ザク1局地改修機(ザク パルチザン) MS-05 ZAKUI PARTISAN -オデッサ最終防衛戦線-

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1stガンダムの史実を元に、オリジナルのショートストーリーを作ってみました。その中で登場する旧ザクの改修機を製作中です。        暖かい目で見て頂けますと幸いです。

前編

-オデッサ最終防衛戦線- U.C.0079

11月9日、連邦軍の猛攻によりオデッサ陥落。基地司令官マ・クベ大佐はオデッサを放棄、陥落直前に宇宙へと脱出。

11月10日連邦軍は臨戦態勢から警戒態勢へ移行、残敵の掃討作戦を実施。           連邦軍の猛攻により敗走を余儀なくされたジオン兵の、歴史の片隅に起きた出来事である。そこには宇宙へ帰る為の闘いがあった。

11月15日、荒野に吹き荒む土埃の中、廃品回収を生業にしているイヴァンは廃工場裏の倉庫で敗走中のジオン兵のザクⅡ の修理をしていた。3日後極秘裏に打ち上げられる脱出シャトルの存在を伝えながら、兵士達の心に炎を灯し続けていた。  修理を終えたザクの兵士を見送り。彼は今日も荒野に散らばる廃棄されたMSのパーツをクレーン車で回収し回り、修理や補給を求めるジオン兵の脱出、あるいは最後の闘いへの手助けをしていた。未だに緩むことのない連邦の残党掃討作戦へのいとわしさを感じながら……。

夕刻、冷え込む夜にたまらず上着を羽織ったイヴァンの元に現れたのは両脚のスラスターが焼きついた旧ザクだった。コックピットハッチが開いて出てきたパイロットは”意外なヤツ”だった、このご時世男も女も関係なく度胸と実力があれば戦士になれるわけだが、このパイロットは月夜に透き通る様なプラチナの髪と少し腫らした蒼い目の”べっぴんさん”だった。「私はイルーナ・トレア中尉、貴方がイヴァン技術大佐でしょうか?秘匿通信にてこの場所を特定したのですが、補給は可能でしょうか?」そう言われ少し困った顔をしながらも頷く彼に、イルーナの表情が和らいだ。「まぁ、この辺りじゃジャンク屋のオヤジで通ってるがね、それにしてもこんな日にべっぴんさんに会えるとは思わんかったよ、ひとまずそいつを隣のドッグに入れてくれ、中であったまるもんでも飲みな」そう言われて、少し潤んだ目をしながら微笑んだ彼女は、感謝の言葉と敬礼をして中に入っていった。

コメント

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  1. コメントありがとうございます。拙い文章ですが、お楽しみ頂けるよう努力してまいります。

  2. cinnamon-1 3週間前

    物語の続きが気になります。ジャンク屋のストーリー楽しみです😊😆👍 これからも素敵な作品の投稿、期待していますね😁 ガンプラ楽しみましょう👍

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