HG Hi-νガンダムをカトキ版っぽく作ったオリジナル機です。
「ガンダム」が世に出て四十数年、その間に同じ登場メカが何度も立体化されています。デザインの流行廃りであったり、メーカーさんの技術的、コスト的制約などによって、同じメカでも立体化されるたびに異なるデザインになるわけで、そのどれもが「正解」であり、決して「常に、完璧・ゴールではない」。それがガンダム作品の面白さの一つだと考えています。
そういった、立体化される度にデザインが異なるメカでも最たるものは「Hi-νガンダム」ではないでしょうか。
おそらく1988年の小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」で登場してから35年の間に、ガンプラ、フィギュア、ガレージキットなどでリアル形態の商用立体化が十回くらいは行われているはずですが、そのどれもが異なる設定になっているはずです(強いて言えば普通のMG版とHG版が同様の設定、デザインかもしれませんね)。
その理由の一つはHi-νガンダムそのものに設定が2つ存在することだと思います。
一つは小説版のHi-νガンダムであり、映画版とは別次元のお話し、映画版での「νガンダム」に相当する主役MS、という設定。こちらは2000年代に入り、νガンダムやHi-νガンダムを当初デザインされた出渕裕さんによって再デザインされた、細身で白と青のツートンのMS。普通のMG版やHG版はこちらですね。
そしてもう一つはCCA-MSVで設定された、「νガンダム」の改良発展型、というもの。ボリューミーなボディに、白と紫のツートン。MGではカトキさんによってデザインされた「Ver.Ka」版も発売されていますね。
さて、2021年にRG版でHi-νガンダムが製品化されたわけですが、これまでの2つの設定やデザインをハイブリッド化したような、決定打的なガンプラになっていると思います。
。。。RGを絶対買わない、作らない、と心に決めている私には、ちょっと悔しい。RGが発売されてから同じ1/144サイズであるHG版がしいたげられているような気もして、とても悲しい。
「せや、HGでRG版とも違う、カッコいいHi-νガンダム作ったれ!」
と、作ってみました(前置き長い。。。)
「カトキさんによる「Ver.Ka」を意識した、ボリューミーで白/紫のHi-νにしよう、でも私(GPO144)オリジナル機みたいなもんだから、いっそのこと名前は「Hi-νガンダム Ver.GPO」にしちゃえ!」とばかりに製作開始。
次のような目標を決めて、HG版Hi-νガンダムを改造、塗装しました。
- アンテナを太く
- 肩アーマーをでっかく
- 腰の前後アーマーをでっかく
- 太ももを太く
- 脚を長く
- ファンネルラックをでっかく
- ファンネル群の取り付け角度を変更
- 背面のスタビレイザーの角度と形状を変更
- シールドをνガンダムのものへ
- バズーカを背面に取り付け
- プロペラントタンクをでっかく
- 白と薄い紫のツートンカラーに
- メインカメラ(眼)を緑に
- 胸のダクトを黄色に
- プラ板やサードパーティのディティールアップパーツ取り付けやスジボリで情報量アップ
数年前に部分塗装で作ったHG版Hi-νガンダムと並べると、別物になっていると思います。
アンテナはビルダーズパーツのものに換装。
肩アーマーはHGνガンダムのものに換装。
腰のアーマーは、ノーマルの後ろのものを前面に移動。HGνガンダムHWSの大型リアアーマーを背面に取り付け。
太もも部分はカット、成形、貼り付けを行って、2ミリほど幅を拡大。
シールドをHGνガンダムのものに換装。
ひざの関節パーツにカラーをかませて脚を数ミリ長く。
ファンネルラックをプラ板で巨大化。
ファンネル群の取り付け角度を変更。
背面のスタビレイザーの角度を変更。また、「鳥の頭」っぽい先端パーツはGP01用(?)コアファイターの機首部分を取り付け。。。
バズーカを背面に取り付け(そういえば、左のノーマル風も背面取り付けに加工してましたね)。
プロペラントタンクは30MMシリーズのものに換装。
その他、プラ板やサードパーティのディティールアップパーツ取り付けやスジボリで情報量アップしてます。
いちおう、スプリッター迷彩のノーマルのシールドも塗装しておきました。
