HGUC ゲルググ

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妄想! 紅の・・・

※今回は文章長めです。内容は飛ばしても画像だけでも観てもらえたら嬉しいです(gundam-kao10)

サイド6、アドリア宙域の小惑星、コロニー間移送の中継点であり観光にも利用されている。整備基地移転後の買い出しと久々の休暇を兼ねて整備長と整備兵は2人でホテルのバーに立ち寄った。「なんか物々しい雰囲気ですね、整備長。」「ここは中立なのを良いことに連邦、ジオンのはぐれもの達の溜まり場になってるからな。同業も賞金稼ぎもウロチョロしてやがる、ま、情報交換にはモッテコイだけどな。」「あら、整備長さんお久しぶりね。」不意に掛かった声の先に1人の女性が。素朴な顔立ちながらそこはかとない色気に、整備兵が思わず目線を逸らしたのを整備長は見逃さなかった。「アドリア宙域のMS乗りはみんなシイコに恋をするんだ。」

サイド6、アドリア宙域の小惑星、コロニー間移送の中継点であり観光にも利用されている。

整備基地移転後の買い出しと久々の休暇を兼ねて整備長と整備兵は2人でホテルのバーに立ち寄った。

「なんか物々しい雰囲気ですね、整備長。」

「ここは中立なのを良いことに連邦、ジオンのはぐれもの達の溜まり場になってるからな。同業も賞金稼ぎもウロチョロしてやがる、ま、情報交換にはモッテコイだけどな。」

「あら、整備長さんお久しぶりね。」

不意に掛かった声の先に1人の女性が。素朴な顔立ちながらそこはかとない色気に、整備兵が思わず目線を逸らしたのを整備長は見逃さなかった。

「アドリア宙域のMS乗りはみんなシイコに恋をするんだ。」

たしかに、マダムシイコに声を掛けられた整備長に周囲の目線が戦闘中以上の敵意を見せていた。「よう、マルコは元気かい?」周囲の目線など意も介さず整備長はまた知らない名前を口にする。「今日はバトルの日よ。元ティターンズさんが相手だって。」「ほぅ、エリートさんか。」「あのティターンズさんおかしいの。私の顔を見るなり「結婚してくれ」だって。だから教えてあげたわ。私は3回MS乗りと結婚したけど1人はオデッサで1人はア・バオア・クーで最後の1人はアクシズで死んだって…。」

たしかに、マダムシイコに声を掛けられた整備長に周囲の目線が戦闘中以上の敵意を見せていた。

「よう、マルコは元気かい?」

周囲の目線など意も介さず整備長はまた知らない名前を口にする。

「今日はバトルの日よ。元ティターンズさんが相手だって。」

「ほぅ、エリートさんか。」

「あのティターンズさんおかしいの。私の顔を見るなり「結婚してくれ」だって。だから教えてあげたわ。私は3回MS乗りと結婚したけど1人はオデッサで1人はア・バオア・クーで最後の1人はアクシズで死んだって…。」

いたたまれない話題を逸らそうと、整備兵が口を挟んだ。「ところでマルコさんって?」「あぁ元連邦のエースにして賞金稼ぎだ。」事も無げに応える整備長に驚きを隠せない。「えぇっ、昔も今も敵じゃないですかっ!」同じようにシイコが事も無げに応えた。「ここではあなたのお国より人生がもうちょっと複雑なの。」

いたたまれない話題を逸らそうと、整備兵が口を挟んだ。

「ところでマルコさんって?」

「あぁ元連邦のエースにして賞金稼ぎだ。」

事も無げに応える整備長に驚きを隠せない。

「えぇっ、昔も今も敵じゃないですかっ!」

同じようにシイコが事も無げに応えた。

「ここではあなたのお国より人生がもうちょっと複雑なの。」

不意に客席から歓声が上がる。「出やがった、ポルコ・ロッソ!」「ティターンズ、豚野郎を撃ち落せ!」モニターに目をやると紅いゲルググの出撃直前の後ろ姿が映し出されていた。「えっ元連邦のエースがゲルググに?しかもあの仕様って・・・整備長、まさかっ!?」

不意に客席から歓声が上がる。

「出やがった、ポルコ・ロッソ!」

「ティターンズ、豚野郎を撃ち落せ!」

モニターに目をやると紅いゲルググの出撃直前の後ろ姿が映し出されていた。

「えっ元連邦のエースがゲルググに?しかもあの仕様って・・・整備長、まさかっ!?」

「勘違いするな、俺は潰れかけのゲルググを親父がやってるジャンク屋に卸しただけだ。」「えっ整備長の親父さんがサイド6でジャンク屋を?」「戦争には加担したくねぇって開戦前に引っ込んじまったよ。一年戦争中では連邦の技師だなんて怪しいオヤジを住まわせた事もあるらしいが。」「戦争には加担しないけど賞金稼ぎには手を貸すんだ・・・」「親父が言うには『戦争で稼ぐ奴は悪党さ。賞金稼ぎで稼げねえ奴は能なしだ。』とさ、俺達はとんだ悪党ってワケだ。まぁ機体に手を入れたのは親父じゃなくて娘だけどな。」「えぇっ?整備長、結婚してたんですかぁ?」

