ハルートベースでSDコマンド戦記のマスクコマンダー系機体の後継機を作ってみました。リアル頭身でつくるにあたって、SDっぽいケレン味は抑え目にしてテレビシリーズに出てくる機体ぐらいのリアルロボットぽさを出し、SDコマンド戦記を知らない人でも興味を持てるようなデザインを自分なりに目指してみました。対になるライバル機キャプテンガンダムとの同時制作なので、対決シーンの写真多めです。
膝にブースターをつけてみたかったので、サーペントの足をブースターとしてつけ、最終決戦仕様の膝の形を意識して上にとがらせるためにテルティウムアームズの盾をつけてみました。バックパックはアスタロトのサイドアーマーにユーラヴェンのセンサービットをつけ、上からハイドラの丸っこい腿裏パーツをかぶせています。ライフルはアリオスのGNキャノンに色々付け足したもの、足はGP01Fbの肩にGNアーチャーのライフルをつけたものです。全体の雰囲気や配色はぬのむーさんのマスクコマンダーを参考にしました。
膝に盾があるのでいつでもどこでも疑似輝き撃ちができます。ライフルと盾を合わせたときに弓矢のようなシルエットになるよう意識しました。この機体の真骨頂となるポージングで、各部位の角度違い・アングル違い・装備違いどのパターンで撮ってもバツグンにポーズが決まります。狙撃はもちろん、回転して動きながらでも素早く捕捉できるようなイメージです。
横にサムネを繋げられるなら上下にも写真を繋げられるだろうと思ってやってみました。長射程感と撃ったのはコイツかというオチ感が表現できてたらいいです。写真を見る時に下にスクロールすることになるので縦の動きを動的に表現したいときに使えるかもしれません。2コマ漫画っぽくも見えるのでコマ割りのノウハウなんかも役立つかも。
こちらは最初に作りはじめた、ハルートの装備をそのままコマンダー系に見立てた形態です。マスクはUVレジンで複製した前頭部にくっついているので前頭部ごと交換して替えます。通常時の頭部の目には取り外しできるレジン製の狙撃スコープが付いてます(くもっちゃってるけど)。
キャプテンと対称性を持たせるために近接武器をろくに持ってない形態が多いので、剣で戦ってるシーンはこの形態の写真くらいになっちゃいました。
こちらは膝のブースターをバックパックにつけた軽装モードみたいなやつです。マスクのデザインは、結局あんまり再現できてませんがフィンスターニスを参考にしています。目のところは100均のシールを貼ってクリアランナーをスライスしたものを乗せ、緑のレジンを流してつくりました。フィンスターニスもコマンダー系の因子を感じさせる機体ですよね。最近だと水星の魔女のファラクトなんかもそう感じます。
きのこっぽいシルエットがとれる機体は逆さづりが似合う気がします🍄
この形態にも膝にシールドをつけてみました。こういうロングライフル持ち機体の左手手ブラ感を残したままシールドを展開できます。最近は足の可動重視でフロントアーマーが小さくなりがちな気がするので、そこの防御を補完する意味でもいいのかなと。シールドに限らず、膝になにか装備をつけると進歩した足の稼働を活かしたポージングがもっとできそうです。特に宙域仕様の機体なら、膝って胴に近くて可動域もちょっとあるから手に近い役割を持たせられるかもしれません。
膝のブースターを肩につけたら、バイアランやアストレイパワードレッドみたいなシルエットになりました。腕が横にあがらないのですが回転軸はけっこうあるのでそれで案外腕を動かせます。膝用につくったブースターでしたが、思いのほか体のどこにつけてもいいプレイバリューのあるオプションとなりました。
キャプテンと並ぶと案外大きく見えます。
でなんやかんや結局…
合体!
アリオスとハルートのプラモは共通の規格が多いので、組み換えるだけでなんちゃってファイナルフォーミュラーができました。追加でつくったパーツはレジン製の額と胸、ジャンクパーツを合わせたアンテナくらいです。左半身を紫にしたい気持ちもあったのですが、あくまでおまけ合体なので単体で似合うカラーリングを優先しました。
必殺技を使う時以外は手ブラでいそうなイメージ。
サザンクロスソールで〆! 持て余してたアリオスソードをうまく使えた気がします。今度SDで新解釈・ギミックのある令和版のファイナルフォーミュラーみたいなのも出ますね。
最後に感想を。 大した工作をしたわけでもないのになんだかんだで完成まで半年近くかかってしまいました。思い描いてたものが作れそうかもと思った瞬間に、へたくそが手を加えるとその度に粗が増えそうで手が止まりがちです。今回UVレジン、アーマー裏打ち、プラ版、デカール、エナメル墨入れ、エアブラシ(含むトップコート)に挑戦しましたが、エアブラシの水しぶき跡以外は思ったより失敗をごまかせる範囲で仕上げられたかなあと思います。
コマンダーに関しては、どこまで過去機を踏襲するかがずっと悩みどころでした(そのせいか色んな踏襲度合いの形態ができてしまった)。過去機の意匠とのうまい見立てができてるかみたいなのが評価軸になってしまうと、そもそものかっこよさや後継機的な新鮮さがないがしろになってしまってネタがわかる人にはわかるみたいな機体になってしまう。バックパックを曲線にして赤いバインダーを隠すのを思いついたときに少しだけ新鮮な脱却ができた気がしました。今放映してる水星の魔女なんかもいい感じに新しいことやってて面白いですよね。
でもこういう問答も実際につくったからこそ起こることだなと感じます。「モノアイめっちゃ光らせてるのにその周りをまっ黒く塗っちゃっていいの?」とか「生命体っぽいSDキャラクターなのにデカール貼っていいの?」とか「被弾を前提としたシールドのど真ん中にデカール貼っていいの?」とか実際に作らなきゃ生まれなかった疑問でした。こういうのも製作体験の醍醐味なのかもしれません…!
後継機とはなにか(哲学)
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