フル可動HGジェガンスナイパーカスタム［MJ大尉機］

まずはスタンディング（立ち）です。手首、肘、肩、首の可動域を広げることで、しっかりとライフルを構えつつスコープをのぞくことができます。

次は二―リング（膝立ち）です。膝、胴の可動域を広げ、つま先の関節を追加。フロントアーマーは左右が独立して可動するように改修。胴を大きく曲げたときのすき間にはアルミと真鍮のシリンダー、軟質素材のケーブルがチラ見えするようにしました。右ひざには可動式の二―パッドを追加。アルミ棒と真鍮パイプで伸縮するシリンダーを再現。

次はブローイング（伏せ）です。首を最大限上に向けられるように改修することで実現。スナイパーライフルにはバイポッドを装備。肘は地面についてもアクチュエーターを傷めないようにするためと接地性を高めるためにエルボーパッドを追加してあります。

シールドは背中にマウントし、日よけや雨よけ、バルカンの砲台としても使用可能。

ビームライフルはネオジウム磁石で腰にマウント。基部はスイングして膝立ちのポージングの邪魔にならないようにしてあります。縦刺しだったビームライフルのEパックも斜め刺しに改修。

大型のスナイパーライフルは取り回しが悪いので、通常のビームライフルも携帯しているという設定です。

最後はシッティング（座り込み）。MSがこの姿勢をとる意味はあまりないかもしれませんが、ここは作者のこだわりです。股関節の可動域をあぐらがかけるくらいまで広げて実現。背中にシールドをマウントして支えにすれば安定して射撃できるようになりますが、写真はシールドなしでも座れることを証明するため、あえてシールドなしです。この姿勢の実現が一番苦労しました。

シールド裏には、レールガンのマガジンとビームライフルのEパックをマウント。レールガンは摩擦でバレルが消耗するため、予備のバレルも２本マウントしています。

通常のジェガンはシールドにミサイルを装備していますが、危ないと思うので速射性に優れたバルカンに変更。急に接近された際に効果を発揮します。

シールドはフレキシブルアームでマウントされ、狙撃姿勢を取った状態でも構えられる他、左手や背中に装備しても、自由に可動してマガジンなどを左手でとることが可能です。

フレキシブルアームはコトブキヤのものを改修して使用。シールド基部のポリキャップはボール状のものに変更し、可動の自由度を向上させました。

スナイパーライフルはコトブキヤのショットガンをもとにプラ材で加工して作りました。バイポッドはコトブキヤのヘヴィーマシンガンのものを使用しています。

レールガンの弾丸は通常の貫通弾の他、着弾して爆発する炸裂弾などがあり、状況によって使い分ける設定です。

そのレールガンですが、非常に大きい電力を必要とするため、腕のウェポンラッチに装着された給電ユニットからMS本体のジェネレーターの電力を供給することになります。しかし、そのままでは撃った直後にパワーダウンしてしまうので、バックパックに大型のコンデンサーを２基装備し、ここに２連射ぶんの電力をチャージします。２連射後はしばらくチャージする時間が必要であり、スキが大きいのが欠点です。これを補うため、レールガンの砲身の下には通常のビーム砲が装備されています。ビームのEパックは通常のビームライフルのものと共用です。またビーム砲の先からは短いビームサーベルを出すことができ、銃剣のようにして使うことができます。

なお、各種カメラやセンサー、ビームサーベルには蛍光塗料（スプーキー）を塗布し、ブラックライトで発光するようになっています。ピンクのバイザー内のモノアイは紫に発光します。

コクピットハッチ開閉ギミックを自作。内部のシートもプラ材で制作しました。

全体をご覧下さい。バックパックにはウェポンラッチを追加し、シールドやスナイパーライフルをマウントすることができます。

股関節の可動域拡大の工作で、太ももの位置が下に１ｍｍ、外に0.5ｍｍほど移動したので、太もも上部を1ｍｍ厚く、側面を0.5㎜ずつ増幅。前面も0.3㎜増幅して太ももを長く太く加工しました。（ジェガンは腰のフロントアーマーをなくす代わりに太ももの装甲を厚くしているという設定の再現です。）太ももが太くなったぶん、サイドアーマーも基部を厚くし、軸を延長して外側にずらしています。

肘関節の加工です。二重関節にし、さらに軸を延長して引き出し式にして可動域を拡大。

ハンドパーツはビルドハンズに変更して手首の可動を拡大。

胴はEGガンダムの腹部パーツを加工して流用。ポリキャップのランナーのタグから切り出して作ったパッキンを内蔵したシリンダーで伸縮軸を作り、ガンダムの腹部パーツの内部で上半身と下半身を接続。腹部パーツが前後にスライドするようにレールを作り、胴の可動域を拡大。伸縮軸を引き出せば前後左右に大きく曲げることができます。この工作によってポージングの幅が大きく広がりました。

ちなみに肩回りも少し削って可動域を広げてあります。

首の関節です。内部にボールを仕込み、上を向きやすく加工。真鍮パイプでワンポイント。真鍮パイプから軸を引き出すことで首をかしげる動作などが可能です。干渉するバックパックの上部は大きく削りとりました。エコーズ仕様の特徴である増設のバイザーは差し替え式だったので可動式に改修し、コンロイ機のような大型カメラを追加しました。このカメラとクリアパーツから透けて見えるメインカメラはダイソーのカツラで自作しました。

股関節です。太もも付け根の関節パーツを写真のように加工して、縦向きから横向きにすることで開脚できるようにしました。

膝関節です。干渉する部分を削り、最大限曲がるようにしました。ポリキャップが露出するので、プラ板をかぶせてディテールを追加。設定にある膝裏のパイプはアルミ線と真鍮パイプで再現。関節内部を削り取って可動に干渉しないようにしました。

足関節です。パーツを四苦八苦しながら分割、つま先、足の甲が動くようにしました。

最後にダガーナイフです。コンロイ機のキットに付属しているのですが入手困難なためプラ板で自作しました。左脚に装着。膝立ちの狙撃姿勢中に襲われた際にサッと抜き取って応戦できる仕様です。

コンロイ機のキットのダガーナイフは鞘に刀身を収められない、ちょっと残念な仕様なので、その点、自作ナイフのほうが再現度が高いので満足です(^^♪

最後までご覧いただきありがとうございました。約一か月ほどかけたジェガンエコーズ仕様。ミリタリー色が強く、想像が膨らんで、いじってもいじり足りない楽しいキットでした!(^^)!