上げは始めた当初、全然思った色にならず試行錯誤しました…色見本帳を参考に明度を上げめにするようになってからは、狙った色にかなり近い色を出せるようになりました✨
ネモのそんな所まで見ていただき、めちゃくちゃ嬉しいです😆目立たないんですよね💦でもやらないと統一感出ないし…
コブラ!懐かしいですね!クリスタルボーイ確かに😅💦
『サイコガン』っていま思えば一種のサイコミュ兵器ですね!たしかビームが曲がっていたような…🤔
バトンリレーお疲れ様でした。
とてもわかりやすい色彩の説明、改めて、とても勉強になりました。
ありがとうございます😊
いつも素晴らしいグラデーション塗装仕上げの作品。
完成作品はどれも統一感があり、棚に並ぶとより壮観でかっこいいです👍
私もデカールなどはほぼ貼りませんが、FILOさんの作品は、別格ですね😆
改修や塗装仕上げで魅了できる技量、作品、さすがです👍
コメントありがとうございます!
今更って感じですし、何を偉そうに!って感じる方もいるだろうなぁ…なんて内心ビクビクしていますが、暖かいお言葉をいただきホっとしています😮💨本当にいつもコメントいただき、ありがとうございます✨
別格なんて滅相もないです💦cinnamon-1さんの美しいメタリック塗装大好きです✨
FILOさんの色に対するこだわり、しかと拝見いたしました。私は調色のセンスがないので似たような色でもつい塗料を買ってしまい瓶が増えて困っています。統一されたテーマで整然と並んだMSが実にカッコよく素晴らしいコレクションですね。
バトンリレーお疲れさまでした。素晴らしい記事でした!(私も真面目コメ(笑)
コメントありがとうございます!
この投稿作成中に何度もつぐおさんの記事も拝見しました✨見るたびにホッコリ🥰
私も似た色から調色することもあります!酷い時には瓶のまま混ぜ混ぜして、次に開けた時には『?なんだこの色…?』なんてこともしばしば😅💦
生粋の並べラーなので、とにかく統一感優先!なんてやっていたら、いつの間にか『作風』と言っていただけてました✨
つぐおさんもバトンリレーお疲れさまでした!そして繋いで下さってありがとうございます!(ハッ!?つぐおさんに乗せられて、私まで真面目に!?💦)
ご覧いただきありがとうございます。
オジン軍 量産型オサーン(S-49型)のFILOと申します。
あ、名前はFILOかFIROのどちらでも構いません。何のこだわりも無いので。
ZZシリーズの機体中心に作成していました。
ZZは作品としてはあまり人気が無いのですが、出てくる機体は魅力的なものばかり…
おかげでキット化されなかったり、旧キットしか存在しなかったり…
最近のキットと並べても違和感が無い程度に改造、ミキシングして作成しました。
劇中のイメージ優先でシールは最低限にしてシンプルに仕上げるのが好きです。
透明なモノアイカバーと動力パイプの自作が大好きです。
フォローして下さる方はコチラもフォロー返します!
ガンプラ好き同志、仲良くしましょう(^^)
FILOさんがお薦めする作品
ガ・ゾウム
ディザートザク
ハンマ・ハンマ
フルアーマーZZガンダム
リック・ドム
1stシリーズからHGUCリック・ドムです。 あれ?黒い三連…
グフ
1stシリーズからHGUCグフ(revive)です。 あれ?…
メッド
逆シャアシリーズから、HGメッドです。 こんなものまでキット…
ガズR・ガズL
ZZシリーズからガズR・ガズLです。 アレ?前にも投稿しなか…