ヴェルペルガンダム

大西洋連邦軍が開発した新型のミラージュ・コロイド機能搭載MS。

透過機能発動中の戦闘力向上に重きが置かれ、Nダガーと比較して装備が格段に増えているのが特徴。

ユニウス条約遵守の観点から部隊配備の予定は無く、性能評価用に製造された1機が大西洋連邦に本社を持つ民間警備会社「トレオン・グローバル・セキュリティーズ」に納入された。

vsアーヴァンクスガンダム

ミラージュ・コロイド・ステルスがユニウス条約により正規軍での運用を禁止されている現在。

条約批准の監査を躱す為、軍には納入されず開発局が民間警備会社「トレオン・グローバル・セキュリティズ」にヴェルペルを貸与→正規軍がトレオン社へ艦船の警備を委託→前線に出撃した艦船の「警備」という名目でヴェルペルを持ち込んだトレオン社が戦闘行為に参加……という形を取っている。

素性を隠しザフト軍への破壊工作、威力偵察任務に従事した。

武装一覧※長文注意

①攻盾システム「ジプケロス」

ブリッツ搭載時の試作品と殆ど同等の性能で実戦投入されていたNダガー用トリケロスを実戦向けにブラッシュアップした新型兵装。50mmレーザーライフルは銃身を切り詰めたウィンダム用ビームライフルに変更され威力と射程が向上した。ランサーダート発射機能はハープーンガンの実装により不要と判断され撤去、代わりにレアメタル製で刺突・切断に優れたリストブレイドが搭載された。

②シャープウィップ

杭状の物体が先端に付いた鞭。先端の杭には小型の推進器が内蔵されており、同じく鞭に内蔵された通信ケーブルを通して自在に操れる。威力は限定的だが敵機のコックピットやランドセルに向けてガンバレルの様に不意打ちに用いられたり、アンカーワイヤーと同じく透過中の推進力を使わない移動等にも使用出来る。

③レイザーディスク

スティレットを大型化させた投擲用爆発武装。大型化の弊害により2本しか携行出来ないが従来のスティレットでは軽量化の観点により威力が足りず不可能だった隔壁の爆破や大型目標の撃破が可能になった。透過時も勿論使用可能で、ハープーンガンとこの兵装の併用によりヴェルペルの手数と火力を補っている。

④肩部自在プラズマランチャー「トラロック」

圧縮したプラズマを撃ち出すエネルギーベースの発射武器。背部ランドセルから伸びるサブアームに砲身が懸架されており、射角が広い。発射機構・威力共にザフト製MS「フリーダム」のバラエーナプラズマ収束ビーム法と概ね同等であり、大型の標的(艦船)や一撃で敵機を仕留める時に使用される。ビーム兵装なので透過時に使用すれば当然敵機に位置を補足されてしまうので注意が必要。

⑤対MS用実体剣「ツェアレーゲン」

ストライクに搭載されていたアーマーシュナイダーをより実戦向けに発展させた格闘用予備兵装。切れ味は今一つで刺突に限り非PS装甲搭載機の装甲を貫ける。各地の紛争地で目撃されるとある「傭兵」の目撃談を参考に、刀身でビームサーベルを受け止められる様に加工された少々特殊な装備。

⑥ハープーンガン(名称未定)

近〜中距離用兵装。ダガーlやウィンダムが使用する投擲用武装Mk315「スティレット」をガス圧で射出している。発射に必要なガスは高圧に圧縮された窒素が用いられ通常の実体弾と異なり発砲時に発する燃焼ガスが出ない。この為、発砲時は熱源センサーに感知されないという利点を持ちステルス機能発動中もノーリスクで射撃が出来る。

ミラージュ・コロイド機能の搭載機では既にNダガー系列がロールアウトし、少数が非正規戦へ投入され戦果を上げていた。

しかし技術発展のスピードが凄まじいC.E.世界において105ダガーをベースに開発されたNダガーNでは早々に性能向上や拡張性に限界が訪れてしまう。

正規軍の支援が受けられず仮想敵であるザフト製MSの性能向上も目覚ましい中、戦闘行為の露見や任務失敗が絶対に許されないブラックオプス(非正規作戦)において性能の頭打ちは由々しき問題であり、遂にダガーとは別種のMSを新造する必要性が生じたのだった。

ブリッツやNダガーと違い主力機に似せたカラーリングを身に纏っているがこれはミラージュコロイドステルス機能の改良テストの為。

従来の連合製ステルス機ではコロイド粒子の定着率の問題によりPS装甲搭載機にも関わらずカラーリングが限定されていた。ヴェルペルではその問題解消を目指し意図的にこのカラーリングに調整されている。

しかしオーブでは既に試作MS「エクリプス」がこのカラーリング問題を解決しており、この点からも大西洋連邦の技術力が遅れを取っている事は否めない。

ダガーlパイロット「上空からこのエリアを偵察しましたが……敵機など見当たりません！」

ウィンダムパイロット「数十メートルのデカブツが歩き回ってるんだぞ！見失う訳あるか！」

コンクリート「ジャングル」に潜伏したヴェルペルガンダム。ロゴス壊滅から数年、反ロゴス同盟の名残で大西洋連邦に反目し始めた国家群は連合軍として配備されたMSを自国の軍へと接収し独自の戦力を保有し始めていた。透過機能を駆使し反大西洋連邦陣営に潜入したヴェルペルは元友軍である連合製MS達を奇襲し、首都や国境沿いのジャングルで撹乱工作に従事。内紛を演出し反大西洋連邦陣営に政情不安を煽っていた。

ダガーlパイロット「お客さんの整備はまだ終わらねえのか、いくら試作機ったってMS一機にいつまで時間かけてんだよ…」

整備士「さぁ…？お客さんの整備は専属のチーム以外触らせないそうで、現場の俺達じゃ何やってんのかさっぱり分からんのですわ。でも機付長の話じゃ、あの型式番号は前の戦争でロゴス派が使ってた非正規戦仕様と同じみたいで」

ダガーlパイロット「透明になれてどこへでも潜り込めるってアレか？初期の試作機がオーブのコロニーでザフトに強奪されたって…」

ダガーlパイロット(透明になれる、か……。この国、大西洋の連中とは仲悪いし、最近俺達ずっとテロリストの捜索してるけどまさか……？いや、流石に考え過ぎだよな…。)

トレオン・グローバル・セキュリティズの幹部MS達。(ヴェルペルガンダム、過去作1「ヴィドフニールガンダム」、過去作2「ウィンダムエクストラパック」×3機。)

ガンダムのOPで敵キャラが一枚絵に集まる構図すこです