「勘違いするな、俺は潰れかけのゲルググを親父がやってるジャンク屋に卸しただけだ。」

「えっ整備長の親父さんがサイド6でジャンク屋を?」

「戦争には加担したくねぇって開戦前に引っ込んじまったよ。一年戦争中では連邦の技師だなんて怪しいオヤジを住まわせた事もあるらしいが。」

「戦争には加担しないけど賞金稼ぎには手を貸すんだ・・・」

「親父が言うには『戦争で稼ぐ奴は悪党さ。賞金稼ぎで稼げねえ奴は能なしだ。』とさ、俺達はとんだ悪党ってワケだ。まぁ機体に手を入れたのは親父じゃなくて娘だけどな。」

「えぇっ?整備長、結婚してたんですかぁ?」

整備兵の声を打ち消すかのようにまた歓声が上がる。「始まるぞ、5秒前4…3…2…1…0!ティターンズ野郎が上をとった!こりゃあ一方的な展開になって来たぞ。」有利な態勢からバックを取られたように見えた瞬間、敵機を軸に弧を描くように回転し、いとも簡単に背後を取り返した。「スティグマだ!豚が後ろをとった。」「スティグマ?」「豚はあの技でアドリア宙域のエースになったんだ。」

整備兵の声を打ち消すかのようにまた歓声が上がる。

「始まるぞ、5秒前4…3…2…1…0!ティターンズ野郎が上をとった!こりゃあ一方的な展開になって来たぞ。」

有利な態勢からバックを取られたように見えた瞬間、敵機を軸に弧を描くように回転し、いとも簡単に背後を取り返した。

「スティグマだ!豚が後ろをとった。」

「スティグマ?」

「豚はあの技でアドリア宙域のエースになったんだ。」

いつの間にか近くに陣取って解説を始めたオヤジの声に整備兵は耳を奪われていた。「撃つぞ!撃たねえぞ!バズーカの故障か?読めたぞあの野郎最後まで撃たねえつもりなんだ。」「えっ?」「豚は殺しはやらねえんだ。今はティターンズ野郎がピンピンしてるだろ?そこだ!撃て!やっぱり撃たねえなっ!俺の言った通りさ。今撃つとティターンズ野郎にも当たっちまうからな相手がよれておとなしくなってから爆発しねぇところに2〜3発当ててケリをつける気なんだよ。戦争じゃねえとか何とかキザでイヤな野郎だぜ。」何となく、整備長が彼に肩入れする理由が分かったような気がした。

いつの間にか近くに陣取って解説を始めたオヤジの声に整備兵は耳を奪われていた。

「撃つぞ!撃たねえぞ!バズーカの故障か?読めたぞあの野郎最後まで撃たねえつもりなんだ。」

「えっ?」

「豚は殺しはやらねえんだ。今はティターンズ野郎がピンピンしてるだろ?そこだ!撃て!やっぱり撃たねえなっ!俺の言った通りさ。今撃つとティターンズ野郎にも当たっちまうからな相手がよれておとなしくなってから爆発しねぇところに2〜3発当ててケリをつける気なんだよ。戦争じゃねえとか何とかキザでイヤな野郎だぜ。」

何となく、整備長が彼に肩入れする理由が分かったような気がした。

「でも、あのバズーカじゃ爆発しないって無理じゃないですか?」「あの弾は炸裂弾じゃないただの鉄球だ。パイロットが危ねぇって貫通弾も使わねぇ。」「でもそれじゃ相手も諦めないですよね?」「あぁだから最後だけは接近戦でケリを付けるんだ。まぁ観てな。」

「でも、あのバズーカじゃ爆発しないって無理じゃないですか?」

「あの弾は炸裂弾じゃないただの鉄球だ。パイロットが危ねぇって貫通弾も使わねぇ。」

「でもそれじゃ相手も諦めないですよね?」

「あぁだから最後だけは接近戦でケリを付けるんだ。まぁ観てな。」

バトルも佳境に差し掛かった瞬間、マダムシイコのスマートフォンがバイブした。「ハートのCへ豚へ連絡請う。軍警がかぎつけたバカ騒ぎをやめろ。」「またいつものメッセージ、誰だか分からないけど良いタイミングで助けてくれるのよね。」 

バトルも佳境に差し掛かった瞬間、マダムシイコのスマートフォンがバイブした。

「ハートのCへ豚へ連絡請う。軍警がかぎつけたバカ騒ぎをやめろ。」

「またいつものメッセージ、誰だか分からないけど良いタイミングで助けてくれるのよね。」

 

