機体解説 RB-79K ボールK型後期量産機

  • 184
  • 4
  • 0

一年戦争緒戦の大敗北により地球圏での制宙権を失った国連宇宙軍は唯一残った宇宙拠点であるルナツー基地をMS開発運用計画”V作戦”の生産基地に指定。サイド7の開発施設と合わせて重要拠点として扱われた。そのルナツー基地では一年戦争中盤より試作MSの実戦データ収集のための実験隊が設置され、そこで集められたデータは随時新型機へ反映されていった。パイロットから”丸い棺桶”と揶揄されたRB-79ボールもこの基地でのデータから各タイプが開発されていった。ボールK型後期生産機もその一つだった。

元々ボールK型はボールシリーズでは初期量産機であり、初期生産機は作業ポッド時代の名残であるライトやウィンチが取り付けられたままだった。これらの装備は活用次第でシロー・アマダやシイコ・スガイのように近接戦闘でザクを仕留める事もあるが、これはレアケースであり、殆どのパイロットからは前述のシイコも含めてデッドウェイトと指摘された事から一年戦争中盤から後半にかけて生産された後期生産機では取り外される事となった。また、同時期に反攻作戦に備えてK型を更に簡易化し、ジムの支援機として開発されたボールが次期主力機となる事からK型自体の生産が縮小。K型はボール搭載型に改造されたサラミス級巡洋艦の指揮官機として運用される事となった。一方で星一号作戦ことア・バオア・クー攻略戦前後では熟練パイロットの不足から新人パイロットがK型に搭乗する事もあった。ア・バオア・クー攻略戦の最中にグラナダ沖にてジオン軍陽動のため出撃し、ジオン軍603技術試験隊のオッゴ隊と交戦したボール隊はパイロットの大半が配属直後の補充兵だった事もあり、指揮官以外にもK型に搭乗した新人パイロットが多数いた。

元々ボールK型はボールシリーズでは初期量産機であり、初期生産機は作業ポッド時代の名残であるライトやウィンチが取り付けられたままだった。これらの装備は活用次第でシロー・アマダやシイコ・スガイのように近接戦闘でザクを仕留める事もあるが、これはレアケースであり、殆どのパイロットからは前述のシイコも含めてデッドウェイトと指摘された事から一年戦争中盤から後半にかけて生産された後期生産機では取り外される事となった。また、同時期に反攻作戦に備えてK型を更に簡易化し、ジムの支援機として開発されたボールが次期主力機となる事からK型自体の生産が縮小。K型はボール搭載型に改造されたサラミス級巡洋艦の指揮官機として運用される事となった。一方で星一号作戦ことア・バオア・クー攻略戦前後では熟練パイロットの不足から新人パイロットがK型に搭乗する事もあった。ア・バオア・クー攻略戦の最中にグラナダ沖にてジオン軍陽動のため出撃し、ジオン軍603技術試験隊のオッゴ隊と交戦したボール隊はパイロットの大半が配属直後の補充兵だった事もあり、指揮官以外にもK型に搭乗した新人パイロットが多数いた。

この後期生産機に搭乗した将兵の戦果はソロモン、ア・バオア・クーでの戦闘の激しさから簡易量産型ボールと戦果が混同しているためはっきりとはしていない。しかし、明確な戦果をあげたパイロットは複数存在。特に後期生産機がルナツー基地にてテスト運用された際にムサイ2隻撃沈し、運用試験中に宙域に侵入したザクⅡF2型初期量産機を僚機との連携で撃墜したMS実験隊第3小隊長ジェイコブ・ヘンドリッチ中尉は数少ないボールK型後期生産機でのエースだとされている。

この後期生産機に搭乗した将兵の戦果はソロモン、ア・バオア・クーでの戦闘の激しさから簡易量産型ボールと戦果が混同しているためはっきりとはしていない。しかし、明確な戦果をあげたパイロットは複数存在。特に後期生産機がルナツー基地にてテスト運用された際にムサイ2隻撃沈し、運用試験中に宙域に侵入したザクⅡF2型初期量産機を僚機との連携で撃墜したMS実験隊第3小隊長ジェイコブ・ヘンドリッチ中尉は数少ないボールK型後期生産機でのエースだとされている。

