『ダーリン・イン・ザ・フランキス』の主役機ストレリチアです。
戦場で鉢合わせしたら、98%くらいの確率で「あれが敵の新型MHか!」と言われそうですが、ガンプラ成分70%でできています。
全高設定が判明しないのでスケールも釈然としないんですが、ガンプラでいうなら一年戦争のMGサイズでしょうか。18年冬のアニメ放映当時、ふと“アレとアレのパーツを組み合わせたらミキシングできるかも?”と閃いたのが製作のきっかけです。
設定画に忠実でキュートな造形はROBOT魂などがありますが、こちらは(特に第1クールあたりの)劇中イメージを重視してみました。スタンドなしで自立します。
全身可動します。武器のクイーンパイクと本体との接続は、中華系雑貨ショップで見つけたUSBケーブル(2€と安価)。叫竜の青い返り血は、塗料を子ども用歯ブラシで弾いてつけてみました。
突撃シーンの再現ですが、イメージは完全に“破●の人形”。アオリで見たら、フレイムランチャーを抱える星団大侵攻時のレッド・ミラー●ュっぽいかもしれません。
もし、ストレリチアが「RE/100」でキット化されたら。ボックスアートはこんな感じかな、とお遊びの1枚。
上半身の芯としたのは「ブレンパワード」。そこに「マンロディ」の肩・腕・股関節を結合させて、華奢な胴体に。サイドスカートはマンロディのものを基部に「ガラッゾ」同部位とMG「グフカスタム」の膝当てをくっつけてパテで整形。前後スカートは、旧キット「1/100 サンドロック・カスタム」の同パーツを加工してボールジョイント接続。
ストレリチアといえば巨大な肩とそれに伴う異様に広い肩幅が特徴なので、プロポーション取りは最後まで悩みどころでした。
製作にあたって全体のゲージとしたのは、1/100 サンドロックのアンクルガード(※左下写真のポリパテ加工済のパーツ)。これにWAVE製1/100「レッド・ミラージュ」の肩装甲板を左右幅ツメしたもの×4を真鍮線接続。肩装甲自体は、マンロディ+MG グフカスタムの太腿+HG「シナンジュ」のスネブースターの組合せ。これは・・・どう見てもシュ●ルター!
下腕は当初、サンドロックの肩パーツを使ってみたものの違和感ありまくりでボツに(※写真中央上のグレー色パーツ)。プラ板を切り出して箱組みしたもので納得のいくアウトラインを出したら、中のフレームに「1/144 サンドロック・カスタム」のスネから足首部分を仕込む。六角形の赤いパーツは、HG「ゼイドラ」のふくらはぎから。手首はマンロディほぼそのまま。
女性らしい脚のラインをどう出すか。ジャンクパーツ遊びをしているうちに、旧キット「1/100 トールギス」の脚を見て“コレだ!”。太腿パーツは、ブレンパワードのスネフレアをくっつけてパテでラインを繋げる。スネパーツは天地逆にして元の膝回りをすっとばし、ゼイドラの足首を立てて接着、ポリパテでラインを整える。ヒールを適当にこさえて、膝の2重関節はHG「ヅダ」からもってきて後ハメ式に加工。
ストレリチアの記号である頭部。ガラッゾとブレンパワードのものを前後に貼り合わせ、旧キット1/144「ジオング」(40年前のキットだよ……)のスカートから対称形を切り出し、角度を変えて額のプレートに。
ツインテールみたいな頭頂部の2段折れカバーは、旧キットの「1/220 メッサーラ」の胸部パーツ。形状、角度、まさにこのために作られたかのようなフィットぶり。これに旧キットHG(UCじゃない方の)「グフ・フライトカスタム」の足(※左下写真の黒いパーツ)を加工したものを接着。
後頭部から伸びる4本のスタビライザーは「ガラッゾ」「ガッデス」で揃えて左右毎に形状出し。右写真に見える黄色いパーツはWAVE製の黄金電気騎士から……。
全体の変遷4態。左端の写真は製作初期のもので、使えそうなパーツを吟味している段階。2枚目はゲージとなる肩パーツを合わせてプロポーション確認。だいぶ形になってきた3枚目は一見ストレリチアの特徴的なプロポーションを形成しているようでも、肩幅を広げすぎて歪なバランス。これを修正して、サフ直前に組んだものが右端写真。自立させるときにはそーっと、息を止めながらヒールの接地バランスを取ります(笑)。
全身フルアクションなので、こんな乙女チックなポーズも。
タミヤの缶スプレーで本体色の白を塗りましたが、サフの上に色があまりのらず、結局ファレホカラーの72001デッドホワイトを筆で塗り重ねることに。サーモンピンクやオレンジイエローも、ファレホで調色して筆塗りです。
パーツ展開図。武器のクイーンパイクは、オリジナルデザインからかけ離れたものになりましたが、ノリとカッコ良さ優先で。マンロディの足パーツを切削調整して「ジンクス」のランスに接着し整形、ブレンパワードの火器を前後逆にとりつけストックとしています。
子供の頃、中途半端に改造したまま箱にしまって、そのまま完成させられなかったプラモがいくつもありました。このストレリチアはなぜ完成させられたのか。つや消しコートが乾燥した後、製作マットの上に立たせながら考えたのは、“これはあくまで習作で、いろいろなトライ&エラーを気負いなくできたから” 完成に繋がったんじゃないかということでした。
長いブランクからの復帰1作目なので粗いところもありますが、自分の模型人生において“フルスクラッチしたことがある”と思えることは、最高に嬉しいことです。
アパス? やらないやらない😂!
コメント
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プロポーション、仕上がり共にカッコいいです!独特のウェザリングも作品の世界観を熟知されていて素晴らしいです。勉強になりました。
s0utaさん、コメントありがとうございます!
返り血は少々やりすぎかなと思ったんですが、ご指摘の通り作品の世界観や劇中の戦闘シーンを考えたらこのくらいでもアリかなと。
気に入っていただけて嬉しいです!
再現度が凄すぎる!
しかもパーツそれぞれがちゃんとガンプラのパーツで製作するなんて
製作技術と発想も素晴らしいです
naoさん、コメントありがとうございます!
手持ちのパーツの中から「これは肩に使えそう」「これは腰に」とか考えるときが本当に楽しかったです。
ストレリチアのデザインを初めて見たときに、なぜか「この肩、サンドロック・カスタムのアンクルカバーだ」と思いついて、そこが出発点になりました。
JUGENさんその気持ち凄いわかります!
自分も沢山のジャンクの中から探して考えて腰や腕のパーツに付け加えたり、組み合わせて自分の作りたい機体に近づく気持ちが出て来てとても楽しい気持ちになります
次の機体も期待しています
共感いただけて嬉しいです!
次の機体のパーツ探しも進めてますよー😁!
凄まじい再現度と完成度ですね!ガンプラでこんなに心打たれたのは久々です!
クロムアさん、コメントありがとうございます!
身に余る言葉に赤面です。
完成できたのは、半分くらいマンロディのおかげかもしれません。
原点は『プラモ狂四郎』、聖典は『ガンダム・センチネル』。アラフィフのオッサン・モデラーです。「いつか作りたい」の「いつか」は今だ!
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