ファンネル射出状態。脳内設定では、ファンネルラックが大型スラスターになる、ということにしてます(笑)。
他キット付属シールを流用して、メインカメラ(眼)を緑に変更。
胸のダクトは黄色に塗装。
白と薄い紫のツートンカラーに筆塗り全塗装。いつものように水性ホビーカラーで、白はガンダムホワイト。紫は一つ前に作成した「ガンダム試作0号機SR ローズベイ」塗装時に調色した、白に紫やブルーを少し混ぜた特製パープル。
筆塗り全塗装後に水彩絵の具で薄く墨入れして、ガンダムデカール、ロボデカール、エクスプレッションデカールを貼って、艶消しトップコートで仕上げ。
我が家のHG Hi-νガンダム系とパシャリ。
3機とも別物のように見えますね。
HGUC ガンダムGファースト 風
https://gumpla.jp/hg/739420
HGνガンダムとパシャリ。
設定ではνガンダムの頭頂高は22メートル、Hi-νガンダムは20メートルだから、一回り違うんですよね。人間だと180cmの人と162cmの人、ってくらい違うことになりますね。。。
小説の表紙(?)っぽく。。。
HG Hi-νガンダムをカトキ版っぽく作ったオリジナル機「RX-93-ν2 Hi-νガンダム Ver.GPO」でした。
普通のHG版とはまるっきり異なる、私好みのHi-νガンダムになってくれて大満足です。
HG Hi-νガンダムをカトキ版っぽく作ったオリジナル機「RX-93-ν2 Hi-νガンダム Ver.GPO」です。
コメント
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失礼します。『小説ベルチル』のMSの違和感は当時凄まじかった思い出が在ります😖 状況によってここまでデザインが多種多様な『ν』はヤッパリ人気が有る事の裏付けでしょうね🤔 しかし、自分的に『 Ver.GPO』がとてもシックリきます😍
コメントありがとうございます。ガンダムコンバージとか、デフォルメ系でもほとんどあのぶっとい、白/紫ツートンばかりモデル化してることから、どちらが人気があるかよくわかりますね。
私もHGUCのHiνをなんとかカッコよくしたくて頑張っていますが、スタビライザーにGP01の別パーツ使ってるのが面白いなと思いました。
コアファイターの機首は意外でした。シックリしてますね。
参考にさせていただきます。
コメントありがとうございます。また、なにかのヒント、参考になりましたら嬉しいです。
コメント失礼します。
私の場合、RGかっこ良いと思いつつ、お値段的に手がでずHGが安売りしていたので買ってしまったのですが…この作品を見て、こんなにかっこ良いHGが!!!希望の星です👍👍
コメントありがとうございます。HGでも改造しだいで雰囲気が変わることがわかってよかったです。
こだわりの改修の数々、他のどの立体物とも違うスタイリングがカッコ良過ぎです!
ご自身の名を冠した”Ver.GPO”、これはまさにベスト・オブ・Hi-νガンダムだと思います✨
コメントありがとうございます。また、おほめいただきありがとうございます!
模型、イラスト等もかなりたくさん〇〇版があるけど、3DCGを使ったガンダムのゲームも、制作者それぞれにこだわりがあって、タイトル/スタッフが変われば、他からモデリングデータを流用せずに、みな手間を惜しまず、寧ろすすんでモデリングをやり直すと、多分PS2末期くらいに何かで読んだ記憶があります。
コメントありがとうございます。立体化される度に異なるデザインになって、ガンダム作品って懐の深さを感じますね。
1/144の宇宙世紀ものガンプラオンリーな福岡在住の筆塗派モデラーです。1980年に初代RX-78を作ってから、製作スキルも塗装スキルも進歩がありません。最近は1/144でモデル化されていないMSを作ることにハマってます。HG、FG、EG、旧キットは作るのにRGは作らないおかしなポリシーでやってます。
ガンスタさんへの初投稿は2021年6月。
総いいね数が2022年4月に10,000を、2023年1月に20,000を、2023年8月に30,000を、2024年2月に40,000を、2024年8月に50,000を超えました。
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