ジェイコブ・ヘンドリッチはルウム戦役ではレビル提督率いる第1連合宇宙艦隊の第2空間戦闘航空団に所属。作戦中に乗機のセイバーフィッシュがシャア機に撃墜されるもベイルアウトに成功。その後一時宙域に漂流するも敗走する友軍艦艇に回収され生還し、同艦隊および航空団での数少ない生存者となった。ルウム戦役後に発足したばかりのルナツー基地MS実験隊第3小隊長として赴任し、当時配備が始まったばかりのボールK型で宙域パトロールおよびジオン輸送船を狙った通商破壊任務を僚機と実施し、後期生産機に乗り換えながら輸送中の機体も含めてMS5機撃墜、パプア級補給艦4隻、ムサイ級2隻撃沈という戦果をあげている。特に2番機の当時第3小隊所属だったシイコ・スガイとの連携は量産型ボール配備後も

ジェイコブ・ヘンドリッチはルウム戦役ではレビル提督率いる第1連合宇宙艦隊の第2空間戦闘航空団に所属。作戦中に乗機のセイバーフィッシュがシャア機に撃墜されるもベイルアウトに成功。その後一時宙域に漂流するも敗走する友軍艦艇に回収され生還し、同艦隊および航空団での数少ない生存者となった。ルウム戦役後に発足したばかりのルナツー基地MS実験隊第3小隊長として赴任し、当時配備が始まったばかりのボールK型で宙域パトロールおよびジオン輸送船を狙った通商破壊任務を僚機と実施し、後期生産機に乗り換えながら輸送中の機体も含めてMS5機撃墜、パプア級補給艦4隻、ムサイ級2隻撃沈という戦果をあげている。特に2番機の当時第3小隊所属だったシイコ・スガイとの連携は量産型ボール配備後も"15キャリバー搭載機の一撃離脱戦闘と180ミリ砲搭載機の砲撃支援および狙撃による連携戦術の例"として国連宇宙軍士官学校の教本に載る程であった。

ヘンドリッチ最後の戦いであり、最大の戦果はUC.0079.11月2日のルナツー宙域での戦闘哨戒だったと言われている。この日ヘンドリッチは2番機のシイコ、3番機のリートン・アハム軍曹と共に出撃。哨戒中に単独でテスト中のジオン軍の新型機ザクⅡF2型を捕捉。デブリ帯という宙域の有利を活かして奇襲を実施。シイコ機、アハム機がヘンドリッチ機の砲撃を合図にデブリより奇襲。これにより完全に虚を突かれたザクはシイコ機に左腕を、アハム機に胴体を15キャリバーで銃撃され損傷。咄嗟の反撃でアハム機を撃墜するも完全に動きが止まっていたため、ヘンドリッチ機が180ミリ砲で狙撃し撃墜した。しかし、この直後に救難信号を受信して急行してきた第603技術試験隊所属のヅダに捕捉されてヘンドリッチ機は回避する間もなく撃墜された。この時ヅダはザクのテストパイロットのアール・ホワイトマン大尉の救助と機体処理を優先したためアハム救助中のシイコ機には手を出さずに離脱。シイコ機が撃墜地点を捜索するも機体は四散し、ヘンドリッチも発見できなかったことから戦死と処理された。この戦闘によりジオン側は数字だけ見れば僅かな損害だったが、テスト中の新型機をボールに撃墜され、更に機体ごと戦闘データを喪った事で上層部で性能を疑問視され再審査された結果、F2型の配備はソロモン陥落後までずれ込む事となった。一方でヘンドリッチ機をヅダで撃墜したのは一時的に宇宙へ上がり、予備機のヅダでスクランブルしたシャア・アズナブルだった。この事を戦後知ったシイコは自身の最初のマブであるヘンドリッチを殺したシャアに執着するようになり、それはやがて様々なニュータイプに関わる事件を間近で目撃した事を経て