その刹那、再び放たれたスティグマによってティターンズの背後を取ったマルコのビームサーベルが相手の右腕を切り落とした!「豚の勝ちだ!」歓声とも悲鳴ともとれる声がバーに響き渡った、と同時にシイコが皆に語りかける。「さあお祭りは終わり!軍警がここへ向かってるわ。みんな早く逃げてちょうだい。その代わりまたお店に来て、うんとサービスするから。」そう言いながら右手のスマートフォンは素早いフリック入力でメッセージを送っている。すると画面上のゲルググとティターンズは示し合わせたかのように二手に分かれ高速で去っていった。店の連中も次々とツケの伝票を受け取り蜘蛛の子を散らすように去っていく。「じゃ、俺達も行くか。ヤツにもまた会おうぜって伝えておいてくれよ。」「何よ!人を伝言板か何かと思ってるの!?いくら心配したってあんた達MS乗りは女を桟橋の金具くらいにしか考えてないんでしょう!整備長もマルコもいつかローストポークになっちゃうから。私イヤよそんなお葬式。」「飛ばねえゲルググはただの豚だ。」「バカ!」そんなやり取りを眺めながら整備兵は3人の不思議な関係性に口を挟めずにいた・・・。

その刹那、再び放たれたスティグマによってティターンズの背後を取ったマルコのビームサーベルが相手の右腕を切り落とした!

「豚の勝ちだ!」

歓声とも悲鳴ともとれる声がバーに響き渡った、と同時にシイコが皆に語りかける。

「さあお祭りは終わり!軍警がここへ向かってるわ。みんな早く逃げてちょうだい。その代わりまたお店に来て、うんとサービスするから。」

そう言いながら右手のスマートフォンは素早いフリック入力でメッセージを送っている。

すると画面上のゲルググとティターンズは示し合わせたかのように二手に分かれ高速で去っていった。

店の連中も次々とツケの伝票を受け取り蜘蛛の子を散らすように去っていく。

「じゃ、俺達も行くか。ヤツにもまた会おうぜって伝えておいてくれよ。」

「何よ!人を伝言板か何かと思ってるの!?いくら心配したってあんた達MS乗りは女を桟橋の金具くらいにしか考えてないんでしょう!整備長もマルコもいつかローストポークになっちゃうから。私イヤよそんなお葬式。」

「飛ばねえゲルググはただの豚だ。」

「バカ!」

そんなやり取りを眺めながら整備兵は3人の不思議な関係性に口を挟めずにいた・・・。

ハイ、今回は長々と妄想にお付き合いいただき本当にありがとうございます(gundam-kao5)前回ジュアッグを投稿し、次にこのゲルググに手をかけたのが奇しくも4月30日「ジークアクス第4話」の放送日でした(zaku-kao4)元々シャア専用ゲルググを入手した時から、大好きな「紅の豚」モチーフで改造しようと考えていたところに「アレ」を観てしまったことから妄想がまた暴走してしまいました(gundam-kao9)もう細かい説明は割愛しますが、「なんか分からないけど、なんか分かって」もらえたら幸いです。今回も最後までご覧いただき、ありがとうございましたm(_ _)m

ハイ、今回は長々と妄想にお付き合いいただき本当にありがとうございます(gundam-kao5)

前回ジュアッグを投稿し、次にこのゲルググに手をかけたのが奇しくも4月30日「ジークアクス第4話」の放送日でした(zaku-kao4)

元々シャア専用ゲルググを入手した時から、大好きな「紅の豚」モチーフで改造しようと考えていたところに「アレ」を観てしまったことから妄想がまた暴走してしまいました(gundam-kao9)

もう細かい説明は割愛しますが、「なんか分からないけど、なんか分かって」もらえたら幸いです。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございましたm(_ _)m

ララァが救われる世界線があるなら、シイコが救われる世界線があっても良いですよね?

コメント

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  1. お疲れ様でした😊

    「整備長🎶」😁

    そして「シイコさん⁉️」😳

    おぉ!なんて嬉しいコラボでしょう😆⤴️💓

    まさに「ジークアクスの世界線」ならあり得た話し👍👏👏👏

    ム👋👋→ポルコ・ロ❌→ゲルゲグも』正面からだと気付かなかったですが・・・見回してみれば「斧ガンダム版」🧐💦

    うはっ!堪らん😍💖

    〆のセリフも見事に決まって!😆

    感激の涙が止まりません😭💦💦

  2. SC30 2時間前

    完成お疲れさまです。

    豚鼻のゲルググだけに紅の豚ですか😁、なんかわかんないけど、なんかわかった👍。このクランバトルの最後は「殴り合い宇宙」のようにモビルスーツ同士の殴り合い🤣。バーニア増し増しですがリゲルグとかよりもこちらの機体の方がバランス良く増設されててしっくりきます😁。

    • SC30さん、コメントありがとうございます(gundam-kao6)

      設定詰め過ぎると粗が出そうなので隙間は観た人の想像にお任せするスタイルです(gundam-kao5)

      リゲルグはやっぱり意識しちゃいましたが、このバランス感を褒めてもらえたのが嬉しいです!(gundam-kao3)

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