プロトタイプメッサー

AE（アナハイム・エレクトロニクス）社といえば、ガンダム系やジム系など連邦のMSをメインに開発しているような印象ですが、実際にはジオン系、ジオンっぽいデザインのMSもたくさん作ってますね。

宇宙世紀作品の古くでは「ゼータガンダム」登場のハイ・ザックやマラサイがありますし、「逆襲のシャア」のギラ・ドーガ、ヤクト・ドーガ、サザビーなどは「ジオンっぽい」というよりもジオン（ネオジオン）に供給までしちゃってます。
「ガンダムUC」ではギラ・ズール、クシャトリヤ、シナンジュ（スタイン）までも。
そして、「閃光のハサウェイ」ではメッサーも。
メッサーはギラ・ドーガがベースのAE社製と言われていますが、「もしかすると、プロトタイプはもっとジオンっぽかったりしたのでは？」なんてことを考えながら作ってみたオリジナル機です。

妄想ストーリーとしては。。。
「宇宙世紀100年を迎えたころ、AE社ではジオン残党、ネオジオンへの提供を目論見ながら新たなMSの開発を行っていた。そのMSは「AMS-206」という形式番号を持ち、ジオンで最も有名であるザクIIをモチーフとして、だれもがジオンの系統であると分かるデザインとなっていた。しかしながらAE社の目論見とは裏腹に、すでにジオン残党、ネオジオンの勢力は衰退しており、その売り先を失ってしまっていた。やむを得ずAE社はテロリスト集団への提供に方針を切り替えたが、関与を察知されないよう新たな形式番号、モデル名を設定した。それは「Me02R メッサー」であり、そのテロリスト集団とは「反地球連邦組織マフティー」であった（しかしながら、その時代にMSを製造しているメーカーは他になかったため、AE社の関与はだれの目にも明らかであった。また、連邦軍にもマフティーにも見境なくMSを提供するAE社に対して、マフティーのリーダーであるハサウェイ・ノアは「アナハイムはやりやがったってことだ」と激おこになるのだった）。そして、モデル名を持たなかった「AMS-201」はメッサーのベースモデルという位置づけから、後付けで「AMS-201 プロトタイプメッサー」と呼ばれるのであった。。。」
とかなんとか（なんのこっちゃ）。

さて、こちらの作品ですが、もちろんHGUCメッサーをベースに作っています。
メッサーは発売当日に購入、その後プレバン限定の2種も購入し、さらに一般販売品を2つ、計5つ購入したにも関わらず、今の今まで1つも作ったことがありませんでした。。。たぶん理由は、なんだか虫のような、生物のようなルックスやその特徴的なカラーリングが苦手だったから、と思います。
そんわけで、今回は苦手な箇所を重点的に、「よりジオン然としたAE社製MS」を目指して改造、オールペンしてみました。

全体のカラーはジオン系の量産機っぽく緑系に。
胴回りには動力パイプを追加。いつものように手芸用ゴム紐です。
胸のダクトはもろに連邦系MSっぽさが出てしまうのでプラ板でカバー、などの改造でよりジオンっぽくしてみました。

スパイクアーマーを右肩から左肩に移し、マラサイのスパイクに付け替えてます。

バックパックもサイコ・ドーガ余剰パーツ（ギラ・ドーガ用）に換装。
リアアーマーは短くカットして、固定接続してます。ちょっとドムのイメージ。
リアアーマー裏面には、メッサーの足首部分のスラスターを移植。

メッサーのノーマルのビームライフルは全く好みのデザインではなかったので、ジャンク箱に転がっていたもの（ライトニングZガンダム用）に換装。

脚のサイドは、メッサーのバックパックのカバーや、ケンプファーのすねまわりを取り付け。
その中や、足首にはサードパーティのスラスターを取り付け。

ヘッドは、モノアイ前面のステー部分をカット。口元のダクト部分も少々カット。なぜかケンプファーっぽくなりました。
モノアイは最近バンダイから発売された「カスタマイズマテリアル（3Dメタリックシール）」のピンク色のものを貼り付けてます。
アンテナはプラ板。
リアアーマーのカット部分をフロントアーマー下部に移設して、ぼってり間を減少させるようにしました。

いつものように水性ホビーカラーで筆塗り全塗装。水彩絵の具で墨入れして、デカールを貼って艶消しトップコートで仕上げ。
薄いほうの緑は「HUG202 ブラストインパルスグリーン」、濃いほうの緑は「H-60 濃緑色」。
黒っぽい箇所は、黒系統、グレー系統を10色近くで塗り分けてます。
デカールは今回はすべてガンダムデカール。

右肩の、ザクIIっぽいL字型のシールドはサイコ・ドーガ余剰パーツ（ギラ・ドーガ用）をカットしながら作成。
シールド裏側のシュツルム・ファウストもサイコ・ドーガ余剰パーツ。

一番のアピールポイントの大型ヒートホークは、ムーンガンダム登場のザクIV用をイメージしながらプラ板とプラ棒とジャンクパーツでスクラッチ。
とてつもないデカさなんですが、このくらいの大型MSにはピッタリサイズとなりました。

その他あちこちをプラ板でディティールアップしてます。

「よりジオン然としたAE社製MS」として作ったオリジナル機「プロトタイプ メッサー」でした。
メッサーの苦手意識がなくなったので、また別の改造品を作ってみたいなー、と思いました。