ヘンドリッチ最後の戦いであり、最大の戦果はUC.0079.11月2日のルナツー宙域での戦闘哨戒だったと言われている。この日ヘンドリッチは2番機のシイコ、3番機のリートン・アハム軍曹と共に出撃。哨戒中に単独でテスト中のジオン軍の新型機ザクⅡF2型を捕捉。デブリ帯という宙域の有利を活かして奇襲を実施。シイコ機、アハム機がヘンドリッチ機の砲撃を合図にデブリより奇襲。これにより完全に虚を突かれたザクはシイコ機に左腕を、アハム機に胴体を15キャリバーで銃撃され損傷。咄嗟の反撃でアハム機を撃墜するも完全に動きが止まっていたため、ヘンドリッチ機が180ミリ砲で狙撃し撃墜した。しかし、この直後に救難信号を受信して急行してきた第603技術試験隊所属のヅダに捕捉されてヘンドリッチ機は回避する間もなく撃墜された。この時ヅダはザクのテストパイロットのアール・ホワイトマン大尉の救助と機体処理を優先したためアハム救助中のシイコ機には手を出さずに離脱。シイコ機が撃墜地点を捜索するも機体は四散し、ヘンドリッチも発見できなかったことから戦死と処理された。この戦闘によりジオン側は数字だけ見れば僅かな損害だったが、テスト中の新型機をボールに撃墜され、更に機体ごと戦闘データを喪った事で上層部で性能を疑問視され再審査された結果、F2型の配備はソロモン陥落後までずれ込む事となった。一方でヘンドリッチ機をヅダで撃墜したのは一時的に宇宙へ上がり、予備機のヅダでスクランブルしたシャア・アズナブルだった。この事を戦後知ったシイコは自身の最初のマブであるヘンドリッチを殺したシャアに執着するようになり、それはやがて様々なニュータイプに関わる事件を間近で目撃した事を経て"ニュータイプへの執着"へと変わり、イズマ事件でのシュウジ・イトウが駆るガンダムX00との戦いで見せた感情爆発へと繋がった。

シイコ[私のために死んで!ニュータイプ!!]

コメント

コメントをして応援しよう

コメントにはログインが必要です

  1. 与一 4日前

    此処でシイコとシャア、ヅダが出てきましたか🤩👍

    上手くジークアクスの本編を回収出来ましたね🥰👍✨💖💕素晴らしいです✨

    コレからストーリーに厚みが出るのを楽しみに致しておりますm(_ _)m

    • ありがとうございます😊本編ではシイコの一年戦争での出来事は少し語られただけで、マブが誰でどういう経緯があったのか語られていなかったのでオリジナル設定側のガンダム本編に近い世界線で登場させました。シャアがヅダに乗っていたのは”603技術試験隊のヨーツンヘイムに一時的な任務でたまたま乗っていたから”としています。

  2. コメント失礼します。

    いつもながらの絶妙な設定……お見それします。

    最近、シイコ・スガイがけっこう好きな自分に気づいたのですが、たぶんナカムラ工廠さんのガンキャノンの話しがきっかけだったように記憶しています。

    これからも楽しみにしております。

    • コメントありがとうございます😊シイコ・スガイはジークアクス本編では1話限りの登場でしたが、シュウジを追い詰めるほどの腕前と一年戦争のスーパーユニカムという扱いからオリジナル設定とは言え掘り下げれば掘り下げるほどなかなかに興味深い人物なので私も好きなキャラです👍

4
機体解説 RB-79K ボールK型初期量産機

機体解説 RB-79K ボールK型初期量産機

一年戦争緒戦の敗北からジオン軍のMSに対抗するべくMS開発が…

5
機体解説 RX-79-BDX ブルーディスティニー

機体解説 RX-79-BDX ブルーディスティニー

かつて一年戦争中にジオンから地球へ亡命した元フラナガン機関の…

1
余談〜機密指定”G計画”

余談〜機密指定"G計画"

UC.0095.12月2日。月面都市グラナダの国連宇宙軍基地…

5
機体解説 RGM-89XJ ジェガンJ型量産試作3号機

機体解説 RGM-89XJ ジェガンJ型量産試作3号機

シャアの反乱こと第二次ネオ・ジオン抗争での活躍から宇宙軍のみ…