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今回は2024年の総括として、今年GUNSTAさんに投稿した機体達の活躍を公開しました。
U.C.0079.11.10。
同月7日に地球連邦軍が発動したオデッサ作戦は死闘の末、ジオン軍のオデッサ鉱山地帯放棄という結果に終わった。これによりジオン軍将兵は各地への撤退を余儀なくされるが、依然連邦軍の攻撃の手が緩む事はなく、作戦終了後はさながら殲滅戦の様相を呈していた。
アジア方面への撤退ルートの一つ、ここタクラマカン砂漠に於ても増産されたRGM-79(G)※陸戦型ジムと61式戦車を主力とする陸戦部隊が撤退するジオン将兵達の背に激しい砲火を浴びせていた。
撤退戦を続ける本隊から離脱し息を潜めていたジオンの別働隊。彼らは本隊の撤退を助ける為、側面から連邦の追撃部隊に対し奇襲を企てていた。その中には試作機グフ・ジャールの姿も。
だが地形の窪みに潜み攻撃の機を伺っていたその時、艦砲射撃と見紛う程のビームが隣にいたグフの蒼い巨躯を隆起した地形ごと貫いた。
驚いたドムのパイロットが堪らず窪みから飛び出すと自機のメインカメラで捉えられる距離でビームを撃った主を捕捉する。
ジオンに先んじて実用化に成功したビーム兵器、輝くツインアイ……これではまるで噂に聞く…
「白い悪魔……!?」
敵味方識別装置に反応アリ、「YMS-15」と表示されてはいるが連邦の量産MSと行動を共にするその姿は明らかに敵であった。
二射、三射と続くビーム射撃。その間に連邦の量産MS達がのろのろと散開していく。ホバー機動で左右に動きビームを躱すが一般パイロットであった彼では慣れないビーム攻撃に対しては回避に専念する事しか出来なかった。
赤熱化するライフルの銃口。故郷で見た旧世紀の記録映像の中で、塹壕に設置された歩兵用機関銃が連続射撃で酷使し赤く光った銃身を交換しているのを思い出した彼はそれと同じ様に敵の砲身にも耐久度的な限界か、或いは弾切れが近い事を予感する。
既に他の僚機も前進し各所でMS戦が展開されているのは確認した。これなら敵の取り巻き達から集中砲火を浴びる事は無いはず。
第一次世界大戦の歩兵さながら、MSサイズの塹壕にも見える窪みから飛び出したドムはそのままジャイアントバズを敵の足元に向け連射後、放棄。ヒートサーベルを抜き突進した。
しかし、敵機はそれ以前のMSでは考えられない程軽快なステップを繰り出し爆炎から逃れる。手には先程のライフルでは無く外見だけで連邦のMSの持つ物よりも高出力と分かるビームサーベルが握られていた。
突進する方向を転換する為に一旦立ち止まってしまうドム。だがその一瞬を敵機は見逃さず、フェンシングの様な挙動でコックピット目掛けてサーベルを突き出した。
ビーム刃は容易く装甲を裂き、その先にいるパイロットを蒸発させる。ドムパイロットの命を似ってしてこの決闘の勝敗は決したのだった。
「乱戦に紛れて俺を撃たないでくれよ!?」
「ならレドームの欺瞞装置を切ったらどうです?隊長!?」
「ギャン・ウォールード」と呼ばれる鹵獲MSが僚機の陸戦型ジムに背を預け、立て続けにジオンのMSを倒していく。最前線で大立ち回りを演じるMS隊の隊長、副隊長を見て連邦のパイロット達は次第にこの戦闘が自分達の優勢になっていくのを感じた。
その感覚が彼らの攻勢をより一層勢い付けていく。
「露払いだけでも果たして見せようぞ!!」
ドムに変わって躍り出たグフ・カスタム。
「ガトリングが盾にくっついてるのか!面白い、今日はそいつも鹵獲してやる!!」
敵味方入り乱れたこの乱戦、味方の識別が遅ればその隙を突けるとレドームの欺瞞装置を稼働させていたがこの敵は躊躇せずガトリングの砲火を浴びせて来た。判断に迷いが無い、見慣れないガトリング装備、相当な猛者だと確信したギャンのパイロットは彼を次の標的に定めた。
「これ以上はやらせない!」
遅れてグフ・ジャールも駆けつけグフ・カスタムに加勢する。二振りのヒートサーベルが大出力のビーム刃と斬り結ぶ。
グフ・ジャールを助ける為、ヒート・ロッドで敵の利き腕を拘束するグフ・カスタム。激しく損傷するグフ両機、果たして彼らの刃はギャン・ウォールードへと届くのか!?
おしまい
屋外撮影デジラマで短編を作りました
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